ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年07月31日(水) 夏だから

ぴちゃん・・ひたひたひた・・ぴちゃちゃ・・ひたひたひた・・
これが今夜の水の音。川が流れているというより水が寝息をたてているような音だ。
水辺に誰かが居た。誰だろう?もう夜も更けてきたのに何をしているんだろう?
近づいて声をかけても返事がなかったら・・ど、どうしよう・・なんて思いながら逃げ帰って来た。

すぐさま夫に報告している私は、それが不可解なことであるのを期待している。
でも期待に反して「誰かがエビを捕っているんだろう!」と返事が返って来た。
なんだ・・そうか。つまんないなあ・・身の毛がよだつようなひと夏の経験とか・・したかったなあ。
臆病なくせにそういうのにとても興味がある。お盆にはきっと!なんて思っていたりするから可笑しい。


今日もうだるような暑さだった。夜風にあたっていると身体が生き返ったようにしゃんとする。
洗った髪を風で乾かし乙女のように夜空を見上げる。そんなつかの間の時間に酔いしれていたりする。
夏だからこそ好きになりたいそんな自分に、今夜もご褒美をあげたい気分だ。(笑)


話は変るけれど、昼間・・ちょっとした感動もあった。
自動車部品を配達してくれるお兄さんが、今日も暑さでダルダルでおまけに昼食も食べていないと言う。
食べる暇もなくあちこち走りまわっていたようで、空腹で吐き気がしてきたと嘆いていた。
そしたら思いがけないことに、あの鬼のような専務オババが「ちょっと待っていなさい!」と言い出した。
笑顔で戻ってきたオババは“おにぎり”を差し出し、食べて行きなさい休んで行きなさいと勧めるのだ。
お兄さんは目をウルウルさせて美味しそうにそれを頬張り、何度も頭を下げて帰って行った。

私もほのぼのと嬉しくなった。オババもいいとこあるなあ・・って感動した。
月末で苛立っていた職場にもこうして訪れる優しい時間がある。
暑くてもしんどくても・・今日はとてもいい日だったなと思っている。



2002年07月30日(火) はんぶんこの星空

夜気がねっとりと絡みつくように暑いかと思えば、ほんの少し涼しい風が忍び込んでくる。
夜空に半分だけ星が輝いていて、後の半分はモコモコした雲に覆われている。
さそり座のシッポがきゅんとしてその雲を蹴散らしているようだ。
見ていると面白い。雲がくすぐったそうに笑っているのがわかる。

しばらく夕涼みをしていた。お大師堂に灯りがともっていてお遍路さんが泊まっているらしい。
堤防の突き当たりにそれはあり、いつもはとても寂しい場所だ。
じっと見ているとその山の上の墓地が気になり、つい目を逸らしたくなってしまう。
今夜は川面に届きそうな明かりがとても安心させてくれた。

今度は向きを変えて橋の上を通るクルマのヘッドライトを数えてみた。
昼間は交通量が多いけど、夜はとても静かな場所だ。
橋の真ん中から川面を覗いてみようかなと思ったが止めにした。
今朝夫が変なことを言っていて、ちょっと恐くなってしまったから・・。
「出るらしぞ!」なんてことを言わないで欲しい。せっかくの夕涼みが出来なくなるじゃない。
でも・・恐いもの見たさで行ってしまいたい衝動に駆られた。行けないくせに・・(笑)

ああ・・やっと笑い顔になった。ちょっと夏バテ気味で顔が引きつっていたんです。
それに今夜はまだ酔っていない。少し控えようかなと思ったけど約束はしません。
飲みたくなったら飲みましょう。たぶんすぐその気になりますよね。

夕涼みから帰ったら“あんず”に吠えられてしまった。
「これこれ!お母さんだよ〜」と声をかけたら首をかしげていました。
ちょっと怪しかったかな?いつもは千鳥足なのに、今夜は颯爽と歩いていたのかもしれない。

