茶畑
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2004年11月30日(火) 落ち着き

色々と揺れ動いた11月ももう終わりだ。今日は2回目の結婚記念日なのでした。

嫌々ながらやっていたフリーの仕事もどうにか形にして、昨日、別のライターさんに引き継いでようやく安心。お客さん(プロダクションではなく、そこに今回の仕事を発注した会社)はけっこう気分を悪くしたようで、プロダクションのディレクターK氏は「ライターが急にお勤めすることになりまして…」と、予想通り私が悪いかのような言い方をしていた。言い方だけでなく本心からそう思っているのかもしれない。仕事を依頼する際に「200字程度のインタビュー」とか何とか極めて曖昧な言い方をしていたことなんて忘れているのだろう。ま、もう終わったんだからいいや。あとはしーらないっと。頑張ってちょんまげ。

明日から働けると思うと、不安より喜びの方が大きい。平日の昼にのんびりできるのもこれが最後かと思うと寂しい気がしなくもないが、それより何より、これでひとまず将来に対する迷いや不安から解放される。この安心感がたまらない。ちゃんとした仕事があってこその休息であり解放感なのだ。ああ落ち着く落ち着く。

安心したからなのか今日から生理になった。前回、生理前の兆候がありながら少量の出血で終わってしまい、それ以来1ヶ月以上音沙汰なし。トータルでは2ヶ月来ていなかった。やはり精神状態が生理にまともに影響してくるようだ。生活習慣が乱れていたのも理由の一つかもしれない。

昨日、打ち合わせが終わってから、ディレクターK氏と、仕事を引き継いでくれたライターOさんと3人でお茶を飲んできた。仕事に慣れたら土日などでバイトをお願いしたいようなことをおっしゃるK氏。「土日に働きたくないからメーカーなんですよ(笑)」と言ってきた。編集者のNさんもディレクターK氏も、仕事がたくさんあって大変だから手伝って欲しいような話をいつもしている癖に、実際に依頼が来るのは3〜4ヶ月に一度だ。自分たちは忙しいからそういう意識はないのかもしれないし、手が足りないという気持ちに嘘はないのだろうが。

年10万かそこらで人を確保したいなんて甘いんだってば。

自分のところだけでは十分な仕事を回せないから、他のところでも仕事を得つつ、必要とあらば手伝って欲しいという考え方も同じだ。要は安く都合良く。フリーというのはそういう立場なのかもしれない。乃南アサの小説に「自由業というのは結局のところ不自由業なのだ」という一節があった。自由なのは仕事を依頼する側なのであって、依頼される側は依頼者の都合に振り回されているだけだ、と。本当にその通りだ。それでも会社に縛られていたくないと思う人がフリーになっているのだろう。それで成功して、趣味も楽しみつつ仕事を続けている人も実際にいるのだ。

私はそこまでの実力がないし、ある程度仕事のスケジュールが決まっている方がいいので、当分は雇われ人生でいいや。そのうち本気で育児のことを考えることになれば独立も有効な選択肢かもしれないが。

勤め始めればまた色々あるのだろうが、フリーでいたときの不安感や焦燥感を思い出して頑張ろう。正社員になれるといいな。


2004年11月24日(水) 無気力

その後も色々動きがあるのだが、詳細は後日。

派遣の仕事先に行くのは明日だ。過去の作品を持ってくるようにと言われている。どういう会社なのかわからないが、働きやすそうならそこで決める。

以前、HPを見て募集の問い合わせをした制作会社から、求人サイトに広告が出たというメールが来た。明日の会社訪問の結果次第では、こちらにも応募してみよう。制作会社なので拘束時間は長いのだろうが、会社の場所はこっちの方がいいのである。色々なところから通勤しやすいのだ。

そんなこんなで、事実上「再就職」への準備が進んでいて、旦那が休みの日は一緒に不動産屋に行って色々な物件を見て回ったりしていて、こんな状態のときにフリーの仕事が来てもモチベーションが全くあがらず困っている。

