ゲンゾー日記
2007年03月29日(木)  すごい大根 

今日ボクは驚いた。
世の中にはアキコの足と勝負できるくらい大きくて太い大根があるの
である。

この大根は近所のおばちゃんがくれたのだ。
こんなに大きい大根を育てるとはすごいおばちゃんなのだ。
ボクはこんなに大きい大根を見るのは初めてである。
アキコも初めてらしいので、ボクと大根の記念写真を撮ったのだ。

この大根を畑から抜いた時、おばちゃんはきっとビックリしたに違い
ない。
おばちゃん一人では抜けなくて、おじちゃんとおばちゃんと飼い犬も
一緒にヨッコラショと畑から抜いたのかもしれない。
それでも抜けなくて、野良猫やカエルや野ウサギも大根を抜く手伝い
をしたのかもしれない。
ボクもこの大根を一緒に抜いてみたかったのだ。


2007年03月28日(水)  カープ坊や 

ボスとアキコは広島カープという野球チームが好きらしい。
アキコはボスの影響で応援しているらしいが、ボスは生まれた瞬間から
このチームを応援しているらしい。
ボスと広島カープの関係は、ボクとビスケットくらいの関係らしい。
とにかく、とても好きだということなのだ。

そんなボスとアキコのために、アキコの妹のヒロコさんがカープを応援
する時の人形を送ってくれたのだ。
この人形は「カープ坊や」という広島カープのマスコットらしい。
しかも、この人形はヒロコさん手作りのユニフォームを着ているのだ。
アキコの好きな前田という選手の背番号1番が背中についている。

アキコは「すごいすごい」と大喜びであった。
さっそくボクとカープ坊やの写真を撮ろうと、ボスにカープ坊やの人形
を持たせて記念撮影である。

しかし、ボクはこの人形が何となく怖い。
赤い帽子に赤い服で、眉毛がつり上がり、口が大きく開くのである。
カープ坊やがこっちを向いて口を開けると、なんだか怒られているよう
な気分になるのだ。

ボスもアキコも「今年はカープが優勝だ」と張り切っていたが(本当は
毎年同じセリフを言っているらしい)この人形で応援したら、カープの
選手が怖がるのではないかとボクは心配である。
人形は怖いが、ボスとアキコの希望なので、ボクもカープを応援するこ
とにしよう。
応援するから、人形はしまってクダサイ。



ちなみに人形を送ってくれたヒロコさんは阪神タイガースというチーム
が好きらしい。
アキコのパパは読売巨人が好きで、アキコのお姉ちゃんはイチローが好
きらしい。
ボクはビスケットが好きである。

2007年03月27日(火)  雨の日もオリコウ 

今日は午後になって雨が降ってきた。
暖かい雨で、ボクの庭の植物たちもまたぐっと大きく生長するだろう。

ところでボクは中型犬の小サイズだと言われているのだが
(本当はそんな半端な表現ではなく、小型犬の特大サイズとか、大型犬
の極小サイズと言って欲しいのだ)
植物と同じように春の暖かい雨に濡れたら、中型犬の大サイズくらいに
育つのではないかと密かに期待しているのだ。

別に小さめなのが嫌なわけではないのだが、来る人がみんな「思ったよ
りも小さい」と言うので、たまには「大きいですね!」と言われてみた
いのである。

ボクが雨の日でも外にいて、ボスやアキコが帰って来たらきちんとオス
ワリをしてお迎えするのは、雨に当たって少しでも大きくなろうと思っ
ているからなのだ。
雨の日にオリコウにしているところを神様が見たら、きっとボクをもっ
と大きくて格好いい犬にしてくれるに違いないのだ。


2007年03月26日(月)  小さな燈台 

ボクの庭のクローバーもとても大きく育ってきた。
この時季、雨が降る度に草たちは驚くほど早く生長するのである。

今日ボクが庭のクローバー畑を眺めながら歩いていた時にふと目を留め
たのは、写真のトウダイグサなのだ。
まだちっちゃいトウダイグサがクローバーのかげにちょこっと顔を出し
ていたのである。

トウダイグサの名前は海の「灯台」じゃなくて、昔の人が使っていた灯
りの「燈台」だとアキコが言っていたが、ボクはずっと燈台というのに
ピンとこなかったのである。
燈台じゃなくても、似たような形のものはもっといろいろあるのに、と
思っていたのだ。

