この時期が忙しいのは知っているはずだというのに一体何がしたいのか。
何も言わずに、その表情で、その態度で、その視線で訴えてきても推し量る余裕は今はないというのに。

こういう時ばかり、質が悪い。

自分から問いかける気力もない。

だから、自分から何とかしろと、態度で、纏う気配でいれば、益々疲れる状態になるとは―――

これは墓穴か？
いや、違う。

そう―――いい加減に…

（三蔵）