Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 インディ500
2004年05月31日(月)

 昨日はF1第7戦ヨーロッパグランプリの他に、モナコグランプリ、ル・マン24時間耐久レースと並んで世界三大レースのひとつであるインディカー・シリーズ第4戦「第88回インディ500マイル・レース」が米国・インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で決勝レース(200周)が行われ、インディカー・シリーズ(IRL)参戦3年目でポールシッターのバディ・ライス(レイホール・ホンダ)がシリーズ初優勝をビッグタイトルで飾りました。ポール・トゥ・ウィンは史上17人目。2位はトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン)、3位はダン・ウエルドン(アンドレッティ・グリーン)、4位はブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン)と、アンドレッティ・グリーンが2〜4位を占めました。またホンダ・エンジンはインディ500を初制覇、トップ7を独占したそうです。

 5位以下は、ブルーノ・ジュンケイラ(ニューマンハース)、ビトール・メイラ(レイホール)、エイドリアン・フェルナンデス(フェルナンデス)、スコット・ディクソン(チップガナッシ)、エリオ・カストロネベス(ペンスキー)の順。日本勢はロジャー・安川(レイホール)の10位が最高位で、松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス)はルーキー最上位の11位、高木虎之介(モーナン)は1周遅れの19位に終わりました。

 この日は不安定な天候に振り回されたそうで、朝方降った雨の影響で、午前11時予定のスタートが2時間遅れ。そして22周目で雨が降り出してイエローコーション、再開後の27周目に雨足が強まり赤旗中断。長い中断の後、30周目でリスタートが切られ、やっとレースになったそうです。首位が17回入れ替わる激戦の中、ポールシッターのライスは冷静にレースを運び、172周目から5度目のトップに立ちました。そして夕暮れ迫る6時すぎの174周目、雨と1コーナーに霧が立ちこめてコーション。回復が見込めないため、イエローのまま180周でレースは打ち切りとなった模様。

 現在インディカーシリーズはシボレー、ホンダ、トヨタの3つのエンジンで争われていますが、F1を制したホンダがこのビッグレースでトップ7を独占したのは、ホンダユーザーとしても非常に嬉しいですね。日本人ドライバーでは松浦孝亮がフリー走行でトップタイムを記録していたので期待していたのですが、決勝では11位と、さすがに優勝までの壁は厚いですね。しかしルーキーでは最上位となり、今後の活躍が期待できます。僕が注目しているドライバー、日本人としてはそろそろインディではベテランになりつつある高木虎之介はマシンバランスの調整に苦しみ、不満の残る仕上がりでレースに臨むことになったわけですが、最終成績は19位、やはり1台体制のモーナンでは最良のセッティングを見いだすのも難しいのが伺い知れます。しかしポイントランキングでは現在8位、開幕からここまで徐々に獲得しているポイントが減ってきていますが、次戦から再び盛り返して欲しいと思います。




 F1ヨーロッパGP決勝
2004年05月30日(日)

 F1第7戦ヨーロッパグランプリ決勝、日本人初のフロントローからスタートした佐藤琢磨(BAR・ホンダ)は、スタートで出遅れて後方のヤルノ・トゥルーリ(ルノー)、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)の先行を許してしまいますが、1コーナーのブレーキングでぎりぎりまでブレーキを我慢し、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の後ろ、2番手で1コーナーをクリアしました。その後4コーナーで佐藤とトゥルーリが激しいバトルの末に接触。この間にライコネンが2番手に浮上し、フェルナンド・アロンソ(ルノー)が3番手、佐藤は4番手、トゥルーリは7番手でオープニングラップを終えます。その後数周に渡ってペースの上がらない2位ライコネンに後方が抑え込まれ、その間にシューマッハが後続を突き放す典型的なフェラーリパターンとなり、佐藤もペースダウンを余儀なくされました。

 レースはシューマッハが8周目に早めのピットイン、以下トゥルーリ、ライコネンがピットインしたことで前が開いた佐藤がペースを上げ、15周目まで1回目のピットインを引っ張ったルーベンス・バリチェッロ(フェラーリ)がピットインしたことで2位に返り咲きます。しかしレース終盤の38周目にバリチェロが2回目のピットイン、その後44周目に琢磨が3回目のピットインを終えた時点で、バリチェロが佐藤の前に出て佐藤は3位に後退。

 このままでも佐藤の3位表彰台は確実だと思われましたが、ペースはバリチェロよりも佐藤の方が断然速く、チェッカーまで15周を残した時点でホームストレートを走るバリチェッロの背後に佐藤がピタリとつけ、1コーナーの進入で佐藤はバリチェロのインに飛び込みます。しかし、アウト側のバリチェロもインを閉め、佐藤の左フロントウィングとバリチェロの右フロントタイヤが接触。佐藤はフロントウィングを失い、マシン修復の為にピットへ。5番手でコースに復帰した佐藤は追い上げを図りますが、ここで無情にもマシン後部からは激しく白煙。佐藤ホームストレート上のピットウォール側にマシンを止めてしまいました。

 どのみち佐藤はエンジンブローでリタイヤする運命でしたが、バリチェロをオーバーテイクしたシーンはとてもアグレッシブでセンセーショナルでした。バリチェロはレース終了後に「佐藤はアマチュアだ」と語っていましたが、あの接触の否は、バリチェロにあると断言します。バリチェロはバックミラーをまったく見ていなかったために佐藤の存在に気付かず、佐藤にインを取られたことにも気付かずにドアを閉めてしまったのです。バリチェロは佐藤のために1台分のスペースを開けるべきでした。アマチュアなのはバリチェロの方ですね。

 佐藤はまたしても不運に見舞われて表彰台のチャンスを逸してしまいましたが、今回のレースでは誰よりも素晴らしいレースをしたと思います。そして「F1では結果が全て」と言われますが、今回の場合、琢磨はあそこで仕掛けるべきでした。悪いのはバリチェロです。佐藤は行くべきところで行ったのです。あのオーバーテイクを見て「佐藤は危険なドライバー」などと批判する人は、F1のことをまったくわかっていませんね。今回の佐藤のレースを批判する人は、いったいF1の何を見ているというのでしょうか。佐藤琢磨、彼は近いうちに必ず表彰台の中央に立つでしょう。




 琢磨、日本人初のフロントロー!
2004年05月29日(土)

 F1第7戦ヨーロッパグランプリがドイツのニュルブルクリンクで開幕していますが、今日の予選で佐藤琢磨(BAR・ホンダ)が日本人最高位のフロントローを獲得しました!BARは昨日のフリー走行でもテストドライバーのアンソニー・デビッドソンがトップタイムをマークするなど好調で、今日午前中のフリー走行ではジェンソン・バトンがトップタイム、佐藤も3番手のタイムを叩き出していました。

 そして迎えた1回目の予選、2回目の予選での出走順を決めるこのセッションで佐藤はミハエル・シューマッハ(フェラーリ)を抑え堂々のトップタイム、そして明日の決勝でのスターティンググリッドを決める2回目の予選では、一足先にアタックしたシューマッハのタイムを目標にしんがりでコースイン。果敢な攻めをみせましたが、1分28秒986で0秒635届きませんでした。それでも自身が第5戦スペイングランプリで得た3番グリッドを上回り、日本人初のフロントローをゲット。初表彰台がみえてきました!

 ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)が8人目のアタックで3番手、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)もメルセデスのホームで4番手と奮闘。ジェンソン・バトン(BAR・ホンダ)、フェルナンド・アロンソ(ルノー)が第3列に並びました。以下、ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)、ファン・パブロー・モントヤ(ウィリアムズ・BMW)、ラルフ・シューマッハー(ウィリアムズ・BMW)の順です。

 明日の決勝では、琢磨はグリッド偶数列、つまりグリップの悪い路面からのスタートとなります。しかも後ろには加速力の優れているルノーのトゥルーリ。何とか琢磨の伝家の宝刀「ロケットスタート」でルノーを抑えつつ、1コーナーまでに王者シューマッハに並んで欲しいと思っています。明日の決勝、今からとても興奮します!




