日常のかけら
◇雨の前◇
空が暗くなった。 何の前触れもなく、どんどん暗くなってゆく。 風が強くなって、雨の臭いがした。 ピリピリ感じるのは雷が近いから。 雨が降る前に早く…。
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帰る足が速くなる。 あれに追いつかれる前に。 思っても強い風が、法衣を煽る。 あと少し。 雨の降り出す前に、少しでも早く…。
(三蔵&悟空)
2008年07月29日(火)
◇暑いんだってわかってるから◇
暑いからってなんで俺に当たるわけ? それって正真正銘八つ当たりじゃんか。 そりゃさ、最高僧様がランニングに半パンで仕事が出来ないことぐらい俺だってわかってるよ。 わかってるから、笙玄に見つかる前にちゃんと着れば?って言ったんじゃんか。 笙玄に見つかって小言を貰うのは俺じゃなくて、三蔵なんだからさ。 だから、そんな恨めしそうな顔したってその格好で執務室には行けねえって。 もう、何子供みたいにむくれてんだよ。 俺は坊主でも修行僧でもないからランニングに半パンでも怒られないんだって。 ったく…殴んなって。 だったらその上に法衣着て行けばいいじゃん? 黒いアンダーとGパンよりは涼しいと思うぞ。 だって、素足だし、薄着だし。 夏用の法衣は薄いんだろ? なら、余計涼しいじゃん。 な? ほら、会議の時間だって笙玄が迎えに来るから。 急げって、三蔵。
(悟空)
2008年07月23日(水)
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