もともと何事にもやる気が足りない私なのだが、「フリーはもう終わりだ」という気持ちで固まってしまってから来た仕事は辛い。校正ぐらいなら単純作業だから何とかやれるが、資料のろくにない会社案内の作成をやれと言われて困っているのだ。ちくしょう、こんな仕事だとわかっていたら受けなかったのに。

当初は「社長のインタビューを200字程度にまとめる」と言われただけだったのだ。会社案内の作り替えなら最初からそう言ってくれよ。それを依頼してきた時点では、依頼先の編集プロダクションの人にはフリーを辞める旨は伝えていなかったので(半年に一度、仕事が来るか来ないかのところにいちいち言ってられねえよ。仕事が流れたって連絡一つよこさねえ、後で会っても詫びの一言もねえような会社なんだから)、向こうも「依頼してしまえばあとはやってくれるだろう」と思っていたのかもしれない。そういう意味ではザマミロなのだ。都合の悪いことは何一つ説明しないで、具体的にスタートしてから「やっかいな仕事ですよね」って何だそりゃ?こちとら初めて担当する会社でもって、一度客先に行って30分ぐらい打ち合わせしてあとは全部お任せ状態にした癖に、当日見たら「部長さんの意図はこうだったんじゃないの?」などと客と一緒になって難癖つけやがって。ならお客に見せる前にテメーもチェックしろ!確かに私が前回提出したものは30分ぐらいで完成させたから怒られるのは当然だけどな(むしろ「こんなライターじゃダメだ、別の人にしてくれ」と言われることを期待してたんだが。ちっ)。打ち合わせが終わったら終わったでさっさと逃げやがってよ。クソオヤジめ。

あーあ本当に腹が立つわ。末端の零細プロダクションやら編集者って口ばかりでむかつくんだよ。なんであんないい加減なんだ?それがフリーの世界だってんなら私はもう二度とフリーやりたくないね。やるならもっと大手の会社から直接仕事を受けられるくらいになってからにするよ。

でも12月2日で最終という話になったからまあいいや。その後にどんな動きがあっても知らねえからな。肝心な説明を何もしないで依頼してくる方が悪いんだからな。

とまぁ愚痴ばっかり書いてちょっとはすっきりしたわけだが。

冷静に考えればもらった資料を組み合わせるだけではなくて、一から考えていく仕事なので面白いはずなのだが。あと1週間ぐらいで会社勤めに復活するかもしれない時なので単に鬱陶しいだけなのだ。そんなことを言っても、もう受けてしまったものは仕方がないのだが。割り切るしかないのだが。

ああああーやりたくねー。


2004年11月17日(水) 夜明け

転職(事実上の再就職)にようやく本格的な光が見えてきた。

昨日、派遣会社から電話があり、中堅機械メーカーでのマニュアルライターの仕事を紹介された。特定の業者向けの機械を作っている会社なので名前はそれほど知られていないものの、堅実な経営をしているようだ。何よりうれしいのは、マニュアルの仕事なのに残業がほとんどないこと。それでいて海外とのやりとりやDTPの作業もあるのでスキルアップもできそうだ。いいじゃんいいじゃん。

9月に採用試験を受けたメーカーの関連企業らしく、最寄り駅が同じだったりするのだが、まあいいや。今のアパートからも実家周辺の駅からも、乗り換えは多いもののだいたい1時間前後で通勤できる。よかったよかった。

この会社の派遣の仕事はインターネットにも掲載されていて、どうやら紹介予定派遣でも募集しているようだ。頑張れば1年後には正社員になれるかもしれない。

実は8月にも一度同じメーカーの仕事を紹介されたのだが、その時は採用試験の最中だったので断った。派遣会社の担当者と話したら、労働環境もそれほど悪くないようなので、もう一度紹介が来て良かった。来週中に先方の担当者と会う予定だが、今度こそ決まって欲しい。先日メールを送ったマニュアル制作会社も良さそうだが、いかんせん制作会社なので残業休出は避けられないだろう。一度は覚悟を決めたものの、できればそれらは少ない方がいいのだ。家庭のためにも趣味のためにも。