 ミカ・ハッキネン、F1復帰!?
2004年05月28日(金)

 F1界に、僕にとって衝撃的なニュースが駆けめぐりました。第7戦ヨーロッパGP開幕を翌日に控えた27日、ウィリアムズがF1を引退した元王者ミカ・ハッキネンに、05年の起用を目指してひそかに接触を図っていたことが、関係者の話で明らかになったのです。現在はジェンソン・バトン(BAR・ホンダ)、ジャック・ビルヌーブ(前BAR・ホンダ)などさまざまな起用説が飛び交っていますが、そこに浮上したのがミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の永遠のライバルとして惜しまれつつF1を引退したハッキネン。今週発売の独「アウトモトル・ウント・スポルト」誌もこれらの動きを伝えており、チーム関係者の話では、第6戦モナコGP(23日決勝)前には既にコンタクトを始めて、候補者リストにもその名が加わっているといいます。

 ハッキネンは92年にロータスからF1デビュー、98、99年には2年連続でワールドチャンピオンに輝き、01年にF1を退いて以降、エリア夫人と一粒種の長男ヒューゴちゃんとともに悠々自適な生活を送っていますが、年齢は35歳で体力はまだまだ有り余っています。03年初めには欧州ラリー選手権のアークティック・ラリーで電撃復活し、今週末には母国フィンランドで行われる「ポルシェカップ・スカンディナビア」へのスポット参戦が決まるなど、今はセミ・リタイア状態です。

 しかし、ウィリアムズ側が復活を願っても問題点は2点あります。第1に、引退宣言した選手が復帰できるかどうか。引退宣言した選手でカムバックしたのは、70〜80年代に活躍したニキ・ラウダ、92年にいったん引退したナイジェル・マンセルなどの例があり、一時は引退を宣言すると復活できないという説もあったそうですが、今は支障となるような規則や協定は存在しないようです。第2に、現在有効なスーパーライセンスを保持しているかどうか。原則的に1年ごとの更新が必要なため、再申請が必要となりますが、国際自動車連盟(FIA)の内規で、参戦前に300km以上のテスト走行を行えば問題なく、ともにクリア可能です。

 しかしハッキネン自身は、フィンランド通信社の取材に「根も葉もないこと。テストに参加するつもりもない」とコメントしており、F1関係者の中には「所属したマクラーレンとの間で何らかの契約が残っている可能性も」と指摘する声もあり、ウィリアムズがいくらハッキネンのもとに足を運んでも実現は難しいという見方もあります。
 ファン・パブロ・モントーヤのマクラーレン移籍が決まり、ラルフ・シューマッハの離脱も秒読みといわれ、リスクの大きい総入れ替えをせざるを得ない状態のウィリアムズ。ハッキネン獲得の動きは、候補者を絞り込めない、チーム事情の露呈といえそうです。




 Mako的スカパー活用法(2)
2004年05月27日(木)

 昨日はスカパーを使った来客時の演出についてお話ししましたが、最近特に観たいテレビ番組がないときに常につけているチャンネルは、何と言っても「ニュースバード」ですね。この「ニュースバード」というチャンネルはTBSの24時間ニュース専門チャンネルで、JNN系列28局による国内ニュースはもとより、海外支局やCBSの協力により国際ニュースも瞬時にカバーしており、画面左隅に常に日本全国の天気が表示されており、このチャンネルさえ見ていれば世の中で何が起こっているのか、いっぺんに知ることができます。うちは自宅で新聞を取っていないので、今までニュースは地上波でのニュース番組かインターネットでのニュース記事を見ていたのですが、「ニュースバード」ならその時間までに入っている国内外のニュースを一通りチェックできるのでとても役に立っています。

 僕が見ている限り、「ニュースバード」は3人の女性キャスターが24時間の中で交代してニュースを伝えているようなのですが、インターバルを入れると1日1人約8時間もの間、このキャスターたちは同じニュースを何度も繰り返し読み上げているんですよね。よくずっと喋りっぱなしでいられるものだと感心してしまいます。もしやこの女性キャスターたち、精巧に作られたロボットか……?

 またニュース系のチャンネルには「ニュースバード」の他に、ロンドン発のワールドニュース&ドキュメンタリーチャンネル「BBCワールド」や米国発・世界最大の24時間ニュース専門局チャンネル「CNNj」などもあり、各国から配信される世界ニュースやイギリス、アメリカ両国内のニュースも知ることができてとても面白いです。特にアメリカ国内では次期大統領選に向けてブッシュ大統領とケリー大統領候補の対立、そして全米で高まっている反戦活動の模様やブッシュ政権に対する世論の反応などが現地の生の情報として伝わってくるので、見ていてとても興味深いです。




 Mako的スカパー活用法(1)
2004年05月26日(水)

 今年からF1で佐藤琢磨がレギュラードライバーに復帰し、なおかつシーズン開幕前から琢磨の所属するチーム、BAR・ホンダが好調なので、その琢磨の雄姿をライブで、それもフルタイムで見ようと導入したスカイパーフェクTVですが、導入したはいいのですが、正直なところF1以外の番組って、なかなか見る機会がないんですよね。地上波でも面白い番組がたくさんあるわけで、スカパーはチャンネル数も多すぎて現在放送されている番組をチェックするのも一苦労、だからついつい地上波の番組を見てしまいます。
 本当は世界ラリー選手権(WRC)も見たいのですが、気が付くと終わっていたりするケースが多く、WRCスカパーを導入してからまだ1度も見ることができていません。ヨーロッパサッカーやNBAに興味があれば、もっとスカパーを見る機会が増えると思うんですけどね。しかしせっかくスカパーを導入して32チャンネル+デジタルラジオ100チャンネルが試聴できるのですから、どうにかして活用できないものかと、僕なりにいろいろと考えてみました。

 僕はBeBeさんの薦めで「ブルーパック」というセットを契約しています。このセットは音楽、国内外のテレビドラマ、スポーツ、アニメなどを中心にニュース、映画、ドキュメンタリー、エンターテイメント、レジャー番組などで構成されているセットで、特に音楽系が強く、ニューアルバムやニューシングルのランキング、新作ビデオクリップの上映やプレミアムライブなどの音楽チャンネルが多く入っています。また様々なジャンル別に分かれたデジタルラジオも100チャンネル聴くことができ、再生されている曲のタイトルとアーチスト名が画面に表示されるので、有線の感覚で好きなジャンルだけを楽しむこともできます。

 うちには結構友達が突然遊びに来たり飲み会の会場となることが結構多く、お酒だけでなくふらっと仕事帰りにうちの美味しいレギュラーコーヒーを飲みに来る友達も少なくはありません。それで今までは部屋を間接照明にして、BGMがわりに僕が所有している映画のビデオやDVDなどを流して、こじゃれたバーや喫茶店のような雰囲気を出していたのですが、当然上演時間が終わると止まってしまうので話の途中でビデオやDVDを変えたりと結構面倒でした。しかも映画だと興味のある人はついついそれに見入ってしまったりして、会話をしないうちに時間が経ってしまったりすることも多いんですよね。

 そこで考えたのが音楽チャンネルの活用です。先にお話ししたように、ブルーパックには音楽チャンネルが充実しているし、CMも入ったりしないのでBGMとしては最適!しかも音楽なら大抵の人が少なからず興味を持っているだろうし、常に最新の音楽シーンを配信してくれているので、テレビをつけておくだけでHMVやヴァージンレコードさながらの情報発信が可能となり、音楽だけでなくビデオクリップやライブ映像なども流れているので見た目にも華やかで話題にも事欠かないでしょう。

 またジャンル別のデジタルラジオも100チャンネルあるので、映像は文字情報しか付いてきませんが、最新の音楽よりも例えば70年代の音楽とか、ボサノバやジャズなどといったジャンルが好きな人などが来た場合はデジタルラジオをかけておけばいいので、各ジャンルの音楽CDを揃えずともあらゆる来客に対応したリラックス空間を演出することができます。皆さんも友人を招いてのティータイムやホームパーティーなどで、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。え?もうとっくにやってるって?




 どう思う?裁判員制度
2004年05月25日(火)

 少し前の話題になりますが、今月21日、国民に重大な刑事裁判への参加を義務づける裁判員法と、公判前の争点整理などを当事者に義務づける改正刑事訴訟法が、参院本会議で賛成多数で可決され、成立しました。無作為に選ばれた20歳以上の国民が裁判官と話し合いながら、被告の有罪・無罪や量刑を決める新制度が09年をめどにスタートします。

 裁判員法の成立を受け、野沢太三法相は「国民の感覚が裁判に反映され司法への国民の理解が一層深まり、司法がより強固な国民的基盤を得られるようになる」と意義を強調。「大きな仕事ができ、ほっとしている。社会の在り方そのものを変える力を秘めた制度で、参加することが誇りに思えるような機運を作るのが大きな課題だ」と述べました。施行には自民党総務会の了承を取り付けることが条件とされており、今後どこまで国民の理解を得られるかが重要なカギとなります。

 裁判員制度は、政府が進めてきた司法制度改革の最大の柱の一つで、国民の司法参加は昭和18年に陪審制が施行停止して以来。日本の刑事裁判にとり、歴史的な転換点となるといえるでしょう。裁判員は20歳以上の有権者が対象になります。幅広い国民の健全な常識を判決に生かし、司法の信頼回復や裁判の迅速化などを図るのが狙いだそうです。しかし、実際には「国民の理解が十分とはいえない」のが実情で、死刑判決にも関与するなど重い負担への懸念が指摘されているため、今後国民に負担受け入れへの理解が大きな課題となるでしょう。

