Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2006年09月30日(土)  Just one note could make me float, could make me float away

7時まで働き、そのまま東京駅へ。時間つぶしにコーヒーを飲んでいたら、ドイツ人男性が笑顔で歩み寄ってきて隣に座り、「英語で本読んでるの? すごいねー」と話しかけてきた。仕事を訊かれ、「え・・・英語の先生」と答えるのが赤っ恥。

8:56発こだまで大阪へ。何と4時間もかかるが、片道1万円(ドリンク付w)という安さ。乗り物は大好きなので、のぞみの2時間は物足りないくらいだから逆にいい。隣もいなかったのでゆったり。寝ないのが我ながらすごいな。

14時前に上本町の都ホテルにチェックイン。駅からホテルへの上がり口のところにマネケンがあった。エレベーターに乗ってから気づいたので、わざわざ降りて買いに行く。とりあえずプレーンを一個買ってホテルで食。美味。このワッフルこそ、私が大阪に来る三大目的のひとつ。

部屋ででだらだらして、ロビーでPCした後、17時に心斎橋へ行き、みーこちゃんと会う。早速、三大目的のふたつめである、「安くてくだらないモノ」を求めて歩き回る。
ネックレス2個(600円と1,000円)、レッチリの缶バッジ(200円。絶対違法w)、100%化繊のミニスカート(390円)、「Eat me!」と書かれたすてきにくたびれたTシャツ(390円)を購入。
半ケツの出そうな革のマイクロミニスカを試着。試着室から出てきたら、みーこちゃんに「別の人かと思った!」と驚かれる。自分でも鏡の中の姿にボーゼン。・・・これ多分東京都の条例とかに触れるよな。
スロエマのリハのたびに私の露出度を楽しみにしてくださるYutakaさん(vo)の為にもここは一発購入を、と思ったが、ファスナーがいかれている気配だったので断念。惜しい。
アヤシイお薬のお店で、みーこちゃんが「謎袋」なるものに興味を示したので、買ってあげたw

さて。三つめの目的、大阪のロックバー。21時にロックロックへ。大阪に来るたびに必ず来ている。つまりこれで4回目。時間が早いので人が少なく、フロアが無人だ。勿論私は無人でも踊れるが、かかっている曲が今いち乗れなかったので、「そのうちピンスポットでちょいちょい反応して、私の趣味をおしえこんでやるわ・・・」などと言ってたら。
レッチリ
最初の一音で弾かれたように吹っ飛んでいって、踊るというか飛び跳ね始めてしまった。'Aeroplane'───ああ何てノリがいい。
'One Hot Minute'かよ・・・ジョンいないじゃん。でも、普段記憶から消えているこのアルバム(しょっちゅうブラシュガの次は'Californication'だと間違える)だが、この曲はいいんだよなー。
で、次の曲は?と思えばプライマル・スクリーム。はは。何故かビデオ画面はずっとマルーン5
そこから23時に引き上げるまで、ずっとフロアをど真ん中で占拠し続けた。ふふふ、東京の底力見せてやるわ。って、沖縄出身だけどねw

ファニー・メイへ。ビアンカというカクテルを頼む。いや、この店以外の世界中では「フランボワーズ・リッキー」として知られているカクテルだがw
焼きソバもつくってもらう。さっきロックロックでもらったケーキも食べる。今日は大阪名物なんか何も食べずに、でもおなかいっぱいだ。

昨夜から寝てなくてさすがに眠いので2時に引き上げる。前回までは帰り際にマスターに熱い抱擁を受けたが、今回は唇を奪われた。(昇格か?w)

タクシーでホテルへ。酔ってるし眠いが。それでもコンビニ2軒まわってレギュラードリップのコーヒーを見つけて、部屋で飲む。うん、カフェイン中毒だから。あ、その前にホテルのロビーにあるPCにもしっかりはまり込んだよ。PC中毒だからね。

Just one note could make me float, could make me float away (たった一音で吹っ飛んでいく)  *Aeroplane / Red Hot Chili Peppers (1995) の歌詞。



2006年09月28日(木)  When I think that I've got something new to say I remember it's the same thing I said yesterday

よそのブログに、10歳の猫が癌だと書いてあった。しこりが目の近くにあって、手術で取ると顔が半分になる。生き長らえても脳がやられているから、おそらく飼い主もわからず涎を垂らして自力では食事も出来ない状態になるって。安楽死させるべきかと問う内容だった。
「安楽死させてください」と書いた。脳がいかれて何の幸福もない苦痛だけの状態を、人間の「殺すのはいや」という都合だけで不自然に味わわせるのは身勝手だ、と。
正直、他人に訊くことじゃないとも思う。飼い主が一人で辛さを背負って決めなければならないことだ。