ちょうど昨日は、フリーの仕事をくれているNさんと会ってゲラを渡し、今後について話をしてきた。その時点では派遣の仕事の具体的な話はまだ聞いていなかったのだが。

前々から電話などでも何度か話をしていたのだが、収入面などの問題で会社勤めをしたい旨を改めて話すと、色々な言い方で引き留めようとした。曰く、会社人間なら誰にでもなれる、あの時こうしておけば良かったと後悔するかもしれない、もっと良く考えた方がいい、等々。そんな状態では辛いことがあった時に乗り越えられないなどと説教臭いことまで言われた。最後には愚痴めいたことも。もちろんこちらは前の会社を辞めると決めてから1年近く、散々悩んで方向性を決めたわけで、何を言われても負けはしなかった。

貴方からもらった仕事はこの1年でたったの2本、10万だけですから!残念!!

小遣いにもならないような額の仕事しか回さないで人をキープしたいなんて甘いよ。人を使うのはお金がかかることなんだよ。

昨日の話しぶりからもNさんはお金に余裕がないことが伺われた。私は家を買うから定収入がないとダメなのだ、という話をしているのに、幸せとは云々などと、ずれた返答をしてくる。安く都合良く使える人間が欲しいのだろうが、ボランティアじゃないんだからさ。こちらにも人生ってもんがある。子供が3人いるし、年齢的に会社勤めを考えるのは本当に大変だと言っていたけど、家族がいるのに40歳でフリーになったのも子供を3人も作ったのもNさんが決めたことで、それで辛いの何のと言われても私には関係ない。逆にそういう姿を見て、やっぱりフリーは嫌かも、という認識を新たにしてしまったのだ。

私としてもNさんを利用してスキルアップを図りたいという気持ちはあるので、副業で何とか仕事を受けられるかもしれないという話はしてきた。向こうも手が欲しいから、今後も連絡を取り合おうという話をして終わったが、お互いに不信感が募ってしまい雰囲気はかなりギスギスしていた。いったん不信感を感じてしまったら、協力し合って仕事をするのは無理かもしれない。それはそれで仕方がないことだ。


2004年11月15日(月) 動揺

家関係の連絡が色々入って仕事にならねえ。明日が締め切りなのに。もう今晩まで頑張って明日手渡しにいくしかないか。やっぱ私に在宅は向いてない。いい年して気持ちの切り替えがうまく出来ないたちだから、やっぱり会社に行って強制的に仕事をする方がいいのである。

この土日の動きを書こうかと思ったが長くなるのでまた後日。とりあえず気持ちを落ち着けるために何となく書いている。

さあ頑張って仕事するよーん。できれば今日中に出したいからなぁ。明日は別件の仕事が入る可能性が高いから。


2004年11月13日(土) 迷路III

家を買う話が思わぬ方向に行きだした。旦那は長期のローンを組むのがどうしても嫌なのだ。とりあえず格安物件(団地とか)を買ってそこに住みつつ、お金を貯めてはどうか、という案を出してきた。

実家近くの土地を買って家を建てて…の話から、ずいぶんな方向転換だ。だが、大きな借金をするのもどうかと思っていた私なのだから、それも有効な選択肢の一つかもしれない。月々の支払が3万程度でいいならお金が貯まるのは間違いない。

しかし当初、私が家を買うことをそれほど積極的に考えていなかったのは、借金のこともあるが、一度買うと引っ越すのが難しくなるからだ。親のことを考えたら否応なしに近いうちに実家方面に移らなきゃならず、そうなると実家方面の不動産は安くはないから旦那の案も有効なのかもしれないが。

