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ムシトリ日記
加藤夏来
→ご意見・ご指摘等は

2004年10月15日(金)
生きているようないないような(聖魔ネタバレ・ほとんど終章)

三連休は寝て起きてGBAをやるだけのいきものと化していました。その頭のままで一週間を過ごしたわけですが、終章まで三つ(四つ?)残した時点で結論が出たと思います。断言します。


烈火が一番です。GBA三作合わせての話


封印は、実は途中で投げてしまったので結論は出せないかもしれないんですが、烈火と聖魔を比べたら明らかに聖魔が見劣りします。個人的な感想として。

一撃で決まるような決定的な理由ではないですが、「見切り」が発動するきっかけになったのは例のあれですね。

魔王が大ボスはないでしょう。

いえ、確かにその用語を避けてるだけで、どのゲームにも実は魔王は登場します。ラスボスとか竜王とかゼロムス(たとえがいちいち古い)とか、これ口に出さないだけで実態は皆魔王です。しかし、口に出さないのは出さないだけの理由があって、「魔王」というのは何々という名前じゃなく、一般名詞だからなんですよ。魔王的な役割をする何かを魔王と仮に呼んでいるだけのことで、実際に目の前で展開する物語の登場人物には、何かの名前をつけねばならないものです。

それが、聖魔の光石の魔王は、魔王

また、どうでもいい細っかいことに拘ってるなあと思われるむきもおありでしょうが、これはあくまで象徴に過ぎないです。ゲーム全体から感じられる印象が、「安易」。まさにその一単語に尽きます。
ワールドマップ上をいくらでも移動できるため、武器の補給に制限がありません。エクストラマップかモンスターの出現マップが存在するため、経験値の入手に制限がありません。闘技場は任意に入れないので、現金の入手だけはかろうじて制限がかかっていますが、塔の宝箱を勘定に入れれば実態は限りなく無制限に近いものだと思います。(そもそも武器はグレードさえ落とせばいくらでも節約がきく)このでんでターン数も無制限に稼げますから、支援会話だって見放題です。


知恵を絞るべきところはどこに。


ファイアーエムブレムは昔から、「てごわいシュミレーション」で鳴らしたシリーズです。アカネイア大陸の時代なんぞ、丸一日かかったマップでカミュにオグマを串刺しにされた兄が、テレビにコントローラーを投げつけて泣きながらニューゲームを始めているのを見たことがあります。そこまでの極悪なバランスにしろとはいいませんが、これでは考える必要がまるでありません。経験値をかせぐ→戦闘する、以上でゲームは終りです。

だらだらやってたら、ストーリー展開まで安易でした。

世界を滅亡から救う聖石を守って、十何枚ものマップをクリアしてきた主人公一行。生き別れになった双子の片割れとも再会し、これから最後の戦いに向かおうかというところです。

魔王に体を乗っ取られた幼なじみの親友(この設定からしてアレですが)が主人公の前に姿を現して、哀れっぽく頼みます。
『その聖石があれば僕は元に戻れるんだ!だからちょうだい』
まさかと思いましたが、これで本当にこのキーアイテムを渡してしまいました。もちろんそのまま聖石はジ・エンドです。

お。
おまえ、それ、守るために……。
私がどれだけ苦労したと。

完璧プレイヤー感情入りました。何せ、いくら簡単とはいえプレイ時間はそれなりにかかってるもので………。


あんま文句オンリーだと嫌なので好きなところを探してみます。というか、途中まではそれなりに気に入っていたので。エフラムのアホっぽさと、フランツ&フォルデ兄弟、あとクーガー。いい加減現実から逃げるのはやめましょう。私には兄弟属性があります。なので、もう本筋からは完全に目をそらしてミクロな部分に集中します。



2004年10月08日(金)
ネタのためだけに買ってきた(*途中から聖魔の光石ネタバレ〜五章)

ゲイジツの秋です。秋通り越して冬入ってんだろ、という話もありますが、十月いっぱいは秋気分に浸らせていただきます。当サイトでゲイジツと言えば文のことですので、本日は素敵文を紹介して記事としてのランクアップをはかろうと思います。


というわけで読書日記。

「ボーイズラブ小説の書き方」

以前ネットで見かけて以来、恐ろしく気になっていました。言わばネタ(っちゅうかこの日記一日分)のために払った1200円です。高すぎます。しかし、そういう理由での購入が結構な割合を占めるんではないかと思われます。


