りえるの日記

2004年10月31日(日) 手強い

美容院で、ポー全集読む。
手強いが、かっこいい。
かっこいいという言葉はあまり乱発したくないが、
この言葉がぴったりだ。
創元推理文庫から出版されているこの本は、
10年ほど前に購入して、読んでいなかった。
この後は、ポーの著名な作品を2、3読もうと思う。

美容院でレモンペリエが導入されていた。
自然にこの炭酸水が湧いているのは、神秘の水という言葉がふさわしい。
我が家もレモンペリエを愛用している。
喉越しがすっきりとし、疲れもとれた気分になる。
普通のペリエではなく、レモンペリエがお気に入り。
冷蔵庫の明かりに、ペリエの透き通る緑の瓶が照らされ、
とても美しい。

久しぶりに、ライトボディのワインを飲む。
ライトボディは頼りなくて敬遠していたが
このワインはおいしかった。

Grand Vin du Beaujolais 2003
REGNIE
DOMAINE DES BRAVES
葡萄品種 ガメイ

モンゴルとブルイの間に位置する村からのワイン。
美しい輝きをもつカラー、きわめてフルーティで
滑らかな味わい。



2004年10月30日(土) 交流会

最近、5時間睡眠が続き寝不足。
少しふらふらする。
電車に乗ると、仮眠だと思い、集中して寝る。

ピアノの交流会。
都合で、昼の部は参加出来なかったのは、残念だったが
夜の部だけでも素晴らしかった。
弦楽器の方々を交えての演奏。
ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロのフォルムの美しさから
でる哀愁の漂う音。
かっこいいなー。
もう一度子供に戻れるなら、絶対に弦楽器を習いたい。

何かに打ち込んでいる方との会話は本当に楽しい。

私の演奏は、バラバラな構成で、不完全燃焼。
まとまりないなーと反省。
11月からはレッスン開始だし、気持ちを入れ替えて
練習に励もう。

川端「山の音」読了。
老人の義父が密かに息子の妻を思うという状況が
個人的に少し気持ち悪い。
ずっと飽きさせない珠玉のメロドラマという感じ。



2004年10月28日(木) 気分転換に

次回のフランス語レッスンの絵画についてを
考えていると、行き詰ってきたので、気分転換に日記でも。

日本語では5分で言えることが、フランス語だと難しい。。

私の絵画嗜好の歴史について、簡単にまとめると、

「最初に絵画に興味を持ち始めのは、印象派だった。
 モネ、カイユボット、ルノアールなど。
 絵からあふれ出す暖かい光に魅了された。
 
 次は、レンブランド、フェルメール等、暗い影の中に
 光を感じる絵が好きになった。
 フェルメールの静謐さ。ゴブラン織のタペストリーの様な重み。 
 レンブランドの肖像画は、刻まれた皺に人柄が現れている。

 ロートレックのダンサー、娼婦の舞台裏を描いた絵画も好きだ。 
 彼女たちの境遇、社会背景を垣間見られる。

 最近は、シュールレアリズムにも興味が出始める
 特に、レオノール・フィニー。
 レオノール・フィニーの魅惑的な仮面。
 絵画に見られる冷たさと情熱が好きだ。
 
 絵画をより理解するために、聖書、ギリシア神話も勉強したい。
 
 年を重ねる毎に絵画の嗜好も変わってくるので
 これからが楽しみだ。」


 と、ざっとこれをフランス語にしようと思うと、
 すごく時間がかかった。
 もっともっと言いたいことは、山ほどあるが、
 私のレベルではこれが限界。

 明日は、雨らしい。
 雨の日は、通勤経路が変わり、電車に乗る時間が長いので
 絶好の読書チャンス。2冊もって行こう。
 川端「山の音」谷崎「潤一郎ラビリンス8巻」
 今週は美容院に行くので、お供は、ポー小説全集1巻。
 なかなかいいペースだ。




