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こちらでは、龍先生から届く便りを掲載致しております。

2007年07月29日(日) 陰陽(いんよう)

前回、五行思想についての便りをお送りさせて頂きましたが、今回は陰陽(陰陽説)について、お話させて頂きたいと思います。

五行思想と同じように、陰陽も昔の中国の思想となりますが、宇宙に存在する全ての事物は、陰と陽の2つの「気」よって成り立ち、この気の働きで様々な物事が生まれては消える流れ・循環があると考えられています。

もともと、宇宙の最初は混沌として混ざり合った状態だったと考えられ、その中から、明るく澄んだ「陽」の気が上昇して天となり、逆に重く濁った「陰」の気は下降して地になりました。
このような気の働きを理解し、身のまわりで起こる様々な出来事を解決。また、これから起こる良い事は大きく、悪い事は避けようと、未来の流れを読むといった思想となります。

そして、陰・陽と言うように、この世の中にある物をどちらかに分けるのですが、「陰」に分類されるものとして、月光・暗い・大きい・長い・雨・夜・女性など、「陽」には日光・明るい・小さい・短い・晴・昼・男性などがございます。

そのどちらか一方が良くて、どちらかは悪い・・・という訳では無く、光があれば必ず闇があり、表があれば裏があるように、一方が無ければもう一方も存在せず、それぞれがバランスをとる事によって、自然の調和が保たれている。
五行思想と同じように、こちらも、私達の生活に大きな影響を及ぼしているものとなります。

例えば、「表裏一体」、「明暗を分ける」、「上下」などの言葉はごくごく普通に使われております。
今でこそ、女性の社会進出は目覚しくとても素晴らしいものがございますが、日本だけに限らず世界的に見ても、長い歴史の中で女性が家を守り、男性は外へお仕事に・・・という状況がある事。これも、私達の生活に深く根付き、非常に身近に感じて頂ける陰陽の一つと言えるでしょう。

そしてこの陰陽は五行思想と一緒になり、陰陽五行思想として、より難しい物事を解決していく術として発展して来ました。

前回お伝えしたように、それを知らなければ何気なく過ぎてしまう事にも、実は人生を幸せに、またスムーズに歩んで頂く為の大きな意味が隠されております。
今回の便りを通して、少しでも多くの方がそのような部分に目を向けて頂くキッカケとなり、また、何よりも皆様の幸せに繋がる流れがあれば嬉しく思います。


2007年07月22日(日) 五行思想(ごぎょうしそう)

今回は、五行思想についてのお話をさせて頂きたいと思います。別名、五行説(ごぎょうせつ)とも言われますが、初めて耳にする方も多いかもしれません。

その昔、中国ではじまった思想となり、宇宙に存在する全ての物事は、「木・火・土・金・水」の五種類の元素がもとになっている、という考えとなります。
その五種類は、それぞれが互いに「相生(そうじょう)」や「相剋(そうこく)」といった影響を与える事によって、様々な変化が起こり、また循環する流れがございます。

まず相生について。
「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」という関係を五行相生と言います。
木が燃える事で火になり、火が燃え尽きて灰から土となり、土の中からは金属(金)が産出され、金属が冷える事で水滴が発生し、水は木を成長(生長)させるといった流れがあります。

上記のように、木→火→土→金→水→木の順に、無限に続いて行き、それぞれを生み出す良い影響があると考えられています。
「あの人との相性は?相性が良いのか悪いのか?」と、皆様からも非常に多くご相談を頂く「相性」という言葉は、良い意味を持つ事から、「相生」が起源になっていると考えられております。

一方で相克について。
「水は火に勝(剋)ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」という五行相克を言います。
水は火を消し、火は金属(金)を熱で溶かし、金属から出来た刃物は木を切り、木は土の養分を吸い上げて酷使し、土は水の流れをせき止めるという、影響がございます。

この両方の関係があって、物事の変化や流れがあるのですが、普段の何気ない生活の中で、私達にも大きく影響を及ぼしているものとなります。

例えば、子供の日(端午の節句)に飾るこいのぼり。一番上にある、なんとも不思議な五色の吹流しは、五行思想を表したものとなります。七夕の節句、短冊に願い事を書き笹に飾りますが、今でこそ様々な色があれど、昔は五色の短冊を飾っておりました。そして、この節句も一年の中に五つあります。