毎晩歩こうかな・・なんてふと思ったりしている。
とてもいい気持ちになるよ。風はいつも水の匂いがして乾いた心を潤してくれるよ。

うん・・歩こう。何か始めなくちゃ出来ることひとつだけでも・・今夜の私はカッコいいなあ。



2002年07月29日(月) 哀愁の酔っ払い

夕食後からまた頭を悩ませていたけど、もう大丈夫。
実は明日PCを入院さすことになっていたんです。でもそれが・・嫌だった。(笑)
常駐のウィルスチェックソフトが悪戯をしていることが判明、多分停電でぶち切れたせいだと思う。
なんとかご機嫌を直してもらおうと、ちょっとナデナデしてみました。
もちろんビールたらふく飲んでからです。でないと勇気が湧かないのです。
もう入院しなくても良いよ。だからいい子でずっと見張っていなさい!そんな感じですね。
ちょっと他のところもナデナデしてしまって、またトップが真っ白になっていたようです。
お仲間が掲示板で教えてくれなかったら、ずっと朝まで気がつかないところでした。
もうすぐ5000ヒット!自分で踏む訳にはいかないですよ・・この桜島大根足で!(笑)

やってやれないことはなかった・・なんだか気が抜けた感じで、今も飲んでますが・・。
程々にしないといけないですね。毎晩ふにゃふにゃになって死んだように眠っています。
いえ・・別に飲まなきゃいけない理由もなくて、ただ好きで飲んでるだけでしょう。
わかりません。それを追求する権利が私にはないです。(笑)

さっきから笑ってばかりいますが、きっとご機嫌なのでしょう。
日々ころころ・・時に時間差攻撃で気分が変わってしまいます。
単なる“移り気”だと思えば憎らしい。喜怒哀楽の“怒”だけが欠けた毎日です。

喜んで楽しんで・・哀愁が漂ってしまう。
その哀愁を楽しみ・・喜んでしまんですよね。

そして時々泣きながら眠るのです。いい年をしてそれが可笑しいから笑います。



2002年07月28日(日) うたた寝

今朝目を覚ましたら頭が壊れてしまったみたいに痛かった。
動いたら割れちゃうその切羽詰ったような緊迫感がなぜか可笑しく、我ながらよく飲んだなと感心した。
調子に乗り過ぎたと言えばそれまで、楽しい酒が飲めたと思えば幸せ。
ネットで飲んでたんだよ!と夫に言ったらとても珍しいものを見るように私を見た。
どうせ独り酒だろ!とからかわれているようで、独りじゃないもん!と強がってみせた。

うん・・独りじゃなかった。とても静かだったけど独りじゃなかったから・・。

頭痛薬を飲んで主婦の顔になる。太陽が燦々と降り注いでいる・・だから洗濯をした。
濯いでいるあいだはうたた寝。洗濯機が止まったらガバッと起きるところはさすがに主婦だ。
朝から汗が流れる。体内のアルコールがどんどん蒸発していき頗る体調も良くなる。

ツバメの子供達が4羽、やっと上手に飛び回り始めた。
少し飛んでは帰って来る。その光景が微笑ましくて洗濯物を干す手を休めてしまう。
汚さないでね・・と軒下に干しながら悪戯っ子のような子ツバメが嬉しい。
まだ巣を壊してはダメだよ!夫に言えば、来年まで置いておこうかと呟く。
ねえ・・この子達がまた帰ってくるよね?と訊けば、いや・・親が帰ってくるのさ!と言う。
じゃあ・・この子達は?とまた訊けば、独立するに決まってるだろ!新しい家庭作るのさ!

ふ〜ん・・じゃあもう見分けがつかなくなるね。なんか寂しいよね・・・。

おまえアホか!夫が笑っている。つられて私も苦笑いしたらまた頭が痛くなった。
お昼までまたうたた寝をする。午前中はまだ風が幾分涼しくてとてもいい気持ちだった。

昼食を食べてから少しだけ読書。後はお決まりのお昼寝となった。
とてもリアルな夢を見てしまう。また・・枕もとに誰かがいる夢だった。
私は寝ているんだけど目を開けていて、ずっとその人と話をしていた。
めずらしく女性だった。でも顔が見えなくてぼんやりとそこにいるだけ・・。

「私ね・・戸籍を抹消したの!」と彼女が言う。
いろいろ訊ねていたら「だってネットで素性がばれるなんていやだよ〜」と言う。
ああ・・今巷で騒いでるあれね・・私は寝ながら頷いている。
じゃあ・・これから何処で生きていくの?そしたら彼女は・・急に黙り込んでしまった。
そこで私は彼女の名前を呼ぶ。それが誰なのかもう分かっていたから・・。

