日常のかけら
◇朝の風景◇
今日の卵焼きは青ネギを刻んで入れてみました。 タコさんウィンナーとサッカーボールのおにぎり、ブロッコリーとエビの炒め物、キュウリの一口スティック、プチトマト、デザートは兎のリンゴと苺です。 今日も可愛くできました。
ほら、金蝉、急いで。 悟空が玄関で待ってますよ?
本当に子煩悩なお父さんです。 綺麗で優しい人なんですが、怖いんですよね。 裏社会に君臨してる人ですから、まあ…仕方ないんですが。 裏のお偉いさん達が、こんな金蝉見たらきっとびっくりするでしょうねえ。
でもね、悟空の存在はまだ一握りの人間しか知らないんです。 まだ…周囲に知られるのは時間の問題ですが、少しでも先であることを望むばかりです。
あ、金蝉、水筒忘れてますよ。
(天 蓬/two sides・金色のパズル銀色のクレヨン)
2006年04月27日(木)
◇呼んだ?◇
呼ばれた気がして振り返ったら、三蔵が今にも泣きそうな瞳の色をしていた。 柔らかく吹く春風に金糸を揺らしている姿も儚げで。 一瞬、このまま三蔵が消えそうな気がした。 偶に、本当にごくたまに、三蔵から険しさや険が取れる時がある。 そんな時の三蔵は酷く無防備で危うい。 だから俺は三蔵を守りたくなる。 そう、無意識に俺だけに見せてくれる三蔵の本当の姿。
(悟 空)
2006年04月11日(火)
◇灌仏会◇
天上天下唯我独尊…生まれてすぐに天と地を指差してじゃべったという奴の誕生日だからって、何で俺が着飾って拝まれなきゃならない。 俺は、悟りを開いたわけでも、人間を超越したわけでもねえぞ。
あ、てめぇ賽銭なんざ投げるな。 そこ、供え物をすんじゃねえ。 おい、あ、足に口づけだぁ?イカレてるぞ。 だから、伏し拝むな。
…ったく…。 笙玄、てめえも笑うな。 さっさと済ませて、とっとと帰るぞ。
俺は神でも仏でもねえ、ただの人間だ。 くそったれ───
(三 蔵)
2006年04月08日(土)
◇沈丁花◇
風はまだちょっと冷たかったけど、沈丁花の花の影はイイ匂いがして、すっげえ気持ちよかったから、俺…寝ちゃったんだ。 んで、起きたら結構冷えてきてびっくりしちゃった。 空見たらもう帰る時間で、慌てて帰ろうとしたらさ、沈丁花が楽しかったからって、花くれたんだ。 でもさ、俺寝てただけで遊んでもいねえのにさ、楽しかったって言われたのが不思議で…。 よくわかんなかったけど、沈丁花があんまり嬉しそうに笑うから、俺まで何だか嬉しくなって、花、貰ってきちゃった。
な、だからイイ匂いがするんだって。
(悟 空)
2006年04月04日(火)
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