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思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか！？
冬の海・・・無情
白い波が唸っている
冷たさを泣いている
紺碧の海は静寂を打ち砕き
遥か遠い彼の人の
嗚咽を運んで来た
気づかぬ顔で平静を装う誰かに
無情の仮面が嘲笑った
高い所では見えない鳥が
同じリズムでその言葉を
唄い続ける
伝え続ける
心が調べを奏でるように
素直になりなよと
薄皮の内側から
小さな声が聴こえた気がする
。。。
好きだよ131
ふゆもよう
冬生まれで冬が好き
真白な雪が好き
明日積もる雪が好き
明日輝く雪が好き
明日を飾る雪が好き
130
＊＊＊＊＊＊＊
これはある場所の落書きに書いたんだけど・・・
そちらの管理人さんがタイトルまで付けてくださいました
感謝して・・こちらに残します
リグレット・・・伝わらなかった傷み
心が風邪をひいたのは
わたしを通り抜けた風が
冷たい棘を持っていたから？
心の風邪は
見えないものへの
伝わらないリグレット
伝わらない悲鳴
冬だから？
寒いから？
いいえ
心の休む場所さえあれば・・
木の小屋の小さな火だけでも
暖まることができたのに・・
心が風邪をひいたのは
外の灯りがあまりにも綺麗だったから
きっとわたしが
窓を開けて遠くばかりを
見ていた所為かもしれないね129
四葉のクローバー
小さく光る喜びのかけらたち
両手いっぱい摘んで
いますぐあなたの街に
願いの積み木は誓いの丘に
白い髪飾り挿して
いますぐあなたのところまで
白き誓いは 愛の証
白き祈りは 愛の指針
思い草に祈りをこめて
あなたの幸せが
絶えなく続きますように128
白き願い
静かなる調べ流れ
真白き景色に遠い時空が映える
いつの日か見えない宇宙(そら)の向こうから
君を連れ戻すことができるのか
この白き花びらが
すべて地上に落ちゆく前に
犯した罪は木の箱に鎮め
後悔の涙が冷たい氷に変わらぬうちに
そっと埋(うず)めてしまおうか
解かす力があるならば
もつれた糸を解(ほど)いておくれ
晒(さら)す力があるならば
染まった糸を洗っておくれ
昨日までのくぐもった憂鬱は
一面に降り立つ白き妖精が
包んで消してくれるのか
蒼き焔(ほむら) 瞳の奥に燃え
ただ清廉に舞いし妖精
いつの日か
君を伴ない
降り立つことができるのか
真白き花が舞う夜話
静々と雪の音(ね)聴こゆ
白き願い抱き 今宵叶わぬ夢に酔う127
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