-->



sandglass - overflowing with every day...sand

 

 

だらだら読書の話 - 2004年08月30日(月)




あまりの蒸し暑さに音を上げそう。

先日、大原まり子の「戦争を演じた神々たち」〔全〕早川書房を読みまして。

異物感がありながら意外とストンと消化できて物足りない。
それほど大原まり子は読んでいないけれども、
前読んだときはサイケデリックな異物感たっぷりの、
こてこてアウトサイダーな印象があった。

こてこて、といっても鋭い銀の針で壁紙をひっかくような、
通常では組み合わせにくい独特の世界を作り出してはいるのだけれど。

鋭い針で水晶玉に模様を描くような、
そういうのを期待していた分、少し残念。

私の感じ方もいつの間にか変わったんだろう。
以前そういった期待を叶えてくれたのは、大原まり子や菅浩江、タニス・リーだった。
最近は、ル・グィン、神林長平、ちょっとまんねりだけど恩田陸、あとは大江健三郎。
あとは大江健三郎、ってかなり身の程知らずだけど)

これだけあげれば分かる方は分かるでしょうが、、
SF、ファンタジー大好き人間です。

でも、最近のSFやファンタジーは今ひとつ。
シャーリアの魔女は一巻で粗筋が定型になりすぎる予感に脱落、
ハリーポッターは児童文学の域を出ない。
(子供の冒険という意味では、グリーンノウのシリーズや、
アマゾン号とつばめ号のすばらしさには叶わず。。。)

もっと衝撃的な小説が読みたいと思う今日この頃です。



...

未来の話 - 2004年08月29日(日)




今日は冷たい雨。
図書館まで歩いていってきました。
途中試しに花の写真を撮ったので、
今使っている一連の新宿御苑の写真が済んだら切り替えます。

昨日彼と話をしていて気づいたのだけれど、
もしかしたら。あるいは、おそらく。
私と彼はお互いのいる十年後はおろか、五年後すら想定していないのかもしれない。

いつか散々別れるってわめいたあとに言われた、
あるいは言わせた、言ってもらった言葉がある。
「俺もいつかはあなたを送り出してあげなきゃいけないって思ってる」

そのいつかがいつなのかはわからないけれど。

私たちがそれぞれに立てる将来の設計図は異なる方向を向いている。

そのことを昨日彼と話をしていて、明確に感じた。
それでも、私が彼と一緒にいるのは、先の言葉の後の言葉ゆえなんだろう。
「だから、今一緒にいる時間を大切にしたい」

永遠だとは思わない、だからこそ、今を。

不甲斐無い私はせめて、
彼と過ごす一瞬一瞬を大切に、大事に積み重ねていこう。
彼がために今の私がある、それを忘れぬように。



...

素肌で確認できること - 2004年08月28日(土)




今日は彼とデートをしてきました。
正確にはお互いが「いること」を確認しに、行って来ました。

この「いること」は【要ること】でも【居ること】でもあって、
素肌を合わせて、お互いの存在を感じ合うことは今の私たちに大切なことなのです。

以前彼に抱きしめてもらって初めて私は自分が【居る】んだと実感した。
夢のように掻き消えてしまう存在ではなく、
物質としてこの世界に存在するんだと、思い知らされた。

だから、どれだけ押しつぶされても、自分が消え去らないことを確認したくて、
彼にしょっちゅう「ぎゅぅぅ」っとしてもらいます。
とても安心する一方でそれは私と彼という二つの固体が存在していることを示し、
しみじみと人間同士は溶け合ったり、同化したりできない、
個々の存在なんだと思わされる。
だからこそ繋がることに意味が立ち現れるんだと感心してしまう。

今日もその文脈の延長にあったのは確かだった。
でもいつもより、彼が私がいるいこと、自分の腕の中に私がいることを
確認するように抱きしめ、重みをかけ続けていた。

今日、私が消えないことを確認していたのは私ではなく、むしろ彼だったのだ。
そう思い返すと、わずかに切ない。
どうしてでしょう。



...

