Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2008年02月28日(木)  There ain't no wow now

TK(vo)からブラック・クロウズの新譜が出るというメールが来たので、YouTubeで1曲出してみる。作品としては印象が弱い気もするが、バンドのレベルはそのままで、相変わらずのブラック・クロウズだ。
デビュー時から、新人という言葉が全く似つかわしくない、芯のしっかりしたクオリティの高い音を、スタジオ盤でも、驚くことにライヴでも見せつけてきた彼らだが。
このままエアロスミス級の、息の長いバンドになりそうだな、と思う。

ローリング・ストーンズがプレイすると『ロックンロール』と呼ばれ、ブラック・クロウズが同じタイプの音楽を演奏すると『レトロ』と呼ばれる」という評論があって、これはブラック・クロウズというバンドを見事に言い表していると思う。実際はこれはネガティヴな表現なのかもしれないが、クロウズは何というか、レトロという言葉に似つかわしい品があるのだ。
ただ古いことをやるのが好きなだけの若者も多いが、ブラック・クロウズは明らかに一線を画していて、だからこそ堂々とオーティス・レディングのヒット曲を自分達のヒット曲にすることが出来た。線の細い女の子のような顔で骨太のロックを歌うクリスは、他の誰も持っていないタイプの美学をしっかりと内包していて、それがこの18年間、少しも変質する気配がない。
高円寺CROSS ROADに勤めている頃、'80年代以降の音楽を毛嫌いしているお客が来ると、いつも黙ってブラック・クロウズをかけたが。反応は100%「かっこいいね。誰これ?」だった。その時、「これは1990年デビューの、ブラック・クロウズっていうバンドです」と答え、お客が驚く顔を見る喜び。

ところで。一方YouTubeで出してみてものすごくがっかりしたのが、やはり3月に新譜を出すキルズ
ホテル(g)が有名女優とつきあったことで、今までマイナーだったキルズの名前が芸能情報として扱われ出したのが気に入らないこの頃だったが。その新譜の1、2曲目は、その流れにきっちりはまり込むような、適当にお洒落な―――どうでもいい曲。
前2作の、荒削りで、時々は曲として完成してすらいず、しかし岩のようにがっちりした無敵の格好つけと、その上にペンキをぶっかけたようにべったりと付着していた、二人の間のエロティシズム―――それが全部ない。
二人がもう恋人同士ではないという事実が、想像以上に影響しているのかもしれない。かつては自分たち二人だけしか見えていず、それが非常な魅力だったが。今はきちんと周りを見ている気がする。それが何ともつまらない。

There ain't no wow now (あの新鮮な魅力はもうない)  *No Wow / Kills (2005) の歌詞。



2008年02月26日(火)  I wanna be where the sun shines on you

自分の以前の日記にリンクしてあった'Last Waltz'の映像を見て、リック・ダンコにじーーーっと見入る。聴き惚れる。
魅力的な男はいっぱいいるけど(注:全部ミュージシャンという大前提)、リックは別格だな。特に'Last Waltz'におけるリックは、今すぐこっちからプロポーズしたくなるほど。その顔も声も演奏も全て、少年と大人の男の見事な融合だ。子供っぽいのに男臭い。
'Last Waltz'のインタビューを見ていても、演奏を見ていても、音楽のことしか考えていない音楽馬鹿なんだろうなと思わせる。
そして多分、自分一人で燦然と輝くということがない。そういう発想がないのだ。こういう元からの美男にはそのタイプが多い。(イジー・ストラドリンもそう)
だから'Last Waltz'の'Stage Fright'も、ボーカルを取るリックを含めザ・バンド全員が最高の演奏でありながら、結局最後にしっかり決めるのはロビー・ロバートソンだ。―――勿論ザ・バンドはロビーがいてこそザ・バンドであり、彼がいることで単なる「物凄く上手くて渋いバンド」が'One And Only'に変わる。
でもそのロビーを見て、満足そうに微笑んでいるリックが、心底可愛い。
私だけでなく、多くの女はこのタイプには弱いんだよ。