一読してですが、これは小説の書き方というより、ひとつの産業に従事するための手引書だな、というのが感想でした。とにかく繰り返して断言されていますが、この本において最重要とされているのは『萌えを伝えること』です。パロを送ってくるな、とか余計な説明は極力省略すべし、とかのごく当たり前な注意書きと笑いをとるための企画を省くと、主張はほぼこの一点に集約されます。ボーイズラブのメインテーマを萌えであると規定し、作者の萌えをよりよい形で読者に伝えるにはどうするか、を目的として書き方論が展開されています。確かに、コピーに偽りありません。

そのままの流れで「ボーイズラブで直木賞をとってやる、くらいの気合で書いてください」となっています。無茶言うな。直木賞の審査委員は、その小説に萌えたという理由で票はくれないと思います。

元々この本には、かなり大事なことが抜けています。『萌えさせるために』となっていますが、萌えとはそもそも何であるか、についての定義はありません。
「萌えは萌えでしょ!?」と思われる方もあるかと思います。が、こういう感覚的な捉え方をされているものほど、一旦見失うと再度発見するのは難しいです。ことに、何度も考えすぎて袋小路にはまりやすい立場であればなおのことではないでしょうか。

『萌える』というのはどういう状態であるのか。ただの好きというのとは、どこが違うのか。「感動した」では適当でなくて、「萌える」と表現しなければならない理由はなんなのか。下に、ある言葉の辞書上の定義を記載します。私は「萌える」の定義として使用可能なのではないか、と感じましたが、いかがでしょうか?

「身体・衣類・所持品などの事物に対し、異常に執着・愛好する態度。」

事物の中に「設定」や「状況」を加えれば、ほぼ完璧でしょう。これは、『フェティシズム』の定義です。
フェティシズムの特徴は、そのものに対するトータルの評価ではなく、部分品に対して愛着が喚起される点であるそうです。観客の『萌え』がターゲットとしているものは、キャラクター、シチュエーション、アイテム等のパーツであって、小説そのものではありません。書き手もまたそれに対応しているとすると、全体としての品質を高める方向に行かないのは、当然ではないかと思います。

「萌え」のターゲットを順に配置することで観客の執着を喚起するという、現在のライトノベルの手法は、ビジネスのモデルとしては非常に洗練されていますが、惜しいかな厚みに欠けます。注意を引きつける時間のスパンが短いため、商品をほとんど使い捨て状態で消費する必要があるようです。長期にわたる経営を考えた場合、プラスワンが求められる時期に来ているのではないでしょうか。


というわけで、『虫と鳥と骨』だからこんなんややこしい話になっていますが、この本自体は小難しい理屈とは無縁です。お勧めは男根と肛門を何と表現するか特集です。





以下、聖魔の光石。本日はユニットのメモ。
************

フランツ:まあまあ。

ロス:ピチューみたいなもんだから、育てれば育つんだろうが、斧っていうのがどうにもこうにも。

ゼト:細い道を詰まらせるための栓として使用。

エイリーク:どうもこうもない、育てるしかない。

おっさん杖:杖にこだわりはない。でもシスターの方が派手かな。

ヴァネッサ:見捨てたい。声を大にして言うが、見捨てたい。でもこの先Dナイトが入るのがいつか、なあ。

親父:経験値を無駄にしないでください! 息子さんには悪いですが、速攻二軍落ち。

コーマ:どうしても漂う三下感。戦闘ビジュアルも二番煎じだし。でもそれなりに使えるんだよね。や、ちょちょいと削って下の子に回すのに……。今回、細かいものがたくさん盗めるし、なし崩しにレギュラー化。

ネイミー:弓がいない。弓が一人しかいないんだよ、お姉ちゃん(誰だ)。弱いのは承知、アーチャーを育てたこともないし。でも先にDナイトが待ってるっぽいところに、弓を引っ込めるのはどうにもこうにも不安すぎる。

ライトニング(あだ名):高い。彼は対闇として存在しているんですが、確かに当たりやすいけど当たったからってさして威力が大きいわけでなし、軽い攻撃ををパカスカ当ててどんどん魔導書を消費してくれると、正直だいぶ印象がよくない。

ヨシュア:エムブレムの剣士は、スターになるために生まれてくるのです。傭兵系よりもソードマスター系がモアベターです。しかもこの容姿で、名前が「ヨシュア」です。キャリア官僚みたいなものです。どうでもいいですが、こんなバカ話をしていたら今まで付き合ったソードマスター系がアイドルのグラビア写真ばりのポーズをとっている絵がぽこぽこ浮かんできて困りました。アイラとラクチェはWセミヌード。シャナンはたばこ吸ってる横顔。ナバールはジーンズ+綿シャツでフローリングの上のクッションに逆さアングルで仰向けです。ロイドは背面オールヌード。一人だけモデル違いなのがご愛嬌です。

