ひとりごと
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うたたねの夢 2004年11月26日(金)

遅い夕食のあと、少しだけ、のつもりで横になったら
あっという間に眠ってしまった。
そして一瞬の夢を見て目覚めた。
ヨン様の夢だった。
特にファン、と言うわけでもないのに
はやりのヨン様の夢を見たことがおかしくて、
まだ目をつぶったまま、「うふふん」と笑ってしまった。

「どうしたの?」
と、夫が本を読みながら訊ねた。
「今ね、ヨン様の夢を見ちゃっていた。それがおかしくてね。」
「へぇ、どんな夢?」
「ヨン様が口に合わないものを食べさせられて泣いている夢。」
「それから?」
「それだけ。」

プハー!と夫が噴きだした。
「なにそれ、変な夢〜〜!」
「いいじゃない、夢なんだから。」
「話したりしなかったの?ただ泣いているのを見ていただけ?」
夫は大笑いしながらさらに訊ねてきた。
「うん、残念ながら。ただ泣いているのを見ただけ。」
「ヨン様泣いていたんだ。かわいそう〜。」
と、夫はしばらく笑っていた。

私がおかしかったのは、人並みにヨン様の夢を見たことだったのだけれど、
そうか、夢の中身もおかしかったのね。
だってねぇ、テレビでさんざん熱狂的な来日の様子を見せられているのですもの。
つい夢にも見ちゃうわよねぇ。

「夜更かししていないで早く寝て、今度はヨン様においしいものを食べさせてあげなさい!」
と、夫に言われてしまった。
は〜い、そうします。
おやすみなさい。

さて、今夜の夢は…?


2004年11月25日(木)

この頃は夕方の買い物に行くと、帰り道は目の前に月がある。
夕月を追いかけながら歩く。
日に日に丸くなっていく月を見ているとせつなくなってくる。
ほら、もうすぐ満月になる。

べべが死んだのが満月の日だったから。
あの帰り道の、美しすぎる明るすぎる真ん丸い月を思い出す。
あぁ、前のこの月の時にはまだべべはいたんだな、とか
まだ1ヶ月もたっていないんだな、なんて、どうしようもないことを考える。
昨夜などは、体の具合が悪いこともあって、せつなさが寂しさになって
床に突っ伏したまま、ぼろぼろと涙が出てきた。

いけない、いけない。
こんなことではべべが心配する。
ジュジュも夫もびっくりしちゃう。
顔を見られないうちに、寝たふりをした。
ちょっと息が苦しくて、しんどかっただけだよ。
もう大丈夫だよ。

今朝、目が覚めたら本当に元気になっていた。
なのにお昼には、アカヒレが死んでいるのを見つけてしまった。
えさをやろうとしたら、水槽の中にいなかったのだ。
飛び出て、テーブルの上で乾いていた。
悲しかった。
ショックだった。

まさかアカヒレが、あの小さな魚がジャンプして水の外に出るなんて!
文字通り自殺行為だ。
おとなしいアカヒレは、助けを求める声を出すこともせずに乾いてしまった。
気がつかなかったことが申し訳ない。

不可抗力だとはわかっているけれど、やっぱり生きものが死ぬと言うのは落ち込むよね。
去年、水草のおまけでついてきて、1年半もの間、同じ部屋で暮らしていたのだもの。
夫やインコたちと同じ、家族だったのだもの。

私のことを覚えて、近くに行くとえさをもらえるのだと思って水面まで上がってきていた。
緑のセロハンのような水草の間をひらり!とすばやく泳いで銀色の体が瞬いた。
透明な赤いひれがステンドグラスのように輝いた。
小さな真ん丸い目で、何を見つめていたのだろう。

せっかくあんなに大きく育って、よく太っていたのに。
えさもとってもよく食べていたのに。
あんなに元気だったのに、元気すぎて飛び出しちゃったんだね。
水の外に、何があると思ったのだろう。

