りえるの日記

2006年02月28日(火) 中世の旅

今月号の芸術新潮はパリ中世特集
大好きなクリュニー美術館も取り上げられている。
パリ郊外のシャルトルの大聖堂のステンドグラス。
石の冷たさを感じながら太陽の仄かな光に照らされ、
高貴な輝きをもつステンドグラスを眺めたい

フランスはパリと郊外のあわせ技が一番。
また旅したくなる。

友達に、最近の読書話をすると
「ブルトーザーみたいに読んでるね」って言われた。
笑える。

NHKラジオフランス語講座の読み物が
「プルーストを読む」が連載されることになった。
これでプルーストがはやったら嫌だな。
はやるかな。



2006年02月24日(金) 岩盤浴

岩盤浴。
最近週1ぐらい通っている。
たくさん汗がでて、お肌もつるっとなって
爽快な気分になる
この魔法の汗はくさくなく、まるで
上質の美容液のよう。
一つの部屋に女性が10数人、
寝転んでいる姿は、おかしい。
女性は美に貪欲。メンテナンスに忙しい



2006年02月23日(木) 1巻

プルースト面白い。

1巻がもうすぐ終わりそう。
魅惑的な少女ジルベルト登場。
少し、ナボコフの彼がロリータを語るときのテンションに似ている。
私(主人公)の視線はおやじなのか。

プルーストの解読本を解読本を読みたいところだけど、
先入観が入ると、第一印象の感性がにぶりそうで我慢している



2006年02月21日(火) ルオー展

ルオー展。
列車の小窓からのぞく聖書の人形劇のよう。
うずまく宇宙の小箱にいながら、大きな流れを感じる。
我ながら、分かったような分からないような表現。

展覧会に行ったら、いつも気に入ったポストカードを
1枚買って、本の栞にするのが好き。
今回のルオー展は、色の出方がイマイチだった。
あの深い群青色がでないとね。

ルオーとの出会いは、MIHO MUSEUM の小林秀雄展。
聖書を版画で綴られていて、インパクトの強さに圧倒された。



2006年02月15日(水) 糸を紡ぐ時間

最近のお気に入りはスターバックスで
ハーブティのカモミールを飲みながら
ゆっくり読書すること。
帰りに1時間位でプルースト100ページ程読む。
糸を紡ぐように時間が細かに流れ、
傍らに砂時計を置きながら、過ぎゆく時間を味わいたい作品。
大好きな作品になりそうな予感。

私の前に座っていた実業家風男性の大きな声。
若い女性を相手にしてのこれからの展望話
うるさい。声が大きすぎ。
思わず自分の耳を手でふさいで読書をした
そのお蔭で集中力は増したけど。



2006年02月13日(月) 荷風随筆

荷風随筆集上、下巻読了
浮世絵の鑑賞で

「浮世絵を見ていると、まるで娼婦が忍びながら
すすり泣いているような情趣がある」と。

日本の風土にあった芸術。
色彩の美しさをもう一度堪能したくなる

泉鏡花の作品で「註文帳」が素晴らしいと書いてあった
これも読んでみたい。

今日から、プルーストに突入。楽しみ。



2006年02月11日(土) メラメラ感

フランス語中級編の参考書を買って、
ヒアリングの勉強を始めた。
今度、新しく入った女性が、物怖じしないで話す。
そのフランス語を聞くと悔しくなって、
メラメラとライバル心がわき上がり、
勉強強化にいたる。
悔しいっていう気持ちは大切。

「博士の愛した数式」を見にいった。
私好みじゃないけど。

その中で浅丘るり子が
振り向き様に
「私は罪深い女でございます」と言う。

こんなセリフ言ってみたい。自分に酔ってしまいそう



2006年02月10日(金) 本物

ビデオ「マドモアゼル」を見た後、
ヴィスコンティの「家族の肖像」を見る。

これぞ本物。
他の映画が全て薄っぺらく感じる。
イタリア貴族のゴージャスな気品。
ロングの毛皮と大きな宝石が嫌味なく似合う。
時々、こういう映像をみないといけない。
文学作品にしろ、生き残った古典は反芻しても
飽きない。