 裁判員への守秘義務は、現、元職とも課され、評決時の「有罪」「無罪」の数などを漏らせば、6月以下の懲役か50万円以下の罰金、元裁判員が裁判官らとの議論の経過を漏らした場合は罰金だけとしました。

 《裁判員法の骨子》
 一、地裁で審理する殺人などの重大刑事事件が対象
 一、原則は裁判官3人、裁判員6人で有罪・無罪、量刑を判断
 一、裁判員は有権者からくじで選出
 一、病気や介護、思想信条などの理由で辞退可能
 一、職務上知り得た秘密などを漏らせば罰則。

 この裁判員制度は、現在欧米で採用されている陪審員制度と同じものと言えます。個人的な意見を言わせていただくと、僕はこの裁判員制度は反対です。これまで日本の裁判では、日本の法律を学んで来た裁判官が、被害者や加害者に対する個人的感情にとらわれず、法律の観点から双方の言い分を聞き、極めて平等な立場で事件を裁いてきました。しかしながら欧米諸国などで見られる陪審員制度における裁判では、時としてマフィアなどの大きな組織が絡むケースで、陪審員が買収、あるいは脅迫されたりして裁判の平等性を欠く事例が多く存在しています。またアメリカ南部の裁判では、人種差別による陪審員の不平等な剪定なども問題視されたりしています。

 また、すでに欧米諸国で陪審員制度が取り入れられているとはいえ、僕個人的な考えとしては、法律に関してほとんど無知に近い一般市民に量刑の判断をさせると言うことに、抵抗を感じずにはいられません。しかも現代の日本社会には、20歳以上の若者でも新聞やニュースを見ない者が多く、そういう世の中のことを知らない人間が審判員に選ばれたらどういうことになるかというのを想像すると恐ろしくて仕方がないですね。特に毎年の成人式での一部新成人たちのような頭の悪いバカどもが量刑を判断するなんてことになったら……。

 問題はそれだけではありません。くじで決められた裁判員の秘密は果たして本当に厳守されるのかという点です。裁判員の守秘義務だけでなく、誰が裁判員に選出されたのかということに関する秘密に対しても、しっかりとした対応が必要になってくると思われます。特に殺人事件の裁判においては、その量刑を巡って裁判員にも危険が及ぶ可能性は否定できません。裁判員は一般市民なわけですから、判決による関係者の報復や批判に対して、その立場は非常に弱いものであると言えるからです。

 僕に言わせてもらえば、裁判員制度を導入するよりも、もっと法律を学んだ裁判官を多く育成していく方がよっぽどいいような気がします。せめてもの救いは、今のところこの裁判員制度は「地裁」のみで適応されると言うことでしょうかね。




 拉致問題で家族会議
2004年05月24日(月)

 僕は個人で仕事をしている関係で、昼食や夕食を実家で両親と食べる機会が多いのですが、今日はその夕食の席で、土曜日の小泉首相訪朝について、両親に感想を聞いてみました。

 両親も土曜日の小泉首相の記者会見、そしてその後の拉致被害者、家族会の記者会見を見ていましたが、母は僕と同じような見解でした。(僕の見解は5月22日付の通り)しかし、父の意見は僕らとは違うものでした。父はニュースや新聞をよく見ていて知識も豊富、物事を俯瞰的に見ることのできる人なのですが、その父が「オレが被害者の家族だったら、家族会と同じように『ばかやろう!なにやってんだ!』と言っていただろう」と言ったのです。

 父の見解はこうでした。日本政府はこれまで20年以上の間拉致問題に取り組もうとせず、やっと拉致問題が動き出した現在では、残された家族の多くは高齢で、今の機会を逃したらもう2度と再開するチャンスが訪れないという思いが強い。被害者の家族にとってはもう時間がない、少しでも早く解決させて欲しいと思っている。だから小泉首相や日本政府に強く言い続けて、この問題がうやむやのうちに終わってしまわないように必死に努力している。だから家族会が自己中心的に今回の日朝首脳会談の結果に失望し、怒りを露わにするのは当然。被害者の家族たちは、この問題が今後も継続されるように必死でアピールしている。

 父の話は、とても理にかなっていて納得のいくものでした。しかし、それでも僕の考えは、やっぱり変わっていません。もちろん被害者の家族にとっては時間がないのは確かです。僕も自分の家族が北朝鮮に拉致されて行方不明になっている身だったら、同じように日本政府の対応に憤慨していたかもしれません。ですが、そういった個人的な感情を抜きにして、客観的な視点から見た場合、やはり土曜日の家族会の会見のように、小泉首相に対してあそこまで批判するのは賢明ではないと考えています。

 日朝首脳会談では、「達成できたこと」と「達成できなかったこと」の2つの要素があります。その後者のことだけを今の時点で批判することで、世論は日朝首脳会談が「失敗」だったという見方に変わってしまう恐れがあります。そしてそれは国会でも影響を及ぼすでしょう。小泉首相が野党に、あるいは自民党内でも批判を浴びることになれば、政治家としての責任をとって小泉首相が辞任せざるを得なくなってしまう危険すらあるのです。

 今、拉致問題や日本が抱える多くの問題を少しずつ解決していこうと思うなら、小泉首相が辞任してしまうという事態は、あってはならないと考えています。日本は与野党がお互いの足を引きずりあって、ただ政権獲得のことだけしか頭にないから、国のトップが節操なくコロコロと入れ替わって長期的な政策の実現を困難にするのです。1人の実行力のある総理大臣が、じっくり腰を据えて政策に取り組んでいくことが、今の日本にもっとも必要なことなのです。僕は自民党も民主党も好きではありませんが、小泉首相には期待しています。この人ならきっと日本を変えてくれるに違いないと信じています。実際、日本は少しずつですがいい方向に変わりつつあると感じています。




 F1モナコグランプリ決勝
2004年05月23日(日)

 今年で62回目を数えるF1モナコグランプリは、昨日の予選でルノーのヤルノ・トゥルーリが自身初のポールポジションを獲得し、以降2番手ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ・BMW)、3番手ジェンソン・バトン(BAR・ホンダ)、4番手フェルナンド・アロンソ(ルノー)と続き、開幕6連勝、モナコでの通算6勝を狙うミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は5番手に沈みました。2番手のラルフはエンジンを交換したことによるペナルティで決勝でのスターティンググリッドが10番引き下げられて12番手スタートとなり、それより上位のドライバーが1つずつ繰り上がることになりましたが、レースでは道幅が狭いためほとんどコース上での追い抜きが不可能と言われているモナコ、4番グリッドからスタートするシューマッハにとっては厳しいレースとなりました。

 決勝は、序盤から波乱の展開でした。7番手スタートから一気に加速した佐藤琢磨(BAR・ホンダ)は、バリチェロ、ライコネン、シューマッハを一気にかわして1コーナーの出口までに4番手に浮上しました。しかしそのスタート直後からマシン後部から白い煙が出ておりペースが上がらず、琢磨はわずか3周でエンジンブロー。琢磨の大量の煙に包まれたコース上では、後方を走っていたフィジケラがクルサードに追突してリタイヤ、レースは今年初のセーフティーカー導入となりました。

 レース中盤には2位を走行中だったアロンソがトンネル内でクラッシュして今日2度目のセーフティーカー、さらにそのセーフティーカー導入中にミハエル・シューマッハがまさかのクラッシュ、第62回モナコグランプリは大波乱の展開となり、完走わずか10台、実に半数のマシンがコース上から姿を消すこととなりました。

 レースを制したのはヤルノ・トゥルーリ、彼は見事にこのモナコでポール・トゥ・ウィンを決めてF1デビュー119戦目にして初優勝を飾りました。2位にはバトン、3位にはバリチェロが入り、F1は新たな息吹を予感させる結果となりました。

 ポイントランキングに目を向けてみると、首位ミハエル50ポイントに対して2位バリチェロが12点差の38ポイント、そしてその後ろ3位につけているのがバトンで18点差の32ポイントです。今回リタイヤを喫してしまったミハエル・シューマッハですが、おそらく次のレースからはまた連勝を重ね、チャンピオンシップをリードしていくことになるでしょう。モナコグランプリは他のグランプリとは違う極めて特殊なコース、シューマッハの巧さとフェラーリの速さをもってしても、そう簡単には勝つことのできない難しいグランプリであることを改めて実感しました。




 なぜ小泉首相は批判されなければならないのか
2004年05月22日(土)

 小泉首相が今日2度目の訪朝を果たし、拉致被害者家族のうち、蓮池さん夫妻と地村さん夫妻の子供5人が日本に帰国することになりました。しかし曽我ひとみさんの夫ジェンキンス氏と2人の子供は帰国させることができませんでした。小泉首相は日朝首脳会談の後、直接ジェンキンス氏と面会し説得に当たりましたが、ジェンキンス氏はアメリカから北朝鮮に亡命している身で、日本に行った途端に自分の身がアメリカに引き渡されることを懸念し、日本行きを拒んだようです。

