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2006年09月30日(土)
偽りに、微笑み。




屈辱的なことが多くて、
仕事中に涙をこらえる回数が、
日に日に増えていく。


下を向くと涙がこぼれそうだから、
まっすぐ前を向こうとするものの、
前を向いた途端に、世界が滲む。


負けず嫌いの性分が故に、
今まではそうやって踏ん張れてきたけど、
もう「負けたくない」って気持ちが、
沸いてこないほどに、
心がボロ雑巾のようになってる。


「お前には守るものがないから・・・」


2年位前に先輩に言われた時は、
それは違えようのない嫌味だったけれど、
今日上司に言われたそれは、
きっと私への発破だったのだと思う。


だけどその一言が私を、
どん底へ突き落とすものだったなんて、
きっと上司はこの時間になっても、
気づいてないと思う。


私には守るものがないから・・・。


守るものがないから、
存在してる意味もないのかな。






2006年09月24日(日)
自分に言い聞かすように。





一通のメールが仕事明けの彼女から届く。


不安そうに瞳を濁らせてケイタイを打ってる彼女の姿が、
目の前で見ているかのように思い描けて胸が痛む。


即座に返事を打ち返す。
自分自身に言うように。


繰り返し、繰り返し、自分に言い聞かすように。






2006年09月20日(水)
大海原に咲く。




台風一過を台風一家だと思ってたのは、
今よりももっと幼い頃のことで、
台風一過、よく晴れた今日の空が嬉しい。


「海には決して行かないように!」

「海に行くなんてもってのほかだ。」


気分の優れない時の私の行動を先読みしてか、
あのひとと友達が口を酸っぱく言ってたが、
落ち込んでる私の耳にそんな言葉が届く訳もなく、
よく晴れた空の下、愛車を海まで走らせた。


吹き荒ぶ風。
荒れ狂う波。


砂浜に座っているだけで、
普段ならそんなことはないのに、
水飛沫が容赦なくかかる。


普段よりも潮の匂いがキツかった。





2006年09月19日(火)
格好悪い。




停止線で信号待ちをしていると、
後ろからどう見てもヤン車だろう黒い車が、
私を追い越して前に出て停車する。


赤信号突っ切る勇気もないくせに、
なんとも中途半端な行動で格好悪い。
別に信号無視をすることが、
格好良いことである訳でもないが。


信号が青になると同時に、
たらたらと走り出しておもむろにブレーキランプ。
はて、どうした?と思ったら、
ちゃんと対向車を見ながら右折して、
ファミレスの駐車場に突入。


信号無視と同様に、
別に対向車を無視して進むことが、
格好良いことである訳もないが、
対向車をちゃんと確認してから、
ウィンカーも出さずに右左折なんて、
なんとも中途半端で格好悪い。


格好良いとか悪いとかじゃなくて、
潔さが足りないのかな、なんて思ったり。


なによりも不機嫌だった私には、
行き先が同じということが、
一番気に入らないことだったのかもしれないが。


なにもかもが癪にさわる。





2006年09月05日(火)
其処に在るのは、祈りにも似た願い。










5年振りに?ピアスの穴を開けた。


大切にしたい人を大切に出来るように。
優しくしたい人に優しく出来るように。
愛を伝えたい人に愛を伝えられるように。


優しく出来るようになったのに、
大切に出来るようになったのに、
ちゃんと愛を伝えられるようになったのに、
「面倒臭くなるから」
戻ってきた言葉や態度に愕然とする。


何もかもが空回り。
あくまでも自己満足?


あのひとに必要なのは都合の良い存在。
あのひとに必要なのは優しさでも愛でもない。
あのひとに必要なのは私じゃない。


逢えない時間はあのひとの煙草を吸って、
さみしさを埋めようかと思って、
買ってみたけど必要なくなりそうな予感。


そんなこと言われても涙さえ出ない。


あのひとに私が必要じゃないこと、
あのひとが此処を訪れなくなった時から、
なんとなく知ってたけど。


本当はいっぱいいっぱい我慢してるよ。
言いたいことも言わずに、
独りで枕を濡らしてることも隠して、
あのひとが求める人間になろうとしてるよ。


受け止めてもらえるなら、
許してもらえるなら、
面と向かって伝えたいよ。


さみしいって。
ちゃんと愛してって。


面倒臭いよね、こんな女。













2006年09月04日(月)
face to face









ふざけてジャレついて、
回していた腰の手を解き、
いつもよりも少しだけ優しく、
ひらひらと手を振る。


「無事についたらメールしてね」

「分かったよ」


笑顔と共にいつもの返事が聞こえる。


名前を呼ばれたかと思ったら、
腕を引っ張られ、
唇が触れるか触れないかで重なった。


いつもなら人目を気にして、
決して手さえ繋いでくれない人が、
珍しく人目も気にせずに。


久し振りにちゃんと愛を感じた瞬間だった。