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2004年07月31日(土) ピアノの森

明日はピアノの発表会
緊張する。
なんかとっても緊張する
ひとりだ。誰も助けてはくれないのだ。

今日、一気に「ピアノの森」を1巻から9巻まで読んだ。

森の端という、一種のピンクな町で生まれ育った海が
森に捨てられたピアノを弾いて育ち、その天才的な音楽の才能を
ピアニストをめざす転校生の雨宮、学校の音楽の先生である阿字野に出会い、見出され、開花させていく・・・
という話です。
9巻まででてるけど、今休刊中。どうなることか・・・

最初、なんだかちょっと下品なカンジに驚く。
でも、でも、でも。
主人公の海がコンクールで、誉子と出会ってからのシーンには感動。
胸が熱くなる。
雨宮とともに出場することになったコンクールで
海はコンクール前にさんざん悪態をついている誉子とケンカする。
しかしその誉子が本番前にいなくなってしまい、探したあげく、泣いている誉子を発見する。
優秀な姉兄に囲まれ、優れていたのはピアノだけ。
しかし本番に弱く、今まで失敗しつづけてきた、という誉子。
そんな誉子を海は自分にいいきかせるかのように励ます。
「自分のピアノを弾け」「競争相手は自分」
コンクールではお互いライバルなのに。
海の励ましには、感動です。

設定では小学校5年生の海。

自分のピアノを弾きなさい。

海は阿字野センセイの作り話につかれてしまうんだな
いろんなモーツァルトがでてきて、戦うのです
モーツァルトと戦うんだよ、そこでもうすごいね。
神童が神童と戦う

それにしても、いい話です

ああ、明日大丈夫かな
ポジティブシンキングでいく。
成功のイメージ。
じゃんけんと同じ。じゃんけんは負ける、と思ったら負けるのだ。
”気”である。
あるスポーツトレーナーのポジティブシンキングの話が印象に残っているのだけれど、
野球でたとえばピッチャーが
”真ん中をはずすな”といったら逆に回りに気がとんでしまうから
はずしてしまう場合があるのだ、という。
だから逆に”真ん中を狙え”という風に、
否定形ではない物言いをしたほうが意識が集中するのだと。
意識は大切だということですな。

過去、金メダルを獲得した鈴木大地が
成功するイメージが浮かんでくるんです、なんて話をしていたが、
そうか、これなのかと思った。
ヒトにもよるとは思うけれど、
成功するイメージがもてないヒトに成功はないのだなあ・・・

今日、センセイにここまでひけるんだったら
音大の教育とか楽器だったらいけたかもしれないわねえ
副科でね
って言われました。
ぶぶぶ、ありがたいねえ・・いろんな誉め方があるのねえ。
嬉しいというか、うーん、そういう道もあったのねとしみじみ。
しかし、よーく考えてみたら私、半年間2月の中旬から、この曲ずーっとやってますからね、毎週毎週。
そりゃあ多少ひけるようになるでしょう・・・半年間ですよ。こればっかり。
ほかのはハノンとブルグミュラーですからね

半年間もひとつの曲をひいたことないよ、多分。
もっと早い段階でOKをもらってるもの。ソナチネにしても、ショパンのほかのワルツも。
しかも暗譜でね。
われながら、記憶がないのですよ。
人間の記憶っていうのはいかにあいまいで薄れていくものか・・・・


2004年07月25日(日) ロマンティック・ピアノ

(ウラジミル)ミシュク・ロマンティック・ピアノ2004
〜ピアノ名曲セレクション〜

セシオン杉並(高円寺)

とにかく力強い演奏です
あくまで私の所感です

今日の席は前から1列目・ステージ右側の席
なので手、指は見えず。
でも、おかげで音がすごくよく聴こえたみたい。
1990年のチャイコフスキーコンクール第2位
場所が場所なだけに、音はすごくよく聞こえた。
だから前述したように力強さを感じたのかもしれない。

弾き方は神経質なかんじ。人によって感じがぜんぜん違うのよね
力強さがすばらしかった


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<プログラム>
ベートーヴェン
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27−2「月光」
第1楽章 アダージョ・ソステヌート
第2楽章 アレグレット
第3楽章 ブレスト

シューマン
子供の情景 作品15
1 見知らぬ国より
2 珍しいお話
3 鬼ごっこ
4 おねだり
5 満足
6 大事件
7 トロイメライ(夢)
8 炉ばたで
9 木馬の騎士
10 むきになって
11 怖がらせ
12 子供は眠る
13 詩人はお話

ショパン
序奏とロンド 変ホ長調 作品16
12の練習曲 作品25より 第2番変イ長調「エオリアン・ハーブ」
スケルツォ第1番 ロ短調 作品20
タランテラ 変イ長調 サクヒン43
舟歌 嬰ヘ長調 作品60
ワルツ第1番 ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」
12の練習曲 作品10より第12番ハ短調 「革命」