プルースト。
今回の私のコンセプトはあせらないでゆっくりと
文章を楽しむ読書をしようと思っている。
その為には、今回購入したうすい水色のハードカバーの本は
ほどよい重さで、1ページずつ読みすすめるごとに
新たな気持ちになれそうな本。





2006年02月08日(水) 想像力

音楽、映画、絵画、そして読書。
このワンセットで何が一番大切だろうか。
芸術をより理解するには、本を読み、
文字を追うことだろう。
想像力の世界。

これからも呼吸するように本を読んでいきたい。

昨日、鈴木道彦訳のプルーストが届いた
いよいよ来週から「失われた時を求めて」

サルトル「嘔吐」読了。
カミュとよく似た文体で、センテンスが短い。
存在を実感できない自分に対する観察力と
投げやりな気持ちの語りがなぜかぐいぐい惹き込まれる不思議な
作品。

「ロバと王女」を見る。
ドヌーブ主演の童話で、ディズニー映画にはない
泥くささが良かった。
ドヌーブの少し年をとった王女もまた面白い。
つっこみどころ満載の映画。



2006年02月03日(金) マドモアゼル

「マドモアゼル」
フランス映画。大人の男女の一夜の
切ない恋。南仏の太陽のもとに話がすすんでいく。
この映画は、モーングショーだけで2週間で終わってしまったけど
とてもいい映画。

クレールの結婚式のスピーチがいい
少し抜粋

「私の父は灯台守だった。
ある日、若者が赴任してきた。
彼はいつも遠く離れている彼女のことを話していた。
父は、顔も見たことがない彼女に恋心がつのった。
嵐の夜、彼は彼の恋人のことを48時間ぶっ通しで話続けた。

彼と別れた後、父は彼女が住んでいる島に訪ねてみた。
彼女だとすぐ分かった。
島はお祭りで、一晩中、彼女とダンスをした。

そして、私が生まれたの。」

顔も知らない人に恋して、実る話。
募る思い。
いいね。恋愛は。



2006年02月02日(木) 小林

モーツアルト生誕で朝日も日経も
小林の批評の抜粋が載っていた。

我が家に日経が残っていたので抜粋
1月29日朝刊日経新聞 春秋

大阪の道頓堀を歩いていると突然、モーツアルトの交響曲40番の
旋律が脳裏に鳴り響いた。「それはいつも生まれた許りの姿で現れる」と
「批評の神様」はのちに記している。

「如何にも美しく、親しみやすく誰でも真似したがるが、一人として
成功しなかった」と評したゲーテは「人間どもをからかう悪魔の音楽」と
その才能をおそれたといわれる。

モーツアルトは、インテリ男性が語り、
そして、自分の文章に酔いしれたい人物なんだろう。
モーツアルトを批評するとき最高のエクスタシーを感じるのだろう。



2006年02月01日(水) 昼顔

ブニュエルの「昼顔」
フランス語学校のライブラリーではなぜか
いつも貸し出し中。
久しぶりにTUTAYAに行ってみた。
ここのお店、すごくみづらいし、
映画好きの店長じゃないなっていうのがよく分かる
これでは映画マニアはこない。
韓流作品が目につくばかり。
文化や芸術をもっと堪能してほしい。
映画は私の場合、エンターテイメントというより
芸術、情念、そして猥雑なエロスに重きを置く。

「昼顔」
カトリーヌドヌーブのクラシカルな装いが気品がある
ブニュエル好みの低所得者層。不具者。
気品のある美しい女性の裏の顔。
「昼顔」はブニュエル入門版。
20年前だとぞくぞくとするエロチックな映画。

最初の馬車がシャンシャンと走ってくる姿が美しい。
鹿島先生じゃないけど、馬車が買いたい。


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