でも・・もう返事がなかった。レースのカーテンがゆらゆらと揺れて風が私を起こす。
確かにそこにいたのに。もっと話したかったのに・・。

ネットで知り合った彼女は・・こうして忽然と消えていく。
謝らなければいけないことがあったのに・・私はもう一度目を閉じて彼女を呼んでみる。

なんだかとても寂しい午後だった。やっと会えたと思ったのに・・・・。



2002年07月27日(土) ソルティな今宵

困ったことってどうしてこんなに続くんだろう・・。
なんて思ってたら気が滅入るので、しばらく忘れたふりをしていたいなと思う。
とにかく今日は土曜日で、どこのサポートもお休みなんだ・・。
私だって休んでるんだもん・・それは当たり前のことですよね〜

さあ・・気分転換しよう。なんか楽しいこと嬉しいこと見つけよう!
と言いつつ・・結局酔っ払い方向に進もうとしている変り映えのしない私でした。

今夜は“ソルティードックもどき”を作ってみました。
単なるグレープフルーツジュースの酎杯だけど、グラスにお塩くっつけたらそっくりになるよ!
ビールみたいにお腹張らないしサッパリしてていい感じです。
今夜もこのままスナック状態になりそうな予感してます。しかし・・静かな店だなあ・・(笑)

オフ会以来・・夜の街を徘徊してないですが、近いうちに実現しそうです。
もうバドミントンも行かなくなったので、ホントは諦めてました。
だって・・他に一緒に遊んでくれる友達って近くにいないんですよ〜
夏はビアガーデン!って毎年楽しみにしていたので、思いがけず嬉しいです。
気の合う者同士こっそり集まろうよ!と電話がありました。
私ってば甘えちゃって「お願い・・私を忘れないでね・・」なんて言ってしまったのです。
ずっと心配してくれていたそうで・・とてもありがたくて涙出そうでした。出たけど・・(笑)

思えば10年近く一緒に頑張っていたんだな・・。
ダブルス組んで励ましあってシャトルを追い掛けてた。
その間彼女は結婚して出産して・・今度は3人目を頑張るそうです。
ダンナ様とはもっと古い付き合いで、実は私がくっつけたカップルなんです。
第一印象でひと目惚れだったらしく、すぐにくっついてしまいました。
ふたりとも“椎茸”が大嫌いでした。三人で食事に行った夜・・ふむふむ・・これはいいかもなんてね。
何がきっかけで結ばれるか・・それは神様しか分からないことかもしれないけど、
私は今でも“椎茸”だったと信じています。(笑)

来週かな・・再来週かな・・連絡が来るのがとても楽しみです。
いつもの店で語り合い「マスターあれね!」と言っただけで出て来るソルティー。
そして私はいつも「あした」を歌うのでした。

“まだ私のことを見失ってしまわないでね”なんてね・・・。



突然ですが・・・



ソルティーもどき二杯飲んで、やっぱビール飲もうかな〜と
二口飲んで気合いを入れて・・実は遊び心で・・
ちょっとモデムの設定変えてみました。

そしたら転送出来ました!!!
トップページが戻って来たよ〜ばんざ〜い♪

やっぱ酔っ払うとなんでも出来ちゃうのね・・(笑)

皆様・・ご心配をおかけしました。
やはり私は酔っている時が最高バージョンであることが証明されました。

今後ともよろしくです。また真っ白けになっても酔えばなんとかなりますよ〜



2002年07月26日(金) 窓をあけて

こんばんは!頭の中まで真っ白けの今夜の私です。
あれこれ手を尽くしていますが・・今もって修復不可能です。
ちょっと浮気心で他のFTPソフトで試してみたけど・・やっぱダメですね・・。
今夜は諦めました。焦ってもしょうがないしパニックになるだけだもん。
ちょっと投げやりかもしれないけど、これくらい暢気に構えてないと直るもんも直らない気がする。
でもこういう時の私って、ほんと無知なんですよね。いろんな知識を詰め込んでいると頭が痛くなる。
いいかげん老化してるから、この際脳を刺激しておりこうさんになれたらいいなと思うよ。

