綿霧岩
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2017年02月12日(日) |
ルパート・スパイラさん |
幸福な人間関係について。素敵です。言ってることも表情も。 https://www.youtube.com/watch?v=xQWysA3GOEk
自分で言うのもなんだけれど、私はとてもポジティブな性格だと思う。 考え方も前向きで、昔知人が何かで落ち込んでいたときに「何もかも上手くいかなかった」と言っていたのを聞いたときに、え、何もかもって全部ってこと?ALL?エブリシング?どんなに小さなことも一つもポジティブに思えないって、逆にすごいなと、心の中で思ったくらいに、私は何があっても、ひとつくらいはポジティブな所を見つけ出すと思う。 そのくらいの前向きなおめでたい性格です。 その性格は私をとても助けているし、私は自分がそういう性質であることをいいと思っている。 だけどね。 今日、自分が歌いたい歌のことを考えていて思った。 私が歌いたい歌は夢や希望の歌だけじゃないなと、はたと気付いたのです。 自分の思考癖みたいなものから来てるのだろうけど、私が歌いたいのは、スケールの大きな希望を持てるような歌だ、とずっと決めているようなところがあったんです。 でも今日わかったのは、それだけじゃない、完全に暗くて、完全に後ろ向きで、完全に甘えている、そんなスケールの小さなどうしようもない悲しい歌を、私は歌いたいということ。 その歌を聞いたとき、その歌を口ずさんだとき、私はこの歌みたいには思わないなと一瞬思ったくせして、あまりにも気持ちよくて何かがしっくりきていて、結局のところ、その歌に救われている自分に気付いてしまったのでした。 おいおい、歌の役割ってこういうことじゃん!と思ったのです。 いいこと言うのも大事、気持ちいいことを探すのも大事、ポジティブな言葉に励まされることもいっぱいあるし、そういう言葉たちのいいところは自分を律してくれるところかな。 だから夢や希望の歌だって歌いたい、だけどそれだけでは私は何かが満たされないことが、なんかわかった気がしたのでした。 どれだけおめでたい前向きな性格で、すぐに楽しい気持ちになれる自分でも、自分のことでも周囲のことでも本気で不快に思うことや小さな小さな嫌悪感って実は無数にあって、その度におめでたい自分はそれをブレイクスルーして私はそこには捕らわれないよという風に生きてきたし、これからも生きていくと思う。 だけど、これからそれに加えてちょっと修正する。 ブレイクスルーとかかっこいい感じで言ってるけど、本当にそうするためには、ネガティブなそれを一瞬にして見えないところに追いやるのではなくて、そこをこそ、とことん凝視すること、そんな後ろ向きな歌を思い切り美しく、ありえないくらい楽しく歌い上げること、そんな風に生きていくこと。 それができたら無敵じゃん?そうだそうしようと思ったのでした。
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