2004年10月27日(水) いつからなのか

仕事帰りに、また映画。

「CODE 46」

遺伝子が一致する男女の性交渉を禁じられている法律。
法律を破って、愛し合う二人の悲恋物。

この映画で頭から離れなかったのは、
いつからティム・ロビンスはあんなに哀愁の漂う顔に
なったのだろうかということ。

「ショーシャンクの空」では、知的でクールな印象だった。
「ミスティク・リバー」からおやっと思い始めた。

川端康成「山の音」読み始める。

叙情的な文章。
日本の湿気を感じさせられる。
川端、三島の往復書簡を読んでみようかな。



2004年10月26日(火) ありがた感

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
 デジタル・リマスター版
1994/アメリカ

ハロウィンの国は、人を驚かしたり、震えあがらしたりする国。
骸骨のジャックの長い細い足、手が満月に照らされるシルエットは
ドレの絵画のようだ。
丁度、「黒魔術の手帖」澁澤を読んでいるからタイムリーだ。
魔薬を作るシーンなど、あの中には、唾液、月経の血、精液を
入れているのだろうかと。
中間部分は睡魔に襲われたが、何気なく、家でテレビをつけて
みると、映像が流れてたら、素晴らしい作品に出会ったような
掘り出し物感覚を味わえそうな映画。
映画館に足を運んでしまうと、ありがた感が少し薄れる。

今日のメニュー

白身魚のたらこソース
トマト大葉サラダ
白菜厚揚げ卵とじ
生わかめのお味噌汁
クリームウオッシュチーズ
グラスワイン  DOMAINE GALLETY
Cote du Vivarais 1999

たらこソースの塩味がおいしい。
今回はバターライス風にお皿にご飯をのせたが
パスタでもおいしそう。
たらの淡白な味が、たらこによって変化がでる。
塩蔵わかめは、海の香りがして、シンプルだけど、おいしい。
ワインはしっかりした味わいだから、お魚にはあわないが
残っているので仕方ないか。
食後チーズを食べながらゆっくり飲む。








2004年10月24日(日) 胃もたれ

アロマにはあまり詳しくないが、
寝る前にラベンダーの香りにすると、心地よく眠れる。
大きく深呼吸をしながら寝ると、さらにその効果は増す。
朝、起きても、部屋がほのかにラベンダーの香りに包まれているので
目覚めもいい。

夕食の組み合わせを失敗して、胃もたれ。

メニュー
 えびの肉巻き揚げ
 ブロッコリーのオレキエッテ
 にんじんのスープ
 
全体として、味はいいのだが、箸休めのあっさりメニューが
ないのが胃もたれの原因。
バランスは大切だ。
にんじんスープは、にんじん2本を使った健康メニュー。
にんじんとたまねぎをコンソメで柔らかくにて、フードプロセッサーに。
えびの肉巻き揚げもフードプロセッサーで練り状に。
オレキエッテはパスタの一種で耳たぶのような形。
アンチョビとブロッコリーとにんにくで、炒める。

アポリネールの短編「青い眼」
1ページで何度も何度も辞書を引き、単語を調べる繰り返し。
積み重ねだと思って、ゆっくり頑張って読もう。



2004年10月23日(土) 薀蓄話

潤一郎ラビリンスを16巻までジュンク堂で手にとる。
おもしろそう。
今ある本が片付いたら、次は、ラビリンスに進んでいこう。

フランス語の先生は、少し変なフランス語を使うと、
は?という馬鹿じゃないという顔をされる。
優しくないから嫌だという人もいるが、私は
厳しく言われる方がやる気がでるので、このフランス人独特の
人柄は好きだ。
来週のテーマは「絵画」
好き嫌いだけの1文で終わるのではなく、
内容のあるフランス語で自分の表現の幅を広げられるよう準備していこう。

先日、飲み会でのこと。

お酒に詳しい女の子が、ウィスキー好きの男性と話していたとき、
彼女は、「あの名前はしらないでしょ。」と、少しプライドを
傷つけるように言っていた。
それから、自分のお酒の薀蓄話が始まる。
マニアはとても素敵なのだが、
自分の知識をこれみよがしにひけらかさないで、
知っていても、知らないようなふりをして相手との会話を
楽しんだほうが、お互いに素敵な時間が過ごせるのにと思った。

知識が豊富にあることだけが素晴らしいのではないのだと
改めて気づいた一日。



2004年10月21日(木) 欲望

潤一郎ラビリンス7巻読了。

「人間が猿になった話」

以前、人間だった猿に惚れられ
美しく、薄幸な芸者が最後には森の中に連れ去られてしまう話。

この話を読むと、「ベアーズキス」という映画を思い出した。
サーカス団の少女が子供の頃から可愛がっていた熊が
ある日、数時間だけ人間の姿に変わり、お互いに愛し合ってしまう。
結局、本当の人間になれず、報われない恋に終わる。