物静かな動物だけれど、楽しそうできれいだった。
私たちも、眺めるのが楽しかった。
大好きだった。
やっぱり、言えるのは「ありがとう」そして「ごめんね」。

満月から次の満月までの間に、2つの命を失ってしまった。
みんな逝ってしまう?
ジュジュちゃんは置いていかないでね。
元気でいてね。
明るい歌声にほっとするよ。

あぶない。
また「プチ鬱」になりそうだ。
明日は元気なお日さまみたいな黄色の服を着よう。
大丈夫。
ちょっと今だけ。
きっと丸い月のせいだよね。


ぽかぽか 2004年11月24日(水)









帰り道 2004年11月23日(火)

ゆりのきの枝に
月がひとつ
ひっかかっていた。







春の冬ブレンド 2004年11月22日(月)

先週、すぐ下の妹が、カラー診断を受けたと聞いた。
幼稚園のお友だちのお母さまにやっていただいたとか。
それは講習会のような形で、ほかのお母さまがたたちの目の前で
いろいろな布を顔にあて、その見え方の違いに驚いたと言う。
妹は「典型的な冬タイプ」と言うことだった。
似合うのは、ロイヤルブルーやフーシャピンク、
エメラルドグリーンなどのはっきりとした色。
実際、妹はそんな色の服を多く持っているし、本当に似合う。
私とは明らかに違うタイプだ。

そう言えば、私もこの春メイクの講習会でそんな話を少し聞いて
「パーソナルカラー」に興味を持って調べたこともあった。
あらためて検索してみると、たくさんのサイトや診断方法が出てきた。
自己診断だと「夏」タイプのような気がするけれど、ちょっとあやふや。
本当に私に似合う色ってどんな色?
自分の持っているカラータイプは一生変わらないと言う。
これからの洋服選びやお化粧にも役立ちそうだし、夫や妹にも相談して
1着冬の服を買ったつもりで診断を受けることにした。

朝10時、都心にあるそのオフィスに行った。
初めての場所、体験、初めて会う人にちょっと緊張。
そして期待はいっぱい。
迎えてくれた先生は、柔らかく明るい感じの女性で、気持ちがほぐれた。
まずは診断システムや診断方法についての説明があり、早速肌色チェックから始まった。
左右の腕の内側に、それぞれ4種類のウォームタイプ、クールタイプのファンデーションを塗る。
その調和具合で、肌が黄味を帯びたウォームタイプか、青味がかったクールタイプかを見る。
でも、6:4くらいの割合でウォームが強いものの、
どちらもそんなに違和感がなくなじんで、ここではっきり判断することはできなかった。

次に性格テストをして、それから好きな色のタイプもチェックした。
性格と色にも大きな関係があると言う。
そしてアイパターンチェック。
白目の色や黒目のデザイン、目のふちの色を見る。
性格や嗜好は思ったとおり「夏」が強かった。
そして、アイパターンは「夏」もしくは「冬」と言うことだった。
やっぱり「夏」で決まり?
でも「夏」も「冬」もクールタイプのシーズンなのだ。
肌の色は、ウォームが強いし、どうなるのかしら…。

そしてお化粧を落として、素顔でのドレイピング。
実際にいろいろな色の布を顔に合わせて、顔映りを見る。
そうすると、意外や意外。
私に一番似合うのは「春」の色の布だった。
ほかにもチェックをした結果、私のパーソナルカラーは「春の冬ブレンド」とわかった。

「春」の色は明度も彩度も高い明るい色が多い。
ふだん自分では選ばないような鮮やかな色にびっくりしたけれど
その布を顔の下にあてると、たしかに顔色がよく、すっきりと冴えて見えるのだった。
いつも好んで着ている「夏」の淡いパステル調の色も悪くはないのだけれど、
なんだか曖昧で頼りないように見える。
実際に色の布を変えて、顔色が変わっていく鏡の中の自分を見て納得した。
そして一番私に似合う色は、コーラルピンクや山吹色に近い明るい黄色、
朱がちょっと入った赤、空のような澄んだ青だと診断された。

