胡桃の感想記
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2005年02月24日(木) 「SHAKESPEARE’S R&J」愛知厚生年金会館

【Cast】首藤康之 佐藤隆太 小林高鹿 浦井健治

偶然新聞で先行発売(去年の11月)を知り、チケットを取った為、G列センター(ホントにど真ん中っ)ととても良席。しかも愛知厚生年金会館は、E列以降だと段差が割とあり、前列の人の頭が全く邪魔にならないのだ。これは助かりますね。

厳格なカソリック系全寮制男子校の4人の学生達が、こっそり「ロミオとジュリエット」を読み、そのうち演じていく話。
学生1〜4という事で役名はなし。劇中劇「ロミオとジュリエット」は4人で様々な役を演じていくので、その早変わりが楽しかった。

首藤ロミオ、佐藤ジュリエットは並ぶとジュリエットの方が大きい。まぁ4人とも身長は同じくらいだけど、ウエイト的に最も男らしい佐藤さんがジュリエットっていうのが斬新。イメージだけでいくと、小林さんか浦井さんがジュリエットって感じだけど。

Studio Lifeで慣れているはずなのに、佐藤ジュリエットは違和感。4人とも、制服着ているのに学生さんに見えません・・・(かろうじて浦井くんは見えなくもないけど)。しかも全員髪型が似ていて区別が付かない(汗)。ただ舞台が進むにつれ、これらは気にならなくなった。更に途中から、佐藤さんが可愛らしくジュリエットに見えてきてしまったから、それはそれで不思議な気持ち(笑)。

学生3と4はメインのロミオとジュリエットじゃない分、とても美味しい役。乳母が浦井さんって驚いたけど、柔らかい口調とコメディっぽさが良かった。浦井さんって面白いのねぇ〜意外。小林さんは滑舌が良くて、特にロレンス神父のセリフなんて、先月の「ロミオとジュリエット」(蜷川幸雄演出)よりも理解出来たくらい。また、小林マキューシオと浦井ティボルトで敵対して戦ったり、小林キャピレット夫人と浦井乳母だったりと、演じているほうも観ているほうも大忙し(笑)。

パーティーシーンなんて、首藤ロミオを見つけ怒った浦井ティボルトを止めに入った佐藤ジュリエット(もしくはベンヴォーリオ←ロミオ友人)がすかさず「ハイ、乳母!!」と言って早変わり(笑)。

伯爵との結婚を嫌がる佐藤ジュリエットをなだめる小林キャピレット夫人が一瞬にしてキャピレット(ジュリエットの父)になったと思ったら、浦井乳母や首藤学生1も合わせて父親になった。何かのボスキャラのようだ・・・。父親の偉大さと言うか、権力の大きさを表しているみたいだった。

ちなみに学生としてのセリフはほとんどなく、「ロミオとジュリエット」のセリフのみ。だから学生としての感情は表情から読み取るしかなく、ちょっと変化が分かりにくいような気がした。私は7列目だったので、表情とかもよく分かったけど、これは小劇場でやってこその作品ではないかと思った。あと奥が深かったので、もう一度観ると更に発見があって楽しい作品になるんじゃないかな〜。


2005年02月13日(日) 及川光博ワンマンショーツアー「男盛り」愛知県芸術劇場大ホール

「五階ベイベー(←ファンのこと)・・・・・・今日、少なっ!!」

会場はオペラなども行う五階席&ボックス席もある大ホール。満員にはならずとも休日2DAYSのミッチーは凄い。客層は、私がよく行くLIVEよりやや高い為か、楽しみ方に気合が入っている。学生さんより働いている人たちの方が“本気”で楽しむ感じがする。実際、学生の頃より休日が楽しいと私は感じている。

オープニングはぐっさんこと山口智充さんの痛快MC(録音)で始まった。ネタもちょっと披露・・・ああ生で見てみたくなったよぅ。ちょっとうずうずしていると、いよいよ主役登場!なんとミッチー、すべてゴールド、上から下まで、たぶん靴だって金!!・・・しかも、ちゃんと似合っちゃっているよ(笑)。

それにしても「男盛り」って・・・相変わらず凄いツアータイトル(笑)。
最初の及川さんは、何故かオネエ言葉。
及川さんの“ワンマンショー”(あくまでもLIVEやコンサートではないらしい←ミッチーのこだわり)は去年の「不純異性交遊」に次いで2度目。
一般発売で取ったので4階席だったけど、3列目センターなので観やすかった。
果てしな〜く遠いけど。

ミッチーはナルシストな自虐的毒舌MCがとても楽しい。こういうプロの人には変に謙遜されるより、突っ込みたくなるくらい自信に満ち溢れていてほしいの。少なくともこういうコンサートとかの場ではね。でもちょっと客観的に冷めているコメントをしてくれると、ああプロだなぁとますます感心してしまう。