二つの愛の形は、諦めと宿命が混ざり合い、
人間同士の愛では生じない切なさを感じさせられる。

「美食倶楽部」

美食を好むことを唯一の楽しみとする倶楽部。
上品な倶楽部かと思えば、そうではない。
ただただ、おいしいものをたらふく食べて、全ての五感を意地汚く
満足させたいためだけの倶楽部。
世界で唯一おいしい料理は中華料理だというところで
油のギラギラ感が一層増してくる。
後半になると、意地汚さに少し女の柔肌や香りをも味わいながら
食を貪欲に貪りたいというエロスが加わる。

人間のあらゆる欲望の根底は性欲がマグマのように潜んでいるのだろうか。



2004年10月20日(水) 見世物小屋

折角、有休をもらったのに生憎の台風。
一日ずーと家にいるのは久しぶりだ。
もう一度、WALKABOUT美しき冒険旅行を見に行こうと思ったのに
少し滅入る。

気分を入れ替えて、フランス語、ピアノ、読書を楽しむ。

フランス語の読み物として、アポリネールの短編を読んでいる。
単語、熟語集を並行して覚えているが、やはり、作品を読む方が
単語は鮮明に覚えられるようだ。
受験勉強ではないし、ゆっくり一日30分ぐらいを目標に
続けていこうと思う。

ピアノは先生の病気も少し回復されたようで、
11月からレッスン開始だ。
ラフマニノフの仕上げをきちんとしたいので、どんなアドバイスを
聞けるか楽しみだ。
先生はクールなお方で、私の演奏を無表情で聞き
「洗練されてない」なんて言葉をぐさっと言われる。
その手厳しいアドバイスのあとの演奏は数倍素敵なものに仕上がっている。
不思議だ。
今度はシューベルトのソナタを弾いてみたい。

先日も台風の時、江戸川乱歩を読んだが、今日も
じっくり読めた。第8巻読了。

「目羅博士の不思議な犯罪」「地獄風景」
「妖虫」「鬼」等、楽しめた。

今日読んだ「妖虫」で、見世物小屋の話を読んでいると、
子供の頃を思い出した。
小学生の頃、近くの神社のお祭りに見世物小屋がきていた。
子供心に、入ってはいけないところなんだと思っていた。
友達だけで行った時、恐怖の蛸足女の看板に誘われて入ってみた。
そこには、かなりの年配の美しくもない上半身裸のおばさんが
縄を両手にもって、左右上下に揺れているだけだった。
肝心の足は隠してある。
その光景を見て、いやらしいというより、哀しさの方が心の中を
占めていた。
その哀しさは、その見世物小屋で働かなければならない状況を
無意識に感じたからだろうか。




2004年10月19日(火) 二人のおば様

あくの濃いおば様に遭遇。

フランス語クラスに新しく入ったクラスメイト。
ドアを開けた瞬間、赤い口紅が眩しい。
自己紹介でのハスキーボイス。
マネキュアも赤。腕にカルティエのゴールドブレス。
ネックレスも重そうなゴールドだ。
うー、怖い。でも、興味ある。
フランス語を習っている人は、割と年配になると
こういうゴージャス系も多い。

もう一人、以前保険のおばさんで、
「私のドジな顔を見て欲しいので家にうかがいたい」と
言っていた人に、今日玄関先で遭遇。
これまた、アルファロメオの車を止め、
腕にはロレックス。これみよがしのお金のかけ具合だ。
怖い。圧倒される。
電話での可愛らしい声とは全然違う。
見つかってしまった!感は否めない。

潤一郎ラビリンス第7巻読み始める。
おもしろい。
「白晝鬼語」
泉鏡花の作品にでてくるような艶かしく美しい女性が登場する。
美しい女性に殺されたい欲望。覗き見のエロティックな高揚感。
女性の着物姿のなまめかしさを、

「蛇がするするとのと打ってでも居るような滑らかな波が
 這って居るのである」

爬虫類のぬめぬめ感がなんとも妖艶だ。


潤一郎ラビリンスを全巻読みたい欲望にかられる。
その前に、この作品にもポーの暗号文字がでていたから
ポーの作品数冊は読みたい。





2004年10月17日(日) 順位変動

すごいものを見てしまった。

1月からの映画年間ベストは今のところ
「めざめ」だったが、
「WALKABOUT美しき冒険旅行」を見てしまった今日、
順位変動。
これが1971年の作品だなんて信じられない。