次にはメイクアップ。
素顔の肌の色やパーソナルカラーをもとに、似合う色でお化粧をしてもらう。
ファンデーションの色は、私が普段使っているものはそのまま使えると言うことだった。
丁寧に基礎を作ってもらって、いつもは描かない眉もちょっとだけ描き足した。
びっくりしたのはアイシャドウの色。
先生が選んだのは、ピンクと薄緑と黄色だった。
ピンクはともかく、緑や黄色のシャドウなんて、と思ったのだけれど、
ひと刷毛ごとに目元が明るく華やかになっていくのに驚いた。
全然違和感がなかった。
チークはピーチピンク、リップはピンクブラウン、そしてピンクのリップグロス。
できあがり。
いつもよりもずっと明るく生き生きとした顔になった。
それでいて、とても自然。
人にお化粧してもらって、こんなにナチュラルな顔になったのは初めてだった。

そのあと、アクセサリーやファッションについて丁寧なアドバイスがあった。
私に合うのはピンクゴールドやパール。
ビーズアクセサリーも似合うと言うことで嬉しかった。
ファッションは、全体的にはAラインの柔らかく広がるシルエットがいい。
ネックラインはつまっているよりも鎖骨が見える程度にあいたもの。
スカートも裾が広がるフレアーやプリーツ、台形のものなど。
デザイン性があるもの、フリルやレースのついたもの、柄物が似合うと言う。
今日着ていったオフタートルのセーターと花柄のふんわりスカートは「ばっちり」らしい。
カジュアルが似合うので、ジーンズもおばあさんになっても着られると言う。
ファーやマフラー使いもうまく合わせられるらしい。
今度挑戦してみようかしら。

おもしろかったのは、その季節のタイプで性格もわかることだった。
「バッグ今日お持ちのものは小さめですが、春の方は荷物が多い方が多くて…。
お財布も会員証などでパンパンだったりするのですよ。」
と言われて笑ってしまった。
「はい、いつも荷物はとても多いです。お財布もこのとおりです〜。」と取り出して見せた。
妹の冬タイプはゴージャス系で、ブランド物も好きで似合う。
「そして、冬タイプの方はピンヒールや先のとがった靴がお好きじゃありません?」と先生。
「そう、そのとおりなんです!でね、はっきりしていてちょっと恐いんです…。」と言うと
「冬の方は、完璧主義の方が多いですからね。」と先生が言われた。
ほかにも思い当たりことばかりでおかしくて、最後は笑ってばかりいた。

おなかがグウ…と鳴って、気がついて時計を見ると1時、もう3時間も経っていたのだった。
アフターフォローの説明を伺い、これからの服選びに役立つ似合う色のカラーファンと
メイクの色見本をいただいて、そのオフィスを出た。
晴れ晴れとした気持ち、軽い足取り、本当に春の子になった気分だった。
そのあと待ち合わせをした夫は私の顔を見て「あれ〜、なんか違う。違うよ。」とにこにこした。
「どんなふうに?」と聞くと、「なんか明るい。肌がきれいになったみたいだ。」と言ってくれた。
嬉しい〜。
これが似合う色のお化粧の威力?

これからのお買い物が楽しみになった。
そう言えば、この秋冬物はまだ何も買っていなかったのだっけ。
本当に似合う色、デザインのものをゆっくりと探そう。
そうだ、緑のシャドウも買ってしまおう。
プチ鬱から脱しかけのときに、勢いで申し込んでしまったカラー診断だけれど
思い切ってやってみてよかったと思う。
完全にプチ鬱脱出。
元気になって明るい冬を迎えよう。


そうだったのか 2004年11月20日(土)

ここ一、二週間、私は変だった。
とてもつらかった。
今朝、ある掲示板での友だちの言葉で気がついた。
私は「プチ鬱」だったみたい。

「秋病かな」とは思っていた。
べべのことも突然胸に迫ってくるし。
膝もいつまでも痛いし、体調も悪いし。
どんなことにも自信が持てなくて、落ち込んで、悲しくなって。
ほかの誰もがすばらしく輝いて見えて、まぶしかった。
友だちのHPをぼんやり眺めても掲示板の書き込みはできなかった。
だらだらしている自分が情けなかった。

落ち着いて考えるといろんな原因が思い当たった。
うん、でもそうだったらきっといつかは抜け出られる。
やっとそう思えるようになってきたところだった。
そうしたら出会った友だちの言葉。