I wanna be where the sun shines on you (君が輝ける場所に共にいたい)  *Shake It / Rick Danko (1977) の歌詞。



2008年02月25日(月)  You can force it but it will not come

新宿で授業後、ジンナイくんと西荻BITCHへ。今日は何故か、イエロー・ローズ12年では甘ったるい気がして、久しぶりにワイルド・ターキーをストレートでもらう。・・・懐かしい味だな。

マスターに、「'Sticky Fingers'のA面が聴きたい」と言う。途端に左隣に座っていた女の子に「それ何ですか?」と言われる。途端に更に左隣に座っていた常連の男性が「こいつローリング・ストーンズも知らないんだよ。馬鹿だろ?」と言う。
ストーンズを知らなくて馬鹿ということもないが。しかし'Sticky Fingers'という言葉が当然の常識としてまかり通る世界というのは、やはり私は居心地がいい。いつもなるべく、そういう世界で暮らしてきた。
「そういう世界」が私のホームタウンだと思う。もう、あんまり、そこ以外では生きていきたくない。

何だかいい感じの音楽がかかる。おおこれ知ってる。というか持ってる。一緒に歌える。これ何だっけ。
レディオヘッドだよ」とマスター。あ。そうだこれ、アルバム名が・・・「'The Bends'だ」と思い出す。
おお。私に何枚もCDを下さったkazuさん、ようやくレディオヘッドをかまえることなく聴いて、良いと思えた気がするよ。無理にわかろうとせず、しばらく放っといたのが良かったのかも。
'High And Dry'は、サビは若干薄っぺらいものの、出だしはギターも歌も私のどツボじゃんか。後で知ったが、この歌はデビュー当事に作られながら、ロッド・スチュアートみたいだ」という理由でボツになっていたんだという。2年後に'dust off'(埃をはらう)してアルバムに入れたらしいが、よほど丹念にはらったと見え、全くロッドの面影もない。
よく聴けばこのアルバムのギターや歌メロは、ところどころスマッシング・パンプキンズの'Mellon Collie'を思わせる。

今日はわりと早く引き上げ。ジンナイくんとゴハンしてから、タクシーで送ってもらって2時過ぎ帰宅。

You can force it but it will not come (無理しても駄目)  *Planet Telex / Radiohead (1995) の歌詞。  *アルバム'The Bend'より。



2008年02月24日(日)  Is Romance Dead?

お休み。色んなことがあった一週間が終わってのお休み。ゆったりとベイ・シティ・ローラーズを聴く。「聴く」といってもYouTubeだったりして。そろそろPCに音源戻さなくちゃな。もしくはCDプレイヤー買っちゃうか。

'Write A Letter'は、これを最初に聴いた11歳頃から、聴くたびにうっとりとしている曲だ。あの頃は、歌詞の意味もぼんやりとしかわからずとろけていたが。

Girl, what I mean is what I say (僕の言葉をそのまま信じてほしい)
All the cheating that I did was in your head (全てきみが思い込んでいただけなんだよ)
Girl, why did you believe those lies (あんな嘘を信じたって)
Can't you see we're wasting all this time (僕たち二人の時間を台無しにするだけだよ)

もう11歳ではない私は、こんな薄っぺらな言葉を言われても信じるわけはない。2行目なんて、そのまま訳したら「僕がした浮気は全部、君の妄想だよ」だ。「全部」って。一体どれだけ疑わしいことをしたんだ、と冷ややかな反応をする、筈、なんだけど。
今も、このサビを聴くと、目の眩むような説得力に圧倒される。レスリーが"All the cheating that I did was in your"の後に、軽く息継ぎをしてから、"...head"と歌う時、「・・・ええ、ごめんなさい。全部私の思い込みでした」という気分になる。勿論ボーカルだけでなく、全ての音全体で説得してくるのだ。「逆らえない」というやつだ。
要するに、これが「ロマンス」ってものだ。

バレンタインに、CNNのニュースで、「ロマンスは死んだか?」という特集をやっていたが。
意味がわからないな、と思った。私は思えば、物心ついてからずっとロマンスを食って生きてきたんだ。
ポール・マッカートニーのいう'Silly Love Songs'も、「絶望とは死に至る病である」というキルケゴールの言葉も、全部ロマンスじゃないか。人間は、どれだけ微量であってもそれを食っている筈だ。
なくなったら、私たちが死んじゃうじゃないか。

Is Romance Dead? (ロマンスは死んだか?)