私にもわかること - 2004年08月27日(金)




今日、夜の九時を過ぎてもメールも無く、
メッセンジャーにも現れず、彼が行方不明になっていました。
(大げさ)

見捨てられたような不安が過ぎりつつ、
昨日の電話を思い出して心配になりだしたころにメッセンジャーにあがってきました。

就職フェアに言った後、古い友人と会っていたとのこと。
お昼も食べずに、そんな時間まで。。

怪しいと思って話をしていると、はっきりと暗い。
電車で一人ポツネンと乗ってたんでしょう?といえば、
「山手線をぐるぐる回るとか?w」と返ってくるほどに。

十中八九、友だちと会ったあと家に帰りたくなくて、
それ紛いのことをしてきたんだと思う。
本当にバカだ。

本当にバカだと思う。
そう思ったから、電話をしたら、案の定ガチガチの硬い暗い声だった。
なのに本人平気な振りで、気持ち切り替えるのが特技だから、なんていう。

私自身が疲れてるから明日じゃなくて、明後日会おうかと思ってた。
最初そう約束をして、でも話しているうちにだんだん不安になってきた。
平気だ、大丈夫、と電話の向こうで言っているけれど。

試しに五十音を全部私の後に繰り返させてみた。
そうしたら、「あ」よりも「ん」の方がずっと柔らかになったけれど。
やっぱりガチガチ。

明日一日、この状態の彼がパソコンの向こうにいることを考えると、
不安と苛立たしさでいっぱいになった。
もっと頼ってくれてもいいのに!

だから、明日に約束を変更した。
いつも不安定になっている私を支えてくれる人で、
私の負担になるまいと気だけは遣ってくれる人で、
でも。彼が今平気じゃないことくらい、私にもわかる。
子供で、不安定で、寄りかかっているばかりの私だけれど。

それくらいはわかるのです。
今、私が彼の役に立つことくらいは。



...

電話の向こうで - 2004年08月26日(木)




今日、久しぶりに彼と話そうと、電話をしました。
久しぶりに、といってもたった三日足らずの話ですが。

ところが途中で彼の声が聞こえなくなり、
女性の声が聞こえてきました。

一瞬混線かと思って、じーっと聞いていたのですが、違うらしい。
どうやら彼が彼のお母さんと言い争っているような。。

彼は失業中で、そのことでもめているらしいと雰囲気で察知。
おとなしく電話を切りました。

私もちょうど去年の今頃、最初の会社をやめ、
就職活動が巧くいかず母親と衝突していました。
それと全く同じ状況らしく、少し苦笑してしまいました。

彼は仮にも40歳、そのお母さんともなれば70歳近い。
それでも親子の関係は、親の心配というのは、変わらないんだなぁ、と。
その年齢ゆえに、というのもあるだろうけど、
やっぱり親子だから、なんだと思う。

そして、親子だからこそ、その確執も根が深く暗くなりがちにも思える。
どれだけ憎みあっても、切れない縁で結ばれている。
一緒に暮らしていればこそ、和解せざるを得ない面もあるだろうし。

親から自立することは、親子の縁を切ることじゃないとしみじみと思う。
経済的にも精神的にも自立していたとしても、完璧に自立はありえないんじゃないか、と。
完璧な自立なんて、死別するしかないのかもしれない。

この面で、心理学は親と同居する成人の精神的発達についてもっと考察があってもいい気がする。



...

<業務連絡> - 2004年08月25日(水)

諸事情考慮した結果、日記を移動いたしました。
この日付より以前の日記は、
以前別の日記サイトにて公開したものです。

ご了承ください。



...

リアリティ - 2004年08月23日(月)




 私自身は、落ち込んでいるときの、
 冷徹な、あるいは自己中心的な、揺らぎの無い感覚が、
 私らしい、本当の私だと思っていた。

 正しいものはコレ、と見定めるようなあの感覚が、
 私のリアリティだと思っていた。

 ところが先日彼の言によると、
 そっちの私も私なんだけど、むしろ凝り固まった、
 もったいない私らしい。

 落ち込んでないときの、たとえばまっすぐに彼を好きで、
 世界をそのまま了承できる、受け入れられる私ってのが、
 本当の私なんだよ、ということらしい。

 そんなことあるだろうか?

