* Droppingwell *
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ゴッホは好きな画家の一人。 ちかごろは「夜のカフェテラス」がとても気に入っている。 この絵を眺めているうちに、ふと、ああ音楽的だなと思った。音楽を聴いているような感覚になった。 たしかにゴッホの描く星空やひまわりにはリズムが漲っている。建物や家具の線にもしっかりリズムが息づいている。タッチのひとつひとつが、音の重なりのように見える。めくるめく色彩のハーモニー。さまざまな楽器を集めた大きなオーケストラの音楽が「見える」気がした。 ゴッホは音楽が好きだったんじゃないかな、と勝手に思いをめぐらしていると楽しくなってくる。
2004年06月28日(月) |
文章に関する最初の記憶 |
小学校2年生のときに書いた遠足の作文が、そのまま学級新聞になったことがあった。原稿用紙数枚分のものを担任の先生がB4の紙1枚に清書して、わら半紙に印刷されて各家庭に配られた。よく書けていると、先生が感心してくれたものだが、嬉しいとか恥ずかしいとかいうよりもなんだか不思議な感じだった。上手く書こうという意識はこれっぽちもなかっただろうし、鉛筆のおもむくままにサラサラと書き上げてしまったものだろう。しかも内容が、遠足でありながら遠足そのものにはほとんど触れておらず、朝起きて、準備をして、家を出るまでのことを描写したようなものだった。あるいはそこらへんにポイントがあったのかもしれないけれど。 まあこれはひとつのエピソードということ。 その後も学校で作文を書いて(書かされて)褒められることはたまにあったけれど、あまりピンとこなかった。 でも、喋ることに比べたら書くことの方がはるかに得意であることははっきりしている(というか、私より話し下手の人なんていない)。上手く書こうとするよりは、素直に綴っていければいいかなと思っている。
新宿であっちこっち半日過ごす。 慣れた街で、いつもは安心感すら感じるところなのに、なぜかとても疎外感を感じる日。 「ロスト・イン・トランスレーション」の映画の中に紛れ込んだような感覚に陥ってしまった。 夕方になってふらふらしてきたので(お昼ご飯を食べていなかったからかもしれない)、珈琲店で休憩する。コーヒーの味はそこそこなのだけれど、目の前でサイフォンで淹れてくれるのが楽しい。照明の落とされた地下のレトロな店内は、周りも気にならずひとりでぼぉっとするには悪くない。バッハのチェンバロ曲がかかっていた。
日記を付けてみる。 日々雑感をメモしたようなものになると思う。
なぜ今日からかというと特別な意味はない。 早朝の寝床の中、頭の中をとめどなく行き来するさまざまな雑念をやりすごしながら、何か少しでも書き留めておくのも良いかもしれないと、ふと思い立ったのだ。 日記など義務で仕方なく書いたことしかなく、少々不安ではあるけれど、書きたいことだけ無理せずに書けばよいと。 どれだけ続くか分からないけれど、はじまりはじまり。
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