2008年02月20日(水)  break-in, but theft?

12時に赤坂に授業に出かけ、少し買物して戻る。その間4時間。帰宅したら玄関の鍵が開いていた。ドアを開けたら、薄暗い中、キッチンの床一面に白く光るものが点々と散っている。ドア横の電気のスイッチをひねってみたら、全部ガラスの砕片。
振り返ると、窓が割られて、あいていた。
――――――壮絶に嫌な気分になり、玄関口から110番。

10分で警官が到着。事情聴取。「被害は?」と訊かれる。「まだ部屋に入ってないのでわかりませんが、現金21万円(昨日の日記参照)と、ダイヤが2個あります」と答える。普段なら現金はその1/4も置かないのに、何だってこんな時に限って。そしてダイヤは婚約指輪と、母からもらったネックレスで、両方で50万円弱だ。
鑑識が二人来て、靴痕や指紋を採り始める。ほどなく「被害を確認して下さい」と言われ、ああ見たくないと思いつつ、奥の部屋へ。
―――出かけた時のままの、いつもと変わらぬきちんと片づいた私の部屋。
・・・え? 片づいた??
―――お金がある。ダイヤもある。何もかもある。
思わず声を上げる。「何も盗られてません!!!」
盗られていないというよりも。何も探した形跡すらない。どこの引き出しも開けられていないし、全てのものが私が家を出た時のまま、整然としている。
たった三ヶ所を除いて。――――カーテンが少しあけられている。PCの電源プラグが抜けている。(差込があまいので、動かすとすぐ抜ける) PCモデムの手前においてあった、英語のプリントを入れているトレーがどかされている。
何だそれ? もしもPCの情報が欲しかったのなら、ノートPC自体を持ち去ればいいだろうに。
鑑識も、「こんなのは珍しいですね」と驚いている。言われるままに下着から何から確認するが、とにかく何も一切取られていない。現金もダイヤも、誰でも一番最初に探すような場所にあったが、見つけられなかったというより探してすらいないようにしか見えない。
警察も、こんなきれいな「盗難現場」は初めて見たに違いない。(普通の人の普通の状態の部屋のほうがよっぽど散らかっているだろうに)

―――盗聴器を仕掛けるという発想が浮かんだのは、警察が帰った後。一応コンセント周りなど確認したが、素人には判るはずもなく。

親や元ダンナに電話し、ほか数人にメールで知らせる。21時半にDV(b)にもメールしたら、これから行こうかと言ってくれたので来てもらうことに。こういう時に来てくれるのは、やはり単純に嬉しい。さすがの私も、窓の割れた部屋で一晩過ごすのは不安だ。0時に来てくれた。

*現金やダイヤがあったと書くのは危険だと思われるだろうが。今後は家に現金は一切置かないし、また今回のことで高額のものを持つことが嫌になったので、ダイヤは母に譲ることに決めた。

break-in, but theft? (家宅侵入だけど、泥棒?)



2008年02月19日(火)  never be bored

最近は殆ど外出しない。授業は9割自宅だし、おもては寒いしw
でも家にいる時が一番忙しい。英語の勉強にはキリがないし、生徒の為の資料作りや読書をしたり、英語のニュースを見たり、この日記を書いたり。家にいる限り、退屈なんて1分たりともしない。
「退屈とは、教養のない人間のすることだ」と言い放ったのはモームだったっけ?

というわけで家から出ないので、ふと見たら手元に現金が21万円あった。私はネットを含め殆どの買物がカード払いだから、普通の人(銀行に給料が振込まれ、引出して使う)と逆で、現金で月謝をもらって銀行から引落させる。なのでいつもはこまめに銀行に入金するのだが、今回に限ってちょっと間があいていた。それと、じきマンションの更新だったので、そのぶんに10万円を取ってあったのだ。
水曜は不動産屋が休みだから、明後日の木曜に更新を済ませ、残りは銀行に入れよう。
そう思った。

まさか、翌日の水曜に、あんなことが起こるなんて考えもせず。

never be bored (退屈なんてしない)



2008年02月17日(日)  If anyone can make me feel like that, that's gonna be pretty good.

