綿霧岩
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2006年06月09日(金)

本でも映画でも舞台でも、鑑賞者であるときの私が常にもっとも注目をしているのは、それらを見た後の自分自身の状態である。私にとっての良い作品は、鑑賞前と後の私を変える作品であり、そういう作品は忘れられずに私の記憶に残る。
逆に見ている最中に、強度の快感を感じた作品でも、見終えた自分が、見る前の自分となんら変わりない自分である場合、その作品のことは記憶には残らない。一時的な空腹を満たすことはできるがすぐに腹は減る。


カタギリミワコ |MAIL