砂漠での放浪の旅。
美しきという言葉がふさわしい旅。
少し大人になったロリータを彷彿とさせる学校の制服をきた姉と
幼い弟。
細部にわたるエロティシズム。
爬虫類、動物、昆虫の撮り方。
道中で出会うアボリジニの青年の黒い肌。
夕陽の橙色。水の深い緑。オアシスの赤い実。
人のシルエットの美しさ。
主人公の女の子が深い緑の水中で全てにおいて開放され
浮遊している様子。
弟の純粋な子供らしさも笑える。

1年に一度か二度あるかないかのもう一度映画館で見たい映画。

歩き疲れ、やっと見つけた小さなオアシスにあった赤い果実を
食べたときの、少年の言葉
「Taste is lovely.」
可愛かった。本当においしそう。

こういう瞬間に出会えるから、映画はやめられない。






2004年10月16日(土) 湧き上がるメラメラ感

休日の楽しみスパークリングワイン
 馴染みの酒屋さんの紹介では、このスプマンテもおもしろいとのこと。
 おもしろいという表現の微妙なこと。
 手頃な値段だし、早速試してみる。
 
南アフリカ産
Tradition BRUT VILLERA

問題ないすっきりした味わい。
飲んだ瞬間少し埃っぽい感じもするが、酔っ払ってくると
全く問題ない。
今日のメニューは、コンセプトは居酒屋。
要は、何でもあり。

チンジャオロース
ぎょうざ(おいしい餃子屋さんで購入)
春雨白菜肉団子スープ
たらこスパ

こういう、好きなものだけ食べるメニューもおもしろい。
いつもは、健康のことも考えて、なるべく油を使わない
野菜メニューも考えるが、そんなことおかまいなし。

フランス語のレッスンで少しメラメラ感。
新しいメンバーとともに4人で。
授業が終わった後、
先生が、彼女に「C’est facil?」簡単すぎないと。
あー、私のたどたどしいフランス語も初歩にすぎないことを実感。
何がたりないか。体系的な語彙力だと思い、
フランス語検定3級本の問題集と
アポリネールの短編集(翻訳付)購入。
今まで、ずっと逃げていた受験勉強風テキスト。
でも、てっとり早い語彙力はこの方法だと思う。
これから、地道な作戦開始。
一日何ページと決めてコツコツと語彙力を深めていこう。
前途多難。

ジュンク堂でレオノール・フィニーの画集発見。
絵画そのものよりも、彼女自身にスポットをあててあった。
説明はフランス語。
今度、フランスに行ったとき、レオノール・フィニーの画集を買おうと
決心する。




2004年10月15日(金) 椿姫

「椿姫」読了。
恋愛小説の王道物を時々読むのも新鮮でいい。
マルグリットの言葉も綺麗だから、
自然と彼女のセリフのときは、自分の姿勢も正しくなる。
デュマ・フィスはデュマの息子。
デュマといえば、「モンテクリスト伯」「三銃士」など
フィスはフランス語で息子という意味。
父デュマとベルギーの裁縫女との私生児、デュマ・フィス。
そういう背景があるから、愛と人道を高唱してやまないのも納得。
父からは、「せがれが書くものは説教が多すぎる」と
言われていたというのも笑える。

次は何読もうかな。潤一郎ラビリンスにしよう。

最近のお気に入り紅茶

TAYLORS of HARROGATE のフレーバーティ
ピーチ、パッションフルーツ、マンゴーを購入。
リッツカールトン大阪のショップにティーパックで販売されている。
10袋で600円。手軽においしい紅茶を楽しめる。
ティーポットに一袋入れるだけで、ほのかな香りと
しっかりとした味わい。そして、どんどん集中力が増してくる。
冬の読書の友になりそう。
忘れてならないのは、一緒に売ってあるスティック状のざらめのお砂糖。
これを、注いだ紅茶に入れ、かき混ぜるだけで、
まろやかな味に変わる。
紅茶を見直した一品。




2004年10月13日(水) 脳の退化

夕方になり、一気に温度が下がる。
ブーツの靴音が心地よくなってきた。
ブーツ、鞄等の革をクリームで丁寧に磨くのが好きだ。
革がだんだんいい色に変わってきて、微妙な色を見せ始める。
メンテナンスは大事だ。

中井英夫の「虚無への供物」の冒頭のヴァレリーの詩。
一時、フランス詩を覚えていた。
無謀にもフランス語学習1年目で。
難しくて、途中でやめてしまったが、こうやって
時々本を広げると、当時覚えた情景とともに蘇ってくる。
寒い冬に、フランス語の帰り、電車の中で
暗誦した詩をノートに書いていた。汚い字で。
駅に到着すると、今度は、自転車に乗って
乾いた空気の星空の下で、さらに大声で朗読。
1年後、覚えていたはずが、もう忘れている。
私の脳はそんなものか。
フランス語変換のやり方がよく分からないので、英語変換で。
好きな表現はこの2行。

Jete, comme offrande au neant
そそいでやった、虚無への捧げ物として
Apres une rose fumee
一陣の薔薇色の煙のあとで


Le vin perde (消えうせた葡萄酒)
Paul Valery

J'ai quelque jour,dans l'occean
(Mais je ne sais plus sous quels cieux)
Jete, comme offrande au neant,
Tout un peu de vin precieux...