最初のMCでは、「スターごっこをしよう。僕はスターの役ね、皆は熱狂ファンの役」・・・ごっこって・・・スターの役って・・・(笑)。そして「失神」と言われたら指示どおり失神する前列ブロックのサイドのファン達。皆さんなかなか芸が細かくて、やっぱり気合の違いを感じた。私は4階席だったので「ごっこ」見学をしっかり楽しんだ。2〜3回くらいやって、「馬鹿なお姉さんたちですね〜、皆さんこんな大人になっちゃいけませんよぉ」って(笑)。
客席との会話が多いミッチー。結構、声が届くんだなぁ。そして普通に会話してるし。
「格好イイ〜!!」
「うん、知っている。プロだから。職業は“いいオトコ”だから」
そんな感じで18分・・・、更に煽って延ばそうとするファン達に「僕は歌って踊りにきたのっ!」そういえば、そうでしたねっ。

歌って踊るミッチーもいいですが、トークイベントとかあったら行きたいな(ファンクラブイベントとかであるのかな)。

その後、ラフな格好で出てきたかと思えば、パンツはキラキララメだった。

ワンマンショー前に集めたファンの質問に答えるコーナー(確か名前は「愛の小部屋」だったかな)。箱からランダムに取って、その場で考えるから、頭良くなきゃ出来ないよなぁ。去年はドラマ「白い巨塔」出演で重厚な音楽と共に白衣姿で登場だったが、今回は007の衣装(007を知らない私は、どう見たってアンパンマンにしか見えなかったけど)。そして自らを「皆を楽しませるヘンタイ」とまで・・・。
質問はあまり気の利いたのはなくて(もっと面白い事聞いてよ〜←自分は出してないくせに)、「今春大学生になるのですが、大学の私服、ライブの私服はどんなのがいいですか?」→上品な服が好き。ただおしゃれは自分の為に。
「貰ったバレンタインチョコは食べますか?」→食べません(即答)。ニキビとか出来ちゃうし。手紙はちゃんと読んで、チョコは施設の子どもたちに寄付(さすがミッチ-!)
男性ファンからの激励メッセージでは「兄貴は嫌っ。・・・お兄様がいい〜」などなど、ホント楽しい人。

スガシカオさんがよくラジオとかでミッチ-のワンマンショーは楽しいから「一生に一度は行くべき」と薦めているらしい。“一生に一度”でいいの?!

ツアーパンフとかグッズはどれも楽しいけど、前回は何も買わなかった。
今回は、記念にストラップくらいは買おうかなぁとは思っていましたが・・・

男のコスプレパンフ 3,500円

タイトルもさることながら、思いがけないコスプレミッチーの写真に迷わず購入(笑)。とび職のミッチーが笑えて、格好良すぎるビジネスマンに失神寸前。
A3サイズと大きい上に、158cmのPOP付き。もともと私、ポスターは貼らない主義だけど・・・部屋に置けないわよ、自分より大きいPOPなんて(笑)。
そしてもう一つ、買ってしまったのが

及川光博 愛と哲学のかるた 1,500円

もうミッチー最高!!18禁のオトナなコメントもあるものの、ポジティブなステキコメントが盛りだくさん!
ネガティブな人に教えてあげた〜いっ。
ちなみにこのかるた、箱も豪華で紙質も良く、しかも裏面ではパズルも楽しめるという優れもの。割高感の多いツアーグッズにしては、良心的な価格。
あと、すごくいいなぁと思ったのは、ミッチーのお面(500円)だけど、こちらは流石に諦めました。

今回は頑張って踊ったけど、ほとんど歌のタイトルは分からない私(苦笑)。
でも楽しかったから、また行きたいです。


2005年02月12日(土) GLAY LIVE

開始が30分遅れ5時30分からで9時に終了…となんと3時間半!
さすが10周年ファイナルツアー!

開始前から、GLAYのナンバーがドーム会場にガンガン流れていて(普通、洋楽とかが流れていることが多いです)、私が「たくさん歌があるから、余裕なのよ〜」とうっかり言ったら、その後「ああ・・・この歌は歌ってくれないんだねぇ」って連呼していた友達2人。

・・・私の勝手な意見ですからっ!
余計な心配(?)させてゴメンよ〜。

10周年ということで、シングルナンバー中心で懐かしい歌も満載で楽しめた。
でもタイトルは分からぬ・・・(汗)。
一緒に歌おう!とか言われても歌えない・・・口パクで誤魔化す。

実は私、L’Arc〜en〜Cielファンでして、普段は彼らの歌ばかり聴いるのだ。
最近はミュージカルとかね。

GLAYのLIVEでいつも最初に感心するのは、舞台セットの豪華さ。
毎度毎度、「わ〜、お金かかっているわっ!凄い凄〜い」とオープニングで気持ちが高ぶります(何だかいやらしいな)。
LIVEするたび赤字っていうのも頷ける(という噂を聞いた・・・)。

ファンを大切にしていて、そして彼らのプロ意識の高さを伺える。
ただ歌を聴くだけならCDでいいし、生の歌声を聴かせるのなら、もっと音響のいいホールでやるべきだと思う(ドームは音がちょっと・・・)。
沢山の人に楽しんでもらおうと、エンターテイメント性の高い、観て聴いて楽しめる豪華な空間を提供してくれるってとても有り難い事。