ただ、一度「新築の一戸建てに住む」という夢を見てしまった以上、古い団地で10年も我慢するというのがどうにも悲しい。この家を手に入れたんだから頑張らなきゃ!という方がモチベーションがあがる気がするのだ。ローンのために色々頑張りつつ、ふとしたときに新しい我が家でくつろぐ。将来のために今は我慢だ!と古くなった団地かマンションに住みながらこつこつお金を貯め続けるより、そっちの方がいい。そんなことを旦那に言っても「夢ばかり見ている」とか何とか切って捨てられるのがオチだろうが。


仕事の方は、昨日メールを出した会社から返事が来て、近いうちに求人サイトで公募するとのこと。それを待って応募することにした。

もともと求人サイトで見て、応募を迷っているうちに掲載が終了してしまった会社なのだ。しかし、9月末か10月初めに求人サイトで募集をかけ、2ヶ月経つか否かという時期にまた求人広告を出すというのはどうなのだろう…という気が少しする。年に何度も募集広告を出しているマニュアル会社は多いが、それだけ仕事がきついということなのだろう。


しかし旦那と話していると、どうも私が家のことをやって旦那を支えて…という方向から抜けていない。駅からバスを使わなければならないところに住んだ場合、遅くなってバスが無くなったら私が迎えに行けばいいと言う。マニュアル制作会社なんて入ったらまた残業が多くなるんだよ、そんな迎えに行けばいいなんて簡単に言うけど無理でしょうが。あんただって残業多いんだから。

まあ、何とか良い方向に行かれるといいのですが。


2004年11月12日(金) 迷路II

最近迷ってばっかりだ。今迷っているのは土地のこと。

実家近くの分譲地を買った方がいいのか否か。この1週間それで悩み続けている。単純に計算すれば予算はオーバーだ。計算の仕方にもよるけれど下手をしたら当初の予定より1000万近くオーバーすることになる。冷静に考えれば無理な話だ。

だが実家を売却した場合(相続した場合)1000万円が手に入ると考えると話が違ってくる。特に無理な話ではなくなってくるのだ。

ただしそれは確かではない。ただでさえ古い今の実家、場所はいいけれど土地は傾斜地だ。今から10年後20年後に家が売れるかどうかは誰にもわからない。

検討中の(とはいえ契約もしないでそんなに長期間押さえてもらうわけにもいかないので、とりあえず白紙に戻したけれど)土地は本当にいい場所で、思い切って買ってもいいのではないかと思うような条件がいっぱいある。旦那も私もそれでずっと悩んでいる。さてどうするか。

昨日は実家に行って相談して無理だという結論になったものの、まだ迷いが続いているのであった。落ち着かなくて仕事にならぬ。

転職活動については、わりといいんじゃないかと思われる制作会社のホームページを見たらマニュアルライターが募集されていたので、メールを送ってみた。まだ返事は来ていないが面接してもらえるだろうか。今のアパートからも実家からも通勤はそれほど不便ではない。制作会社だから仕事がきつくて待遇はそれほど良くないのだろうが…そこはもうこの際仕方がない。稼がにゃならんのだから。


2004年11月11日(木) 経緯

さっき日記を書き始めたらいきなりPCが落ちた。どうも最近調子が悪い。もう4年以上経っているから、スペックが低いなぁと感じることが多くなってきた。とにかくメモリの少なさは困りもの。今買い直しているお金がないのよーもうちょっと持ってねぇ…といいつつ昨日はキーボードを叩き壊さんばかりの勢いで書きまくってしまったわけだが。

お陰でその後はだいぶ落ち着いた。どこかでガーッと吐き出すことはやっぱり必要なのだ。私はどうも愚痴っぽい性格で、外ではなるべく愚痴を言わないようにしたいしたいと前から思っていた。愚痴はここで吐き出すのみにとどめたいものだ。


さて。
夜になって旦那と話をして、彼がいかに「家を買う」ことについて色々勉強して計画を立てているかということが良くわかった。私が何も考えていなかったことも。

ことの発端は先週末。その前の週に家を見に行ったことは既に書いたとおりだが、帰りに実家に寄ってその話をしたら、うちの両親が近所の不動産屋に問い合わせをしてくれた。結果、実家の最寄り駅から徒歩8分のところに分譲地の販売が開始されたという情報を得たらしい。