しかし、今日ボクはこれがまさに燈台だということがわかってしまった。
薄暗くなりかかった庭の、クローバーの陰にあったのに、このトウダイ
グサのまわりがふわっと明るくなっているように見えたのである。
トウダイグサの上の方が黄色っぽいのでそんな気になっただけかもしれ
ないが、本当に燈台が辺りを明るく照らしているようだった。

トウダイグサの名前はなんと素敵なのだろう!
ボクはほのかに光っているように見えるトウダイグサをいつまでも見つ
めてしまった。


2007年03月25日(日)  雨つぶ鑑賞 

今日は雨が降ったが、雨が止んだ後ぐっと暖かくなった。
雨が降って暖かくなったら、カエルたちが「これからはもうちゃんと春
ですよ」と言いながらごっそり庭に遊びに来た。
これからはちゃんと春らしい。

ところでボクは自然が作り出したぐるぐる模様が好きなのだが、ぐるぐ
るの次に好きなのは雨つぶなどの水滴が葉っぱや花びらについたところ
なのだ。

同じ雨つぶでも、違う種類の植物につくと形も色も変わってくる。
どれも個性的でとてもステキである。
今日ボクは葉っぱについたたくさんの雨つぶを鑑賞して過ごしたのだ。



左上:トウダイグサについた雨つぶ 右上:ヤブカンゾウについた雨つぶ
左下:オヒシバについた雨つぶ   右下:シロツメクサについた雨つぶ

2007年03月22日(木)  こぼれ種 

ボクの庭のまわりの菜の花もそろそろ終わりに近くなってきた。
最初は畑にたくさん植えられていた菜の花だが、このくらいの季節に
なると畑以外の路地にたくさん芽を出して花を咲かせる。
ボクの散歩道にもぽつんぽつんと菜の花が咲いていてとても可愛らし
いのだ。

今日ボクが見た菜の花も、畑からのこぼれ種で芽を出したらしい小さ
な菜の花だった。
畑からは離れたところに芽を出したのは、畑から菜の花を収穫したお
ばあちゃんのカゴから種がこぼれて芽を出したのだろう。

暖かくなってくると、こんな小さな菜の花を見ただけでも心がウキウ
キしてくる。
暖かい日には一緒に散歩をするボスやアキコの足取りも軽い気がする。

暖かくなって本当に良い季節がやってきた。
ボクは毎日むやみに楽しくて仕方ないのだ。


2007年03月21日(水)  ひなた 

今日は春分の日という、昼と夜の長さが同じ日らしい。
明日からは少しずつ昼の長さが長くなっていくということである。

昼の長さが長くなるだけでなく、太陽の角度がどんどん高くなるらしい。
これはボクにはとても朗報なのだ。
なぜなら太陽が低いところを動いていると、ボクはひなたでお昼寝をする
のにとても苦労するからである。

下の写真を見てもらうとわかると思うが、ボクの庭にはボスの家も、鶏の
小屋もあるので、日陰がたくさんできるのである。
時間によっては家と小屋の影を避けた、こんな狭いひなたスペースでボク
はお昼寝をしなければいけないのだ。
狭いひなたでひなたぼっこをしながら冬の間ずっとボクは「お日さまがも
う少し上に居てくれたらもっと広いひなたができるのに」と思っていたの
である。

明日からはどんどんボクがひなたでお昼寝をしやすい気候になっていくと
思うと、とても嬉しい。
またボクがお昼寝三昧をして過ごす季節がやってくるのだ。
春眠アカツキをオボエズなのだ。


2007年03月19日(月)  背伸びの競争 

今日は陽が出て暖かい1日だった。
今頃の季節になって急に寒くなったので驚いたが、また少しずつ春が
近づきつつあるようなのでほっとしたのだ。

今日、ボクは2月の日記に書いたトウダイグサがどのくらい成長した
のかを見てみた。

2月にバラの花のような若葉を出したトウダイグサはもうこんなに大
きく成長していた。
キャベツのようなきれいな緑色の中に、黄色っぽい葉が次々に出てき
ている。
面白い構造をしているのだ。

暖かくなってくると、庭の草たちがどんどん大きくなって背伸びの競
争である。
どのくらい背が高くなるかでどのくらいお日さまに当たることができ
るかが変わってくるのでみんな必死なのだ。

トウダイグサが大きくなって日陰になってしまったツクシンボが少し
迷惑そうであったが、小さかった植物が大きくなるのを見るのは嬉し
いことなのだ。
ツクシンボもトウダイグサに負けないくらい背を伸ばせばまた陽が当
たるようになるのだ。みんな頑張れ!