 私は落ち込んでるときに芽生える確信から、
 自分はむしろ根暗だと思っている。
 でも、落ち込んでないときの私が、むしろ本質だとしたら。

 かなり、根明なんじゃないだろうか。

 駄洒落大好きだし、基本ケセラセラになるし、
 ケタケタ笑ってばかりいる。
 そんな私を、私は創っているとばかり思っていたけれど。

 そっちが私の大部分を占める本質だとしたら?

 大回転だ。



...

壊れる - 2004年08月22日(日)




昨日の夜、とても気持ちよく彼と飲みました。
うちの近くにあるバーで、食べ物が美味しくて、雰囲気のいいお店。
オーナーは私の妹と同じ歳の22歳。
カッコイー。

そして気持ちよく飲んでて、久しぶりに彼の口が緩みました。
(普段は言葉を中に飲み込むようなところがある)
そしてようやく、彼に私がどう見えているかを教えてもらうことができました。

ひとつは、私の浮き沈みの激しさ、不安定さはやっぱり「おかしい」ということ。
もうひとつは、それでも最初に会った頃のガチガチ差に比べたら、今はとても良くなった、ということ。

最初の頃は本当に野良猫どころじゃない、人への不信感に満ちていたんだろうと、思う。
それこそ、私の評価を私自身に告げようものなら、バリバリとひっかいて逃げていただろう。
彼からだけでなく、人と向き合う、ということから。

それが良くわかるから、私はこう言った。
「そんな私をよく捕まえたね。(ありがとう)」

やっぱり彼がいたから、今の私があるんだと思う。
彼が私の不自由さに気づいて、何とかしようと試行錯誤してくれたから。

「いつか壊してみたいって思うんだよね」
そういわれたので、私はどうやって?って聞き返しておいた。
彼だったら、私を壊して新しい世界を見せてくれるのかもしれない。

そういえば。昨日の「ばかになりなさい」も同じ意味なのか。


>岡野玲子(陰陽師)
「壊れるということはな よいことなのだよ 博雅」
「終わる ということはよいことなのだ」
「炎をくぐって 新しくうまれかわるのさ」



...

髪を切りました。 - 2004年08月21日(土)




友だちのところまで髪を切りに行っています。
電車乗り継ぎ2回の一時間弱、家の周りに思いつくだけで七軒あるのに。

友だちといっても、友だちと呼ぶのも恐れ多い、
17歳年上の男性なのですが。。。。

だがしかし、腕がよくって信頼できて、おしゃべりするのがとても楽しい人です。
酷いもので、私は「髪切りたい!」としか言わないのに、
ちゃんとしてくれます。
お値段良いけど。でも。つい行ってしまうお店なのです。(贅沢)

んで、今回も髪を切ってもらいがてら、喋り倒してきました。
ほんと出来た人で、私の意見なんて若造がなにいってるーくらいのはずなのに、
それを全く感じさせず、スマートに話をしてくれました。
すごいな、って感心してしまいました。

以前接客業をしていた人間として、尊敬。
自分の腕に確信があって、客におもねらず、お客を満足させる。
私が友だち、というのを差し引いても、人間性にお客がついてるのが良くわかる。

その彼の言葉。
「もっとバカになっていいんだよ。良く見せようって思っても、
大した差はないんだから。」
「前よりも素直になったっていうけど、まだまだだなぁ〜もっとバカになりなさい」

そのパーソナリティにお客がついている彼の言葉だけに、
ずっしりと重い。



...

話をしました - 2004年08月20日(金)




これを書いてるのは実は22日です。
20日、21日と酔っ払ってしまって、グースカ眠ってしまいましたので。

実はこの日記をつけ始めたときは、すーっと落ち込んでいて、
彼と別れることばかり考えていました。
わがままをいったり、暴れる、といった落ち込みじゃなく、
もぐるようにスーっと沈んでいたのです。

今までの日記がややウツウツトーンなのもそのせい。
そして19日の日記を書いた直後、三日ぶりに彼とメッセンジャーで話をしました。
今保存してあるやりとりを読み返しても、ささやかなものですが。

もともと私にとって、
大学院にいくために勉強する時間と、彼と過ごす時間が巧く両立できないのが、
ひとつ大きな悩みで。
それゆえに、彼と別れるべきかもと考えていました。

でも、やり取りの中で「頑張ってみな」って言われてしまった。
ちゃんと見てて、傍にいるから頑張ってみな。といわれてしまった。

実際に頑張れるのは私だけだけれど。
頑張れないよーって悩んでいても、頑張ってても、傍にいて見てるって言われて。

一人じゃないんだなぁ、って思った。

努力とか頑張りって、一人でするもんじゃないのかもしれない。



...