先週末というと私は山岳会のイベントで山中湖に行っており、土曜の夜になって母から「いい土地がある」という電話を携帯にもらうも、明日までは予定が入っているから無理だ、と返事をしておいた。イベントの最中であまりゆっくり考えていられなかったからだ。とりあえず次の週にでも見に行ってみようか、という軽い気持ちだった。

ところが日曜日。車で東京に向かっている最中に母から再び電話があり、とてもいいところだから売れる前に予約を入れたい、住所やら何やら教えて欲しいとのこと。父も母も相当に気に入ったらしいのだ。あまりな急展開に唖然としたのだが、とにかく旦那とともに急遽実家に行き、その分譲地を見に行くことに。

確かにいいところだった。実家から見ると駅の反対側で、買い物にはやや不便ではあるが、駅からは本当に徒歩8分の近さ。その前の週に見て回った家は駅からは近いものの、日当たりや周辺の環境に疑問符が着く物件が多く、ここなら確かに申し分ないかもしれない、と思った。両親はその分譲地の中でも2番目に高い区画を押さえており、確かにいいところだったのでとりあえずその区画を押さえてもらうということで落ち着いた。というより、私は前夜の宴会の寝不足と疲労で頭がボーっとしており、旦那も事態の急展開ぶりにいまいちついて行けていない状態だった。

しかし落ち着いて考えてみれば、価格が問題だ。土地だけなら確かに手が届く範囲ではある。だがそこに家を建てるとなると一気に厳しくなるのだ。両親は、とりあえずその土地に小さな家でも建てておいて、後でお金が貯まったら増改築すればよい、なんて言っていたが、小さな家というのは坪単価が高い。まして増改築などしようものなら、最初からちゃんとした家を建てても総費用はそう変わらないと思われた。そして最初に予約を入れた土地に家を建てる総費用を考えると、とてもではないが無理な額になってしまうのだ。

うちの両親はバブルで首都圏の不動産に手が届かない時、地方に土地を買っておいた経緯があるので「とりあえず土地だけ」と考える気持ちはわかる。だが今の私たちに、いや旦那に、土地のローンを払いながらアパートの家賃も払う余裕はない。だいいち二重に支払うなんて単なる無駄だ。家賃の安い借家に住みながら現金で土地を購入できた両親とは状況が違いすぎるのだ(最後にはその土地を売却して、現在の実家を中古で購入したのだが)。

母は、傾斜地に建っている今の実家に老後も住み続けることに不安を感じている。それでは思い切って実家を売却して2世帯住宅を建てられないか、と旦那が色々検討し、不動産屋に2世帯にした場合の図面を送ってもらったりした。しかし34坪、建ぺい率50%の土地に建てられる家の広さなんてたかがしれている。父親は画家をやっているから作業のために広い部屋が必要なのだ。どうやら2世帯住宅化も無理なようだった。

ならば、その分譲地内で一番価格の安い区画に変更しようか、と旦那と話した。最初に押さえた区画よりも450万円安い。安くても条件が著しく悪くなるわけではないのだ。不動産屋に問い合わせたらまだ埋まっていないとのことだったので、その一番安い区画も検討するという話をし、その区画に家を建てた場合のモデルプラン図面を送ってもらった。それほど悪くはなさそうだったので、私などはこれで良いのではないかと安易に考えていた。そうすれば例の派遣の仕事を受けることが出来る、家を建てている間は実家に間借りさせてもらえば良いではないか、よしよしいいぞー、などと勝手に考えてうきうきしてしまっていた。

ところが。
一昨日旦那に「もっと勉強しろ」と言われ、住宅ローンや家の建築に関するホームページを色々と見てみたら、やっぱり予算面でかなり厳しいことがわかった。家を建てる場合「坪単価で幾ら」という言い方をされるのだが、それには家そのものの建設費しか含まれておらず、その他の工事や手続きなどの諸費用が別にかかってくる。総じてどのくらい必要なのか概算してみたら、坪単価55万で30坪の家を建てた場合で約2200万だった。土地の価格に加えて2200万円。合計すれば4500万円にもなる。一番安い区画を買った場合で、だ。