結局、数時間後に、「亡くなった」という書込みがあった。ほっとして涙が出る。
飼い主さんは他にも動物を飼っていて、「このような悲しい別れは今後、少なくとも6回ある」と書いて、いつまでも悲しまずに生きている子達を大事にしようと締めくくっていた。立派だと思う。

この後に書こうとしたことがあったんだけど。書こうとすると、思い出がわーっと浮かんできて、いつまでも書けない。そしたら、既に以前同じことを書いていたことに気づいた。なのでリンクして終わろう

When I think that I've got something new to say I remember it's the same thing I said yesterday (言いたいことがあったんだけど、前にも同じことを言ってたわ)  *Reaching One / Girl Bros. (1998) の歌詞。この曲も追悼歌。



2006年09月27日(水)  Miracle

今日はMY(b)が集めたメンバーでスタジオ・セッション。

かなり楽しい2時間を終え、全員で新宿ロックバーCCへ。楽しく気分よく飲む。2時にCCが閉まったので、TMと新宿ロックバーCへ。
TMが眠いというので新宿ロックバーBへ。ジャックのボトルを入れたのと引き換えに、ソファでTMを寝かしてもらう。

私は地下のロックバーMへ。初めて会う店員さん(潤くん)を相手にお喋り。何だかロック話が盛り上がり、5時閉店なのに6時過ぎまで話していた。
最近ビートルズの良さがわかってきたという彼に、「ビートルズは奇跡だから」と言う。私も色んなアーティストが好きで、例えばLaunchCastのネットラジオで5つ星をつけているアーティストは31、4つ星まで入れると47だ。そしてベスト1アーティストはレオン・ラッセルだと言っている。けれどそういうことを全部置いておいて。ビートルズは奇跡だ。
これを潤くんにもうちょっと説明しようと思うのだが。「ビートルズは奇跡だよ。うんうん」と言うだけで他の言葉が出ない。説明しようとすると、自分の感情の奔流に圧倒されて、ぽかっと黙ってしまう。ビートルズは。ええと、ビートルズは。
ビートルズは奇跡なのよ。うんうん。

Bに戻り、7時に出る。TMとコーヒー飲んで、8時半帰宅。

Miracle (奇跡)  *Foo Fighters の曲。(2005)



2006年09月26日(火)  I thought that I heard you sing

昨日から色んなことをしたけど、喉が治らない。諦めて夕方、強い雨の中を耳鼻咽喉科へ行った。
「喉頭炎ですね」と医者。「数日間は喋らないで下さい」
はい、喋らなきゃいいのね。歌うなとは言われてないわ。何しろ明日がセッションだから。
帰宅して消炎剤を倍量飲む。症状がひどいので今夜だけ倍飲めと言われたのだ。飲み薬(3種類)を飲み、うがい薬でうがいし、何かの時の万能薬EM-Xを飲み、喉飴をなめる。
明日の歌詞を検索で出して、聞き取りで訂正し、打ち出す。曲を聴いて、口からささやき声だけだして歌う。

「明日はいざとなったら存在感だけで何とか」と言ったら、英語の生徒さんに「エアボーカルですね」と言われた。はは、それいいね。
昔、森脇真末味の漫画で、ページを開いたとたんに見開きでフルバンドの音ががん!と聞こえてきたことがあって、ざわっと鳥肌がたったものだが。
そうね、あれをやればいいわけね。
あとでその場にいた全員が証言するわけだ。「ええ、僕にはたしかに彼女の歌が聞こえました」
・・・うーん。アホだなw

I thought that I heard you sing (君が歌っているのが聴こえた気がした)  *Losing My Religion / R.E.M. (1991) の歌詞。



2006年09月22日(金)  Come get to play it on

BLACKに22時出勤。おお、遅刻キャラ廃止への第一歩? と思いきや、実はその前に新宿のカフェでるみの授業があって、それには25分遅刻してたりして。(うち10分は電車の人身事故のせいではあったが)

途中EGIちゃんが出かけたので、その間レッチリの'Stadium Arcadium'のアルバムを聴いていたら。20代の男の子二人組が入ってきた。酔っていて相当騒がしい。私に「ちょっとキレてませんかぁ?!」と笑顔で言うので、こちらも笑顔で「早く何飲むのか言え!」と返したが。
ふと見たら、一人の着ているシャツが、まさしく'Stadium Arcadium'のジャケットのプリント! 「・・・好感度アップです」と口走る私w ジャックのロックも多めに入れてさしあげたりして。

