1人と1匹の日常
2005年02月26日(土)  トンネルの中の気持ち
「トンネル」という言葉をお借りしまして・・・。
ちょっと今のママの気持ちを書こうかなぁと・・・。

ママは、毎日、家の中にいます。
ママは、日中の半分を、ベットの中で過ごします。
ママは、ネットで友達と会話したり、世の中の情報を得ています。
ママは、テレビっ子です。
ママは、時々、気分転換にお散歩に行きます。
ママは、週末には、お買い物に行きます。
ママとの、ボール遊びは、毎日の楽しみです。
ボール遊びは、リハビリだ。と言っています。
(ほんとは遊んでいるだけなのを、知ってますが・・・。)

・・・余計なことも、言っちゃったかなぁ・・・。

ママは、生きる意味は、何だろう?と。
時々、考えています。
でも、そんなの答えがないことも、わかっています。
だけど、「こんな自分に生きる価値は、あるのだろか?」と。
時々、思い込んで、抜け出せなくなるみたいです。

生きるって、誰かのために役立つこととか、
何かを成し遂げることとか。
例えば、働くこととか、学ぶこととか。
ママは、人に面倒かけてばかりの自分のことを、時々、
「こんな自分は・・・。」と言います。

でも、ママは悩みながら、今日を生きています。

落ち込むと、人と会いたくなくなったり。
電話にも出られなくなったり。
それでも、人の介護がないと、生活できないママは、
あたしにだけそっと、「りんは側に居て・・・。」
と言います。

話すことも億劫になる時は、
あたしは日本語が話せなくて、よかったなぁと、
思います。
ほんとは、いつも、心の中で、言ってるんですけどね・・・。

人間は、どーして、難しいことを考えるのかなぁ?
生きることって、楽しいことだよね。
どうして、悲しくしちゃうのかなぁ。

ママが早くトンネルから出てくるように、
ママの大好きなお菓子を持って、
出口で待ってようと思います。

ちなみに、ママは、ほんものの犬以上に、
単純です・・・。
(ほんものの犬って、どんなだ?)

来週には、笑顔のママに会えますように・・・。

りんくうより。
2005年02月25日(金)  ママって、綺麗?
「りんくう〜♪」




「呼んだ?何??」

「ママって、綺麗?」




「うーーーーーーーーーーーん。。。」
2005年02月24日(木)  テレビを観て。
最近、テレビで介助犬が出ているのを、よく観ました。

高校生の男の子と学校に通う、黒ラブの介助犬。
中学生の時にも、テレビで拝見したのですが、1年近くの間に、逞しくなられていたのは、びっくりうれしかったです。

同志社大学の大学生の女の子と一緒に通っている、介助犬。
スタンダードプードルと、珍しかったので、とても印象に残っています。

同じく同志社大学生の女の子と介助犬アトム君。
実は、テレビで初めて介助犬を観たのは、アトム君でした。
その1年前に、本で介助犬シンシアちゃんの存在を知ったのがきっかけで、初めて介助犬の存在を知りました。

テレビで、活躍されている介助犬を見かけると、とてもうれしくなります。

さて、わたしとりんくうはというと…、昨夜は、ママが具合が悪くて、真夜中までお付き合いさせてしまいました…。
りんくう、心配掛けちゃったね…側にいてくれて、どうもありがとう。
あなたの、ぬくもりがとっても、温かかったよ。
2005年02月21日(月)  これからの課題。
たぶん、ぶち当たるだろうなぁ・・・と思っていたことに、ピンポーンと、当たった、ここ数日。

介助犬は、自立・社会参加の目的である。
という、言葉の重みと壁にぶち当たっている。

わたしは、遠くや長い時間、外出するには、りんくうと、家族に付き添ってもらっていたのですが。
これからは、家族ばかりにも頼るのも・・・と思い、ヘルパーさんにお願いしようと、思ったのだった。

しかし、介助犬は、自立・社会参加のための目的で持たれているのに、なぜ、ヘルパーのサポートが必要なのでしょう?
と、言われ・・・。
うまく説明できなかった・・・。

りんくうは、介助犬であり、わたしのトイレの介助などはできない。
また、電動車イスから体がずれた時の、わたしの体を抱え動かすなどの介助もできない。
ここに来て、トイレが一人でできない壁にぶち当たってしまうのか・・・。

わたしの病気は、リハビリしてがんばったからと、回復するものでもない。
この体と、一生付き合っていく覚悟はできている・・・と言ったら、嘘になるかもしれないけど・・・。
だけど、介助犬であるりんくうのサポートは、わたしにとって必要なものだ。
ここは、明日からの、わたしなりの社会復帰のための、正念場だ。

介助犬りんくうとヘルパーさんに支えられての、わたしの明日は、輝かしいものになるのだろうか?
それは、あきらめない気持ちと、伝えたい思いに。
全ては、あるのかもしれない。
2005年02月19日(土)  バリアフリーって、何だろう?
今日お昼に外食に行った時のこと。
案内された席は、座席の後方に壁があり、車椅子では入れないなぁと思った。