 私「プチ鬱」抜け出せそうです♪

そうだったのか。
これは「プチ鬱」だったのね。
友だちもそうだったのね。
抜け出せそうなのね。

爽やかな風が吹く今日、なんて気持ちのいいお天気。
昨日、万歩計を買ったのは「プチ鬱」を抜け出るための準備だったのか。
ボタニカルの教室に行くために、駅までの20分の道をテンポよく歩いていった。
鳥の声も、空の色も美しかった。

ありがとう。
脱出した〜〜。


プールへ行こう 2004年11月19日(金)

こんな雨の日。
しかも夜。
とても面倒だけれど、くじけそうになったけれど
がんばってプールに行ったよ。
自分との約束だもの。
行ってしまえば気持ちがいいの。

今日は手のかき方のコツを教わった。
ぐいぐいと水の中を進めるようになった。
ほら、行けば行っただけ泳げるようになる。
楽しくなる。

帰ったら、煮込んでおいたおでんが待っていた。
おなかはぺこぺこ。
ちょっと幸せ。


おまちどおさま 2004年11月17日(水)

待ちきれなさそうに
はちきれそうな球根を
宝物を隠すように
柔らかい土の中に埋めていった。

さあ、のびのびと根を伸ばし芽を伸ばしてちょうだい。
わかってはいても、春にはきっと私は驚くのよ。


見上げる 2004年11月16日(火)

透明な空高く
冬鳥の声がつややかに響いていた。







ハードな一日 2004年11月15日(月)

朝から雨が降っていた。
午前中は人と会い、お昼からパンは教室に行った。
キッシュ2種とパンとケーキを作った。

疲れたけれど、楽しかった一日。
できあがったお土産を抱えてほくほくと帰った。


黒実ほおずき 2004年11月14日(日)

花が咲いて、部屋の中に連れ込んだ。
今日はこの花は、モデルさんだ。
じっくりとよく見て、鉛筆でデッサンをとっていく。

ボタニカルアートの友だちからいただいた種を育ててこの花が咲いた。
それをボタニカルアートに描いていく。
上手に描けたら、友だちへのご恩返しになるかしら。

黒実ほおずき、ニカンドラとも言うらしい。


真摯な気持ちで 2004年11月13日(土)

インターネットを始めて最初の頃に出会った友だちが
今日、結婚の日を迎えた。
この日のことを知ったとき、ほんわりと幸せになった。

昨日の夜、忙しくてまさかもう読まないだろう、と思いつつも
お祝いのメッセージを残した。
今朝、見てみると、きちんとお返事をしてくれていた。

「真摯な気持ちで」
と、書かれていた。
「幼い頃、年が改まった朝に感じたような、運命や時間を尊く思う心を大事にしたい」と。

胸を打たれ、荘厳な気持ちになった。
なんて謙虚で重い言葉、尊い気持ちなのだろう。
そう言えば、私もそうだったのだ。
このように言葉にはしなかったけれど、結婚前夜に感じたのは、
新しい年を迎えるときのような、行く時、来たる運命を不思議に思う謙虚な気持ちだった。
そんなことが私もあったのだ。
いつしか、そんな気持ちを見失いそうになっていたかもしれない。

珍しく早く帰った夫とテレビを見ていて「花」と言う歌に出会った。
ふたりとも初めて聴く歌で、手を止め会話をやめて聴き入った。
なぜかそのとき、素直なその歌詞が胸にしみわたり、涙が出そうになった。
夫も目を潤ませているように見えた。
…夢みたいに出会えた奇跡、もっと感謝しよう…。
いつまでも、そのメロディーも耳から離れなかった。

今日、佳き日を迎えたふたりにも、この運命は用意されていた。
…愛することで強くなれること、信じることで乗り切れること。
あふれる感謝の気持ちを抱きながらふたりで手を取り合って進む道程…。
この日に出会えた歌を、心清いふたりにも捧げたい。

いつまでもおしあわせに。
ご結婚おめでとうございます。



やすみ 2004年11月12日(金)

お天気のせいか膝が痛む。
こんこんと咳も出る。
だから今日はお茶のお稽古をお休み。

眠っては起きて、本を眺めては眠った。
思いついて、ビーズで指輪を作ったりもしてみた。
とろとろ眠っていろんな夢を見た。


大好きな街で 2004年11月11日(木)