女魔法使い(マトーヤとかいう名前だったような気が):立ち位置といいユニット種といい、伸びるんだろうな、多分。この手の子は。実際伸びているという噂も聞くし、普通に使いやすいんですが……えー……ぶっちゃけ戦闘ビジュアルが。

それは。
その姿は。
そのモーションは。
ニノの。

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。(やり場のない怒りに震えている)
まあ……でも……しょうがないです。ライトニング高いんで。光はあれば便利だけど無かったからって決定的に困るわけじゃなし、女の理魔法使いはやたら強いのが定石だからな。

誰だっけ。誰か忘れてる……と思ったんですが、ギリアム:二軍。

↑はゲームを見ないでつけたメモです。マトーヤって誰だ。



2004年10月07日(木)
〜五章です(FE新作『聖魔の光石』ネタバレ)

表題件だけで本日は潰れました。とりあえずここまでの感想は、何だか不思議な感じ。『……? ん? 何だろう? 面白いと思うことが特に無いぞ……?』という。

周知の事実なのかもしれませんが、システムはほとんどと言っていいほど変更点が無いので、説明すっとばしモードを推奨します(烈火の続きの人ね)。主人公が素晴らしく正義の味方なのはファイアーエムブレムだから仕方ないとして、その他の人も特に問題無くいい人です。




ていうか何かあったかな。この人らの性格を出すモノ。




……。……? ? ……???
え。って。まさか。このまま普通に、多分聖魔の光石をどうにかして復活した竜関係の悪の首領を倒して、ルネス王国を復興するので?

……。
…………。
……………………………それだけ?
いや、まあ確かに、烈火の剣だって普通に悪の首領を倒す正義の王子様の話でしたけど………あ、あれ??
本当にそれだけっすか?




いや、まだ五章しかやってないし、ほとんどチュートリアル程度の小マップを片付けてる段階なので、そう感じるだけかもしれんですが。ここまでの正直な感想はそんな感じです。まさか、それだけってことはないよね……。



**********
追記、一応メモ。主人公、ペガサスナイト? とか一瞬思いました。もみあげとかもみあげとかもみあげとか。それにしても今回、みんな大人しいなあ。新ユニット加入時の指揮官との会話とか、けっこうポイントだと思うんですが……。
盗賊くん、女連れ+バカップル。どういう扱いになるか決まったようなものです。騎士隊長さん、あんた今そこの少年に何した!? 多分腕をねじって物をとりあげたとかいう設定なんでしょうが、首筋に顔埋めたように見えましたよ。
ラーチェルとか女魔法使い(覚えきれず)の性格、狙いすぎ。
敵将軍も六人同時に出てこられたので覚えてないんですが、希望(?)はやっぱり、あのごつい竜騎士兄弟ですかね……。女将軍のビジュアルはけっこう好みです。

……テンション低いな。ゲームソフトの予約なんて数年ぶりにしたし、楽しみにしてたんですが……。

ユニット同士の会話のテキスト量が少ないのが、最大の原因ではないかと思われます。
あ、忘れるとこだった。ターナとエイリークがずっとあの調子だったら、多分このくくりは好きになりにくいです。娘を甘やかすのはよしましょうよ、賢王さん。



2004年10月06日(水)
日記感が高めです

かれこれ五年前に購入したPCが、さすがに時代についていききれなくなったため、後継機を購入しました。って、買ったのはけっこう前だったりするんですが、細かいデータやソフトを移動するのが面倒で、つい文字通り棚上げになっていたんですね。LANを繋いでもインターネットに入れなかった、とかいう当初の事情も存在しています。

ちなみにこの当初あった問題は、友人に現物を見せたところ、たちどころに解決しました。何がどういけなかったのかは詳しい単語を覚えられなかったので詳述できないんですが、見せた友人が私を絞め殺そうとしたのを見ると、どうやらかなり初歩的な勘違いであったようです。ところでみやん。PC同士の接続は何故かいかれてしまったよ。何が何だかさっぱり分からないんで、また家に遊びに来てやってください。(超絶私信)

この古いほうのPCが、ノートン先生とホームページビルダーをインストールしようとしたところで、「わしゃあもう、若いもんの世の中にはついていききれん」とストライキを始めました。それでやっと本腰入れて引越し作業を始めたのですが、何というか……新しいPCだとくつろげないのです。例えるなら、十年かけてちらかした古い家と、真新しいマンションという感じ。98とXPでOSまで変わってるので、よけい肩こり感がつのります。