そういえばEGIちゃんが、ずっと行方不明だった'By The Way'を見つけてくれたらしい。と言ってるところにちょうど猫ちゃんがご来店し、'Dosed'のリクエストをしてくれた。他の方のリクエストをおしのけてすぐにかける。'Dosed'は、'Can't Stop'の次に好きなんだ。

"All I ever wanted was your life." (生きていてくれさえすればよかったのに)

2年前にBLACK AND BLUEのマスターが亡くなった直後にも、Sad Cafeでこれをかけて、自分なりの追悼をしていたっけ。

Come get to play it on (来て、この曲をかけて)  *Snow (Hey Oh) / Red Hot Chili Peppers (2006) の歌詞。アルバムは'Stadium Arcadium'。



2006年09月21日(木)  It's not something that I say in jest

昨日から、27日のセッション用の曲のコピーに入る。パティ・スミスの'So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)'と、トッド・ラングレンの'I Saw The Light'(ユートピアのライヴ)だ。

'So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)'は、ぽこさんに言われて初めて、オリジナルがバーズだと知った。調べてみたら音源持ってるし。(ライヴまであった)
馴染んだパティ・スミスのバージョンに続けて、バーズのオリジナルを聴いてみたら、ふたつのことに驚いた。
ひとつは、バーズだと歌詞の意味がすーっと理解出来たこと。要するにバーズは自分達の世界をそのまんま歌っている。だから歌詞がすごく単純に響く。だけどこれを一旦パティが歌うと、同じ言葉が抽象的概念を帯びる。'The girls will tear you apart.'という一行も、バーズのオリジナルだとミーハーな女の子の集団が見えるが、パティが歌うと欲望で青ざめたadolescentの伸ばして砥いだ爪が見える。
もうひとつ驚いたのは、バーズのオリジナルにはあのセリフ部分がないということだ。ゼムの'Gloria'のパティ・バージョンも、原曲にはない部分がかなり重要な要素となっているが。'So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)'のパティ・バージョンは、あのセリフ部分がハイライトだ。あれがあるとないでは、音楽的にも歌詞的にも、まったく深みが違ってくる。

トッドの'I Saw The Light'は元々好きな曲だが。今回初めて聴くこのライヴは、とにかく早くて熱に浮かされていて、もう最高。初めてちゃんと読んだ歌詞は唖然とするくらいのあけっぱなしのラヴ・ソングだ。・・・いつからこんな風な恋が出来なくなったんだっけ、と切ない感傷が胸をしめつける。

とにかくこの2曲、歌っていて快感。気分がのってきた。
27日のセッションというのは、単に国王(b)が声をかけた面子が集まって、スタジオで合せて遊ぶだけのことなんだけど。
でもやるからにはかっこよくやるわよ。ええ、そこらのボーカリストの本番より、私のリハの方がかっこいいもの。(でしょ?LEO?)
Slovakian Emmasではボーカルといってもワキの感覚だったけど。今回の2曲は私が主役。国王以外は全員、初めてからむメンバーだけど。目にモノ見せてさしあげるからねw

It's not something that I say in jest (本気だからね)  *I Saw The Light / Todd Rundgren (1972) の歌詞。



2006年09月16日(土)  Everybody says it's just like rock and roll. I move like a cat, charge like a ram, sting like a bee

18時に荻窪駅でLO(g)と待合せ。の、筈が。
「絶対遅刻しない!」と宣言しておいて15分遅刻。と、思ったら。遅刻を見込んだLOの方がもっと遅く来たw

渋谷のクアトロへ。グラム・ロック・イースター(マーク・ボラン追悼ライヴ)を観に行く。何と今回で20回目だという。私はまだたったの2度目。おまけに前回も今回もご招待。

最初はアキマ&ネオスで、お馴染みのT. Rexナンバー。
アキマさんがT. Rexをやるというのは、極上のフェイクがフェイクをやるってことだ。極上のフェイク───要するにグラム・ロックってそういうことだと私は思っている。いや、本来ロックそのものがそうだと思っていたんだけど。'90年代以降のロックの殆どは明らかにリアル───等身大なのだ。別にそれが悪いとは言わないが。今やこれだけのフェイクが出来る存在は貴重だと思う。まして日本では特に。
私が以前から何度もこの日記に「(ステージでは)この世で一番可愛い生き物」と書いているギタリスト吉本さんは、今日も前回のGREと同じで何となくいつものネオスのライヴより印象が薄い。イベントだから抑えめなのか、それとももしやこの手のが不得手?(そうだとしても不思議はないけど。どう見てもばりばりハードロック上がりだからw)