大好きな街で友だちと会った。
美しく色づいた街を歩いた。
お話をしながらおいしいランチをいただいた。
素敵なお店にもいくつも案内してもらった。
みんなで吟味しながらのお買い物に夢中になった。
量り売りのオリーブオイルとバルサミコ酢は絶品だった。
来年のカレンダーも気に入ったものに出会えた。
街の猫にも挨拶をした。

私は友だちに会いたかったんだ。
そしてこうしておしゃべりをしたかったんだ。
あぁ、楽しかったね。
みんなありがとう!


大丈夫 2004年11月10日(水)

きっと花は咲くよね。
勇気を出して。
明るいほうだけ見つめて。
この一歩を踏み出そう。




寄り道 2004年11月09日(火)

ちょっと疲れていた病院の帰り道、
「日曜大工センターは次がご便利です」のアナウンスに誘われて
ふらりとバスを降りてみた。
日曜大工センターって、魅力的な言葉だ。

知らない街の石畳に桜の紅葉が降っている。
矢印をたどって行ったら、小さな川に出た。
ここはどこ?
なんてきれい!
川の両側は真っ赤な桜の並木道だ。

見上げると日に透ける葉の茜色が目に痛いほど。
川を覗くと空を映した水面が並木に縁取られてゆらゆら揺れた。
橋の真ん中からどこまでも重なりながら続く紅葉をぼんやり眺めていたら
「ピィー!ピィー!ピィー!」とあわただしい鳥の声がした。
私の真下をきらめく青が通り過ぎた。
紅葉を縫うように、美しい鳥は光りながら飛び去っていった。
カワセミだった。
こんなところで出会えるなんて。
夢を見ているみたい。

川沿いの細い道をふわふわと歩いていった。
やがて小さな柵で行き止まりをされて、川から離れて大きな道に出た。
せせらぎの音が消え、行き交うたくさんの人と話し声が聞こえてきた。
日曜大工センターの前だった。
夢から覚めて、この現実も楽しい。

苗を植える小さな黒いポリポットと、クローバーを2鉢買った。
帰り道も川に沿って紅葉の中を歩いていった。
もうカワセミはいなかった。
それでも私はもう元気になっていた。


ぴかぴかのごはん 2004年11月08日(月)

新米が送られてきた。
義父が作った大切なお米だ。
すっかり使い慣れたお鍋で慎重に炊いた。
ふっくらぴかぴかきれいにできた。
甘い温かいいい香りを楽しみながらいただいた。
なんておいしい。
あぁ、ありがたいこと。

今年は台風の影響で収穫はずいぶん少なかったらしい。
「なのにこんなにいっぱい、ありがたいことね。大変だったでしょうねぇ。」と言うと
「うん、とても大変だと思うよ。」と、夫がしみじみと答えた。
短い一言だけれど、夫のそんな言葉は珍しくて、
そして愛情と尊敬にあふれていて、胸を打たれてしまったよ。


穏やかに冬が立つ 2004年11月07日(日)









夢の話 3つ 2004年11月06日(土)

べべが逝ってしまう数日前に夢を見た。
べべが死んでしまう夢だった。
それも食べすぎで、口の周りにえさをいっぱいつけたままで。
夢の中で私はあわてていた。
べべが死んでしまうなんて、いくら夢の中でもまずいと
私の脳が感じたのか、夢のべべはすぐに生き返った。
えさを口から出して、白雪姫のように目をぱっちりと開けたのだった。
とても嬉しかった。
だけど「べべが死ぬ」なんて、たとえ夢の話でも口に出すのもこわくて、誰にも言えなかった。
こんなに元気なのに、なんでそんな夢を見たのか不思議だった。
でもそれからの数日、よけいにべべが愛しくて大切で、ずっと見つめて濃い時間を過ごした。

べべが死んだあと、そう言えばそんな夢を見たことを友だちに話したら
「べべちゃん、ちゃんとお別れを言っていたんだね」と言ってくれた。
そうだったのか。
あまりに突然だと思ったけれど、少し前からべべはお別れを言っていたんだね。
それで私は心の準備をして、べべと過ごす時間を大切にすることができたんだね。


