『庭の話』

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新芽だらけ。

クリスマスローズのニゲルが綺麗な花を付けました。
それでも未だ殺風景な庭の風景ですが、よく見ると出ているわ出ているわ
新芽だらけです。

赤っぽい、ミョウガみたいな奇妙な色はブリーディングハート(鯛釣草)です。
発芽から 伸びて、花を付けるまでが大変早く、枯れてから休眠に入るまでが
これまた早い花です。見た目はぶらぶらしていて、余り切花向きに見えないん
ですが、風でぼっきり折れた時(強風に弱いにも拘らず、風の強い季節に咲く
花ですね)仕方ないので花瓶に挿して置いたら、意外なほど長持ちしました。
黒っぽくてひょろんとした芽はバイモです。フリチラリアの仲間ですが蔓状の
物があちこちに絡み付きます。自分の背の高さより かなり低い所に巻き付いて
ぐんにょりと曲がった姿で花を付けているのを見ると、「何故もっと高い所に
巻き付かないのだろう??」と不思議に感じますが、曲がって咲く事は割と平気な
様子です。
今年は雪解けが遅く、スジギボウシなど ギボウシの中でも芽出しの早い種類は
もう頭をのぞかせています。

我が家は「花壇」として括られた部分があるのに、それ以外にも構わずどんどん
植え付けちゃってますので、今のシーズンは本当に 足の踏み場もない感じです。
至る所が芽、芽、芽だらけ。

こんな所に植えた覚えのないチューリップが大量にっ!
と思ったらムスカリ・ラティフォリウムでした。春一番に華やかに咲いてくれる
のですが 後はず〜〜〜っと休眠なので、毎年咲いているのに忘れてしまいがち。ごめんね。

このムスカリですが、葉っぱがわさわさと長〜くなるのが嫌いな方はこの
ラティフォリウムがお勧めです。チューリップみたいな可愛い葉っぱのムスカリ
なんですよ。

HPトップにも置いてますがクリスマスローズ。
重かったので かなり画質を粗くしてあります。



一輪だけのスノードロップ。

北国では本格的な花のシーズンを目の前にしています。
とは言え、桜の開花予想まで まだ半月以上ありますから、目の前は目の前でも
2mほど前とか、そんな感じかも知れません。
ここ札幌では、クロッカスが揃ってそろそろ終わりを迎え始めました。
普通、花が終わる時はそこはかとない寂しさがある物ですが、クロッカスに
関しては これでやっと春になると言う喜びの方が大きいです。

クリスマスローズが雪でひしゃげた茎をえいやと持ち上げ、蕾を上げようと
している傍に、小さな白い花を見付けました。
「?」
早いです。クロッカスが咲くか咲かないと言った頃でしたから。
白く小さく可憐な花が一輪だけ、大きなクリスマスローズの葉の陰から
顔を覗かせていました。
花の正体はスノードロップでした。
何故一輪だけ? 植えた覚えもないのに。
これは確か球根だから、どこかから飛んで来ると言う事も無いと思うし
近所にスノードロップを植えているお宅も見当たらないし。

まとまって咲いていると、清楚な感じで目を惹く花ですが、一輪だけだと
むしろ どこか幻想的な感じがします。小さいけれど姿形がきちんと整った
様子は まさにファンタジーに出て来る妖精と言ったところです。
どこをどう見てもスノードロップ。昨年までは無かったはずの花。
いきなり不思議な春花壇から庭の季節がまた始まります。


管理人 焙煎 |午後からガーデン