オーケストラの演奏も生で聴かせてくれた。
普通だったら、あまり体験できないことですよね(特に学生さんたちは・・・)。

今回のLIVEで改めて実感したのは、歌の素晴らしさとJIROちゃんがスキスキだったって事です(笑)。

年上の男性に“ちゃん”付けは大変失礼ですが・・・呼び捨ても出来ませんわ(笑)。
まぁ私はほとんど彼のことは知らないけど(当たり前です)、あの顔が、声が、動きが好き〜〜っ。

アンコールでは歌声も声も聞けたのでシ・ア・ワ・セ。

それにしてもTERUってよく両手で投げキッスするんですけど、えらく自然で似合っちゃうんだよなぁ。
日本人なのにな〜。


2005年02月05日(土) ◇映画「オペラ座の怪人」

まず何よりラウル(パトリック・ウィルソン)が格好良かった。舞台版(劇団四季)だと、どうもラストのファントム(怪人)に首を絞められて、クリスティーヌの足を引っ張ったへなちょこお坊ちゃまのイメージが強かったが、映画だと墓地ではファントムに剣で勝っていたし、オペラ座の地下室では水攻めされても見事生還してきたし・・・ホント格好良いヒーローそのもののラウルだった。さすが、最初にキャスティングされただけあるわ〜。

実は、物語がへなちょこラウルの回想と知って以来、人物たちにはあまり期待していなかった。ビジュアルも歌唱力もいいのは分かっていたけど(それはまぁ当然の事ですしね)、キャラクター的な魅力を感じられないような気がしていた。

でも、あの荘厳で素敵な音楽と、シャンデリアを始めとする豪華なオペラ座をスクリーンで見られれば、それで満足だったのだ。舞台の感動再び、と言うか思い出したいなぁと思っていた。

劇団四季の京都公演を2回観て、2回目はファントムに感情移入しすぎてクリスティーヌを“分からず屋の小娘め〜”で、ラウルは“若造が邪魔したな〜”とヒネクレ感情だったが、今回は素直な気持ちで楽しめた。

マダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)の語る、見世物として虐待されていた子どもの頃のファントムが逃亡したとき、当時バレエダンサーの少女だった彼女がオペラ座の地下室に匿ったというエピソードが加えられたので、舞台では分かりにくかった(こちらの想像力をかきたてられたが)、何故そんなにマダム・ジリーが詳しいのかが分かった。

メグ・ジリー(ジェニファー・エリソン)はブロンドでイメージぴったりの可愛らしい子。関係ないけど、ベビーフェイス(まだ10代だからね)の割にバスとが大きくて、そういう系のファンたちにも凄く好まれそう(笑)。ジェニファーは舞台「シカゴ」でロキシー役を演じているとだけあって、歌唱力抜群だったので、もっと歌が聴きたかったな。

四季舞台版ラストのメグ・ジリーがファントムの仮面を手に取って振り返るシーンが大好きだったので、今回、ラストではないけど、そのシーンがあって嬉しかった。

本当に舞台がそのまま映画になっているのだ。
これには賛否両論だろうけど、私は嬉しい。

驚いたのは1970年の老けラウルがパトリック本人の5時間メイク顔だったこと。・・・こだわっているなぁ。ラストでラウルはクリスティーヌの墓前に冒頭のオークションで落札したシンバルの猿のおもちゃ(これはファントムが子どもの頃から唯一大切にしていたもの)を置くと、隣には黒いリボンのついた深紅のバラが。ファントムも生きていて見守っていたんだなぁ・・・と涙を溢れながら観ていたが、後でパンフレットを見ると、どうやら違うらしい。うーん、どういう意味なんでしょ?

ちなみに原作だと、クリスティーヌから贈られた指輪をつけたまま焼死・・・知らなかったよぅ。(そしてラウルは舞台版すら素敵に思えるほど情けな〜いお坊ちゃま/苦笑)

映画で最も優れていたと感じたのは、役者さんたちの表情。ちょっとした仕草や目の動きも分かるので、それぞれの感情が伝わってくるような気がする。だから、舞台版では共感出来なかったクリスティーヌやラウルも魅力的で好きになれたのだ。

ただファントムは、舞台版よりストーカー度が高くて、屋上でラウルとクリスティーヌが愛を確かめあっている時も、ずっと覗いているのが怖かった。しかも、容姿にコンプレックスという設定だけど、仮面外してもそんなに酷くない・・・私だって悲鳴あげるほど酷い顔は見たくないけど。あと、声が高くて慣れるまでは違和感だった。そんなこんなで感情移入できなかった、残念ながら。でもラスト近くで、クリスティーヌに別れをつげてシンバル猿の前でマスカレードを口ずさみ(聴いていただけだったかな?)寂しそうに、でも幸せそうに微笑むシーンをみて、さすがに涙が溢れた。だからまた観たら、ファントム派かもしれない(笑)。


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