2007年03月18日(日)  悪女のような 

今日ボクがアキコと一緒に裏庭に行ってみたら、シキミの花が満開であ
った。シキミの花は、乳白色の美しい花なのだ。
少し厚みのある花びらが陽に透けてとても美しかった。

このシキミには猛毒があるらしい。
この木の葉や花や茎、種に含まれているアニサチンという毒は、たった
12ミリグラムで犬が死んでしまうくらいの猛毒らしい。

毒があって野生動物が近寄らないというので墓地の周りに植えられたり、
お線香の材料に使われたりするので、昔から「死」に関する不吉なイメ
ージがある植物らしい。
シキミの名前の由来も毒があることからきた「悪しき実(あしきみ)」
がシキミになったということらしい。

こんなに美しい花なのに、不吉なイメージを抱くなんてかわいそうなの
だ。
こんな美しい花に、12ミリグラムでボクを殺してしまうほどの毒があ
るというのもまたこの花の魅力である。
この花の毒で死ぬなら死んでみてもいいかな、と思わせるような妖しい
美しさなのだ。
悪女のような花もなかなか良いのだ。


2007年03月17日(土)  冷たい 

今日ボクの庭では雨しか降らなかったのに、ボスとアキコが行っていた
工房というところでは雪が降ったらしい。
工房は峠のてっぺんにあるので、ボクの庭よりもずっと寒いらしいのだ。
ボクは雪が大好きなので雪が降るのを見たかったのに、ボクの庭には降
ってくれなくてとても残念である。

アキコが工房の窓から撮った雪の写真を見てみたら、満開の寒桜と雪が
写っていて、不思議な感じがした。
裏の田んぼに水が張られてカエルが盛んに鳴いていたのに、この寒さで
カエルたちもまたどこかへ行ってしまった。
春が来たと思って花を咲かせ始めていた野草たちもこの冷たい雨にびっ
くりしているに違いない。

ボクは毎日オリコウにしていたのに、ゴホウビの雪が降らずに冷たい雨
だけだなんて、神様も冷たいのだ。
神様も冷たいが、今日の雨もとても冷たい。

もうそこまで春が来ていると思っていたのに、本当の春はなかなか来て
くれない。
春がとても待ち遠しいのだ。


2007年03月15日(木)  キヅタの実 

今日ボクは散歩道にあるキヅタの実を観察してみた。
散歩に出かけた時、ボスが近所のおばあちゃんに会って立ち話をしていた
ので、のんびりキヅタを見て待つことにしたのだ。

キヅタはツタのように木に這い上って大きくなるツル性の植物だが、ツタ
よりも太くて木のようなので「木蔦(キヅタ)」という名前らしい。
冬でも葉が枯れないので「フユヅタ」という名前もあるらしい。

ボクが今日見て気になった実は、右上の方にある穴ぼこが空いた実なのだ。
鳥につつかれたのか、虫に食われたのか、それともどこかにぶつけたのか、
上に丸い穴が空いていて、とても愛嬌があった。

もしかしてこの穴から実の中を覗き込んだら、中に違う世界が広がってい
て、小さなオニたちが酒盛りをしていたり、中に小さなお姫様が眠ってい
て、育てると月の世界へ帰って行ったりするかもしれない、と思いついた
ボクが中を覗き込もうと思ったらボスとおばあちゃんの話が終わった。
今日は結局キヅタの実の中を覗かずに終わってしまった。
今度キヅタを見る機会があったら、あの実の中を覗き込むのが楽しみなの
だ。


2007年03月14日(水)  ハナニラ 

今日ボクは散歩道の土手でとてもきれいな花を見つけた。
これはハナニラという花らしい。
ニラの仲間で花がとてもきれいなのでハナニラという名前なのだそうで
ある。きれいな花だけれど、ニラの香りがするのだ。

この花は、土手の急斜面の一番下、あと1歩前に出たらすぐ下の川に落
ちてしまうような場所に咲いていたのだ。
ボクはここ3年ほど、この土手の道を毎朝散歩していたが、こんなステ
キな花が咲くなんてまったく知らなかった。
ここにこんな花が咲いているのを知っている人は少ないことだろう。