「すみませんが、その席は、車椅子では入れないので…。」と案内下さった方に言うと、「椅子は外に出しますので大丈夫ですよ。」と。
「ありがとうございます。でも、そうではなくて、この場所は車椅子では入れないので…。」
「???」

なかなか伝えられなくて、どう説明すればいいのか?
普段使わない頭を、グルグル回していた。

車椅子で机の前に座るには、前方から行くには問題はないが、横から行くには、机に向かい真っ直ぐになるために、幾らかの回転する面積を要する。
そのため、席の真後ろに壁があれば、車椅子で入るには困難だったりするのです。

ようやくお互いの話が納得できて、「こちらへどうぞ♪」と、案内していただきました。

最近、よく耳にするバリアフリーという言葉。
トイレに設備されている手すりが、使えない場所にあったり、せっかくのスロープが急で危なく利用できなかったり。
といった経験に、たまに出会う。
障害を持った人の立場になり、考えることも大切だけれど、なかなか全てを相手の立場になるのは、難しいことだ。
当事者の気持ちを、伝えることも、大切なんだなとふと思った。

りんくうと一緒に入店させていただき、ありがとうございました♪
ごちそうさまでした☆
2005年02月18日(金)  あいぼう!
おとつい、病院の売店で買って帰った、コミック雑誌。
そうママは、この20代後半という年齢にして、マンガ好きだったりします・・・汗

「YOU」連載中の、「あいぼう!」
介助犬と共に暮らす、主人公の車イスユーザー歩夢ちゃんの物語。歩美ちゃんの恋の行方に、ドキドキ・・・☆

実はわたし、「あいぼう!」の作者さんの、「かなつ久美さん」の「OLヴィジュアル系」のファンでして・・・照;
「あいぼう!」の連載が始まった時は、りんくうと小躍りしそうでした・・・♪

来号の「あいぼう!」が、楽しみだぁ☆
2005年02月17日(木)  あるブログを読んで。
最近はまっているブログ。
ある事柄で検索したり、自分の記事をトラックバックして、相手に読んでもらったり。
いろんな方の記事を読んでいるだけでも、様々な考えに触れ、吸収し、学ばされる。

今日は、ある方のブログから。
発達障害と呼ばれる障害を持つ子供についての記事を読んだ。
電車や病院などで、走り回り騒ぐ子供を見掛ければ、「親の教育がなってない。」と思ってしまうもの。
発達障害を抱える子供は、データーベース化からは、1クラスに3〜4人。
身近に、障害を抱えた子供が暮らしていることは、自然なことである。
無知さ故に、偏見や偏った考えで、相手を傷つけてしまうこともある。
というような内容だった。

この記事を読み、わたしが心に引っ掛かったのは…、過去の日記(2月5日)に書いた、スーパーで出会ったお子さんとの出来事。
確かにわたしはあの時、「全く親の教育はどうなってるの?」と、先入観で思っていた…。

自分自身が障害を持つ当事者でありながら、ともすれば、自分以外の同じように障害と共に暮らす他者については、無関心になっているのではないか…?

考えさせられた記事でした。
2005年02月14日(月)  寂しく感じた昨日。
昨日お出掛けした時のこと。
買い物の帰りに、「ゲームセンターに寄る?」ということになった。
わたしの部屋は、ゲーセンから連れて帰った、プーさんやキティちゃんが溢れ返っているのです(^。^;)

ゲームセンターは、店内に流れる音楽や、ゲームの音で賑やか♪
初めてりんくうと行った時は、おっかなびっくりしていたけれど、今やプーさんがゲットできた時は、喜んで、車椅子からは届かない機械の穴から、テイク〜♪してくれます。

さて、昨日は、ゲームセンター内に入ると、店員さんが飛んで来た。
何だろ?と思うと、「介助犬はだめです。」

介助犬の認知度が低く、「犬はダメです。」と断られたことはあるのですが、「介助犬はダメです。」と言われたのは、初めてのこと。

お店などの補助犬の同伴は義務化で、入店を断ったとしても罰則規定はない。
ここで、補助犬法案について説明しようと思ったが、りんくうと暮らすわたしは、なるべく周りの方々に、心地良く受け入れていただきたいと、いつも思っている。
店員さんのお忙しそうな様子を見ると、それ以上は何も言えず、立ち去ることにした。

何だか、わたし達、1人と1匹を受け入れてもらえなかったのかなぁ…と、寂しく感じた昨日でした…。
2005年02月11日(金)  わたしとりんくうの関係?
小学生の子供達が、我が家に来てくれた時のこと。

「車椅子からベットへはどうやって移るのですか?」
「お風呂は一人で入れるんですか?」と聞かれ、「家族か、お願いできる人に、お手伝いしてもらいます。」
と答えると。
「介助犬はできないのですか?」
「どうして介助犬が必要なのですか?」と質問は続き…。

実はどうお答えしたのか?記憶になかったりする…。

わたしには、なぜりんくうが必要なのか?
介助犬を必要としたのか?