私はこの10ヶ月間ほとんど遊んでいるだけだったから貯金を食いつぶしている。だから二人の預金額を合わせても700万円ぐらいだ。それに旦那の年収分だけでローンの計算をすると、4500万円の物件など到底無理だ。私が再就職した場合の年収を加えて計算しても相当に厳しい。将来的に私の実家を売っていくらかお金が入ってきたとしても、それまでは月々16万円などという途方もない支払いを続けなければならない。私が働いたとしても月に16万は苦しすぎる。

というわけで、とにかく今回の分譲地の話は無理、という結論になった。今日の午後から実家に行ってもう一度検討してみるものの、現実問題として無理なのだから仕方がないのだ。両親は「お金は何とかなる」と言い、自分たちも援助するようなことを言ってくれているが、それも現実的には無理な話だ。すぐに実家を売りにでも出さない限り、買って家を建てることはできないのである。


以上が今回の一連の経緯なのだが。だが。
私が甘かったのは確かだ。が、本気で家を買うことを考えているなら、次を決めないで会社を辞めたりしなかったのに。辞める前の状況はかなり辛いものがあったから仕方ないにしても、フリーの道など選びはしなかったのに。夏までは遊ぶなどと、悠長なことは考えなかったのに。失業保険の話は私が100%悪いから何も言えないが。旦那との話し合いが足りなかったということだろうか。

旦那としては、この1〜2年で色々な物件を見て回りながらお金を貯め、それから購入に踏み切りたいと考えているそうで、それは確かにいいように思う。だから私も本当に真剣に就職を考えなければいけない。さんざん書いている派遣の仕事は、すぐに引っ越さないのであれば無理なので別の道を探さなければならないのだ。

仕事はどうするか。手っ取り早くマニュアル関係を探すしかないが、できれば副業でフリーの仕事を続けたい。収入が安定する正社員の方がいいのだが、制作会社に行ったらまた時間的に余裕がなくなってしまう。とりあえず派遣で探してみるしかないのだろうか。ある程度スキルアップして、独立してもやっていける自信がつけばフリーもいいが、今の段階ではやっぱりどこかに勤めるしかない。さてどうしようか。


2004年11月10日(水) 絶叫

色々と動きがあるのだが、それは一段落してからまとめて書くことにする。
何とも言えない嫌な気持ちなので心の叫びを。

だから派遣ライターの仕事がしたいんだってば!!!

実家の近くに住んでドアツードアで通勤時間40分くらいなんだよ!時々残業しても前の会社にいた時より時間に余裕があるんだよ!その時間で細々とフリーの仕事をしながら必要な勉強を続けたいんだよ!そうすれば本業でも副業でも同時にスキルアップできるんだよ!将来的にもっと条件のいい転職ができる可能性が広がるんだよ!私が手っ取り早く就職できるのはマニュアル関係しかない、でもマニュアル制作会社に行けば前と変わらない滅私奉公しかできないんだよ!それじゃ仕事の幅が狭くなるしマニュアル以外のスキルアップも私生活の充実もできないんだよ!だから派遣でもいいから「メーカー内で」やりたいと言ってるんじゃないのさ!メーカーって一般的にマニュアル制作は外注だから内部でライターをやれるチャンスは出向以外ではそうそうないんだよ!でも出向という立場よりは派遣の方がいいんだよ!

私は私なりに計画的に考えてるんだってば!!!

だから、外から見るとあまり積極的に転職活動していないように見えるのだろう。

だってあの派遣ライターの仕事がやりたくてしょうがないんだから!他の案件を見てみてもあの仕事ほど魅力を感じないんだよ!!!