ああ。あなたのことが好き。
明け方からPCの前で、身悶える。眠くてテーブルの上に突っ伏して。ノートパソコンのスピーカーから出るあなたの声とギターに耳を寄せて。
今も、毎日のようにうっとりしている、グレアム・コクソンの'You're So Great'

彼に関心を持ってから、ローファイという言葉を初めて知った。この低品質の音を好むひとがいるというのは、私には不思議でもなんでもない。レコードの針の雑音、ギターの弦のこすれる音、ハウリング、AMラジオ、モノラル録音―――全部好きなんだから。
そして今も私は。ノートPCなんていう最悪のデバイスから出てくる音に耽っている。かつてNaokyさん(g)に言われたように、ない筈の低音を無意識に補正して。
ノスタルジックな、'delusion'(妄想)だ。

BBCの番組'Syd Barrett: Crazy Diamond'の中で、シド・バレットについて語るグレアム。ピンク・フロイドの'Bike'を聴いてこう言う。
"That insane goose really kind of used to confuse me and make me feel like that I'm gonna faint."(あの気狂いじみたガチョウの声を聴くと、いつもわけがわからなくなって、気を失いそうな感じになった)
ここにもまた、'delusion'がある。
私は'Bike'そのものは普通に好きなだけだが。彼の語る言葉、そしてその時のそれこそ少し'insane'(異常)な目つきが、この曲を特別なものにする。
グレアムこそが、'delusion'なのだ。

I feel the light when you tell me it's OK (きみが大丈夫だと言ってくれればいいんだ)
You're so great and I love you (素晴らしいきみを、愛しているよ)
と歌う彼は、その'You'の存在を信じていない、或いは妄想で描いている。どちらにしても、胸が痛くなるほど切ない。
だから。
抱きしめて、大丈夫だと言ってあげたくなる。そういう私自身の弱さを、激しく揺さぶる。

If anyone can make me feel like that, that's gonna be pretty good. (誰かが僕をそんな気分にさせるなんてすごいよ)  ('Bike'についてグレアムが続けて言った台詞)



2008年02月13日(水)  Everybody knows

赤坂で授業した帰りに、荻窪の美容院へ。しかし何この強風。寒いってば。
この冬はずっと、iPodに暖房を入れ忘れているのだ。私の「暖房」―――フー・ファイターズ。聴けば一発で血が騒いで暖かくなるのに。
青梅街道の向かい風の中をボートを漕ぐようにぐいぐいと歩きながら、iPodの中をチェックすると、入っているのは―――ガービッジ。ガービッジを聴くと、泣きたくなることはあっても血が騒ぐことはないよなあ・・・。
ああ、でも。4枚目が入っていた。じゃあ'Run Baby Run'がある。頑張ってシャーリー、ちょっと暖めて。
4枚目になっても救いのない歌詞は相変わらず出てくるが。けれど基本姿勢が変わった。シャーリーは幸せになったに違いない。私がかつて好きだった硬く突っ張った攻撃的な女の子はもうどこにもいないが、代わりにホールの愛に通じるような、目頭が熱くなるようなやさしさがある。
すいっといきなり寒さがおさまる。ちょっと笑う。ものの見事にいきなり平気になった。ありがと、シャーリー。