そしてもっとずっと前、たぶんもう1年以上前のこと。
私は夢の中でべべに会った。
夢の中のべべは少女の姿をしていた。
色白で小柄で、さらりとしたおかっぱ頭で、意志の強そうな黒い瞳をした人間の女の子だった。
なのに私はすぐにべべだとわかったのだ。
少女のべべと私は、人間の言葉で少し話をした。
そっけないそぶりで、それでもその少女は私に「ありがとう」と伝えてくれたのだった。
愛しい思いがいっぱいにこみあげてきた。
目が覚めて見てみると、いかにも人間だったらそんな姿だっただろう、と思えるべべだった。

べべが死んだあと、そのころそんなことを話した友だちがメールをくれた。
「今度は人間の女の子に生まれ変わってToto&Bebeさんと出会うかもしれないね」と。
きっとそうだ。
あの光るまなざしのおかっぱ頭の少女になったべべに、いつか私は出会うだろう。
強くそう信じられる。
きっとまたすぐに会えるよね。


そして昨夜のこと。
夢の中で、3羽のインコのヒナが私のもとに生まれた。
生まれたばかりのヒナなのに、とても懐かしかった。
ふわふわの頭を私の指に押しつけてきた。
信頼をこめた一途な瞳で私を見上げていた。
どの子もかわいかった。
明るい白い陽射しの中で、私はヒナたちとふんわりとお昼寝をした。
幸せだった。

あの子たちは、空に昇っていったトトとべべとピピかしら?
幼い姿を借りて私を慰めに降りてきてくれたんだね。
ありがとう。
大丈夫よ。
幸せよ。


チョウと食草のトランプ 2004年11月05日(金)

前から気になっていた。
今日、たまたまふらりと覗いたお店で出会って
とうとう買ってしまった「チョウと食草のトランプ」。

クラブはナミアゲハ、スペードはアオスジアゲハ、
ハートはギフチョウ、ダイヤはウスバシロチョウ。
食草に産みつけられた卵のAから、孵化、幼虫、さなぎ、羽化を経て、
Kの産卵まで、チョウの一生がそのそれぞれの食草とともに、精密で美しい水彩画で描かれている。
チョウファンにはたまらないトランプだ。

初めて見たときに、とても惹かれたのだけれど、あまりのマニアックさに躊躇してしまった。
でもその後、友だちにそのトランプの話をしたら
「あなたが買わなくて誰が買うの!?」とけしかけられ、今度見つけたら絶対に買おうと決めていた。
やっと出会えた。

家に帰って、テーブルの上に並べてみた。
おぉ〜〜。
なんて美しくて楽しく、わかりやすいのだろう。
チョウの食草も、たとえばナミアゲハなら「ミカン科」とだけ書いてあるのではなく、
Aではミカン、2ではサンショウ、3はカラタチ…など、具体的な植物が
成長していく幼虫と一緒に描かれている。

5の脱皮している絵のカードでは「脱いだ皮は食べ物に」、
8のさなぎの場面では「周囲に合わせ緑色と褐色がある」などとためになる情報もいっぱい。
「食草確認 前脚でトントンと葉をたたき、感覚毛で食草に含まれる物質を確認」と
Qの産卵前のカードに書かれていた知識は初めて知るものだった。
なるほど、そうやって食草を確かめていたのか。
年に1度しか生まれないウスバシロチョウやギフチョウの成育サイクルも書かれていて
いつ、どこで出会えるのかもよくわかる。
感心して、楽しくて、じっくりゆっくりと眺めてしまった。
買ってよかった。

このトランプを使ってゲームをしてみたいのだけれど(特に七ならべ)
つきあってくれる人は限られるだろうなぁ。
ちなみに、ジョーカーはアゲハヒメバチとアオムシコバチ、寄生バチだった。


ジュジュちゃん 2004年11月04日(木)

あなたの歌声を聞くと笑顔になる。
あなたの陽気さに心が軽くなる。

その存在に私はこんなにも救われている。




べべはいない 2004年11月02日(火)