もっと身近な事で言えば、私達が目で見て、耳で聞き、鼻で嗅いで、口で味を楽しみ、手で感じる五感。五味・五穀など、五行思想にまつわる物事は非常に多くございます。それだけ、宇宙の流れに沿って私達の人生がスムーズに進みますように、という願いが込められているのです。

いつも、「自然の流れに・・・」という言葉をお伝え致しておりますが、私達も宇宙に存在するものの一つであり、その流れに乗る事によって、苦しみのないスムーズな日々を過ごす事が出来ると言えます。
その理を知り、皆様が幸せな毎日を送れるよう、そして何気ない事にもとても大きな意味を含んでいる事。そんな部分に興味を持って頂けたら嬉しく思います。


2007年07月15日(日)

今日は、花を例えにした、仏様のお言葉をお伝えしたいと思います。

『美しく綺麗に咲く花でも、香りの無いものがあるように、善く説かれた言葉でも、それを実行しない人には実りが無い。
美しく綺麗に咲く花で、しかも良い香りがするものがあるように、善く説かれた言葉を実行する人には、実りがある』

上記の言葉の通り、いくら良い発言をしても、その人自身の行動や気持ちが伴っていなければ、物事の成功や結果は得られません。
逆に良い発言をし、それをしっかりと行動に移し、気持ちも前を向いているならば、結果や結論も自然と後からついてくる状況がございます。

そしてもう一つ。『花の香りは風に逆らって進んで行かない。栴檀(せんだん)もタガラの花もジャスミンもみなそうである。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んでいく。徳のある人はすべての方向に薫る』という言葉もございます。

栴檀(せんだん)、タガラ、ジャスミンは香木といい、良い香りを放つ植物となります。お線香の香料の元であったり、ジャスミンは女性に人気のアロマテラピーなどにも使われます。

上記の話のように、良い香りは風の流れに乗って行くものですが、良い人々の香りは、風に逆らって全ての方向に香る。実際に人の徳が香るという事はございませんが、例えば噂などによって人の評価を聞くように、良い行いは人を伝って瞬く間に広がっていく状況がございます。

誰でも、自分にとって良い影響を与えて下さり、成長に繋がる方との出会いや人付き合いを望むものです。そして自分がそう感じるならば相手も同じであり、今回の花の例えのように、正しい言葉で正しい行いをし、正しい気持ちを心掛けて頂く事によってこそ実りがある。
貴方の良い行いがあってこそ、周りの方も慕って下さり、相手との距離が縮まる。人間関係や恋愛、今悩まれている事にも、良い結果が巡ってくる流れがございます。

今ご自身を見つめ直された時に、嫉妬や執着の想いにかられている事はないか、はたまた欲によって心の眼がくもっていたり、怠け心に繋がってはいないか・・・。
皆様自身が良い香りを放ち、実りのある日々を過ごして頂けるよう、良い行いを持続させ、また自分を見つめ直すキッカケとなれば嬉しく思います。


2007年07月07日(土) 七夕

今日は七夕ですね。以前の便りにて、「雛祭りを桃の節句」「こどもの日を端午の節句」とお伝えさせて頂きましたが、七夕も5つある節句のうちの1つとなります。
そして、誰もがご存知であるように、織姫と彦星のお話はとても有名ですが、どうして「七夕」を「たなばた」と読み、お星様に願いをかけるのでしょうか。

改めて七夕は、節句という伝統的な行事を行う、季節の節目の日になります。その昔の中国では、7月7日、女性の針仕事の上達を願うお祭りがありました。
針仕事と言ってもあまりピンと来ないかもしれませんが、機織(はたおり)などの布や服を作る仕事と言えば、ご理解頂けるのではないでしょうか。

物語のヒロインである、「織姫」はその名のとおり、機織の上手な働き者の娘として登場して参ります。そして機織だけではなく、女の子がする習い事(機織・手芸・習字)が上手であった織姫にあやかり、上達をねがってお願い事をしていました。その行事が、日本の宮中でも取り入れられるようになったと言われています。

