りえるの日記

2008年10月28日(火) 偏愛文学館

「禁色」は最初のつかみはよかったが、
中盤から少しもたついた。
合間に倉橋由美子「偏愛文学館」(講談社文庫)を読了。
ブックガイドで、未読の本、そして、読了した本の解説も
魅力的で、これぞと思う作家の読書案内の本はいい。

偏愛するとは、再読に耐えられるか。二度目に読むときに
いい人、好きな人と再会するのに似た懐かしさがあって、
相手の魅力も一段と増したように思われる。
そういうものが偏愛できる作品

さもありなん。

ということで、谷崎「鍵・瘋癲老人日記」を再読。
やはり面白い。ぐんぐん惹きこまれていく



2008年10月27日(月) フェリーニ

以前、嫌いだった
フェリーニの映画をよくみている。
「アマルコルド」は何度見ても面白い。
春の訪れを告げる雪のような綿花。
瞬く星のような窓をもつ豪華客船を熱狂的に待つ人々
雪が降り積もった街中での赤いドレス。
映像美も素晴らしいし、人の描写を小馬鹿にした
演出もいい。

フェリーニの関する本を読んでいたら、イタリア人に
フェリーニが好きだと言うと、「カトリックの匂いがするから嫌い」という
回答がかえってくることが多いらしい。
カトリック擁護ではなく、カトリックを軽んじながら、
宗教臭がある。
娼婦、不具者の描き方も、現実的で悲しい中にも、
時々笑いがある。

「フェリーニ、映画を語る」という本を今度、読んでみよう



2008年10月10日(金) 原文

林真理子が出張授業で、高校生達に
「日本で誇れるものの3本の指にはいる源氏物語を
是非、原文で音読してみて下さい。
分からないながらも、素晴らしさを感じることができます」と
言っていた。

そういう大人に巡り合って、源氏を手にとる高校生がいると
素敵だ。

三島「禁色」を読み始めた。三島ノワール。
フランス文学を愛しただろうという余韻を感じる文章がいい。
ポーの小説にでてくる女性を「大理石の肉体をもった女性」というのも
的をえている。
ポーの短編にでてくる、モレラ、リジイアは大好きな人物。



2008年10月06日(月) サド的

ソレルス「女たち」を読んでる。
膨大な単語が、心地いいリズムとなり、体に
言葉が染み込んでいく。
アクセントとなるセックスも、女性が征服されるというより
快楽を追求している所がいい。
快楽の追求には、サド的貴族趣味が必要となってくると
最近、痛感する。

「心の友」という言葉は、清純な高校生の恋愛の専売特許。
悪徳の毒のヴェールに包まれている私としては、
その言葉に、辟易とする。

生き方に共感したり、過去の不幸を慰めあうような
思い出の舐めあいの関係は、マスターベーション的で
これこそ、嘔吐をもよおす。

今、その瞬間をどう感じているか。
後を振り返ってもいいことはない。



2008年10月01日(水) 瞬間

我が家は、BGMがわりに、映画を流している
今日は、フェリーニ「道」
この映画は、私が大学の時に一般教育の授業で
美術論で、先生が教材に使われていた。
当時、不真面目な私は、この映画の素晴らしさを分かるまでもなく
大切な時間を無駄に過ごしていたのを思い出す。

感性の土台作りをする過程で、必ず芸術作品に出会う瞬間は
あると確信してる。
必然と偶然。

この繰り返しは、人間にもいえる


 < 過去  INDEX  未来 >


りえる [MAIL]

My追加