Qui voulut ta perte, o liqueur?
J'obeis peut-etre, au devin?
Peut-etre au souci de mon coeur
Songeant au sang, versant le vin

Sa transparence accoutumee
Apres une rose fumee
Reprit aussi pure la mer...

いつだったか、私は、大海原に
(どこの空の下だったからは忘れたが)
そそいでやった、虚無への捧げ物として
ほんの少しの貴重な葡萄酒を

誰がお前を捨てたりしようか、おお 酒よ
あるいは占い師に従ったのか
それとも心の不安にかられながら
血を流す思いで葡萄酒を流したのか

いつもながらの透明さを
一陣の葡萄色の煙のあとで
あんなにも純粋に 海はふたたび取り戻し



2004年10月12日(火) モンスター

今日は、職場がすごく暑くて、
ノースリーブで充分だった。
おばさんが
「りえるさんみたいに私もタンクトップでこないと」
と言っていた。
ちょっと、違う。
タンクトップだとマッチョなイメージで
女子プロなみのスクラム組めそう。
タートルを着ていたときも
「とっくり着て暑ないか」と、上司。
「タートルです!」と、念をおしておいた。

「モンスター」をみてきた。
男の様な娼婦が純粋な女の子と暮らすために
次々と人を殺していく。
この娼婦の見た目の汚さといったら。
どうして男の人たちは
こんな娼婦にお金を払えるのだろう。
娼婦は狂信的で見ていてつらかった。
神を信じているのではなく、女の子に捧げる愛を信じている。
娼婦の演技力は見事。「ピアニスト」のイザベル・ユペールばりの
筋金入りの醜さがある。
後味の悪い映画。



2004年10月11日(月) オールタイムズベスト

潤一郎ラビリンスの7、8巻をジュンク堂にとりに
行った。怪奇幻想倶楽部と犯罪小説集。

世界の文学100オールタイムズベストのサイトを見た。
おもしろい。
読んでない作品もたくさんあるし参考になる。
ドンキホーテが1番。しかし、これを全部読んでいる人は
30代で何割しめるのかな。
その一人に入っているぞと思うと、何だか嬉しい。
日本の作品では「源氏物語」と「山の音」川端康成
川端は全くの未開拓分野でかすりもしていないから、
川端康成の「山の音」も買った。
これを機会に読んでみよう。

フランス語の本を買おうと思って、コーナーに行くと
斎藤兆史先生と野崎歓先生の翻訳や文学についての
対談が本になっていた。
手にとってみるとこれがおもしろい。
野崎先生の発言にそうだよ、そうだよと頷く。
ブルトンにやられたと書いてあった。
ブルトンの魔術的芸術もじっくり読んでみよう
「シュレリアリズム宣言」アンドレ・ブルトンも非常に気になる。


今日のメニュー 
 魚介類のお団子網焼き(えび、いか、貝柱)
 冷奴(おくら、青じそ、きゅうりのみじん切りかけ)
 団子スープ(網焼きの残り)
 水菜のおひたし

今日もフードプロセッサー大活躍。
えび、いか、帆立をブイーンとミンチ。
更に、オクラ、きゅうりもブイーンと。
簡単。段々、こつが分かり始めた。
このオクラソースはすごくおいしい。ちょっとした小料理屋。
料理が上手くできると、気分もいい。
スパークリングワインを飲みたかったけど、
1本あける自信がなかったので、ワインに。
あっさりメニューなので、少しカマンベールチーズを切って食べた。
最後に、ミニカレーライスも食べて、満足、満足。
 




