実はもうひとつ困ったこともあったりして、夕方からパニックになってました。
息子のプレステまで作動しなくなっちゃったんです。
昨夜の停電とは関係なくて、たまたま壊れてしまったんだと思う。
パソコンが固まる時みたいにプレステも固まるんですね。
いい年した息子が子供みたいに喚いてました。「俺の生きがいや〜」って・・
真剣な顔をして嘆くんです。「今夜から何を頼りに生きていったらいいんだ・・」
終いには新しいのを買うと言い出し、もう少しでネットで買いそうになってたのを止めました。
“プレステクリニック”ってとこがちゃんとあるんですよね。
早速明日修理に出すことにしました。急に冷静になって荷造りしてるとこはさすがです。
一瞬、こいつまだガキだな・・と思ったけど、落ち着いた顔みてるとやっぱそれなりに大人かな。

私のPCもどこかに送りたい気分だけど、やってやれないことはないと思うから・・
明日はサポートセンターに電話して、またいろいろ試してみようと思う。
とりあえずのんびりとね。ひとつひとつ出来ることから始めなくちゃ・・。

“生きがい”っていう息子の気持ちもよく分かる。たぶん私もそうだと思う。
ずっと前にある人から言われたことがある。

「自分の大切な部屋だろ!自分で守らなくてどうするんだ!!」

玄関があってお部屋があって・・窓があって・・奥の突き当たりに私が居る。
そこで私はいつも誰かを待っていた・・・。



2002年07月25日(木) 嵐の夜

お昼頃から激しい雨が降っていました。風もかなり強いです。
海が咆えているのがここまで聞こえてます。なんだか胸騒ぎがしてしまう夜ですね・・。
窓硝子がガタガタ鳴ってとても落ち着かない気分。おまけにさっきは停電になっちゃうし(汗)
嫌ですよ・・真っ暗だなんて。こうしていても電源落ちそうでかなり焦ってます。

早く静かになってくれよ〜嵐好きだなんて言ったの取り消すよ〜

今日はそんな訳で少し早目に帰宅したら、夫が茶の間でダウンしてました。
実は・・昨夜徹夜だったんです。
波浪警報が発令されてしまったもんで・・海岸沿いの地区へ出動していました。
住民の方達も眠れない夜を過ごしたようで、真夜中に一人のご老人が話し掛けて来たそうです。
「あんたらばかりに世話になってワシ等だけ寝る訳にはいかんよ!」と言ってくれたそうで、
その言葉がとても身に沁みて嬉しかったそうです。
「だから俺は辞められん・・」と、晩酌しながら話してました。
今夜はお暇をもらって爆睡してるけど・・風の音で鼾が聞こえません。生きてるかしら?(笑)


食後、娘から“お泊りメール”があった。夫がいつになく怒りまくるので慌てて“帰れメール”をする。
疲れているせいかご機嫌斜めなんだ。いや・・それよりも私が甘すぎるんだと思う。
娘は怒られると必ずプッツンするので、やんわりと宥めながら怒らないといけない。
怒る前にお願いすれば必ず素直になる癖がある。「お願い・・帰って来て!でないと母さん辛いよ」
そんでもって“泣き顔”いっぱいくっつけて送信してやった。
そしたら娘も負けてはいない。「嵐に突っ込んで死んでやる!」と返事が来た。
う〜む・・そこまで言うか!じゃあ・・「母さんもうダメ・・父さんにぶたれてるの助けて〜」
よっし!これでそろそろ負けるな・・と期待していたら、すぐ返事が来た!
「はいはい分かったよ〜」汗かいてる顔文字入りで、母の勝利なり〜

でもね・・実はまだ帰って来ないんです。(汗)
約束破るような娘ではないので・・きっと帰って来てくれるでしょう・・。

これを書いているまに少しだけ静かになった。もう嵐に突っ込めないよね。
今夜は眠くないから・・ずっと待っているよ!






緊急事態発生・・・・・

HP経由でこの日記を読んで下さっていた皆様にお詫びを・・

実は今夜の停電後、転送ソフトが使えなくなりました。
あちこちいじっているうちにトップページが真っ白になってしまったのです。(汗)
玄関なくなっちゃってびっくりさせてごめんなさい。

以前にもこんなことがあって、ちょっとしたことで直りました。
だから今度もすぐに直ると思います。
どうか気長にお待ちください!

日記は休みません・・そのつもりです。(笑)


※今夜、検索でここを見つけて下さった方、どうもありがとうございます。
いつも読んで下さってとても嬉しいです。(感涙)



2002年07月23日(火) あした咲く

すみません。昨夜からイカレぽんちの私です。
今夜はまるで出産前夜のように腰がだるい・・・。
分かります?どんな感じか?