どうしてボクがこの花を見つけたのかと言うと、実はウンチをしている
時に見つけたのだ。
ボクはなぜか急斜面で、前足を下にして踏ん張るのがクセなのだ。
たまにボクのしたモノがボクの前足の方に転がってくることがあるので
とても危険なのだが、このポーズじゃないとどうも落ち着かないのだ。

ボスもアキコも「もっと落ち着いてできるところですればいいのに」と
言っているのだが、ボクが不安定な場所で用をたしたおかげで今日はス
テキな花を見つけたのだ。



2007年03月13日(火)  ヒメオドリコソウ 

久しぶりにちゃんと日記を書くのだ。

今日、ボクは日当たりの良い土手にヒメオドリコソウがたくさん咲いて
いるのを見つけた。
この草は花もかわいいが、葉っぱの色がとてもきれいである。
下の方は緑色で、上の方は紫色なのだ。
葉の下からちょこっとずつ出た花が踊り子の手のようにも見える。

この草の名前は、オドリコソウに似ていて小さいからヒメオドリコソウ
というらしい。
大きなオドリコソウの方は、花の形が花笠をかぶった踊り子に似ている
らしい。
こちらのヒメオドリコソウの花は、踊り子には似ていないが、こんなス
テキな名前をつけてもらったおかげでとても華やかに見える。

土手にたくさんこの花が咲いている姿は、小さな踊り子たちがたくさん
踊っているように見えるのだ。
暖かい日を浴びて踊っている踊り子たちを見ていたら、ボクも浮かれて
踊りたくなってきてしまった。


2007年03月11日(日)  そっぽ 

アキコが写真を撮ったのに日記を書かずに終わってしまったのだ。
日記を書かなかったから、ヘビイチゴの花もいじけてそっぽを向いて
しまった。
本当は写真を撮った時からそっぽを向いていたのだが・・・。




ところで「そっぽ」というのは面白いニホンゴなのだ。
「外方(そっぽう)」が「そっぽ」になったらしい。
音がとても愉快なコトバなのだ。

2007年03月10日(土)  シロツメクサ 

ようやくボスとアキコの忙しさも峠を越えたらしい。
アキコは「峠は下りの方が大変だ」と言っているので、峠を越えたボスと
アキコはまだまだヒザに負担のかかる恐怖の下り坂らしい。
峠を下り終えたボスとアキコのヒザがガタガタにならないことだけを祈る
が、しかし、お昼寝をして過ごしているボクにはあまり関係ないのだ。

今日は寒くて薄暗い日であったが、元気なボクは庭のクローバーの花を鑑
賞して過ごした。

クローバーの花は最初はツボミが固くて緑色だし、開きすぎると茶色にな
ってしまうし、花の見頃がとても難しい。

ボクが考えるに、クローバーの花の見頃は下の写真くらいの状態なのだ。
花が開いてちょっと茶色いところが見えてきたかこないかというくらいの
微妙な時期が一番美しい。
ここにてんとう虫がとまっていたり、アブが遊びに来たりしていると更に
美しいのだが、この寒さでは虫たちはまだまだ来ないのだ。
早くてんとう虫やアブが遊びに来るくらい暖かくなるといいな。


2007年03月06日(火)  ちょこっと日記<つくしんぼ> 

今日はつくしんぼを見つけた。
それだけなのにとても嬉しい。

<12点>


2007年03月05日(月)  ちょこっと日記<しかられる> 

今日ボクはしかられてしまった。
ボスにしかられるボクの姿を見たアキコは大喜びであった。
うまくいかない日だってあるのだ。

<−8点>


2007年03月04日(日)  ちょこっと日記<タンポポ>

日本生まれのタンポポの後ろに寝ころんで、日本の春を楽しんだ。
タンポポと一緒に見上げた空も、タンポポの透けた花びらもとても
きれいであった。

<8点>



点取り占いは続くのだ。

2007年03月03日(土)  ちょこっと日記<オヒナさま>

今日ボクはオヒナさまにされてしまった。
オダイリさまの方がよかったのにな。

<−3点>




ボクのちょこっと日記が「点取り占い」に似ているという
噂なので、点数をつけてみた。

2007年03月02日(金)  ちょこっと日記<ハコベ>

ハコベがみんなお日さまを見ていたので、ボクも一緒にお日さまを
見て過ごした。


2007年03月01日(木)  ちょこっと日記<ジシバリ>

ジシバリの花が咲いていた。
タンポポよりも花びらが控えめでステキである。


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