そよ風


2006年07月25日(火) 心臓バイパス手術

何年か前のこと、某市民病院が、九十歳(男性)の心臓バイパス手術に
成功したという記事を新聞で読んだ。
当時、義母が同じ手術を受けた後だったので、いろいろと考えてしまった。

血液の流れをよくするために、心臓の動脈にバイパスを取り付ける手術、
ほんとうに、その人自身がその大手術を受けることを望んだのだろうか。
仮にその手術を受けなかったら、九十歳で心筋梗塞に見舞われ、
その人は命を落とすかも知れない。
それを周囲が寿命として受け入れるのは、薄情なことなのだろうか。

心の広くない長男の嫁は、すぐに浅はかな計算をしてしまう。
バイパス手術によって十年寿命が延長されたとして百歳、
手術を含む医療費は六百万円前後、(もっとも当時は、本人負担は
高齢者の場合、ほとんど無かったと思う)
子供夫婦も七十歳前後だろうな、
七十歳を越えてもまだ長男の嫁であることを、望まなければいけないのか。 

で、ほんとうに、義父が、この度、心臓のバイパス手術を受けた。
八十三歳、微妙な年齢だと思う。
大した自覚症状も無く、偶然発見された感じだった。
紹介された病院に自分で車を運転して行き、その場で即入院となった。
突然のことであり、心の準備も何もできてなかった。

父自身は、手術に執拗に反対した。 
 
 私は、自分の寿命は、後、数年だと以前から思っている。
 私の兄も86歳で亡くなった。多分、このまま何もせずに
 生きていたら、私もそうなると思う。
 いまさら、そんな危険な大手術を受けたくは無い。

何度も何度も義父はそういうことを訴えた。

しかし、手術の話はどんどん進行した。
病院側の話では、父の容態は、死に至る心筋梗塞の発作が
いつ起きてもおかしくない状態であり、早急にバイパス手術を
する必要がある。

そう告げられて、私達に何ができるだろうか。
「べつにいつ発作に見舞われてもけっこうです」
と、手術を拒否する人はいない。


手術は無事成功した。
細くなり、発作寸前だったらしい父の心臓の血管は、バイパスによって
補強され、強くなったのだろうと思う。

しかし、高齢での大手術ということで、私達には予想もしなかった問題が
次々生じてきた。
予定では一ヶ月の入院だった。
しかし、もうすぐ二ヶ月になろうというのに、まだ退院が見えてこない。
(つづく)

暑いねー



2006年07月24日(月) 場所争い

ヤンチャざかりのロンは、まだマナーというものを知らない。
キャットタワーの頂上で休息中のスーちゃんの邪魔をする。
というか、無理矢理その狭い場所を奪い取ろうとする。

「のいてよ」
「ダメ!ここは、私の場所よ」
つい最近まで、ロンはこの高さまで到達できなかった。


諦めないロン。

「のけってば!」
「ダメってば!」

戦いは続く。

「のいて」
「イ〜ヤ」

この戦いの結果は・・・

ロンの負け、というか無理矢理こういう結果に。
「ダメよ、ロン! 他人(猫)の物を横取りしてはいけません」
見かねた私が、ロンを抱っこして、やさしく(?)説得。
シブシブ納得したというよりも、かなり眠たかったようだ。

それにしても・・・

サイズ的には、今のロンにピッタリの場所だと思うよ。



2006年07月17日(月) 夏のスタイル

日中の室温が常に三十度を越えるこの夏の暑い日々を
いかに快適に乗り切るか、それがニャンコ達の毎日の課題です。

まず、スーちゃんの場合

つい最近まで柔らかい毛布だった寝床が、一転して冷たくて硬い
玄関のタイルに変更されました。できるだけタイルに接する
体表面積を広くするとともに、体の側面を玄関ドアの冷たい
アルミ部分にもしっかりと密着させて頑張っています。

次はロン。

小さな身体をめいっぱい延ばして床に密着させていますが・・・
なんだか、黒い水着を着てビーチで甲羅干ししているお姉さまみたいな・・



2006年07月12日(水) さすが!

なにが「さすが!」って、六倍ズームの威力です。
二階の病室の窓からは、肉眼でとてもこんなに明確には見えません。

生まれてこのかた五十年余り、私がずっと頭に描いてきた狸の姿は
信楽焼きの置物か、漫画やアニメに登場する狸くらいのもの。
じいさん、ばあさん達に「この下に狸がいてるで」と言われなければ
「野良犬にしては、ちょっと変?」なんて思っていたかも。

いつも持ち歩いているのは三倍ズームのデジカメ、
最近買った、六倍ズームのLUMIXL-Z5で撮った写真を見て
「さすが! さすが狸に見えるわ」と感心しました。



2006年07月10日(月) 熱い♪

アラ! ラ・・・・
カップル誕生! オメデトー! オメデトー!
ジックリ見つめないと、わかりにくいのですが・・・

それが、実に仲のおよろしいこと。
この蒸し暑い季節の昼、日中だというのに
いつもピッタシ肌を寄せ合っている二匹。
眠っている時も、肌を舐めあっている時も。
タヌキって、とても情が深いのですね。
ただ残念なことは、この季節、手前の草がどんどん成長して
二階の病室の窓からは、お二人さんの姿が見え難くなってきたこと。
きっと私達のこと「ノゾキが趣味のイヤラシイ人間達ね。」
なんて、話しているのかも。

ちなみに我が家の二匹は・・・

これまた平和です。
もっとも、この二匹の肌がくっついている時は
バトルの真っ最中の時だけですが・・・



2006年07月07日(金) ドタバタな毎日

我が家に来た時、わずか460グラムのチビネコだったロンは
今日で満三ヶ月、やっと1キロになりました。

なかなかの美少年に成長しました。

先輩ネコのスーちゃんとの関係は

「ガォー! さあ、こい!」


「はっけよい! のこった!」


体格、体力、ともにスーちゃんの4分の1くらいかな?
いつもロンの方から挑発して、取っ組み合いの追いかけごっこ、
あげく「ミャー ミャー」哀れな鳴き声を出すことも。
思わず「スーちゃん、やめなさい!」とか「ロン、いけません!」
大声で怒鳴ってしまう私。

先日、私が外出する時、静かに眠っていた二匹、
(しめしめ、ちょうどいいわ)
玄関にガチャンと鍵をかけ、歩きかけてフと忘れ物に気付き
あわてて、また玄関を開けた私は、見てしまった。
その間、わずか十秒くらいかな・・
静かに眠っていたはずのニャンコ達、ドタバタ追いかけごっこ、
戻ってきた私を見て、一瞬「えっ」という表情をしたスーちゃん、
なによ! あなた達、うるさい私が出て行くのを待ってたのね!



2006年07月06日(木) 手まり猫

手まり猫   まん丸なロンです。



今度はスーちゃんもいっしょに。



2006年07月03日(月) 誰かな?

義父の病室から見える風景です。
田植えが終わり、青々とした田んぼが広がる田舎です。

病院の建物と田んぼの間に広がる草むらの中にに、
あるお方が住んでます。ちょうど、義父の部屋の下あたり、
点線で囲ってるのですが、小さくてわかりにくいですね。

これで、どうかな? ズームアップ!

少し、輪郭がハッキリしてきました。

もっと、高倍率で見ると

なかなかの美形でしょ。

背の高い草が生い茂っているので、下の農道からは見えないし
二階の窓だから、見つけることができました。
カンカン照りの太陽の下で、いつも平気で眠っています。
ポンポコリン・・

現実には「農作物を荒らす悪いヤツ」
でも、入院生活を強いられている病人にとっては
小さな灯火のような存在。




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