で、折衷案。
同時に二台使うことにしました。

PC引越しと同時にキーボード引出しのついたラックを買ってきたので、ディスプレイ置き場の前の部分は空いています。そこにノートPCを据えて、二つとも電源を入れます。不思議なことに、新しい方ではあまり下らないことをする気になれないんで、作業をする窓を開いておきます。ノートの画面に半分隠れてる古いほうでは、ネットとか何か下らないことをやってます。

片手でノートの画面を開けたり傾けたりしながら、いつものサイトの巡回。読みこみの待ち時間になったら作業。文章につまったらネット。そのうちノートが閉じっぱなしになったら、反省して作業に逆戻り。

本日は本当に素朴な疑問なのですが、後継機を購入された皆さんは古いほうをどういう扱いにしてるんでしょうね。「HDDごとヤッチャった」なんていう方はともかく、大抵の場合はまだまだ使える状態で前のやつが残ると思うんですが。「4台持ってる」なんて方も知ってます。漬物石か?

とりあえず自分の場合は上記の通り、二枚のキーボードを打っています。たまに違う画面に文字が出ます。



2004年10月05日(火)
秋雨前線停滞中

使いたい素材用写真が数えきれないくらいあるので、更新ごとに変えていくことに決めました。嫌な言い方ですが、自分へのご褒美ということで。とりあえず、雨なので雨を更新です。先が固まっていない小説で実は不安ですが、唸っていてもしょうがないかな、と。




さて、一気に冷え込みました。皆様いかがお過ごしでしょうか。日本の春は桜が連れてきますが、日本の冬は野分(*)が連れてまいります。大分気の早いことを申しているようですが、数日来の温度の下がりかたのことを考えると、思わずそんな連想も出てしまいます。

よくある話題として、「夏が好き?冬が好き?」という二者択一があります。好みは人それぞれですがしかし、よく考えてみるとこれは『物資が豊かな状態で』という見えない但し書きがつきますね。果物も氷菓子もビールも、出かけるための水遊びの場も豊富なら、照りつける猛暑もそんなに悪くないでしょう。去年しまったっきりのお気に入りのコートや、十二月の一時期にしか体験できない異国風のムードに再会できるなら、吹きすさぶ北風もそりゃあ楽しみだと思います。それがまったく無ければ盛夏や真冬の極端な気候は、恐怖以外の何物でもないでしょうから。

ごく普通の日本人の常として、私は生まれてから今までただの一度も、空腹で真剣に困った記憶がありません。一時的に極端に腹が減ったことはあっても、せいぜい「ちょっと持ち合わせがないから、忌々しい思いをした」とか、そのくらいの危機でした。そしてよほど予想外の事態が発生しない限り、死ぬまでこのままだと思います。よく考えなくてもとんでもない話だし、とんでもない国家です。日本というのは。

四季にはそれぞれの風情があります。それらの大半は、よく考えると「ただ生きていく」だけのためには、まったく無駄なものでできています。ですが、これらを全て外してしまったらどうでしょうか。日々生きている実感が無くなるどころか、実際に生命に危険が迫るような事態が、ままあるんではないかと思います。

先ほど「物資があるということを前提で〜」と申しましたが、ちょっと訂正させてください。「物資がある」=「豊かである」ということと、文化が成り立つということは、別々のテーマではありません。豊かさと文化は不可分です。何かが継承されていくということは、必然的に物質面での豊かさを呼ぶし、伝えていくという行為そのもののことを、文化と呼ぶからです。

雨はただの自然現象ですが、雨によせる郷愁は、そうではありません。

どうもまとまりがなくて申し訳ないですが、寒いのは確かです。皆様どうぞご自愛下さい。

*…台風



2004年10月03日(日)
これもまた続きの話

『角より繁だね』

本日焼肉屋の店先に展示してあったコピー(?)です。何のことか分からず、三歩過ぎてからゆっくり振り返りました。
……牛○よ。ああ、牛○よ。ひとはどこまでアグレッシブになれるのでしょうか。いつの日にか、両店の店主がお互い肉切り包丁持参で雌雄を決する日が来るのでしょうか。すっげえ楽しみです。