今日も1日庭仕事をやった。
夕方、雑草や枝を詰め込んだゴミ袋6つを駐車場におろし
泥だらけになった通路や階段をごしごしと水洗いしたら
汗びっしょりになってしまった。
さっぱりとした気持ちで暗くなった部屋に入った。

いつものように鳥かごに目が行った。
無意識にべべの姿を探し、からっぽの鳥かごに動揺した。
単純にあっさりとあわててしまっていた。
そしてすぐに思い出した。
べべはいないのだ。

やっぱり私はまだわかっていなかった。
べべがいないことを知ってはいても、心の底が認めていなかった。
不思議なほど冷静に普通に過ごしていて、自分で薄情なのではないかと思うほどだった。
でもそれは、ただ信じていなかったからなのかもしれない。

友だちからの優しいメールや手紙や、美しい写真にふれると涙が流れてくる。
べべはいないのだとそのときわかる。
空の上でトトと幸せに暮らしているのだと聞いて、そうなのかと思う。
だんだんとわかってきた。

べべの温かい柔らかい体はもうここにはない。
かわいい声を聞くことも、しぐさを見ることももうない。
もうふれられない。
何度も自分に言い聞かせている。
べべはもういないのだ。
悲しみがそっと訪れるのはこれからなのかもしれない。



あぁ、ごめんなさい。
大丈夫。
庭仕事をしたり、友だちと会ったりして、
私はいつもの私に戻っていっているから。
元気です。
みんな心配しないでね。
楽しいことをこれからもいっぱい話そうね。
大丈夫だよ。
から元気じゃないよ。
陽気なジュジュがここにいるし、
見守ってくれているべべのぬくもりを感じるから。

トトもべべもいなくなったけれど、私はずっとToto&Bebeです。

みんな、どうもありがとう。


庭仕事 2004年11月01日(月)

朝までの強い雨が上がってふわりと暖かくなってきた。
庭に出ると、元気になった蚊がまとわりついてきた。
一旦部屋に戻って、蚊よけ線香を腰につけて、
あらためて庭仕事スタイルに着替えて外に出た。

昨日買った薔薇の植え付けを最初にやった。
古いかわいい鉢をブラシでごしごしと洗って丁寧に植えた。
本当はミニバラを育てるのはあまりうまくないのだけれど、大切に育てよう。

ブルーガーデンから掘りあげた球根や苗たちを植え戻した。
あらためて白い花の苗も植えた。
春のブルーホワイトガーデンはどんな風景になるだろう。

こぼれ種でいくらでも増えるようだったワスレナグサが、今年は少し減ったようだ。
5年間、補充もせずにこぼれ種だけで咲かせていたので、そろそろ弱ってきたのかもしれない。
今度はあらためて種を蒔こうか。

薔薇の枝を整理した。
夏の間に枯れてしまった枝が多くて残念だった。
さっぱりと散髪して、新しい花には元気に咲いてもらおう。

ペネロープがたくさん咲こうとしていた。
同じ枝に赤い実がなっているのが不思議な感じでかわいかった。
メルヘンランドの実も相変わらず鈴なりだ。

東の庭と、南のレンガの小道と、駐車場の雑草を抜いた。
背の高いススキやアキノキリンソウまで生えているのにはびっくりした。
私ったらいつから放ったらかしにしていたのか。

ブッドレアと椿と月桂樹の枝を剪定した。
気がつかないうちに、お隣の庭にずいぶん侵入していたのだ。
さっぱりとして、西側から明るく日が射すようになった。

東の庭の、ラベンダーとローズマリーを刈り込んだ。
この場所を気に入っているらしく、私の胸の高さまで大きく茂っていたのだ。
香りに包まれて枝を切り、私自身もいい香りに染まっていった。

月桂樹とラベンダーとローズマリーの香りでおなかがすいてきた。
すっかり日が傾いていた。
私はうっすらと汗ばんでいた。
久しぶりの庭仕事に熱中して気持ちよかった。
家に入ると、もう新聞の見出しも読めないくらいに暗くなっていたのだった。

11月の始まりは暖かかった。
新しい月、優しい穏やかないい月になりますように…。


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