PANTAさんは何と女性バンドを従えての熱唱。今回も'Cum On Feel TheE Noize'をやった。この曲は盛り上がるなあ。

再びアキマ&ネオスで、今度は次々ゲストが登場。最初はDAIGO★STARDUSTというジャニーズ系の男の子(初出演)。今日は妙に若い女の子の客が多いと思ったらこの人目当てだったらしい。相当若いようで、立ち姿の重心も視線も定まっていない。・・・客寄せで呼んだのかな。

次にローリー寺西登場。まるっきり力を入れずさらっと、ぎらぎらにゴージャスなフェイクをやってみせる。ああ、歌い方の発声がさすがだ。マイクにすっと通る。ギターも上手いこと。とにかく簡単に自分の世界に持っていく。

Heesey登場。元イエロー・モンキーのベース。前回のGREもこの人の客いじりが一番印象的だったが、今回もじっくりとやってくれた。キッスが大好きというだけあって、エンターテインメントに徹しようとするとだんだんジーン・シモンズぽくなってくるw (ライヴ後に聞いたら、「いやー、今日はグラム・ロックだから内股にしなきゃと思うんだけど、気を抜くとつい膝が開いてきちゃうんだよね」と言うので笑った)
演奏した後に、「俺やっぱバンドやりたいなあ!」と言ったのが、うんうんお気持ちよくわかります!と思ってしまった。バンドはいいよね。うんうんうん。ましてHeeseyさんのようなエンターテイナーなら特にね。

最後は全員で"Hot Love"と"Get It On"で締め。
何ともう23時。4時間もやってたのか。あっという間だったわ。

しかし。今日は出演者の一人のご招待だったのだが。そのひとが一番人気だったのにびっくりした。いや、びっくりするほどの大人気だったのだ。私の後ろの女の子なんか、彼の登場中ずっと名前を絶叫し続けていた。普段なら「うるせえ!」となるところだが、今日の私は、「・・・何なら私の携帯の(彼からの)着歴見せてやろうか?」くらいの気分になってほくそ笑んでしまったw
いやー。何だか今頃得意になってきたわ。実は私、先日この方に某ロックバーでお会いしたのがきっかけで今回誘っていただいたのだが。その時、どこかで見た顔だな?と思い、こともあろうに「バンドやってる? 何てバンド?」と訊いちゃったのだ。・・・答えを聞いて一瞬冷や汗が出そうになった。何て失礼な、と我ながら思ったが。
今日の客の大歓声を聞いて、あらためて「先日は失礼いたしました・・・」と思った。
XXさん、今日は本当に有難うございました!!(あの時電話で話したのと同じことをMCでも言っていたのが、何だか嬉しかったです)

打上げに出て、2時頃帰宅。

Everybody says it's just like rock and roll. I move like a cat, charge like a ram, sting like a bee (これはまさにロックン・ロールだ。猫のように動き、牡羊のように突進して、蜂のように刺す)  *20th Century Boy / T. Rex (1973) の歌詞。



2006年09月12日(火)  Keep on faking your mystery world

雅樹から自作の短編小説が届く。彼の作品を読むのは3作目。要するに彼の書いたものは全部読んでいる。
早速読み、早速感想をメールで送る。良いと思ったところは勿論、納得のいかないところも正直に細かく突っ込む。それでこそ感想を送る意味があるし、だからこそ雅樹も私に作品を送って来るんだと思う。
私は作家ではないが、書くことはこの4年間毎日やっているし、それ以上に読んだ量に関してはそこらのひとには負けない筈だ。毎年100冊前後(最高150冊)、すでに2,500冊以上の本を読んでいる。そして、一般文学の次に多いジャンルがミステリーだ。クリスティクイーンカーガードナーはほぼ全部読んでいる。(これだけでも300冊くらいにはなる)
そして雅樹の書くのはミステリーなのだ。だから自信を持って批評出来る。
彼の書くものはいい。だが、まだこなれていないところがある。当然だ。だって彼は、生まれて初めて書いた作品で、いきなり新聞社主催の文学賞を受賞してしまったのだから。
(ちなみに彼が取った賞は、特にミステリー向けの賞ではない。そのせいか選考委員が作品の性質を理解せず、新聞紙上の選考評で結末をばらすという最悪のことをやってのけた。ミステリーのネタやオチをバラすのは重罪に値する。法で取り締まるべきだと思う)