2004年10月10日(日) ほっこりメニュー

今日のメニュー
 ゆり根ごはん
 鶏ひき肉大根煮
 小松菜ちりめんじゃこ和え
 かまぼこ揚長ネギ和え
 しいたけのおすまし

ゆり根のほっこりとした味わいが黒ゴマと塩の
シンプルな味わいによく合う。
鶏肉はもも肉をフードプロセッサーでミンチに。
かまぼこを薄く切り、かりっと揚げ、長ネギを千切りしたもので合え
しょうゆで味付けただけだが、おいしい。
ゆり根を食べると、冬がきた気分になる。






2004年10月09日(土) 文学好き

フランス語会話クラスが始まった
4人定員で、今日は二人。
先生は、日本に来て、3ヶ月目。
彼女はフランス文学を日本でいう中学校で教えていたそうだ。
大学の専攻もフランス文学。
フランス人で文学畑の人と初めて出会った。
根掘り葉掘りいっぱい聞きたいことがある。
私のフランス語の語彙力との勝負だ。頑張ろう。
日本文学では、川端と三島がお好きだとか。
三島では「仮面の告白」「金閣寺」
趣味があいそうだ。これからの授業が楽しみ。
私は三島では「春の雪」「憂国」が好き。

電車で引き続き
「椿姫」

モンマルトルのマルグリットのお墓に一面に埋め尽くされている
アルマンからの真っ白な椿の花。
悲恋の切なさ。娼婦でいながら、瀟洒なマルグリットの
思い出話に涙する。



2004年10月08日(金) 延々と続く

Les Foulards Rouges 2003
Cotes Du Roussillon

bioワイン。酸化物を使ってない。
飲むと、ぶどうジュースの様な濃度の濃いワイン
大地に根ざしている味がする。

お店に牡蠣が出始めた。
生牡蠣にレモンをキュッと絞って、シャンパンと食す。
冬のお楽しみの一つ。
こればかりは、家で食べるとおいしくないので
レストランに行く。
カクテルもバーで飲むのが1番。
好きなお酒は、マティーニかドライマティーニ。
辛口でおいしい。
ついつい進んで、失敗も多々あるが。。。

「山師トマ」読了。
あれ、あまりおもしろくなかった。
ざらざらしすぎる文体が馴染めなかった。

「椿姫」デュマ・フィス
 読み始める。うって変わって、娼婦のマルグリットの美しさの描写等、
 ぐいぐいと引き込まれていく。
 女性の美しさを表現するのに延々と続く文章。いいねー。

 「言葉で言い尽くせぬ卵なりの顔に、黒い二つの目を入れ、その上に
  絵のようにきよらかな弓形の眉を引いて見たまえ。 
  この眼をおおう長いまつげは伏し目になれば薔薇色の頬に影を落とす。
  それから上品で、筋の通った才媛らしい鼻。
  その鼻腔は淫蕩な生活への激しいあこがれにすこしばかりふくらんでい
  る。口もとは形よく整っていて、唇がしとやかにほころびると、
  牛乳のように真っ白な歯並みがのぞく。そして最後に、
  だれもまだ手を触れない桃を包んでいるあのびろうどのような
  細かな毛で肌を色どる」


 ふー、抜粋するだけで、大変。
 あとで読み返すと楽しいんだよね。
 



2004年10月07日(木) くすっ

職場の女の子が、急いで家をでて、
ハッと気づくと、「ブラジャー忘れた!」
しかも、薄手の長袖Tシャツ
いくら、ブラが必要ない胸だといっても、顔面蒼白。
今から帰ると間にあわないから、前かがみで
隠すようにして、職場に到着。
隣のおばさんにどうしようと、聞いてみた。
すると、「バンドエイドをはればいいよ」
そして、彼女はロッカールームでこそこそと
十字にバンドエイドを局部に貼った。
すごい応急処置。
見たいような見たくないような絵。
意外に、ブラを忘れたことのある経験者が多いのに
驚く。

昨日、家に帰ると保険のおばさんから電話。

「新しいお得なサービスを説明したいので
いつ家にいらっしゃいますか?」
「予定が分からないから、郵便ポストに入れてもらえませんか」

すると、彼女

「説明したいこともあるので、私のドジな顔も
みてもらいたいから、伺います」
と、妙にかわいらしい声での応答。

ドジな顔なんて、みたないっちゅうねん!と、
関西の友達だと言ってしまいそう。
ドジな外交員も信用おけないし、嫌。慈善事業じゃないんだから。

ちょっと笑えた一日。



2004年10月06日(水) 自己肯定表明

「山師トマ」ジャン・コクトー
読み始めた。おもしろそう。

最近、澁澤や江戸川乱歩などのエロティシズム、耽美的なものばかり
読んでいる。真っ直ぐな作品は、物足りない。

この傾向は人間に対しても同じことがいえる。
真っ直ぐで正直な人はどうも、苦手だ。
空々しい風が吹く。
少し毒気があって、ウィットに富んだいじわるさがある人との
会話の方がおもしろい。