 日朝首脳会談の結果を受け、拉致被害者5人が今日の夕方、都内のホテルで会見を開きました。子供の帰国が決まった蓮池さん夫妻と地村さん夫妻に笑顔は見られず、曽我ひとみさんの家族の帰国が実現しなかったことに複雑な表情をみせました。拉致被害者の5人は曽我さんへの配慮から言葉を選んでの会談でしたが、小泉首相の今回の訪朝に関しては評価しているとの見方を示しました。

 しかしその後に行われた「家族会」の会見では一転、日朝首脳会談が拉致被害者家族5人の帰国という結果に終わったことを受け、家族らは22日午後、東京都内のホテルで記者会見し、全家族が怒りをあらわにしていました。死亡もしくは入国が確認できないとされた安否不明者10人については、新しい情報は一つもなく再調査の約束がなされただけ。「期限も設けず、政府の対応には怒りを覚える」との声が相次ぎ、「予想していた中で最悪の結果」「不明者10人のことは、怒りを込めて言ってくれと伝えておいたのに、どうして。子供たちは置き去りにされたまま。怒りでいっぱいです」「拉致されたたくさんの人たちが、首相の訪朝で今回は助けてもらえると期待を持っていたと思う。こうした結果は本当に心外」などと、家族らの批判の声が会見中やむことはありませんでした。

 僕はこの家族会の会見を見ていて、家族会に対して憤りを感じてしまいました。それは僕だけではないはずだと思います。家族会のメンバーの心情はもちろんわかる、安否不明者に関しての新たな情報がまったく得られなかったことに対する苛立ちもわかる、しかし、あの家族会の会見は、いくら何でも言いすぎだろうと言わざるを得ません。僕は小泉首相の訪朝を評価しています。まずは致被害者家族5人の帰国という結果をもたらし、拉致問題がまたひとつ「前進」したからです。全てのことをいっぺんに解決することなど不可能なのです。物事には段階というものがあります。少しずつ前進して解決していくしかないのです。今回の家族会の怒りは、拉致事件の被害者という立場であるとはいえ、あまりにもわがままで横柄すぎます。被害者なら何でも言っていいのかと思わずにはいられませんでした。

 はっきり言って、日本政府は拉致問題だけに取り組んでいるわけではない。核開発問題もふまえた、北朝鮮との国交正常化という大きな目的に向かって慎重に調整を進めているのです。そしておそらく小泉首相でなければ、北朝鮮との首脳会談も、拉致問題もここまで前進することはなかったでしょう。小泉首相だからこそ、拉致問題はここまで前進しているのだと言うことを、我々は忘れてはならない。

 「首相は独断で訪朝したのだから、結果が悪ければ政治家として責任を取るべきだ」と語気を強めたメンバーもいました。もし小泉首相が責任を取って総理大臣を辞めたら、せっかくここまで進展してきた拉致問題は、間違いなくうやむやもうちに終わってしまうでしょう。「小泉首相は会見で拉致問題の扉を開いたと言ったが、閉めて鍵を掛けてしまった」という意見もありました。なぜそう決めつける!これで終わりだとは誰も一言も言ってないじゃないか!確実に前進しているが、後退はしていないはず!なぜこんな言葉が出てくるのでしょうか!「何をしに行ったのか。情けない国、情けない首相だ」……。

 小泉首相の帰国後、ワイドショーやニュース、新聞などでは小泉首相を批判する内容が延々と流されていますが、私は小泉首相の日朝首脳会談を評価します。弱腰といわれても、北朝鮮の言いなりといわれても、北朝鮮を刺激することなく、今後も穏便に、慎重に多くの問題に取り組んでいってもらいたいと思っています。

 もし小泉首相が総理大臣を辞任することになったら、全ての問題は一気に水の泡と化すことでしょう。現在の問題が山積みとなっている日本で、小泉さん以外に総理大臣としてふさわしい人がどこにいますか?野党は小泉さんが何をやったとしても批判しかしないでしょう。彼らはただ政権を獲りたいだけなのですから。国民のことを、国のことを真剣に考えているのならば、足の引っ張り合いなどせずに与党と協力しあってもっと建設的な議論をしろ!国民年金を払った払っていないなんてことはどうでもいい!そんなしょーもないことで国会の貴重な時間を割いているんじゃない!そもそも、野党なんて必要ない!




 本当の悪人はブッシュ
2004年05月21日(金)

 「F1小学校」のヒデボーさんもコラムで書かれていますが、イラク戦争後、米軍のイラク人収容者に対する虐待が次々と明るみに出ています。戦場下において人間は、この高度文明社会においてもなお、あれほどまでに野蛮で酷たらしい行為を平然とできるものなのかと考えさせられてしまいます。犬をけしかけて威嚇したり、収容者を全裸にして自慰行為を強要したり、全裸の収容者に頭巾を被せて人間ピラミッドを作ったり、挙げ句の果てには虐待死させた収容者の前で中指を突き立てて笑顔で記念撮影……まだ文明を持たなかった原始時代ですら、こんな野蛮な行為は行われなかったことでしょう。
 ブッシュ大統領はこの問題について「一部の兵士の暴走によるもので、極めて遺憾」と言っていますが、イラクの多くの場所で米軍によるイラク人虐待が行われていることが、次々と明らかになっているのです。虐待をした米軍兵士はもちろん悪ですが、ブッシュがその兵士を裁く権利はまったくありません。なぜなら、ブッシュこそが本当の悪人だからです。

 先日起こった、イラクのシリア国境との砂漠地帯で米軍の誤爆で民間人が死亡したとされる事件、この事件はイラク西部カイム付近で米軍機の攻撃により住民40人以上が死亡し、米軍が結婚式会場を誤爆したとの見方が強まっていますが、駐留米軍は外国人武装勢力の隠れ家を攻撃したとしており、周辺の治安維持を管轄する米海兵隊のジェームズ・マティス司令官は誤爆を否定。「兵役に就ける年齢の男が20数人いた」と説明し、女性や子供の死亡を伝える映像については「見ていないが、戦争では悪いことが起きる」と述べ、「敵こそ全世界に謝罪すべきだ」と語りました。また現場が「シリア国境から約16キロの砂漠で、町から遠い」として、結婚式を開くような場所ではないと強調し、「謝罪の必要などない」とまで言い切って見せました。

 アメリカの嘘や言い訳は、もう聞き飽きました。結局アメリカは今、国際社会で窮地に立たされており、本当にイラク戦争が必要だったのかという全世界の懐疑的な意見を振り払おうと必死になっているだけなのです。そもそもイラク戦争は、戦争好きのブッシュが、戦争をしたいがためにイラクに大量破壊兵器があると国際社会を騙し、その証拠をねつ造までして、国連の反対意見を無視して独断で戦争に踏み切ったのです。その戦争を正当化するためにブッシュは数々の「自作自演の演出」を行ってきましたが、それらの多くはその当事者に暴露され、今ブッシュは国際社会から、そしてアメリカ国民からも批判を浴びています。

 イラク人の虐待や誤爆、今イラクで起こっている災いの全ての根元は、他でもないブッシュであることは言うまでもないでしょう。イラク戦争や湾岸戦争、あるいはベトナム戦争など、アメリカが始めた戦争の裏側を見てみると、ハリウッド映画などで描かれてきた戦争映画の多くが、アメリカを正義と詠っている嘘ばかりであることがよくわかりますね。

 イラクが平和になるためにもっとも必要なこと、それは米軍がイラクからいなくなること、そしてブッシュがホワイトハウスからいなくなることでしょう。




 伝統のモナコグランプリ、いよいよ開幕!
2004年05月20日(木)

 2004年F1世界選手権シリーズ第6戦モナコグランプリが、モナコ公国のモンテカルロ市街地コース(1周3340km)で現地時間の今日、いよいよ開幕しました。通常F1グランプリは木曜日に定例記者会見が行われ、金曜日にフリー走行、土曜日に予選、日曜日に決勝というスケジュールなのですが、モナコグランプリに限り金曜日にサポートレースが行われるため、水曜日に定例記者会見、木曜日にフリー走行が行われます。今日は午前・午後2回のフリー走行(各1時間)が行なわれ、フェラーリのミハエル・シューマッハが両セッションでトップタイムを記録。今回のモナコグランプリでF1では前人未到の開幕6連勝、故アイルトン・セナの持つモナコ通算6勝の記録に向けて好スタートを切りました。午前のセッションでM.シューマッハにコンマ777秒差の2番手タイムを記録したBAR・ホンダの佐藤琢磨は、午後のセッションでトップからコンマ923秒差の7番手タイムを記録しました。またBARのテストドライバー、アンソニー・デビッドソンがフェラーリの2台に割って入る2番手のタイムを記録し、BARの好調さをアピールしました。