いえ・・どうってことないんです。こんなもん女なら当たり前ですってば・・。
真っ赤な血を流すブルーのかたまり・・とても詩的な夜がやってきました。(笑)
いいですねぇ・・こうして笑っていられるのも神様のおかげです。

で・・大丈夫だと思うんです。これならいけると思っているんです。
でも・・今夜もダメみたい。だって眠いし・・めちゃしんどいよ〜

すぐに眠ってしまいたいけどダメ?逃げ出してしまいたいけどダメ?
気分はすっかりラベンダーです。目を閉じれば・・まだ一度も見たことないあの・・
一面のラベンダー畑で蝶々になって飛び回ってる気分。
どんな感じ?それって・・すごい感動だよね!

でも・・あたしはそこで死ぬのさ!(爆)

そんなアホみたいな妄想してるうちに・・どんどん夜が更けて行く。
そして少しだけ自己嫌悪。自業自得とか自己破壊とか・・今夜はそれが似合ってる。

ぼろぼろになりたい時あるでしょ?自分で自分を切りつけるみたいな・・。
消えちゃいたい時あるでしょ?どうでもいいような風に吹かれて・・。

しんどいとね・・人は脆くなるらしい。誰のせいでもない自分のせいだよ。
消しても消しても生まれてくる不安。それはこころが疲れているせい。

そんな時は眠ろう・・何も考えずに深く深く眠ろう!

じゃあそうする・・死んでしまったら明日はないけど、眠ればきっと明日が来る。



2002年07月22日(月) 眠いよ・・

まだ10時前なのに・・ダメみたいでごめんなさい。
すごい眠い。書きかけてたけど・・今消しちゃった・・。


お月さんまんまるとても綺麗だねレモン色の夢をみようよ

暗闇を照らしてみたい私ならいくつの星になれるかなさて

そよそよと夜風になってしまえればきみの窓を叩いてみるのに

ふんわりと宙を彷徨う自由ならいちばんさきにきみに逢いたい

眠いなら早く寝なさい腕枕欲しいとダダをこねないように

うん寝るよ起こさないで明日までそして寝顔にそっとおやすみ



じゃあね・・・。



2002年07月21日(日) 夕暮れて物語・・水の章

せつないと涙が出る・・そして暑いと汗が出る。
拭っても拭っても涙が零れる・・そして汗は額から頬へ首筋へつぅっと流れる。
どちらも私のなかの水。同じなんだと思う。だから泣いてもいいと思う。

いやはや・・どうも最近涙もろくていけません。
おまけにとても汗っかきときている。
このままじゃ私は干からびてしまいそうだ。皺くちゃになるのは嫌だよ。

だから私は水分を補給する。ただの水じゃダメなんだ。
もっと私を刺激するようなそれでいて精神を保護するようなたとえば抱くような水が欲しい。
喉を潤し心を満たし・・いいよこれで・・きみのちからになってあげると言ってくれる水。

頼り過ぎているのかもしれない。そんな不安を打ち消すように私は溺れる。
これ以上沈まないためにこれ以上暴れないためにこれ以上流されないために・・。
そして息を吹き返す。ああ・・生きていると私は思う。酔っている精神が真実の私だ。

ふう・・疲れた。いちいち説明しなくても飲みたければ飲めばいいのさ!

買い物帰りにビールを飲んでしまった。それはとてもいけないことだと思った。
そして何食わぬ顔をしてクルマを飛ばし、帰ってからまたビールを飲んだ。

ふらつく足で川辺を歩いた。誰にも見られたくないな・・と思っていた。
ゆらゆらと静かに川面が揺れている。薄っすらとオレンジ色のさらさらとした水。
一艘の川船が音をたてて通り過ぎた。いきなり水が暴れ出す。
ちゃぽんちゃぽんと私をめがけそれが襲い掛かって来た。
来いよ!ほらもっとこっち!私は挑発している。怖いことなんて何もない。
ただ・・私に構って欲しいのだ。寂しくてたまらないのだ。

サンダルを脱ぎ捨て水を今度は誘惑する。ほら濡らしてごらん!手を伸ばしてごらん!
水はそこまで近くなっているくせにイヤイヤをする。頬を染めているくせに素直にならない。
波だっているくせにまるでそれを気付かれるのが自分の落ち度だと恥じるように・・。