美容院に入ろうとしたら、担当の美容師が向うからドアを開けてくれた。「Bunnyさん目立つから遠くからすぐわかりましたよ」って。
ここの美容室には去年から通っているのだが、この美容師さん(30ちょいの男性)が何だか面白い。通い始めの頃からやたらと、「体験レッスンに来た生徒さんがBunnyさんを見たらびっくりするでしょう」とか「Bunnyさん、普通と違いますもんねえ」と言うのだ。最初は、おいコラそれってもしや失礼なこと言ってる?と思ったが。どうやら褒めてるらしい。で、一人で「いやー、Bunnyさんはいいですよ。うんうん」などと言っている。
実は私は美容師という人種が苦手で、特に男性美容師との会話が面倒だ。どうでもいいことを細かく訊くし、いくら私が「いえ私は寝ないんです。いえ私は食べないんで」と言っても飲み込んでくれない。
ところがこの美容師さんだけは、何だか落ち着く。美容師に好感を持ったり持たれたりするのは初めてだなあ。おまけに私の髪を毎回かなり褒めてくれて、今回も「切ろうかと一瞬思ったんだけど」と言ったら、「僕は反対です」と言われた。・・・美容師がカットに反対するとは。
しかし結局この美容師さんが他と違ったのは、要するにレッチリを知っているからかもしれない。最初の頃に、私の生徒が皆レッチリを知らないと話したら、「レッチリくらい常識ですよね」と言ったのだ。今回も「こないだジミー・ペイジに会った」と言ったら、即座に反応してくれたし。
・・・ああ、やっぱり全てはそこか。私がひとを判断する基準は。

「僕はドアーズを好きな人に悪い人はいないと思います」と言い放ったワカモノ(19歳)を、よってたかって皆(20歳)で「アホか!普通は逆だろう! 俺を見ろ。俺はこんなにドアーズを愛していてこんなにクズだ!!!」と説教したのは遠い昔。
ああ、すみません。私あれからなーんにも成長してないどころか逆行しているようで。
というより。単純にクズが好きなのかな。

Everybody knows (常識ですよ)  *Everybody Knows This Is Nowhere / Neil Young (1969) の歌詞。



2008年02月06日(水)  Go ahead it's a cinch

昨日体験レッスンに来て、その後すぐに入会し、そのまま1時間半授業をしていった女性が、また本日も授業に来た。派遣会社に登録したらゴー○ドマン・サックスの受付の面接が木曜に入り、英語の面接もあるので、慌てて習いに来たというわけ。
しかし。しかしこの女性、線のはっきりした九州美人で、度胸もあるし愛想もいいが。肝心の英語力が。
何しろ、"How old are you?"と訊いたら、答えが"I'm thirteen three six years."って。・・・何歳なんだいったい。(実は32歳。えええええ)
「・・・こうなったら、どのように誤魔化すかというレベルの話になります」とはっきり言う。幸い頭のいい人らしく、うなずいている。
「いいですか、まずとにかくゆっくり喋ること。あなたがゆっっっくり喋れば、相手もゆっくりになります。そして、絶対に聞き取れたふりをしないこと。にっこりと笑顔で、"Pardon?"と品良く言って下さい。そして質問が聞き取れたら、ゆっくり"Well..."と笑顔で引き伸ばすこと。答えを吟味しているふりをして、その間に英文をつくるんです」
そして発音練習をする。幸い習得も早い。きれいな発音でゆっくり笑顔で喋り、省略形も一切使わない。これだけで「品良く」見える筈だ。(無知とお嬢様は紙一重だから) 職種も受付なら、何より品の良い印象が大事な筈だし。

昨日今日でやれることは全てやって送り出したが。これで合格したら、意外とちょろいなゴール○マン・サックスって。うん。

Go ahead it's a cinch (行ってらっしゃい。ちょろいわよ)  *Foxhole / Television (1978) の歌詞。



2008年02月05日(火)  Hey babe, your hair's alright

ネットでBBCのラジオを聴いていたら、愛するグレアム・コクソンがマイケル・ジャクソンの音楽を口を極めてののしっていた。相変わらずダサい喋り方だけど(イギリス発音はおっさんおばさん臭い)、思ったことを全部べらべら喋ってしまうのが可愛い。
愛の力であなたの言ってることも大分わかるようになったわ。おかげで昨日来たTOEICの結果はリスニングが455点だった。イギリス(+カナダ+オーストラリア)発音を取り入れた新TOEICになってからの最高点だ。(旧TOEICの最高は460点)
なのに。疲れ目のせいでさっぱりだったリーディングが、案の定405点という低さ。(前回は450点) 両方の最高点を足せば900は超えるのに。なんでこう、あちらを立てればこちらが立たずなんだ。

