日常のかけら
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◇いちご大福◇

「何、作ってるの?」

笙玄の手元覗き込めば、白いふわふわしたお餅が見えた。

「お餅?」
「いいえ、求肥っていうんですよ」
「ふうん…」

頷いて手元を見ていたら丸い形が二十個出来た。

「なあ、何、作ってるの?」

問えば、

「見てて下さいね」

って、教えてくれなくて。
仕方なく、笙玄の手元を見てたら、茶色の丸いのと白い丸いのを並べた入れ物と苺が冷蔵庫から出てきた。

「あっ!」

何かわかって声を上げたら、

「三時に三蔵様と一緒に食べましょうね」

って、笙玄が笑った。

(悟空)

2008年04月24日(木)