りえるの日記

2005年12月26日(月) 塩野七生

少し時間の余裕があったので、塩野七生のエッセーを読む
「イタリアからの手紙」より

「忠告(一)
 ヴェネツィアを分かりたいと思ったら、夜、人のいない街を歩きたまえ。
自分の靴音を聴きながら、運河に沿って歩くのだ。橋の上で、
下の水の流れを、両側の寝静まった窓を見るのだ。
そして、自分の心とだけ話す」

 忠告(二) 
 きみはすでに、ルネサンス時代のヴェネツィアは理解してる。
この街が、繁栄の頂点に昇りつめた15世紀までは理解しているはずだ。
地中海を支配した、高貴で大胆不敵なあの時代のことだ。
  しかし、きみがヴェネツィア史を書くなら、その頂点から
くだりはじめる 時代も分かっていなければならない。
 それには、アルビノーニをマルチェッロを聴きたまえ。
 もちろんヴェルディも。
 ヴェネツィアのもつ頽廃と憂愁がわかってくるはずだ。」

この文章を読むとヴェネツィアに旅したくなる。 
そしてイタリア音楽もたくさん聴きたくなる
旅する姿勢は、私も「自分の心とだけ話す」
これを大切にしたい。



2005年12月23日(金) 乱歩

乱歩「陰獣」第3巻
私が持っているのは、10巻までばかり。
短編を意識的に選んで買っていたからそうなったのだろう。
乱歩はやはりいい。
人間の抑えきれない情念。
醜悪なおじ様をみると、これは乱歩小説に使えるなと言う目で
見てしまう
美しい女性を狙う倒錯した性癖をもった変質者。





2005年12月20日(火) プーランク

プーランクのCDを買った。
先生に数章節弾いてもらって、メロディが忘れられなくて。
楽譜も買おうと思ったのに、店頭にはなかったので取り寄せ。

ピアノ即興曲15番。早く楽譜を見たい。

ダンテの神曲を地獄篇、天国篇と交互に読むと面白い。
ベアトリーチェとダンテの会話が
地獄篇とは違って情景が華々しい
天国篇だから、当たり前だけど。
ダンテの闇をベアトリーチェが光をあてる。

ダンテは戒められてばかり.



2005年12月16日(金) ピアフ

クロード・ルルーシュの映画を見る。
「恋に生きた女ピアフ」

その中の挿話で、戦争中に親族がない人に
女学生が手紙を書く。お互い見知らぬ物同士
文通が始まる。
本人の兵士は文才も知性もなく、近くにいる中尉に
代筆してもらう。かれは多くの本を読み、知性溢れる文章。
女学生マルゴは中尉の手紙を恋こがれ
4年後、中尉ではない本人に出会い失望する。

マルゴは本当にあなたがあの手紙を書いたの?と
問いたださない。
マルゴの大きな瞳が悲しみと失望と諦めを物語る。

せつない。つらい戦争時代のささやかな幸せが
戦争と同時にうち破られる。

「灯台守の恋」の映画をみて思ったが、
悲しみを繰り返すことによって、
表情に重みがでる。全てを言葉に表さないで心と瞳で語る行間。
恋愛物はこれにつきる。



2005年12月05日(月) 朝の読書

ダンテを読むときに絵画を見るように読むと
さらに楽しみが増す。
優雅な通勤時間。

体験陶芸に行ってきた。
これが全然向いてなくて。すぐ飽きて退屈。
興味がないことをするのは、苦痛だ



2005年12月03日(土) 読書欲

いい小説を読んだ後
もっと、もっとという貪欲な読書欲が増加。
今日も、推理短編の
「ブラウン神父」チェスタトン
シリーズ4冊を買う。気楽に読みたい時に。
乱歩の推理短編アンソロジーシリーズも悩んだが
まずは、ブラウン神父を読んでから。

もちろん、プルーストも忘れてない。来年の目標



2005年12月02日(金) 家族あわせ

三島「家族あわせ」

トランプのスペード、クイーンの取り澄ましたカードより
生活感溢れるカード遊び。
普通の人の人物と名前が書いてある。
昔にそんなリアリティのある遊びがあるとは知らなかった
面白い。

「家族あわせ」での描写
娼婦の家の襖越しの家族
近親相姦、はしごをもつ母の真っ白な両手

三島の短編はいい。

「宝石買い」「孝経」「剣」も楽しみ。



2005年12月01日(木) 中世

三島「中世」読了

銀閣寺を建立した義政を想像しながら読むと
大分、文章が頭に入ってきた。
菊の香りに包まれ亀がうごめく姿。
銀閣寺での巫女たち。
色々な物がもりだくさんで、頭でじっくり考えないと
見逃しそうになる。
一文一文を大切に映像を想像しながら読むと
素晴らしい作品。
イマジネーション能力が必要。


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