あたたかなおうち



 神様

たわいもないことで、言い争いになる。
喧嘩をしたのは久し振りだ。

仲直りはいつも、その日のうちに。
いつしか二人のルールになった。

祐ちゃんの手は、大きくてあたたかい。


いろんなところでバランスがとれていて
傷ついたときにはちゃんとフォローが待ってるのは
本当に神様がいるんじゃないかと思う。
不思議だね。だから生きてるのは悪くない。


2005年07月13日(水)



 3日

あこがれていた夢はもう、
すぐそこにある未来になった。

採用試験まで、あと3日。

信じられないという気持ちと、
自分がなれるのかという気持ちと。

でも
先生になりたい。
今は、ただそれだけ。

2005年07月08日(金)



 七夕

祐ちゃんは寝起きがあまり良くない。

祐ちゃん、朝だよ
目覚ましを止めて、私は祐ちゃんの耳元でささやく。
祐ちゃんは眠そうに寝返りを打つ。
大きな背中。
テレビをつけるといつものニュースが流れる。

今日は七夕だって
布団のぬくもりが残る背中を抱きしめながら、
私は祐ちゃんに問いかける。
何をお願いしようか

神様、もっとねたいです…
寝ぼけながら、祐ちゃんはこどものような声で言う。


2005年07月07日(木)
初日 最新 目次 MAIL


My追加