 1929年(昭和4年)4月14日に初開催され、今年で62回目を数える伝統のモナコグランプリは、フランスのル・マン24時間耐久レース、アメリカのインディ500と並ぶ世界三大レースのひとつとして数えられています。モナコグランプリはご存じF1唯一の市街地サーキット、地中海の美しいコート・ダジュール(紺碧の海岸)に面したリゾート地を背景に、ガードレールをかすめるように高速で走り抜ける、超難関のエクストラ・グランプリです。そのコースの難度の高さから、モナコグランプリで強いレーサーは『モナコ・マイスター(モナコ職人)』として特別な視線を送られます。また、モナコグランプリでの一勝は、他のグランプリの一勝よりも大きく評価されますし、表彰式も他のグランプリとは違い、表彰台がなく、公国の王室から直々に勝利者へのトロフィーが渡されのです。

 さて、Barでみるくねこさんから「そもそも、どうしてモナコの町ん中で走るようになったんですか?」という疑問を頂いたので、僕もいろいろと調べてはみたのですが、残念ながらその答えに行き着くことはできませんでした。ただ推測するに、モナコの経済基盤は観光、最大の財源はモンテカルロ地区にあるカジノの収益で、モンテカルロは「娯楽の街」としても知られているため、当時の王室が豪華なイベントのひとつとして、モンテカルロの市街地で自動車レースを開催しようと考えたのが始まりだったのではないかと思われます。

 ちなみに、F1グランプリが初開催されたのは1950年なので、それ以前のモナコグランプリは普通自動車かそれに近い自動車によるレースが行われており、当然最高速度も現在のF1と比べると、当時の自動車の性能を考えても相当遅かったのは言うまでもないでしょう。つまり、モナコグランプリが初開催された1929年当時では、市街地で自動車レースを行うという発想はそれほど奇抜なことではなかったということです。驚くべきは、最高速度が300km/h以上に達した現在のF1マシンで、今もなおほぼ当時のままの市街地コースでレースが行われていると言うことでしょうね。モンテカルロは変わらず、レースをする自動車だけが、年々速さを増してきたというわけです。つまりその分、長いスパンで考えると、年々難易度も増しているということになりますね。




 ブラット・ピット来日
2004年05月19日(水)

 え?いつの話だ?と言われそうですが、米人気俳優のブラッド・ピットが15日、主演映画「トロイ」のキャンペーンのため5年半ぶりに来日しましたね。え?もう帰った?ピットの来日は97年「セブン・イヤーズ・イン・チベット」、98年「ジョー・ブラックによろしく」のキャンペーンに続き3度目です。今回の「トロイ」は、あのトロイの木馬で有名な、ホメロスの叙事詩をもとに紀元前12世紀のトロイ戦争をめぐる男たちの戦いや愛を描いた作品で、ピットは伝説の英雄・アキレスを演じています。

 17日にはウォルフガング・ペーターゼン監督、共演のエリック・バナと共に都内のホテルで記者会見が行われたのですが、ピットは急性胃炎でこの記者会見に2時間遅れで出席するというハプニングもありました。会見前にピットが胃痛を訴え、おう吐などの症状があったため医師に連絡。風邪から来る急性胃炎と診断され、回復を待っての登場となったようです。約2時間遅れで姿を見せたピットは顔色が悪く本調子ではない様子だったそうですが、単独で約15分間会見し、「強いのは映画の中だけなんです」と苦笑いしていたそうです。

 男として、ブラット・ピットのようなアウトローなイメージのある男には憧れてしまいますね。ブラット・ピットの他に「トップガン」のアイスマン役、「バットマン・フォーエバー」のバットマン役で知られるヴァル・キルマーなども憧れていますが、やはりこういう人たちは普段の日常生活とは違う、非日常の「役」という部分でアウトローになり得るんですよね。実際のアウトローは、あまりいい意味ではないですからねえ。アウトローというと「危険な香りがする」というイメージがありますが、僕はどう見ても「危険」とはほど遠いですからねえ、むしろ笑うと目がなくなってしまうところが癒し系に近いような気もしますから、ピットやキルマーとはまったく正反対なんですよね。

 それにしても……ブラット・ピットって、もう40歳になったんですねえ。全然40に見えねえ……。




 ゲームの話で恐縮ですが……
2004年05月18日(火)

 プレイステーション2のサッカーゲーム「ワールドサッカーウィニングイレブン7インターナショナル」略して「ウイイレ7IN」では、マスターリーグというモードで自分のクラブチームを作り、各国のリーグに参加することができます。イギリス・ノーザンリーグのD1で活躍する僕のオリジナルチーム「M−NEST Euro」にベッカム、ジダン、ロナウド、フィーゴ、ラウールを招き入れようと再三に渡って交渉しているのですが、この5人がどうしてもうちに移籍してくれない!移籍金や給与を破格の条件で提示しているというのに、一向に首を縦に振ってくれない!

 この5人、このゲームでは5人ともシャマルティン(レアル・マドリード)というクラブチームに所属している選手なのですが、5人ともチームでは主力選手ですから、当然この5人を失うとシャマルティンは一気に戦力が落ちてしまいますからね、チームもどんなにいい条件を出されようと、手放したくないんでしょうかねえ。契約期間が満了するまで待つしかないのか……。くっそ〜!シャマルティンめ!いい選手ばかり揃えやがって!

 ……とかいいながら、うちも他のチームから「♪アンリ君が欲〜しい!」「♪カーン君が欲〜しい!」などとうちの選手の移籍交渉を持ちかけられても、「ぜってぇやらねえ!」と交渉を蹴ったりしているんですけどね。「M−NEST Euro」にこの5人が加入したら、もう怖い者なしなんですよね〜。ま、強くなりすぎて面白みは欠けてしまいそうですが……。

 しかし、この「M−NEST Euro」というチームを最強チームにしようとしているのには、ワケがあるんです。このゲームは当然2人での対戦プレイも可能なのですが、友達にサッカーゲームがとてもうまいやつが2人ほどいまして、そのうちの1人はこのゲーム自体は初めてやるのに、サッカーの基本知識が詳しいので、操作さえ覚えれば選手の配置や戦略が優れていてなかなか手強いのです!しかもこの男がこの間のうちでの飲み会でプレイして味をしめたのか、このゲームを買ってしまったのです!あんたが同じゲームをやり込んで強くなったら、鬼に金棒やんけ〜〜〜!!

 ……と、いうわけで、こちらは最強チームを編成して、その男に挑もうというワケなのですよ。おそらく彼は日本代表を使ってくるに違いない!日本代表相手なら、このチームなら負けないでしょう!向こうが戦略で来るなら、こっちは選手力で勝負だ!ま、一言で言うと、「目には歯を」というやつですね。え?そんな言葉はない?レースゲームだったら、誰にも負けないんだけどなあ。僕が強すぎて、誰も僕と対戦してくれない……。




 あんなに暇だったのに……
2004年05月17日(月)

 4月、つまり新年度に入ってからGW前までは、回れど回れどまったく仕事がなかったというのに、GW明けから仕事が入り始め、先週末から一気に仕事が重なってきてしまいました。しかも原稿が入るタイミングも同じなら提出日も同じ、どうせ入ってくるなら1物件が終わったらうまい具合に次の物件が、というように順番に入ってきてくれればいいのにと、いつも思ってしまいます。おかげで今夜は久々に深夜まで仕事が終わりそうにありません。

 締切は明日までのものが3つ、そのうちの1つはすでに終わっているのですが、残りの2つがかなり手間のかかる仕事で、こう言うときに限って眠気が襲ってくるのでもう泣きそうです。ずっとモニターとにらめっこをしているので目がチカチカしてくるし、眼精疲労のせいか首の後ろや肩、背中、腰が痛くなってしまいました。同じ時間帯に起きていても、飲んでいるときや単に家で夜更かししているときは全然眠くならないのに、なんで仕事をしているときばかり眠気が襲ってくるのでしょうか、不思議ですねえ。




 「ワイルドスピード×2」を観る
2004年05月16日(日)

 劇場に観に行けなかった映画「ワイルドスピード×2」をビデオで観ました。1作目は劇場で観てきたのですが、S2000が悪役で登場したので「2」はもっと活躍してくれるといいなあと思っていたら、「2」では人気モデルのデボン青木(♀)が乗るマシンとして登場すると言うことだったので期待していました。ただ、映画を観る前にポスターなどで見て知っていたのですが、このデボンの乗るS2、ドピンクなんですよね……。前作では悪い東洋人が乗っていたのでカラーリングも黒にファイヤー柄といかにも悪役カラー、そして今回はピンク……他のマシンのように、もっとカッコイイカラーリングにして欲しかったな……。