大切な人の話 - 2004年08月19日(木)




大切な人がいます、15歳年上の彼氏です。
同時に、私には別れたいと思っている15歳年上の彼氏がいます。

同じ人です。
大切だと思いながら、別れようって思っているのです。
別れようって思いながら、メールが届いたりすると「千々に乱れる」のです。

あまりにも年上で、両親からやんわりと嫌味を言われたりもしています。
これから大学院に行きたいと考えているので、
今年40歳になった彼の花嫁さんになる気はありません。
(これは少し罪悪感があるのですが・・・)

いつか別れるだろうと、思います。

なにしろ人間的にも仕事の面でも、少し中途半端なところがある人で、
私がなりたいと思っているキラキラした人ではありません。

とってもマイペースで、とっても頑固で、保身とか考えてなくて、
好きなことをやって負け組みに入ったような、そんな人です。

そんな人生を、私は歩みたくないと心底思うのです。

それなのに、ものすごく困ったことに、
彼はとってもとっても私の存在を慈しんで、愛しんでくれるのです。

そうでありながら、そうであるのに、
私はどうやら自分が思っている以上に、或いは自覚できているのとは別に、
彼を愛しているのです。

彼をまっすぐに好きだと言えるときの私、
別れることを考えていない私は、素直で正直で幸せを感じているのです。

彼とこれから先どのように時間を過ごしていくのか、
これはひとつの悩み事であり、
そして片がつくまでトツトツと語り続けざるをえないことだと、
思っています。


ごめんなさい、彼氏さん。こんな彼女で。



...

自己紹介 - 2004年08月18日(水)




今日は少し私の自己紹介など。

固体情報としては、女、25歳、身長160just、体重は50kg前後。
雰囲気は「逆はないんだけど」と前置きされた上で、
小雪をみているとあなたを思い出す、といわれたことがあります。
他の人にそれを言ったら、アンニュィな感じが?と言われました。
小さいころは大竹しのぶに似てるって言われたのですが、共通点はあるのやら。

仕事は派遣社員、管理部で日々庶務に励んでいます。
最近の目標は大学院に行くこと。

趣味は読書と人と話をすることと美しいものを見ること。
映画も美術館も水族館も庭園も里山登りも好き。

性格は、何より頑固で一面真面目で、一面ぐうたらです。
結構攻撃的で、正しさを振りかざしてしまったり、
浮き沈みが激しくって、ウツウツすることが多いです。
毒も吐くし、人を故意に傷つけては自己嫌悪に陥っています。
ただ、職場での笑顔とプロ意識は自信があって、あと大好きな友だちがたくさんいます。
それと重要なのは、
25歳の人間として、それらしく足掻いている自信があること。

これから先も、ずっと、自分の年齢に相応しい人間でいられるよう、
頑張っていこうと思います。



...

二つ目の日記 - 2004年08月17日(火)



 これは私の二つ目のweb日記です。

 わざわざ二つ目の日記を作ったのは、
 一つ目の日記がオープンになりすぎて
 息苦しく感じるようになってきたから。

 自業自得の反面、
 自分の心を密かにオープンにしておきたいなんて、
 矛盾したそれでいてとても人間的ではないか、
 と強引に納得して作ってみました。

 また私には「人に読んでもらうことを前提に書くこと」が
 私が私の気持ちを辿り、冷静になるのに必要なことに思われるので。

 そこで厚かましくも二つ目のweb日記をつけることにしました。


 いたってプライベートな、いたって我侭で身勝手な、日記。
 でも、それこそが日記の本領と目すこともできるはずです。

 もしこれを読む方がいたら、
 現実か架空かを特に問わないでほしいな、と思います。
 そのWeb日記ならではの距離感を大切にしつつ、
 できるだけ丁寧な言葉で私の日常を綴っていきたいと考えています。


>今日のリスペクト
 谷崎潤一郎 「鍵」




...




My追加

 

 

 

 

INDEX
 will

Mail Home