ネットを見ていたら、愛するリアム・ギャラガー(オアシス)がイギリスで、2007年ワースト・ヘアのミュージシャン部門第二位に選ばれていた。二位とは半端な。一位はと見ると、ベイビーシャンブルズのボーカル。バンドの音は知っているが顔を見たことがないので、早速ネット上で髪型をチェック。
・・・だっせえ。
こんなのにリアムが負けたのかと思うと。どうせなら堂々と一位にしてあげたかった。

で、ベスト5にホテルが入ってた。・・・キルズがファッションで評価されるなんて。例の女優とつきあっちゃったせいで、こうやって妙な具合に注目されているんだろうか。
キルズは来月新譜が出るらしい。二人の間の尖ったエロが失われていなければいいんだが。

Hey babe, your hair's alright (リアムの髪型は可愛いわよーだ)  *Rebel Rebel / David Bowie (1974) の歌詞。



2008年02月02日(土)  Believe me, nothing is seen really. All's in the mind. See me, I am a lie, really

昨日の日記のタイトルは'sending out'だが。
これはポリスの'Message In A Bottle'のラストの歌詞から'S.O.S.'が抜けたものだ。
2002年と2005年の日記に記している、「世界に向けてSOSを発信する」の、その「SOS」が抜けた。
今も同じ気持ちで虚空に発信しているが。大きな違いは「助けてほしい」と思わなくなったことだ。どうせ誰も助けてくれない。
誰も、誰かを救うことなど出来ない。人間が生まれてくることに意味はない。こんな簡単な真実に直面出来る人間は殆どいない。それに直面しようと足掻くことにこそ生きる意味はある。
だからやはり。虚空への発信は大事だ。
ある意味、初心に戻るんだ。

kazuさん(g)からメール。色々あって、仕事を辞めてしまったらしい。
「十代の頃から2、3年ごとに心の状態のバランスを崩していたが、今回は一時的に社会生活を行う事が困難になってしまい、人前に出る事が苦痛になった」といい、「理解してもらえるだろうか」と訊いているが。*この話が同情を引きたいが為の嘘だと後日判明。

返信を書く。「私はねー、生まれた時から心のバランスがぐらぐらぐらぐらしていて。もーなんかもー、やってられっかって感じなのよーーー。いつか大人になったらこれがいい感じに安定するのかしら、って。ソレだけを期待して生きてるのよー。社会生活なんかはなっからアレなんで。だから会社員とかになれないの。人前に出るのも大変ですから。もー」

「自分がとても無価値な存在に感じる」というkazuさん。・・・あ、そんなの毎日ですとも。「どうせ誰も私のことなんか愛してないんだわ」は私の得意の台詞だし。
でもね。そんなの馬鹿なんだよ。そんなの特大の馬鹿なの。だって。そんなの間違いなんだもの。
私を愛してるひとはいる。親が、親戚が、友だちが、元ダンナが、私が死んだら大泣きする筈だ。この世に生きていて、自分が死んだら泣くと確信出来る人間が5人もいればその人間は非常に幸福だ。だって、人間は基本的に全員無価値なんだから。
kazuさんが神様のように崇めるジミー・ペイジも、西新宿をうろつく若い女の子から見たら、ただのやさしそうなおじさんがいいところだろう。通りすがりの赤の他人からすれば、殆どの人間は何の価値もない。
愛は美しい妄想だし、救いは煌くような錯覚だ。
だけど。物凄く物凄く綺麗なイリュージョンだ。

ジミー・ペイジやジョン・フルシャンテのギターはその美しい錯覚をつくれる。だから、彼らのように弾くこと、彼らよりも上手く弾くことには何の意味もない。

Believe me, nothing is seen really. All's in the mind. See me, I am a lie, really (嘘じゃないよ。本当に見えるものなどない。全ては心の問題だ。僕をごらん。僕の存在は本当は嘘だ)  *Dissolve / John Frusciante (2004) の歌詞。