旦那と話していると、どうも「そんな考え方じゃダメだ(失笑)」のような言われ方をするので非常に気分が悪くなる。私は私なりに必死に悩んでるんだっての!その派遣の仕事を受ける相談をしてみたものの、遠方ということでいい顔はされなかった。家を買う話になってきたから、その意味でもちょうどいいかと思ったけど、そう言うと「一生の買い物と派遣の仕事を同時に考えるな」って言われるし。少しでも希望通りの仕事がしたい、その仕事は今住んでいるところからは遠方でも実家なら近い、実家のあたりで家を買う話をしているからちょうどいいと考えるのがそんなに甘いのかよ!!常識はずれなのかよ!!!!


他にも「私が仕事をしたら楽になるとか数字の裏付けもなく言うな」とか「収入面だけじゃなくて支出面も考えろ」とか。言ってることはいちいち最もで、私の生活態度に問題があるから言われてるのはわかる。

しかし、激しく嫌な気分になる。とにかくあの上から見下ろされる言い方が耐えられない。お前は甘い、何もわかってない、という一方的な口調。

ローンを払うために出費を抑えなきゃならないから山にも行かれない、日々の買い物も1円でも安くするように努めなければならない、ってそんな生活をしなければならないなら無理して家なんか買うことないじゃないか。趣味も何も楽しめなくて家だけあったって意味がないじゃないか。だいたい私は一般的な女性に比べれば服をしょっちゅう買っているわけでもない、高い化粧品を買っているわけでもない、実に質素なんだぞ!それをさらに質素になれと言う。ただのみすぼらしい貧乏人じゃないか。そんな生活を強いられるくらいなら家なんて要らないよ!

メーカーの採用試験を受けているときに「社員じゃ責任が重いから云々」とか言っていい顔しなかったじゃないか!それなのに昨日は「自分は反対してない」とか言ってた。反対しなくたって眉間にしわ寄せて否定的なことを言われたらいい気持ちがしないだろ!!!

話し合っていて言いたいことがわからないから具体例を出して質問すれば黙るし!顔を背けるし!「そんなこともわからないのかよ」と言いたいかのような態度を取るし!!!

あーあーもう!!!久しぶりにフリーの仕事が3本も来てるのに進まない。ちきしょうちきしょうちきしょう!!!強く叩きすぎてキーボードが壊れちまうよ!!

仕事をしようがしまいが結局家事の大半をやるのは私なのかよ!家事に支障が出るような仕事ならしなくてもいいと思ってるんだろ!仕方ないだろ私は制作関係のスキルしか持ってねーんだから!Web関連の仕事だって薄給激務という状況は大差ないんだよ!事務だって何だって経験者から採用されるし30歳近くになって事務職で未経験なんて敬遠されるのが普通なんだよ!何にも知らない癖に!その一方で金がない金がないと責める!だったら一体どうしろっていうんだよ!そんなら自分の年収をもっと増やしてみろ!!!!!


あんたさぁ、前から、議論をしていると「何が言いたいのかわからない」って言われてるんだよ他の人に。せっかく冷静に話し合ってるのに否定的なことを言うばっかりで前に進まなくてさぁ。話し合ってる相手だって困ってたんだよ。そういう自分の欠点をわかってないのかねぇ。自分と異なる意見を全て「甘い」「何もわかってない」って決めつけるのはやめて欲しいんだよ。そんな精神を持ってる人とまともに話し合いなんかできやしないよ。


2004年11月04日(木) フラストレーション

11月に入って、結局失業保険の受給期間が過ぎてしまった。自己都合だから3ヶ月の待機期間があるためだ。今から申請に行ったところで間に合わない。途方もなく馬鹿なことをしたのだ。申請に行くのが面倒くさいという理由で、結構な額のお金を水に流してしまったのだ。ただ面倒くさいというだけで。

ならばとっとと働けば良いのだが、時期的にいい求人が少ない。マニュアル制作会社の求人を見ると、載っているのは前の会社ばかり。相変わらずむやみやたらと人を募集している。内情は大して変わっていないのだろう。