気分転換に軌道修正してみようか。
誰にでも優しく、素直で、可憐な自分。
想像するだけで、少し気持ち悪い。

王道からいつもカーブしている自分が好きだから
このままでいよう。

自己肯定をあらためて文字で書くと気持ちいい。
日記を書く時点で自分が好きなのだから、
ナルシストをつらぬいていこう。



2004年10月05日(火) 3次元の浮遊感

「バレエ・カンパニー」ロバート・アルトマン監督

美しい肉体が舞うバレエの映画をみるのは好きだ。
3次元の世界の人間の浮遊感。
野外舞台での、男と女が踊るシーン。
途中、嵐になり雨が降る。次々に咲く観客たちの傘の花。
雷、風、雨、緊張感とともに二人は一心に踊る。
踊りに酔いしれる。

主演のネーヴ・キャンベルの黒い髪と深い赤の口紅が
神秘的だ。ダンサーのシンプルな着こなしも潔く素敵だ。
 
バッハ「無伴奏チェロ組曲」が流れていた。
少し肌寒くなり、重くどっしりとしたチェロの音色を聞きたくなる。

(今日のメニュー)
 少し手抜きメニュー 
   プチトマトパスタ 
   ポトフ 
   グラスワイン
  
 パスタゆでて、つぶしたプチトマトとにんにく、 
 オリーブオイルであえるだけ。みためも綺麗だし、
 胃にも優しい。野菜たっぷりのポトフで健康になった気分。
 



2004年10月03日(日) 天使たちの饗宴

吉田秀和の本を読んでいると、楽器を練習する際、
色々な速度で弾いてみて、自分の気持ちいい速度でひくのがいい。
と書いてあった。
きっちりとしたレッスンもたしかに必要だが、気持ちよく弾く。
執拗に音を聴きながら。
少し、自分のものになってきた。

「天使たちの饗宴」澁澤龍彦同時代芸術論集
 
 澁澤本だ!と思って図書館で本を手に取る。
 ぱらぱらとページをめくると、淫靡な絵が目に飛び込む。
 僧侶がもつ蛇が女陰にもぐりこんでいる。「佐伯俊男画集」
 急いで本を閉じてしまった。家でゆっくり読まなければと思う。
 この本は、日本の芸術家をとり扱っている。
 金子國義、四谷シモンと澁澤との対談がおもしろい。
 三島由紀夫のコメントも華麗な言葉の宝庫だ。

 プレス・ビブリオマーヌ「狂王」という革表紙の豪華版に野中ユリの    挿絵をいれた際の三島のコメント

 「狂王」は何という美しい潚酒な御本でしょう。白い羊革の表紙が
  豪華そのもので、野中ユリさんのコラージュも、この上ないほど
  見事に内容にマッチしています。末期ロマンチシズムと、冷たい 
  現代的感触との、創造と批評の一致といういうべきものが、御作の
  作因のように思われますから、このコラージュはまさにそれを
  体現しています。そしてこの香り高い死、金属の腐食感」

  流石、三島。ブラボーと拍手をしたくなる。

今日の夕食
  牛肉とこんにゃくの煮込み 
  ホタテとささみのだんごスープ 
  トマト 
  枝豆とミンチのカレー風味おにぎり
お酒:Le Chanpagne Paul Bara (たしか、2000円ぐらいかな?)
   食事後、パインと柿でだらだらと飲む

 フードプロセッサー登場!
 ホタテのスープは魚介類の上品なコクのある味。 
 おにぎりは枝豆のすきとおるグリーンが綺麗。
 牛肉の煮込みは長ネギがしょうゆとみりんの甘さを含み美味。
 お酒にあう大満足メニュー。 
 シャンパンは最初少し甘みが残るが、あとは気にならない。
 栓をあけるとき、ほんの少し上等なシャンパンと比べると
 少し下品な音がするのは、気のせい?
 