私は足を浸してみる。ひんやりとそれは冷たい水の頬。
その頬を叩いてみる。痛いと言ってごらん・・もっと暴れてごらん。

水は急におとなしくなる。はるか遠くまで薄紅色に染まり流れることを忘れたように。
その静けさが怖くなる。そしてたまらなく寂しくなる。

どうして涙が零れるんだ・・・。
私は酔っていた。もっと欲しいと願った水が・・きっとこれなんだと思っていた。



2002年07月20日(土) うなぎの思い出

梅雨明けと海の日と土用の丑の日が・・いっぺんに来た!
夏なのだ・・ああ夏なのだ夏なのだ・・。

朝から青空が嬉しく子ツバメのようにはしゃいでおりました。
しかし夏の太陽ってこんなに燃えていたかしら?と戸惑うほどの暑さでした。
夫が急に思い立って「海苔網を洗うぞ!」と言い出し、頑張ってお手伝いしたのだけど・・
暑さでバテバテ汗だくふらふらで、お昼にビール飲んでからぶっ倒れてしまったのです。

なんと・・3時間も昼寝してしまい、もったいないような夏の午後をしてしまいました。
目覚めてからふと、ああ・・『海の日』だったなあと思い出し、ふらりとドライブ行きました。
先日サーファーが行方不明になったあの海へ行ったのですが、今日も大勢のサーファーが来ていて
そこら中で裸になっているんです。もちろん女性もです。
小麦色の肌が目に焼きついてしまいました。見ないふりをして見るのが得意なもんで〜
しかし・・若者の間を縫って浜辺を歩くのって・・とても緊張してしまうんです。
なんだか場違いのような・・カメラ持ったおばさんなんて・・やっぱ恥ずかしいですよ。

結局、ほんの少しだけ『海の日』を楽しみ、さっさと逃げるように帰ってしまいました。
さあ・・次は『うなぎ』だ!なんて思っているところは、やっぱおばさんですよね。

で・・いつものマートへ行けば当然、うなぎおいしかば焼き〜店の外で焼いていました。
ずっと朝から焼いていたんでしょうね。汗だくの店員さんの顔見たら買わずにはいられません。
でもとりあえず店内のうなぎも見てみることにしました。
それがなんと天然うなぎが一匹3500円ですと!ぶったまげた〜買う人いるのですか?

実は子供の頃・・夏は毎日のように食べていました。いつが丑の日だなんて知らなかったです。
私は9歳まで四万十川上流の山村で育ち、母が趣味でうなぎを捕っていたんです。
当時の母は25歳くらいだったかしら・・若いからなんでも挑戦する人だったんでしょう。
近所の川漁師さんに『うなぎ漁』を教えてもらったらしいのです。
竹で編んだ筒のようなものにミミズを餌に入れて川底に沈めるんです。
明くる日それを引き上げたらうなぎが確実に入っていたんですね。
母はそれが面白くてたまらなくて、毎日毎日頑張っていたんです。
だから当然のように、晩御飯はいつも『かば焼き』でした。
学校から帰ると玄関先で焼いていましたね。うちわで炭火を仰ぎながら汗いっぱいかいて・・。

その後父の転勤でその村を去ってからも、夏になるといつも思い出す光景でした。
そして「もう飽きたよ!」と言いたいくらい食べ続けたうなぎの味を・・・。

今はほんとに貴重になってしまった高価な天然うなぎです。
仕方なく店の外でかば焼きを買い、右手に冷えたビールをぶら提げ家路を急いだ夕暮れでした。



2002年07月19日(金) るんるんかな?

ながいトンネルを抜けるとそこはどしゃぶりの雨だった。(笑)
毎朝必ず通るそのながいトンネルの、あの圧迫感がとても好きだ。
いつからトンネルが好きになったのだろう・・多分最近だと思ったりしている。

ずいぶん昔、自動車学校の教習車で初めてトンネルに突入した時、私ってば・・
両手両足を咄嗟に離してしまったんです。私も怖かったけど教官が悲鳴をあげました。
「なにやってんだ〜ハンドルを掴め〜!」大声で怒鳴られましたよ。
あの薄暗さ・・押し潰されそうな予感・・得体の知れないものに操られているような錯覚・・。
それが喜びのはずはなく快感だと思うには・・若すぎたんでしょうか?