 しかし、実際に映画を観てみると、このデボンが乗るS2000、映画冒頭の本編とはほとんど関係ないレースのシーンで出てきただけでした……。それなりに見せ場はあったしかっこよかったのですが、これで終わりか〜いッ!短かッ!とガッカリしてしまいました。

 ストーリーそのものはどうだったのかと言いますと、まあ元々僕は車が好きなので面白いには面白いですが、前作ほどの「ヤバさ」がなかったのがちょっと残念でしたね。前作は純粋にストリートでのバトルやゼロヨンの大会などがフィーチャーされていましたが、今回はどちらかというと「運び屋」としての要素が強くて、話自体も前作のぶっとんだストーリーから一転、よくあるハリウッド映画の友情ものになってしまったというのが率直な感想です。

 しかしまあ、テンポも良く、カーチェイスのシーンもなかなか見応えがあって僕は好きな映画ですね。クルマが相当好きでない限り、女性にはあまり興味がなさそうな作品ですね。




 H・L・マーケットのジーパンを買う
2004年05月15日(土)

 僕の小学校時代の同級生がうちのすぐ近所のブティックの店長をしているのですが、そのお店は代官山にある人気ブランド「ハリウッド・ランチ・マーケット」の服が静岡で買える数少ないお店で、値段もそれなりに張るお店です。今日は仕事の合間に、別の小学生時代の友人が10年間の東京での美容師の修行を終えて静岡に帰ってきたのでその報告と、小学生時代の同級生で集まって飲もうという話をしに行きました。

 せっかく店に来たのでいろいろと店の中を見てみることにしました。ハリウッド・ランチ・マーケットのネイビーのジーパンがよさげだったので、ついつい試着してしまいました。前がファスナーではなくボタンが縦に5つ並んでいるタイプのジーパンで、ランチと言えばわりと奇抜な形のものが特徴ですが、ランチの中では比較的オーソドックスな形で、やや太めの腰で履くタイプのものです。後ろのポケットの横にさりげなく「H・R・MARKET」と書かれたタグが付いているのが奥ゆかしくて気に入りました。店員さんが「もう少し下げて腰で履くとカッコイイですよ」と言ってくれたのですが、もうすぐ30になろうとしているいい男がジーパンを腰で履くのもどうかと思い、「普通に履きます」と言って勘弁してもらいました。

 今までブラット・ピットがCMしていたEDWINの「E」を履いていたのですが、そろそろもう一本ジーパンが欲しいと思っていたので、かなり高い買い物でしたが、思い切って買ってしまいました。このジーパン、一度水を通して若干縮ませてからでないと裾上げができないと言うことだったので、今日は一旦持ち帰って、家で水洗いをしてからもう一度持ってきて裾上げをしてもらいます。前がボタンタイプでまだ新しいので着るのにも脱ぐのにも苦労しましたが、早く履き慣らして、両側を引っ張るとボタンがバババババッ!と一気に外れるぐらいにしたいです。

 しかし……この歳になってランチのジーパンを履くようになるとは……僕もリッチになったもんだなあとつくづく思いました。それも代官山じゃなくて静岡にいながらにして……。




 佐藤琢磨、またもコースレコード!
2004年05月14日(金)

 フランスのポールリカールサーキットで行われているF1合同テスト3日目の13日、この日からテストに合流したBAR・ホンダの佐藤琢磨が、同僚のジェンソン・バトンが3月のテストでマークしたコースレコード、1分10秒887を上回る1分10秒830をマークし、スペインのバルセロナ・サーキットに続いてここポールリカールでもコースレコードホルダーとなりました。

 参加したチームは6つ、ドライバーは9人。この日も2回ほどにわか雨に見舞われましたが、天候に恵まれなかった前日、トップタイムを記録したBARチームは、この日バトンから佐藤琢磨に交代。その佐藤が引き続き非公式ながらコースレコードでトップタイムをマークし、チームの勢いをあらためて見せつけtくれました。琢磨はこの日モナコの市街地コースを想定した「2D」と呼ばれるコースレイアウトで、最多となる107ラップを周回しました。

 来週末に開催されるF1第6戦モナコグランプリは、琢磨にとって2年ぶりのレースです。しかもその2002年はジョーダン・ホンダで、レース中ペースが速かった当時のチームメイト、ジャン・カルロ・フィジケラに道を譲ろうと、トンネルの中でラインを変えた途端に足下をすくわれ派手にクラッシュしてしまいました。今年のモナコは、是非とも予選からいいポジションをゲットして決勝で表彰台を狙って欲しいものですね。




 F1ポールリカール合同テスト
2004年05月13日(木)

 来週末に開催されるF1第6戦モナコグランプリを前に、ウィリアムズ、BAR、ルノー、マクラーレン、ジョーダン、トヨタの6チームがフランスのポールリカールサーキットでテストを行っています。2日目の12日はウェット・コンディションの中での走行だったようですが、BAR・ホンダのジェンソン・バトンがトップタイムをマークしています。同僚佐藤琢磨は明日以降テストに参加する予定です。

 BARは11日の初日にテストドライバーのアンソニー・デビッドソンが突然背中の痛みを訴えてテストを降板しましたが、代わってステアリングを握ることとなったジェンソン・バトンは今回のテストの前に、スペイングランプリの決勝レース中、カーボンファイバーの破片が目に入ったとして治療を受けていましたが、今回のテストの様子を見る限り問題はなさそうです。3日目からは佐藤琢磨がテストに合流、また素晴らしいタイムを出してくれることを期待しましょう。




 F1サンマリノレポートをアップ
2004年05月12日(水)

●F1サンマリノグランプリのレポートをアップ

 先週末にF1第5戦スペイングランプリが終了しましたが、その2週間前に開催されたF1第4戦サンマリノグランプリのレポートをようやくアップすることができました。またこのVoiceも先月分は無事にコンプリートすることができました。5月分も徐々にコンプリートしていきますのでお待ちください。とりあえず現時点で5月7日〜9日のスペイングランプリ関連、そして5月1日付けの映画「CASSHERN/キャシャーン」の感想をアップしてあります。5月2日〜6日分はもうしばらくお待ちください。

 さて、F1サンマリノグランプリのレポートですが、もはや誰にも止められない感のあるシューマッハの4連勝で単調になってしまった今シーズンのF1で、日本人として興味をそそる数少ない見どころであるBAR・ホンダの予選と決勝に焦点を当ててみました。特に決勝ではチーム、自身共に最高位である2位表彰台を獲得したジェンソン・バトンと、残り周回数5周でエンジントラブルによってリタイヤしてしまった佐藤琢磨の明暗に迫り、まぜ琢磨ばかりがトラブルに見舞われてしまうのかといったことを僕なりに推察してみました。

 第5戦スペイングランプリのレポートも今週中にはアップできると思いますので、もうしばらくお待ちください。




 M-NEST、10万カウント突破!
2004年05月11日(火)

 ついに!ついにM−NESTのカウンターが10万カウントを突破しました!HP開設から約4年での大台突破、長かったのか短かったのかはよくわかりませんが、ようやくうちも6桁台に突入することになりました。これもひとえに皆様のご愛顧の賜でございます。皆さん本当にありがとうございました!

 思えば途中約2ヶ月にも及ぶHP休止期間もあったりしましたが、仕事をこなしながら何とかここまでこぎ着けることができました。その間トップページも大きく4回のリニューアルを経て現在のインターフェイスに落ち着きました。インターフェイスは今後もしばらく現状のまま続けていこうと思っていますが、10万カウントを突破したことですし、そろそろトップページぐらいはリニューアルしてみようかなとも考えております。カントクさんはトップページの僕の顔を見るのが嫌でトップページは開かないようにしているようですし……(失礼な話や)。さ〜て、新しいトップページは、どの顔写真を載せようかな〜。え?また顔写真を載せるのかって?……何か問題でも?