2008年02月01日(金)  sending out

生徒が焼きたてのクロワッサン8個(プレーン6個、チョコ2個)とチーズケーキを2個持ってきてくれた。全部私一人への差し入れである。この生徒は前にも同じ店のクロワッサンを10個差し入れてくれた。ミニサイズとはいえ10個である。その時はさすがに(我慢して)1日半はもたせたが、今回は授業が終わるなり一気食いしてしまった。
ただでさえ、先日「お母さんの手料理で元気になった」という言葉に感激したらしい母から、あの後3回も食い物の小包が届いていて、母の愛を全て賞味期限内に食いきるのに大変だっていうのに。

夕べ。日付が変わって2月になった直後に、bbsを本格的に閉鎖した。昨年10月末に一旦停止した時点では、TOEICの点数が上がり次第再開の予定だったけど。
実はあの時からわかっていたんだけど。前々からbbsを閉じようかという考えはあったんだよね。TOEICはひとつのきっかけでしかなかった。で、停止してみたら、思った以上に大丈夫だった。なくてもやっていける。
実際は、停止する寸前のbbsはすごくいい調子で回っていたし、楽しかったんだけど。そういうことではなくて。

例えば。新年を迎えたり。誕生日になったり。そういう時に、いつもbbsにかなりの数の書込みがある。とてもとても嬉しい。でもその直前には、「書込みしてもらえるかな?」と期待と不安の入り混じった気分が多少なりとある。で、書込みがたくさんもらえると安堵する。
・・・なんかそれって。みっともねえよな。と思うわけ。
書いてもらえるのはとっても有難い。でも、それを期待する自分は嫌だ。「mixiはお中元お歳暮の感覚だから好きになれない」などと言いつつ、それじゃおんなじじゃない。ねえ?

サイトを始めた当時から、bbsは自分にとって一番優先順位が低かった。そしてbbsにおける自分は、たまの例外を除いては、それなりに他人に気を使って明るく社交的に会話していた筈だ。だからしょっちゅう、「日記とbbsでは別人だ」と言われた。じゃあどっちが本当の私かというと、どっちもつくりものですけど。(だって人間の全ての記述物は虚構なんだから) でも、どちらかというなら日記の方が、ずっとずっと本当の私だった筈だ。ここではずっと、どれだけ嘘をつかずに自分をさらけ出せるかに挑んできたんだ。

一昨日、あるメールをもらったことが原因で、ネットの人間関係にあらためてうんざりした。そのメール自体は私のことを考えて送ってくれているのだが、適当なフィードバック及び外部からの働きかけ(こうしたほうがいい)に対しての反発が起こり、結局それがbbsの完全閉鎖につながった。
つまり、このサイトにおける「受信」をシャットアウトしたわけだ。
・・・すっごく偉そうに聞こえますか。聞こえますよね。うん。

でもいい。そんなことくらいで切られたり、それでへこんだりするようで、こんな恥さらしなサイト5年もやってられっか。

昨年から何度か漏らしているが、日記自体も止めようかという考えはしょっちゅう起こってはいた。が、アクセスが多いのだ。2008年1月(一ヶ月間)のアクセスは11,938件。正直この数だけが、私をこの5年間支えてくれた。アクセスが少なかったらここまで続いていないと思う。
数が多い理由はわからない。恋愛沙汰で大騒ぎしてアクセスが跳ね上がることはあるが、男関係がえらく希薄な時期もアクセスは特には減らない。でも、そのへんの分析はしないようにしている。「数が多い=人気」でないのは重々承知だし、中には私への悪感情から執拗にここをチェックしている人間もいるかもしれないとは思う。(人生の無駄遣いだからやめなさいね)
でも単純に、数が多い、というのは凄いことだ。

bbsを停止して3ヶ月、日記のアクセス数は全く減らない。だったらいいや。私はもう、発信だけでいこう。
数が減ったらやめる。それまではまだとりあえず続けよう。

*5年弱の間にbbsに書き込みして頂いた213人の方々、またbbsを訪れて下さった全ての方々へお礼を申し上げます。有難うございました。

sending out (発信)



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