2004年10月02日(土) パリの旅回想(りえる版)

図書館でかりた本
 「文学のとき」吉田秀和
 「あ・ぷろぽ」山田稔
 「石と光の思想」饗庭孝男
 「天使たちの饗宴」澁澤龍彦同時代芸術論集
 「イコノエロティシズム」澁澤龍彦同時代芸術論集  
 「魔術的芸術」アンドレ・ブルトン 

図書館に久しぶりに行くと、ついつい欲張ってかりてしまう。
澁澤、ブルトンは楽しみだ。

「石と光の思想」饗庭孝男を少し流し読み。
  
  「人間が石造りの建物に住んでいるという事実から受ける  
  奇妙な嘔吐感、または眩暈感。」
   
  この一行を読んでかりてみた本。木造の建物は、
  環境と共存しているが、石は熱を奪い取る冷たさがある。
  
 「ヨーロッパを旅すると、美しい若者たちが、場所を問わず
  愛撫しあっている姿にでくわす。彼らは、20代の絶頂の美しさを
  目に焼き付け、確認しているかのようだ。
  30代以降の醜悪な姿をおぼろげに感じながら」

 「光への憧憬。」
   
   冬のパリを旅をすると、本当にグレーの世界だ。             光を心待ちにする気持ちは分かる。
   私の冬のパリの旅行記。寒い冬12月上旬の感想。
   この旅行記を読むと、一人旅のようだが、
   女4人で随分にぎやかな旅だった。
   

  5日目 夜
寒いけど、夜のパリの街並みを見たくて
セーヌ川遊覧をすることになる。

Bateau Mouche(バトームッシュ)

4月から聞いているフランス語会話にも
このセーヌ川の遊覧の話題がでていた。

コンコルド橋からセーヌ川沿いにおりて、
バトームッシュ乗り場を目指して歩く。
だんだん大きな船が見え始め、大型観光バスが
4,5台とまっていた。
7ユーロ(800円ほど)でゆっくり1時間パリの街を楽しめる。
切符をかって、船に乗り込むと、意外に人が
多いのに驚く。日本人は少ない。

私のパリ観光の楽しみのひとつは、セーヌ川にかかっている
それぞれの橋をみることだった。

アポリネールの詩にうたわれたミラボー橋。
夜の暗闇の中に堂々とそびえるアレクサンドル三世橋。
ポンヌフの恋人で一躍有名になったパリて最も古い橋ポンヌフ。
この映画の夜のセーヌ川の花火のシーンは綺麗だった。
空にあがる打ち上げ花火のはかなさは、この映画の恋愛の最後を
暗示しているかのようだった。
何年かぶりに再会する冬の橋の上でのシーン。
雪がふりしきるなか、車が通るのも気にせず、走りよっていく。
そして、セーヌ川にうかぶ船に乗って、あてのない旅をする。

そんな思いを胸にして、船は動き始めた。
最初は寒いので、船の中で景色を眺めていたが、
風景が見えにくいので、外に出た。

外は霧雨が降っていた。
風は冷たいが、広がる夜景の美しさにはかえられない。
なるべく人の目につかない席を探す。
フランス語、英語の説明をおぼろげに聞きながら
ゆっくり流れる景色をみていく。

夜の街にうかぶノートルダム大聖堂は、モネの絵の世界だ。
1日で色んな顔をもつノートルダム大聖堂。
ルーブル、オルセーを見ながら、この建物の横を
スタンダール、バルザック、ランボー達が歩いていたのかと
思うと感慨深い。

物思いにふけっていると、エッフェル塔が見えてきた。
お昼より、数倍美しい。
夜に輝く満月のように、暖かい光だ。

フランスの自由の女神だ。
噂どおり小さい。

遊覧も終わりに近づいてきた。
空には星も月もでていないけど、
街の光で月光浴をしたようだ。

船を下りて、地下鉄の駅を目指す。
ブルボン宮の前の交差点で3人のフランス人老婆とすれ違う。
まるで3つ子のように似ていて、3人並んで横断歩道を渡っている。
真中の女性が倒れそうに歩いているのを横の二人の女性が
支えている。体が不自由な人なのだろうか。
どこからずっと歩いてきたのだろう。不思議な映像だ。

地下鉄に乗り、また現実の世界に戻っていく。



  
   
    
  
  
  



2004年10月01日(金) 映画の日

爽やかな秋の風を感じつつ
ヴィンセント・ギャロ「ブラウン・バニー」の
挿入歌を口づさみながら駅に到着。

映画の日。
映画好きの私にとってははずせない日。

「堕天使のパスポート」
   オドレイ・トトゥ主演。
   アメリ以来、いまいちぱっとしないが、今回も同じ。
   ありがちな移民の話、映像も音楽も心に響かない。
   悪い映画じゃないけどね。1000円で充分かな。

  


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