 M−NESTは今後も無理せずマイペースで、皆様にお楽しみいただけるような内容を増やしていきます。今まで同様更新が滞ることもあるかと思いますが、どうか皆様、これからも温かい目で見守っていただきたいと思っております。




 仕事始め
2004年05月10日(月)

 ゴールデンウィークも無事に終わり、今日からまた仕事、学業の日々が始まりますね。皆さんはお休みの間、いかが過ごされましたか?僕は大学時代に過ごした大阪に行ったり伊豆にある父方の実家に行ったりといろいろとありました。暦上休みではない日は仕事も一応出たりはしたのですが、仕事自体はほとんど無く実質9連休に近い状態で過ごしました。

 今日は連休明けということもあり、修正作業が少々入ってきたのですが、基本的には定時には終われてしまうほどの量だったので、対して仕事をした気はしませんでした。やっぱり僕らのような業界は、あまり長いこと休んでしまうのは良くないですね。何となくだらけてしまい、なかなか仕事モードに戻れなくなってしまいます。まあまだしばらくは仕事は薄いと思われるので、今のうちに心身共に仕事モードに戻していこうと思っています。

 そういえばHPの方も、このVoiceを含め、Barのレス、F1レポート、その他諸々の更新が全く止まったままになっていて申し訳ありません。休み中は家にいないことが多かったのでなかなかパソコンの前に向かうことがなく、ネットも観ていないのでF1ニュースも全く関知していない状態でした。今日からまた少しずつHPの更新も進めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。




 F1スペイングランプリ決勝
2004年05月09日(日)

 F1第5戦スペイングランプリ決勝、日本人最高位である3番グリッドからスタートした琢磨でしたが、レース序盤まではそこそこいいペースで走っていたのですが、ピット作業でタイムをロスして後退、さらにその後はタイヤの調子が悪かったためにペースが上がらず、表彰台も期待されていましたが結局5位という結果に終わりました。

 いや〜良かったといえば良かったし、残念と言えば残念でした。スタートはいつものように素晴らしかったのですが、それ以上にヤルノ・トゥルーリというかルノーがすごすぎましたね。4番手からいきなりスタートでトップに躍り出るとは驚きでした。5位フィニッシュは自己ベストタイ、今回のレースではこれが精一杯だったと思います。ルノーが速すぎましたね。しかし14番手スタートのバトンも何とかポイントをゲットしてBARはダブル入賞、トップ3の座は確実と言ったところでしょうか。完全にウィリアムズは越えたと思っております。

 あのピットインのタイムロスとその後のペースダウン、僕は初め、燃料を多めに積んでスティントを引っ張る作戦に出て、ペースダウンは燃料の重さによるものだと思っていたのですが、レースが進むにつれてそうではなかったんだとわかりました。あれでは3ストップの意味がないですね。本来軽めのタンクでペースを上げて、ピット作業も短くしてタイムを稼ぐのが3ストップの利点ですが、ピット作業の遅さ、タイヤ不良によるペースダウンと、ダブルで3ストップ作戦をあだにしてしまいました。

 それに引き替え、フェラーリ陣営は本当にピット作業が素晴らしく速かったですね。2ストップ作戦のバリチェロがピットインを済ませると、いつの間にか2位に浮上していましたからねえ。スタートでトゥリーリにトップを奪われたM・シューマッハも1回目のピットインで難なくトップに躍り出てしまいましたから、もはやフェラーリのチームワーク、シューマッハのドライビング、そして優秀なタイヤを開発したブリヂストンと、非の打ち所がないですね。BARにもフェラーリのチームワークを見習って欲しいものです。トップチームの一員になろうと思っているのであれば、そろそろピット作業も一流になってもらわないと……。




 F1スペイングランプリ予選
2004年05月08日(土)

 F1第5戦スペイングランプリの予選で、BAR・ホンダの佐藤琢磨が日本人最高位となる3番グリッドを獲得しました!琢磨はオフシーズンのテストでこのスペイングランプリの舞台であるバルセロナ・サーキットで非公式ながらコースレコードを樹立し、日本人唯一のレコードホルダーとして今回のグランプリに臨みました。

 琢磨は昨日のフリーセッションで、チームの2台がトップタイムを叩き出す中、ただ一人メカニカル・トラブルに襲われたために午後のセッションをわずか4ラップしか走行してませんでした。そのためセットアップにしてもタイヤ評価にしても予選を前に十分に調整ができていないままでのぶっつけ本番という状況でした。

 BARでは前戦サンマリノでチームに初のポールポジションをもたらし、昨日のフリーセッションでもトップタイムをマークしたジェンソン・バトンが先にコースインし、最初の区間で最速タイムをマーク。2戦連続のポールポジション獲得に向けて期待が高まりましたが、第2区間の7コーナーの立ち上がりでアウト側にはらんでしまい、僅かにコースをはみ出してしまいました。ここで大きくタイムロスしたバトンは、1分17秒575のタイムで10人中5番手。最終的には、14番グリッドからのスタートとなってしまいました。

 そのバトンに続いて琢磨がアタックを開始、第1区間はバトンからわずか100分の1秒遅れの好タイムをマーク。そして次の区間では最速タイムをたたき出します。直後のヘアピンで若干挙動を乱してしまう場面もありましたが、それでも1分15秒809と、暫定トップのタイムを記録しました。しかしその次に出て行ったミハエル・シューマッハは佐藤のタイムをコンマ8秒も上回り、圧倒的なタイムでトップタイムを記録し、琢磨は暫定2番手。その後のドライバーは琢磨を上回るタイムを出せませんでしたが、セッション最後にアタックしたファン・パブロ・モントーヤがコンマ17秒琢磨を上回るタイムを記録し、琢磨のフロントロー獲得はなりませんでした。

 しかしそれでも片山右京、そして琢磨自身の持っていた予選での日本人最高位5番手を2つも上回る予選3番手は素晴らしい記録です。明日の決勝スタートでは、琢磨の前にはモントーヤとシューマッハしかいません。スタートに定評のある琢磨の初表彰台も大いに期待できます。明日の決勝が非常に楽しみですね。

 ちなみに琢磨はこの予選の後の最終フリーセッションでただ一人1分14秒台に入るトップタイムをマークし、日本人として初めてセッションのトップに名を刻みました。さすがはコースレコードホルダーですね。




 バルセロナも好調BAR
2004年05月07日(金)

 今週末はスペイン、バルセロナ・サーキットでF1グランプリ第5戦スペイングランプリが開催されますが、今日はその初日、各ドライバーが午前と午後に分けてフリーセッションを行いました。

 午前中のセッションではここまで開幕4連勝中フェラーリのミハエル・シューマッハが1分15秒658のトップタイム、2番手にチームメイトのルーベンス・バリチェロが続きここでもフェラーリが群を抜いていますが、午後のセッションでは、路面温度がそれほど高くないコンディションの中、ミシュランタイヤを履くBAR・ホンダのジェンソン・バトンがトップタイム、さらに2番手にはBARのテストドライバーであるアンソニー・デイビッドソンが続くワンツーと好調です。このコースはBAR・ホンダの佐藤琢磨が2月上旬のテストで1分13秒797のコースレコードをマークしていますが、その琢磨は午後のセッションの序盤にマシントラブルに見舞われ、わずか4周しか走ることができず、予選でのポールポジション、決勝での表彰台獲得の期待に暗雲が立ちこめています。

 しかしながら、このコースはBARのマシンと相性がいいコースであることは確かなので、琢磨にしてもバトンにしても、いい成績が期待できると思います。まずは明日の予選セッションが楽しみです。




 7年目の母校訪問
2004年05月05日(水)

 僕が大阪芸術大学を卒業してから7年が経過しましたが、この度7年ぶりに思い出の母校を訪れるという夢が実現しました。7年ぶりといっても、実は卒業してから2年後に友達の結婚式で大阪へ行った際、夜の芸大には来たことがあるのですが、昼間訪れたのは今回が卒業以来初めてです。

 大阪芸大は広大な敷地を有しており、建築学科や環境計画学科などがあるので、キャンパスや建物には様々な工夫や斬新なアイディアが施されています。キャンパスの至る所に緑が生い茂り、建物は全てコンクリートの打ちっ放しで造られているので、シンプルでありながら何年経っても飽きることがなく、ただ歩くだけでも気持ちのいいキャンパスは、芸術を学ぶ環境としては最高の環境だと言えるでしょう。

 基本的には僕が通っていた頃と全く変わっていませんでしたが、当時グラウンドだった一番奥の敷地には、新たに新しい校舎が増築されていました。この新しい校舎は、変わった色のタイルが壁面に貼られており、その校舎だけを見ればパッと見は小じゃれたホテルのような雰囲気なのですが、建物自体は特に特徴があるわけでもなく、他の打ちっ放しの建物と色合いが著しく違うのでこの校舎だけが浮いてしまっていました。また当時裏山のあった敷地には、まるでシャルル・ドゴール空港のような全面ガラス張りの体育館ができていて、これも建物単体を見るととても美しい建物なのですが、やはり他の校舎と比べてイメージが違いすぎて、別の施設のように思えてしまいます。実はこの体育館、僕が通っていた頃に工事が着工されたのですが、裏山を潰したら地下から古墳が発見されて、しばらくその調査のために工事が中断されたという経緯があります。

 敷地の一番奥だけ新しい建物が増築されたとはいえ、そこに至るまでの敷地はほぼ当時のままの風景だったので、歩きながら学生時代の思い出がたくさん甦ってきました。ただ、キャンパスを覆う緑は当時よりかなり成長しているか増えているような気がして、何だか「天空の城ラピュタ」の中を冒険しているような幻想的な気分にすらなりました。僕は学生時代、大学のすぐ近くに下宿していたので、授業がない日でも暇なときは学生食堂にご飯を食べに行ったり友達に会いに行ったり、夜は夜で敷地内で宴会を開いたり肝試しに行ったりしたもので、学業だけでなく生活の一部として密着していたような気がします。そう言えば当時貧乏だった僕は、夜な夜な大学のトイレに忍び込んでトイレットペーパーを盗んだりもしてたなあ……。

