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■ 劇団四季『オペラ座の怪人』
今公演初見の『オペラ座の怪人』。今日から月1『オペラ座〜』の日の初日でもあるんだけど。
本日のキャスティング ファントム:佐野 正幸 クリスティーヌ:西 珠美 ラウル:北澤 裕輔 カルロッタ:種子島 美樹 メグ:荒井 香織 マダム・ジリー:戸田 愛子 アンドレ:林 和男 フィルマン:小泉 正紀 ピアンジ:半場 俊一郎 レイエ:深見 正博 ルフェーブル:岡本 隆生 ブケー:佐藤 圭一
10数年振りに観た『オペラ座の怪人』。 オープニングの競売のシーン、猿のオルゴールを見て老ラウルが「オルゴール これだ〜」と歌い出した途端にざわりと鳥肌が立ち、そして次のシャンデリアと共に鳴り響くメインテーマに本格的に鳥肌。 更にはカルロッタのソロでまたまた鳥肌が立つ。 ああ、やっぱり好きだなぁ、この世界。としみじみ。 10数年前とは微妙に振り付けも変わっているらしく(何と言っても5回は連続して観ただけに……;;)、演出にも多少の変更があった模様。シャンデリアのデザインも変わってるんじゃないかなぁ、あれ。 ストーリーが進むにつれ、クリスティーヌの迫力のなさ、と言うかパンチのなさが気になる。 しかし10数年振り。当然その間はCDすら聞いていなかった(但し映画版の方は暫く聞いていた)にも拘らず、一度頭に入った歌詞って、覚えてるもんだねぇ。どれもフルに歌える(苦笑)。 さて、クリスティーヌがファントムに地下の隠れ家へ連れて行かれる時のメインテーマ『オペラ座の怪人』。ここではクリスティーヌのソプラノ(それも劇中で一番高い音になるんじゃないかな?)シーンがあるんだけど、実は瑞樹がとっても楽しみにしている1つの場所でもある。本当に綺麗なソプラノの人は鳥肌が立つくらい綺麗な音を出すのよ。そのシーン。 まあ、もう既に公演は2ヶ月目の終盤だし、仕方がなかったのかもしれないけど、ちょっと音も濁りがちで、本来なら10拍くらいは伸ばすんだけど、それも半分くらい。 「え?! 嘘っ?!」 声に出しそうに。更にはこの辺りで私の左隣に座った男の人(右隣は友人)鼾かいて寝てるし;; 更には次の曲『ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト』では、曲の中盤「心は空に高く 果てしなく舞い上がる」の『高く』の『く』が感情の高ぶりのようなものを吐き出した感じになるんだけど、ここの声が、……割れた……。というか、掠れた、というか、出せ切れなかったというか、荒れた、というか……。多分今日の公演の中で1番酷かった部分だったかも(泣)。そして同じ曲の一番最後の所、「〜二人は歌うのだ 夜の調べの中に」のラスト一音『に』の部分、私が知っているのはここは囁くような細く高い音なんだけど、調子が悪かったのか、元々その音が出せないのかは判らないけど、キーが3度は低かったな。それも情感の籠ったいいシーンとして個人的にお気に入りなだけに悲しかった;; そして、1幕目最後のシャンデリアが落ちるシーンだけど、シャンデリアの落ち方が……、トロい;; それもスーッと落ちるんじゃなく、段階的に落ちる(するっ、するっ、するっ、って感じ?)迫力、全くなし(脱力)。 2幕目はファントムもクリスティーヌも取り戻したというか、安定してたからまだ安心して観れたけど。 クリスティーヌの迫力(というかパンチ)も2幕目はきっちり取り戻してたし。 ああ、そうだ。残念ながら大阪四季劇場にはオケピはなく、音楽は録音なんだが、支配人のオフィスのシーンで1箇所フィルマンが先走ってたな。音楽よりも2〜3拍歌が早かった;; まあ、「うを?!」と思ったのはそれくらいだが。 しかし、今まで幾度(四季&映画)となく『オペラ座の怪人』を観て来たが、ラストシーンで泣けなかったのは初めてだ(溜息)。 あ、結構難点ばかりを述べてしまったけど、当然ファントムの声は、いい声だったよ! 勿論上手いしね。ただ、身長がちょっと低いかなぁ? クリスティーヌと変わらなかったのが……;; 絡みのシーンになると尚更それが気になって;; ソロとか絡んでない分には気にならないんだけど。 勿論クリスティーヌの声も『透き通るような』というほどではなかったものの綺麗な声だったし。 通して安定していたのはラウルとカルロッタとマダム・ジリー、かな? メグは、可愛いんだけど、何だろう? 余り歌に感情が見えなくて。作り物作り物し過ぎてる気がした。
そうだなぁ、やっぱり『オペラ座の怪人』は好き♪ なんだけど、今日の公演は悲しいことが一杯あったなぁ。 しかし、10数年前は難点を挙げる所がなかった(当然映画版も)のに、今日のはちょっと……;; 2週間後のキャスティングは判らないけど、例え今日と同じだったとしても今日よりもいい物を観たいかな。
2007年06月30日(土)
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