18歳で家出して、一度は地元と全部縁を切った私が、雅樹と再会したのが2003年1月。以来彼とメールでやり取りしてきた。私は彼の友だちでいることをずっと誇りに思ってきたが、その彼が昨年12月に小説で賞を取った時は本当に嬉しかった。
そして今、書き上げた小説を送ってきては私の感想を聞きたがってくれることを、更に誇らしく感じている。

雅樹は私の支えでもある。私は、パニックを起こすたび、死にたくなるたびに、彼のことを考える。
雅樹がもっと頑張っている、そう思えば、そう簡単につぶれるわけにはいかない。

Keep on faking your mystery world (ミステリーでフェイクの世界をひろげよう)  *Mystery Girl / Yeah Yeah Yeahs (2001) の歌詞。



2006年09月11日(月)  I feel good

昨夜、某有名バンドのメンバーから電話。私のサイトを見てくれたという。8/18の日記が「俺のど真ん中をついた」と言って下さった。・・・嬉しいなあ。

あの日記を書いた時は、ストーンズ・マニアから苦情メールのひとつも来るものと覚悟していたが。実際には誉めてくださる方ばかりで。
ロックを生業としている方からもそう言っていただき、本当にしみじみ、この日記を書いていて良かったと思う。

で、その方から、16日のグラム・ロック・イースター(マーク・ボラン追悼イベント)にご招待いただいた。かなりかなり嬉しい。

I feel good (嬉しい)  *Till The End Of The Day / Kinks (1965) の歌詞。



2006年09月10日(日)  悲しいほどお天気

まずは、彼が私の為に編集してくれた、44曲入りのCDを。それからやはり、ローラ・ニーロの'Eli And The Thirteenth Confession'を通して聴く。イーライは、彼と私の出会いの曲で、彼が「棺桶に入れたい」と言った一枚。彼の店にあったイーライは、今は私のところにある。

MATTさん(g)に、亡くなった場所へのお参りに誘っていただいたりもした。時間的には昨日のライヴ前に行くことも可能ではあったが。
昨年11月に、あの場所を見ていた自分。生まれて初めて気絶するかもしれないと思った。強い日差しを背に受けて、なのにじっとりと冷たくなっていったあの感じ。
あれを思い出すと。行く気力が出なかった。

今日はTACさんからお参りに行ったというメールが来た。「2年前もこんなに暑かったかなぁ」というひと言に、怒涛のように2年前の記憶が甦り、言いたいことが山のように浮かんだが、結局ひと言も返信出来ず。

2年前も、今日ほどじゃないけど暑かったよ。お天気が良かった。
後日、朝の陽射しの中で見たその場所は、呆れるほど平和な日常の象徴で、塀のすぐ向こうを車が行きかっていて。拍子抜けするくらいに、ありふれた日常だった。

悲しいほどお天気  *松任谷由実の曲。(1979)



2006年09月06日(水)  You think that's where it's at but is that where it's supposed to be

たったひと言が原因で、ぐったりと憂鬱になっている。あなたは何の気なしにそういう言い方をしただけだとわかっている。でもこの気分はどうにもならない。頭で分析済なだけに救いようがない。
いとも簡単に、「私なんか死んだ方がいいんだわ」まで突っ走る。短絡過ぎよ、馬鹿じゃないの、理性でそうわかっているだけに、もう自分ではどうしようもない。
ああ・・・この気分は面倒だなあ。

「地獄には血の池も針の山もない。ただえんえんと自己嫌悪が続くんだ」という発想を何かで読んだ。
全く、見事だと思う。

You think that's where it's at but is that where it's supposed to be (あなたは何の気なしに口にするけれど)  *Jaded / Aerosmith (2001) の歌詞。



2006年09月03日(日)  Ask The Angels

20時半に、急激に胃が気持ち悪くなった。酒も飲んでいないし、食べたのは13時なのに。飲みすぎて吐く寸前みたいな辛さだ。そのうち寒くなってきた。(今日の最高気温31度) フリースを着る。立つことすら辛くなり、ソファベッドに倒れこむ。不規則な動悸がある。これはまるで、エックスでオーバードーズした時みたい。