それはそれとして、ネーミングの話です。

肝心なネーミングのやり方の講義の日は欠席してしまったので、自分ルールになりますが、機械的なコツは以下の三つです。


1.苗字を派手あるいは珍しいものにしたら、名前をできるだけ普通のものにする。あるいはその逆。

これはまあ、誰でも思いつくことでしょうか。名前を普段からストックしておくのは基本として、集めた素材を「派手」と「地味」に分類します。したら、「派手」カテゴリーは基本的に「地味」カテゴリーと組み合わせます。「派手」×「派手」を使うのは、笑かしの人を作るときに限られます。


2.トータルの文字数を奇数にする。長ければ長いほど厳密に適用する。

二文字名前は別として、基本的に音として快いのは四文字よりも三文字、六文字よりも五文字です。これは正確には文字の数というよりも音の数ですので、撥音(ん)、促音(っ)、長音(ー)、拗音(ゃゅょ)等は一緒にして数えます。
*例:「ハン ス ゲ オ ル ク シュー バ ル ト(10)」
名前単独で奇数にするか、フルネームで奇数にするか。私はよく使用するほうをできるだけ奇数で選びます。


3.「k」「s」を頭文字にする。
これは、実を言うと私のオリジナルではありません。またご登場願いますが、例の偉大な自動車企業のネーミングマニュアルにおいては、「k・s」が基本だったんだそうです。耳障りが圧倒的によくなるそうで。困ったら、まずカ行サ行を頭の中に浮かべてみます。



と、並べておいて難ですが、この三つはあくまで「無難な名前」を作るための法則です。あまり悪い印象を持たれたくない人物、適度にスルーしていただきたい人には有効ですが、強烈に印象を持ってほしい人にはまた別の方法が必要です。ここに書いた法則をわざと外してみるとか、そのへんは自分のセンスに頼るしかありません。パクリ名前・人間じゃないだろそれ・何て読むんだオイ等は普通NGですが、ことと次第によっては充分「使える」名前になるのです。



ちなみに、私が今まで生きてきた中で一番カッコいいと思った名前二種。
名前が、です。あくまで名前だけ。実態は全然知りません。

実在する人:「新垣渚」
*今どこのピッチャーなんでしたっけ。沖縄水産出の野球選手、甲子園当時の松坂のライバル。

架空:「ダンテ」
*ぶった切りアクションゲーム「デビル メイ クライ」の主人公。「デビルメイクライのダンテ」というだけで、太鼓判でカッコいい認定を押しました。

さっぱり脈絡が無いようですが、割とそういうものです。ちなみに、いくら名前カッコよくても行動がアレだと根こそぎ意味がありませんので、その辺はあしからずご了承ください。



2004年10月02日(土)
追求しそこなう

いいアイデアだと思ったんですけどねえ(落


まあ、そう簡単に長年の習慣はクリアできないということで、もうしばらく挑戦してみましょう。

ところで、今日の朝は一朗さんの新記録と一緒に目を覚ましました。誰もが思ってるでしょうが、彼くらいすごい本名というのはめったにお目にかかれるもんじゃありません。父朗さん、いったい何を考えて鈴木家の長男に一朗とつけたんでしょうか。誰かと喧嘩した直後ででもあったんでしょうか。生半可な勇気(十何年後かに当の息子が夜中にバット構えて枕元に立つ可能性とかな……)じゃこのネーミングはできません。


それでちょうど思い出したので、今日はネーミングの話をします。


と言っても、ここでは架空の人物限定。
小説漫画、その他ストーリーを考えていると、よほど特別な場合でない限り、どうしても避けて通れないのが登場人物の命名です。印象に残る名前でないといけません。ですが、奇怪な名前をつけると、最悪それだけで読み手にヒかれます。シリアスなストーリーの主要人物で失敗してしまうと、目も当てられません。

よく見かける失敗としては、不必要に華麗な名前です。今はそうでもないのかもしれませんが、昔のオリジナルJUNEはキャラの名前を見るだけで内容まで分かるものがとても多かったです。作者の名前も同様で、知り合いには「(タイトルや説明を無視して)並んでいる作者名のシンプルな方から順に読む」という人もいました。

かと言って、電話帳を引いてそこにある名前をそのままつけるのも面白くない話です。やはりカッコいい名前がいい。特に個人的な経験ですが、小説のキャラクターというのは基本的にビジュアルなしで進むものなので、顔に当たるものは名前の印象からほぼ決定されてしまうのです。一生懸命外見を描写しても、これは変わりありません。


要するに懸案事項は、自然でなおかつ「ちょっとだけ」変わっていて、印象がきれいで記憶に残る名前。

明日は具体的にはどうするかという話です。