時代の変化、また女の子の習い事も多種多様になったからでしょうか。いつしか女の子だけではなく男の子も、そして大人も、様々な形で星に願いをかける形へとなりました。


また日本における旧暦の7月7日には、その年の豊作を祈る行事がございました。
その日、豊作・豊穣を与えて下さる神様が来るのを待つ中で、棚機津女(たなばたつめ)という巫女が、棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機を使って、神様・ご先祖様に捧げる衣を織りあげます。その織物をおまつりし、神様はその村に豊穣を与える代わりに、穢れ(けがれ)を持ち去るという風習がありました。

そんな上記の2つの話が合わさって、「七夕」を「たなばた」と読むようになり、今日の起源に繋がっていると言われています。

改めて、七夕といえば織姫と彦星の事、短冊に願い事を・・・という話が注目されがちですが、上記の内容から、また違った面を感じて頂けたのではないでしょうか。
皆様におきましては、是非楽しい七夕を・・・。そして願いが一日も早く叶い、幸せで笑顔の日々に繋がるよう、これからも少しでもお力になれれば幸いです。


2007年07月01日(日) 楽しみのち苦しみ(心はどうして上下するのか・・・)

「晴れのち雨」のように、「楽しみのち苦しみ」というタイトルを書かせて頂きましたが、晴れの日があれば雨の日が必ずあるように、実は楽しくて嬉しい事は、苦しみや辛さと表裏一体のような面がございます。

そして心はどうしてイタズラに上下し、辛さや苦しみを感じさせたり、皆様を不安に陥れるのでしょうか・・・。
ここで、ある一つのお話をお伝えさせて頂きたいと思います。


今年ももう7月。暦の上でも夏となりますが、去年のこの時期に夏フェスという、沢山のミュージシャンが出られるライブに出かけられた方がいらっしゃいました。
彼女はとても楽しい時間を過ごされ、それだけでも興奮していましたが、ライブの後に何と、彼女が大好きなミュージシャンと会う事が出来たのです。

ライブが終わって、友人と一緒に休んでベンチに座っていたら、メンバー全員が通りかかったとの事でしたが、言葉にならず、思わず涙が出てしまったほど嬉しい出来事だった・・・という内容を、メールにてお伝え頂いた事がございました。

しかしあまりにも喜びが嬉しかった反動からか、ライブが終わってからの1週間、彼女は全ての物事に手がつかなくなってしまい、抜け殻のような感覚になってしまいました。やっとその感覚が無くなっても、何気ない事にイライラしてしまったり、ごくごく普通の事にもストレスを感じて落ち着けません・・・。という事で改めてご相談を頂きました。


上記のお話のように、嬉しい・楽しい事も、嬉し過ぎ・楽し過ぎになってしまうと、その反動で苦しみや辛さに繋がってしまう恐れがございます。
例えばそれは、食べ過ぎや飲み過ぎという事で例えれば、ご理解頂ける面があるかと思います。お食事をし、お酒を飲んでいる時はとても楽しいものですが、度を過ぎでしまえば胃のもたれや二日酔いなど、体の調子を崩して苦しくなってしまいます。心の調子(上下)もまたしかり。

お伝えした女性の話は、少し特別な状況ですが、もっと身近な事で言えば、恋人・友達と遊んで家に帰り一人になった時、テレビを見終わったり、友達との電話を切ったあとなど、その物事が終了したのちには、どことなく虚しさを感じてしまった経験などはございませんでしょうか。

決して遊ばないように、楽しい・嬉しい事はしないように・・・という訳ではなく、自ら心の上下を作り苦しくなってしまわないようにする為には、上手に節度を守って頂くだけでも、大分気持ちの上下を防いで頂ける。心のコントロールにも繋がってくる面がございます。

改めまして、食べ・飲み過ぎの例えのように、ハメを外してしまう程に楽しみ・嬉し過ぎになって、心の上下を起こしてしまわないよう・・・。
それを未然に防ぐ方法を知り、皆様におきまして、苦しみや辛さ、不安を減らす為の一つの目安となりなれば幸いに思います。



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