2004年07月23日(金) おろしや国楽夢譚

NHK交響楽団
「夏」2004〜おろしや国楽夢譚
NHKホール

ひとりで行ったのだけど、もしかしてオケは一人のほうがいいかもしれない。
オケはいいなあ・・・
全員の一体感がいいんだと思う。

今日のプログラムは
ロシア(おろしゃ)音楽の特集だそうな
だから、サブタイトルが”おろしや国楽夢譚”


【PROGRAM】
ルスランとリュドミラ:グリンカ
ダッタン人の踊り:ボロディン
はげ山の一夜:ムソルグスキー
スラブ行進曲:チャイコフスキー
ノクターン:ボロディン
展覧会の絵:ムソルグスキー

ほとんど知ってる曲だったから余計に楽しかった。
こないだの東京都交響楽団の「惑星」には本当に感動した。
木星が最後の方が盛り上がるような気もしたけど、
すばらしかった。
アンコールが何にもなくって残念だったけど
感動とは、こういうことだと思う。心が揺さぶられる、
簡単に口にするものではないと思う。

それにしてもオーボエの音はぐっとくる
ダッタン人の踊り、よかったよ。
※ちょっとオーボエ動きすぎだと思ったりもしたけど関係ないですな

展覧会の絵は
プロムナード:トランペットが最高に格好いい!
トランペットはやっぱり花だ。
ブラスの音はやっぱりパーンと胸にひびき、
いつもいつだって私の心を揺さぶるのだ
オーケストラでも、
スカパラの音でも、
ユーミンに流れるブラスの音でも、
古いけど、米米clubでも。

東京はいいなあ
こういう一流の音楽がいつでも聴けるのだ。
今日はC席1500円の席だった。
もちろん、一番後ろの方から何番目かの席。
でも、1500円であんな演奏がきけるなんて安いものだ。
たくさん聞きたいから、あまり高いといけなくなっちゃうから。
一番いい席は5000円位。
一度飲みに行くと思えば一番いい席で聞けるので

大人って自分のお金でこういうことが可能なのだね。
大人っていいなあと、しみじみと思う。


2004年07月22日(木) キリシタンカフェ

Mちゃんに会う
会社を立ち上げた元同僚のところで働いてるんだそうな。

新宿のキリシタンカフェにいった
ユージーグローイングのやっているダイニング。
一時期、結構話題になっていた。

料理はいまいち
雰囲気もいまいち
お客さまはそこそこ
椅子がちょっとすわりごごちがわろし

20代むけ、お客さまもまさに10代後半から20代前半。
私はもう30代中盤にさしかかっているのであまり心を動かされなかった。
インテリアがベタなんだもの
恵比寿のZESTも今はそう思っちゃうのですが
かつては非常に心をゆさぶられました。
ZESTがいいと思うのはメキシコ料理がときどきすごく食べたくなるから。
トルティーアに
お肉
それからチリビーン
グローバルダイニングのお店はサービスもよいので。

そう思う時点で年齢とともに好みは変化していくのだということをまざまざと感じた。

あまりMちゃんも変わってないなあ・・・
その思考もやり方もね。いいのか悪いのか





2004年07月11日(日) 「惑星」

東京文化会館(上野) 15:00開演
東京都交響楽団:指揮 金聖響
《響の森》宇宙・星

●ジュピター:モーツァルト・・・・ローマの主神名だそうな
●組曲「惑星」:ホルスト
火星・戦いをもたらすもの(戦争の神):Mars
金星:平和をもたらすもの(平和の神):Vinus
水星:翼のある使者(翼のある使いの神):Mercury
木星:陽気さをもたらすもの(快楽の神):Jupiter
土星:老年をもたらすもの(老年の神):Saturn
天王星:魔術師(魔術の神):Uranus
海王星:神秘主義者(神秘の神):Neptune


すばらしかった
惑星には鳥肌がたった。
私は右側の2階席から見ていたのだけど(2000円の席)
1Fの席はほとんど埋まっていた。

惑星はよかった。
すごい迫力だった。
木星のフォルテシモがすごい。
木星は本当にブラスの音がききどころ満載だから好きなのだ。
スケールの大きさもしかり。
私は、フォルテとピアノ、クレッシェンドの効いている音楽が大好きなのだ。
ファンファーレみたいなブラスの音がパーンとはじけるような音が大好きだ
激しいのがいいのだ。
最後の海王星、ハミングがあるのね、こんなのはじめて。
ジュピターが作られたときは、まだ冥王星がなかったのね。
1930年に発見されたというから。

3回か4回くらい、行ったりきたり、
でもアンコールはなし。
それがひとつ残念だった。
1曲くらいやってくれたらもっと大満足だったなあ・・・
けちぃ・・・

それにしてもこの指揮者の名前はまさに音楽をやるために名づけられたような名前だ・・・・
聖なる響きだよ。


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