 僕はこの大学に入り、勉強だけでなく、人間として多くのことを学びました。素晴らしい出会いがたくさんありました。今でも大学時代の友情はしっかりと続いています。おそらく生涯を通じて付き合っていける仲間たちだと思っています。僕にとっては東大や早稲田よりもすごい大学に入ったと思っています。ここに通った4年間の思い出は忘れることはないでしょう。お金と時間さえあれば、もっと通っていたかったと思っています。しかし、ここに通っていたから今の自分があるというのも事実です。素晴らしかった大学時代の思い出を胸に、これからもっともっと素晴らしい人生を歩んでいこうと思っています。



大阪芸大のキャンパス



正面玄関にて



近年増設された体育館




 ぽよぎ、1万カウント突破!
2004年05月04日(火)

 えー、昨年の4月23日からM−NESTに住み着き、ゲームや毎週土曜恒例の天体観測会、最近では「ぽよぎのご飯」などでも可愛がっていただいているうちのマスコットキャラ、ハーボット・ぽよぎのカウンターが、早くも1万カウントを突破いたしました!M−NESTで調べたところ、ぽよぎにお名前を教えてくださった方は、同一人物であると思われる名前を除外したところ、今日現在で述べおよそ47人の方々がぽよぎにお名前をお伝えして下さったことがわかりました。本当にたくさんの方々に可愛がられてぽよぎも僕も幸せでございます!皆様本当にありがとうございました!ちなみに見事ぽよぎの1万カウントをゲットされた方は「 」さんでした。おめでとうございました!

 さて、「ぽよぎ」という名前の由来ですが、特に意味はありません。ぽよぽよしているからということと、誰もつけないような名前を付けようと適当につけたもので、元々はポストペットのモモちゃんの名前として使っていました。ちなみに「ぽよぎ」で検索してみたら、なぜかうちではなく、ヒデボーさんの所のハーボット「もんち」君がヒットしました。もしどこかのネットカフェからM−NESTに来ようとしてアドレスがわからないときには、「ぽよぎ」で検索して、ヒデボーさんの「F1小学校」に立ち寄ってからM−NESTにお越し下さい。

 今年の2月に掲示板「ぽよぎのご飯」を設置するようになってからは、皆さんが毎日まめにカキコして下さっているのでぽよぎのご飯となるページが更新され、ぽよぎは毎日新鮮なご飯を食べてしあわせかみしめ中です。今後ともM−NEST同様、ぽよぎをよろしくお願い申し上げます。




 ヤフオク、灰皿に3100円!
2004年05月03日(月)

 先月末に、昭和40年代のコカ・コーラ灰皿をYahooオークションに出品したという話をしましたが、何とその灰皿が、1個3100円で落札されました!開始価格を500円に設定して、1000円超えたら儲けモンだな〜などと思っていたのですが、まさか3000円を超えるとは!しかもこの昭和40年代のコカ・コーラグッズ、灰皿はあと2つ、グラスに至っては10個以上ゴロゴロと残っているので、一儲けできそうだとちょっとヨダレを出しています。このGWは関西方面に行く予定なので出費がかさむため、ヤフオクでその分を取り戻したいと思っています。

 他にも、以前友人から譲り受けたゲームブック32冊の文庫本が4万円を超える高値で落札されましたが、あのたぐいのものがまだ相当残っているんですよね……。そろそろあれも引っ張り出してみようかな……じゅる。……うう何だかオレ、すげー金の亡者みたいだ……。




 ユニクロで短パンを買う
2004年05月02日(日)

 今日は久しぶりにユニクロに行きまして、最近ユニクロではデザインTシャツをたくさん出しているので、気に入ったデザインがないかなあと探していたら、短パンに惹かれてしまいました。色は白に近いグレーの膝下ぐらいのものと、ベージュの膝上までのもの、太股の横のあたりにマジックテープ付きのポケットが付いているので、上着を着なくなるこれからの季節、財布や携帯電話を持ち歩くにも手ぶらで行けるから便利かなと思い、安かったので2枚とも買ってしまいました。Tシャツも買おうかと思ったのですが、GWで散財する予定なので今回は見送りました。

 僕は自営業なので基本的に普段からカジュアルな恰好で、スーツやネクタイなんて1年に数回ぐらいしか着ることはないのですが、この歳になって短パンを履くようになるとは思いませんでした。しかしTシャツに合わせて赤紫のNEWBARANCEのスニーカーを履いて鏡の前に立ってみると、意外と似合っているように思えました。何だか学生みたいな恰好ですけど。普段はジーパンにライダーブーツといった恰好が多いのですが、この短パンにブーツは、ちょっと合いませんでした。今年の夏は、短パンデビューだ!




 映画「キャシャーン」を観る
2004年05月01日(土)

 今日はかねてから興味のあった、宇多田ヒカルの旦那さんで数々のビデオクリップを手がける紀里谷和明の初監督映画「CASSHERN/キャシャーン」を観に行ってきました。この映画はタツノコプロで1973〜1974年に放映されたアニメ「人造人間キャシャーン」の実写版ですが、アニメ版のストーリーや設定にはかなり無理があり、今回の作品ではそのキャシャーン誕生の過程や相対する勢力の設定は、原作と大きく異なっていました。この映画は伊勢谷友介主演で、麻生久美子、唐沢寿明、寺尾聡、樋口可奈子、及川光博、小日向文世、宮迫博之、佐田真由美、要潤、大滝秀治、三橋達也、西島秀俊などの豪華キャスト、そして監督の奥さんである宇多田ヒカルの主題歌でも話題になった映画です。

 舞台は、僕たちが歩んできた歴史とはまったく異なる歴史を歩んできた世界で、50年にも及んだ大戦の末に、世界は大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合という2つの陣営に分かれており、物語は主に、戦争に勝利して東アジアのユーラシア大陸一帯を支配した大亜細亜連邦側で進みます。その背景は、長い戦争によって化学兵器、細菌兵器、核がもたらした薬害やウイルス、放射能などの後遺症によって人心は荒廃し、荒れた大地に人工的で無機質な建造物が立ち並ぶという設定です。

 ストーリーは全編シリアスな展開で、戦争がもたらすものの空しさ、そして真実の愛、人間が生きる意味を訴えかける内容でそれなりに楽しめる内容ではありましたが、ストーリー上の重要な設定が、原作と著しく変わってしまったというのが残念でした。キャシャーン誕生の設定も原作とは正反対で、キャシャーンの父親がマッド・サイエンティスト的な人物像になってしまったのがショックでした。また監督がCGを駆使したビデオクリップ出身の監督だけに、あまりにもCGが多すぎて全体的にチープな映像になってしまったというのが率直な感想です。外の風景や戦闘シーン、それに移動する機械や小道具の多くがCGで制作されており、実写とのバランスがやや欠けてしまっていると感じました。特に議会のシーンでは、議題の内容をビジュアルに映し出すスクリーンが折り畳まれて天井に収納されるシーンなどで不用意にCGで作られていたりと、「何もここまで作り込まなくてもいいような気がするが」と思ってしまいました。また、CGの世界がきめ細やかで果てしない奥行きをつけて表現されているので、逆にセットを使って撮影されたシーンとのギャップが激しく、何だかセットのシーンが演劇の舞台セットのような平面的な印象を受けてしまいました。

 しかしながら、監督自身が「例えこの映画がヒットしなくても、少なくとも映像表現において新たな革命を起こすことはできたと思う。この作品がこれからの映像作品の踏み台になってくれれば。」と語っていたように、その映像はとても斬新で今まで見たことのない映画であったことは事実です。映像全体の明るさも落としてあり、極彩色の世界とモノクロームの世界とのメリハリがあり、戦闘シーンの一部ではあえて平面的なアニメーションを挿入したりと、各所に実験的な要素が組み込まれています。監督自らが関わったと思われる背景CGなどの美術は、色彩感覚、発想共に日本人離れしたセンスが感じられると思います。

 この映画は、実際の上演時間もかなり長かったのですが、体感上の上演時間がとても長く感じられました。また音楽や効果音も全編を通してかなり多かったような気がします。中学1年の時に観たアニメ映画「機動戦士ガンダム〜逆襲のシャア〜」以来、実に17年ぶりに劇場で観た邦画でしたが、800円ならお金を出して観てもいいかなと思える映画でした。まあ今日はたまたま映画が1000円で観られる日だったので、200円余分に払ったといったところでしょうか。


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