どうしてお話すれば、いいのかな〜。
それは、これからのりんくうとの毎日の歩みに、答えはあるんだよね。

今度子供達に会った時には、もっと自信を持って答えられるといいな。

りんくう、これからも、一緒に笑ったり泣いたり、頑張ろう!
2005年02月10日(木)  介助犬りんくうと共に。
りんくうと出会う前のわたしの気持ち。

出来ないことばかり、見ていた。
何でも1人でしようと、周りの人にヘルプができなかった。
できないことは、あきらめた。
「仕方がない」が口癖だった。

介助犬と生活することは、1人と1匹で呼吸を合わせること。
実はりんくうと出会う前は、介助犬は「何でもしてくれる」と思っていた。
介助犬は、「してもらう存在」ではなく、「自分でする感覚」に近い。
「自分でする感覚」より、1人と1匹の世界は毎日笑い泣く、実に楽しくおもしろい世界だ。

人間に手伝ってもらえば、素早くミスもなく、効率的なのかもしれない。
でも、わたしはりんくうと、何度ミスをしても、時間がかかっても、ゆっくりお互いのペースで、うれしさと涙を半分コしながら。

「りんくうグット。」「どうもありがとう。」と。

一歩ずつ、お互いの自信を確かめて歩いていきたいのです。
2005年02月05日(土)  ごめんね…りんくう。
本屋さんに出掛けた時のこと。

いきなり4,5才くらいの男の子が走って来た…と思ったら、いきなり睨んで、隣りにダウンしていたりんくうの背中をバシッと叩いて、去って行った…。
りんくうはビックリ少し怯えてしまい、わたしは「痛かったね…ごめんね…。」としか言えなかった。

帰りに男の子のお母さんと、店内を走り回りながら、商品をポンポン乱暴に叩きながら、歩かれて行く後ろ姿を見た。

周りのお客さん達も、店員さんも、自分の買い物や持ち場から見えないのか?まるで他人の出来事だった。

わたしは、りんくうのママとして、あの時、どういう行動を取るべきだったんだろう?
あの時は、ただ、りんくうを守ることしか出来なかった。

子供の間に、生き物や、物を大切にする気持ちを、教えられない知ることがないことは、不幸だと思う。
日本の近い将来を、怖く感じた今日だった。
2005年02月04日(金)  福は内〜鬼は外〜。
昨日は、節分。
我が家の夕食も、いわしと太巻きが並んでいた。
りんくうと一緒に、今年の方角の西南西を向き、丸かじり。
本当は、何も言わず、ひたすら食べることに集中しなければならない。
だけど、りんくうのあまりにも、まん丸なお目目を見ていると、思わず、吹き出して笑えてしまった。

のりをちょこっとだけ、りんくうもカプリ。
ほんとは、りんくう太巻きで、丸かじりさせてあげたいけど、そこはダイエット中ということで・・・。

夜寝る前に、「豆まき忘れた〜。」と、豆を炒った。
いい匂いにつられ、お隣りさん家のネコも、寄って出ていた。
我が家は、毎年、「福は内〜。」から始まるのが、恒例。
これって、鬼は外〜とどっちがよいの?
鬼は外に出て行っていただいてから、福は内なのかな?
鬼さんにも、福を少し分けてから、お外に出て行ってもらっても、よいのかしら??
何せ、不況厳しい世の中ですし・・・。鬼さんも大変なのでは。。。

福は内〜の豆を1コ、クンクン嗅いで、???姿のりんくう。
そういえば、去年もおととしも、その前も、節分を思い出せない。
ちょうどこの頃は、毎年、ママの調子が崩しがちで、記憶になかったりするのです・・・。

それはそうと、ピーナッツのカロリーを昨日初めて知って、ビックリしたママでした・・・。
あぁ・・・ダイエットの敵だ、あのおいしさは・・・。涙
2005年02月01日(火)  4年目のはじまり
3年前の今日。
りんくうと共に暮らし始めました。

あの日の今頃は、我が家での初めてのごはんに、あなたは不思議そうに首を傾げながら、「ここで食べていいの?」と、シッポをぶんぶん振って、こちらを何度もチラチラ見て、またぶんぶんシッポを振っては、5分で完食しちゃって、お腹壊さないかと…ママは心配しちゃったよ(>_<)

まだママとは言えないくらいの、新米ママで(未だにだけど…)、あなたとの意思疎通がなかなかできなくて…、「あなたの心をママに教えて…。」と、泣いてしまった日もあったね。

わたしはあなたのママ失格なのだと、一度はあなたとの別れを考えたこともありました。
でも、あなたを大好きなママは、あなたと離れ離れになることは、できなかった。
そんなダメママだったわたし…。

ママをあなたのママにしてくれたのは、あなたでした。

「ママといつも一緒にいられて、幸せね。」

その言葉が、わたしの固くなった心を、解いてくれました。
わたしはわたしらしいママでいいんだと。
あなたは、あなたらしい、天真爛漫で、張り切り屋さんで、ちょっとおっちょこちょいで、いつも元気一杯で、わたしの毎日を明るくさせてくれる。
りんくうはりんくうらしい、介助犬であって欲しいと。

りんくう、今日から4年目の始まりだね。
これからも一緒に、毎日笑ったり、泣いたりしようね!
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