22時にTM(drs)からメール。「1時間半前から気持ち悪くて動けない」と返信したら、すぐに「大丈夫?」と電話が来た。最初は舌もまわらず声も出ず、あちらが聞き取りづらそうにしていたが。話すうちにだんだんと血の巡りがよくなってきたようで、少しラクになってきた。
会いたいと言われたので、お酒を飲まなくていいならと言って、23時にうちから1分のバーに来てもらう。結局はチンザノをもらったが、お通しには手もつけられず。
ロックが聴きたいと言ったら、タクシーで西荻窪に連れて行ってくれた。適当に歩いたら、すぐにBというロックバーを見つけた。ストーンズがかかっている。
壁にジャケットが飾ってあったから「"Radio Ethiopia"の1曲目を」と頼んだら、日曜だけのバイトだという女の子に、それ何ですか?と言われた。知らないのなら、天使たちに訊いておいでよ

Ask The Angels (天使たちに訊け)  *Patti Smith の曲。アルバム'Radio Ethiopia'の1曲目。(1977)



2006年09月02日(土)  I have my reasons. Call it my defense. Be careful what you're wishing

天使と縁を切った昨年12月から8ヶ月、ずーっとおとなしくしていた。
イヴには体脂肪ひとケタのベーシスト(条件的にはど真ん中)の家でワイン飲んでオアシスのビデオ見てパティ・スミスを聴いて───で、終電で帰るという荒業を繰り出したし。
───今ざっと日記を読み返してみたら、意外と、「おとなしい」という表現からはほど遠いことを発見w ・・・でも、やっぱりかなりダレている。やる気とロマンスが欠如している。27歳の美形のポーランド系アメリカ人に熱烈に迫られつつ、「うちへ帰りたいなあ・・・」と時計を見ていたことを思い出す。(ちなみにこういうしらけた状態でいる時って、よく「小悪魔的だね」などと言われる。男って何てポジティヴ思考なんだろう)

で、先月半ばから、どういうわけかいきなり身辺がやたらとざわついている。
女友だちは、「とりあえず様子を見てみれば?」と言う。私は「いや」と答えている。
何しろ片づけ魔なので、未決のことが嫌いなのよ。

I have my reasons. Call it my defense. Be careful what you're wishing (私は自分自身のために抗いもするわ。あなたはどうしたいの?)  *Temptation Waits / Garbage (1998) の歌詞。



2006年09月01日(金)  We are eagles of one nest. The nest is in our souls

Naokyさん(g)と20時半に新宿のMotherで待合せ。何と。わずか10分遅れで到着。思わず興奮して「今日ね、私ものすごく早いわ!」と口走る。いや、だから遅刻だ遅刻。
カウンターの男の子が先週と同じ子。笑顔で「あのねー、名前忘れた」と言ったら、「ケンタロウです、Bunnyさん」と言われた。あー、覚えててくれてありがとw
フー・ファイターズを頼んだら、先週ないと言われた'One By One'があった。毎週在庫が違うらしいw その後ニルヴァーナパティ・スミスなど堪能していたら、いきなりケンタロウくんに「Bunnyさん、戸川純とか好きですか?」と訊かれた。「昔コピーバンドしてたよ。そっくりに歌えるよ」と答えたら、「好きそうだと思った」と言われた。何故わかる? 彼はヤプーズが好きなんだという。へえー。

Crawdaddy Clubへ。またワイト島の映像を見せてもらった。何度見てもEL&Pが痺れる。デビュー・パフォーマンスらしい青い緊張感に満ちている。一方フリーはEL&P以上に若いのに(最年少のアンディ・フレイザーは当時18歳)、妙に板についている。

今日は色んな方と話せて楽しかったので、ついつい長居してしまい、BLACK出勤したのが何と1時!(本来は22時) 会えずに帰った方、かなりお待たせした方、申し訳ないです。
しかし今日はCrawdaddyに行ったおかげで、同伴したNaokyさんをはじめ、Crawdaddyにいたお客が8人来てくれた。おかげで大遅刻の言い訳がたったわ。(「営業してたのよ?」ってか)

ところで今夜一番心に残った言葉は、その名もカシミールうっちーさん(b)のひと言。「今度二人で'Kashmir'聴こう」
・・・ぐっと来るなあ。(コレにぐっと来る女はそうはいないと思うけどw)

ジンナイくんとコーヒー飲んで、8時半帰宅。

We are eagles of one nest. The nest is in our souls (私たちはおなじ感性を持つ同類だから)  *Ten Years Gone / Led Zeppelin (1975) の歌詞。



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