他のマニュアル会社の求人もちらほら見るが、どうも「これ!」というのがない。以前一社だけあったのだが、そこは採用が決まったらしく、しばらく募集がないようだ。応募しておけば良かったのだろうか。しかし残業休出の連続の日々を考えるとちょっと気乗りがしなかったのも事実だった。

派遣のライターの仕事を受けたいのだが、以前も書いたように場所が遠くて無理なのだ。実家の近くに引っ越すことが確定すればとっとと働き始めるのに。そのうちあの仕事もなくなってしまうかもしれない。そうしたらどうすれば良いのだろう。

昨日、初めて一戸建てを見に行った。実家の近くを拠点に、3000万円台で駅から徒歩圏内の物件を5件ほど案内してもらった。やはり駅の近くでお手ごろ価格の物件というのは何かしら問題があるものだ。どこで妥協するかなのだが。

新築の物件を見ると、昔からこういう家に憧れてた、住みたいなぁと思う。でも子供を作らなかった場合、夫婦だけで4LDKの家が果たして必要なのだろうか、と思ってしまうのだ。

旦那は結局のところ、自分の思い通りにことを進めようとする。昨日、家を見に行った帰りに実家に寄って話をしてきたのだが、両親は資金面で何とか協力してくれようとする代わりに、思っていることを言う。彼にとってそれは煩わしいようなのだ。気持ちはわからなくもないのだが。実家からの帰りにグチグチ言われた。

あげく、帰ってきてから今の部屋の周辺の相場を見る。実家の周辺よりは安いので、できればこっちで買いたいと考えているようだ。しかも今住んでいるところよりもっと不便なところを。それは確かに現実的な選択肢なのだが。

しかし、私の仕事はどうなるのだろうか。旦那は自分の通勤事情しか考慮していない。

メーカーの採用試験を受けていたとき、今の部屋の更新が迫っていたので、採用試験の結果を待ちたい、と旦那に言ったことがある。大手メーカーの社員になれば余程のことがない限り転職はしないつもりでいた。だからその会社に通勤しやすい場所に引っ越したかったのだ。そしてその会社の所在地は実家からそれほど遠くはなかった。だから両者の間のような地点を選べば良いではないかと考えていた。

でも旦那は、「その会社に合わせる必要はない」と言い切った。仕事でなく、うちの親のことを一番に考えなければならないだろう、と。考えてないなんてひとことも言っていないのに頭から決めつけたのだ。

前にも書いたが、旦那の頭の中では、結婚したら家を建て、子供を育てるという、理想的と言えば理想的な、保守的と言えば保守的な考えが根強い。だから私の仕事の事情を重視したがらないようなのだ。

私は派遣の仕事を今すぐにでも受けたい。何度も書いているがメーカー内でテクニカルライターとして働けるチャンスはそう多くはない。派遣とは言え長期が前提の仕事だ。一生勤めるわけではないにしても、それなりの期間、キャリアアップすることができる。ライティングのスキルをのばして、別の会社に移るも良し、フリーになるも良し、それはその時に考えるにしても、次への見通しが広がるという点で非常に魅力的な仕事なのだ。平日は実家から通勤し、土日だけ帰るという生活をしてでも、その仕事に就きたい。実家の周辺で家を探すことが確定していればしばらくの間はそういう生活をしたっていいじゃないか。

でも、旦那にそんな話をしてもいい顔をされないのはわかっている。家より仕事の方が大事なのか、と口にこそ出さないが、そう考えているからだ。

家を買う話をするときも、当然ながら子供を産んで育てるということが前提に話が進められる。どうしてもそれに違和感を感じるのだ。決めつけられるのが嫌なのだ。子供でなく、仕事のことも相談しながら家を決めたいのだ。

長々と書いているけど、何が言いたいのか自分でもわからなくなってきた。

とにかく早く仕事がしたい。でも何でもいいという訳じゃない。あの派遣の仕事がしたいのだ。わかってもらえないのだろうか。

気分が落ち込んでいる。風邪を引いてだるいのもあるが。


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