で・・そんなことを思い出しながら今朝も職場に着いた訳ですが・・
今日は一日、どうもいけませんでした。いつもいけないような気もするけど特別やる気が起こりません。
でもちょっと忙しかったりして、いつのまにか真面目にやっていたりするのです。
お昼前にお客さんが来て、お弁当も遅くなったけど・・我慢しました。耐えました。
当たり前のことなんだけど自慢したりするんですよね。可愛くないなあ・・(笑)

今日は3時でチ〜ンさせてもらって、また逃げ出してしまったのです。
不思議なもんで二週間ごとに背中が痛くなるんです。まるで痛くなって欲しいように痛くなる。
で・・喜び勇んでクリニックまでぶっ飛ばしてしまうんです。るんるんしてますけど・・。
先生いわく、私のからだは二週間が限度なんだそうで、その日が来たら一度に疲れが押し寄せて来るらしい。
そして例の治療器に会いたくてたまらなくなるんだそうです。
「よくしたもんだな〜」と感心しながらいつもお世話になってます。

そして快感してる間に眠くなるのが常でして、眠らせてもらうのが癖になっている。
今日はなんと40分も寝させてもらったんです。いやはや・・我ながらあつかましい・・。
「そろそろ買い物行く時間よ!」って看護婦さんが起こしてくれました。
ああ・・今日も甘えちゃったなあ・・と頭を掻きながら帰るのです。ふらふらと・・。

今夜は『簡単野菜いため』すばやく強火でさっさと仕上げるのがコツです。
味付けは・・市販の粉末ラーメンスープなんですよ。結構いい味出ますって・・。
しかし・・ちと新メニュー考えないと、こんなもんばっかじゃいけないのかなあ?
まっ・・いいか。お腹さえ満足すれば何だっていいや・・。

8時過ぎ、娘が帰って来る。クラクション二回鳴らして帰って来た。
今夜は携帯の着メロ変えたので聴かしてくれたのだ。それを聴いてちと感動してしまったよ!
だって・・私も変えたばかりなんだけど、それが同じ曲だったんです。
桑田さんの『可愛いミーナ』ふたりで鳴らしあって口ずさみました。

偶然ですね〜母さんさすがですね〜娘がほめてくれたようで、私は上機嫌で微笑みました。
ほんのささいなことが嬉しくて、おかげでこんなに元気でいられます。



2002年07月18日(木) ほっとな瞬間

午前10時頃からどしゃぶりの雨が降る。
その時私はJAの窓口に居て、ちょっと小止みになるまで待たせてもらうことにした。
そしたら女の娘がお茶を淹れて持って来てくれて、遠慮なく頂いたのだけど・・
そのお茶があまりに美味しくてついつい「はぁ〜」と幸せな吐息が漏れてしまった。
田舎ならではのもてなし、都会では考えられない光景でしょ?
ほんの5分の雨宿り・・一日の元気を頂いたような出来事であった。

しかし木曜日ともなると何処からともなく疲労感が漂い、やる気を出したりあくびをしたり・・
お昼休みを待ちかねてクルマで熟睡してしまった。
まだ降り止まない雨の音を聴きながらウトウトがぐうぐうになって涎まで出る始末。
案の定午後からはすっかり脱力してしまい、目も虚ろで電話のベルに驚く状態となる。

で・・受話器を取り損なって落っことし机の角にぶつけるし・・
黙っていれば良いものを「あっ!しもた〜」と大きな声をあげてしまう。
それでも受話器を耳に当てればいつもの20歳若い声が出るから不思議なもんである。
相手の方が笑いを堪えているのが分かり、やっと恥ずかしさが込みあげて来た。

仕事はいつも午後4時で終わる。5分前には机の上を片付けてチ〜ンで逃げ出すことにしている。
そして20分の山道、10分の国道、四万十川を渡れば我が家はすぐそこだ。
でも我が家を通り過ぎて近くのマートにお買い物に行くのが日課である。

今夜も茄子だ。冷蔵庫が茄子だらけなのだ。考えたあげくマーボ茄子に決めた。
それからまたカツオだ。週に2回はカツオを食べているような気がする。
茄子を炒めながらカツオのたたきを作るのはちょっと苦しかったので・・
夫に茄子を炒めてもらうことにした。なのに・・あのひとったら・・・・。
焦げているのにいつまでも炒め続けるのです。火を弱めることも知らないのです。
「もういいから!火を消しなさい!」と怒鳴ってしまいましたよ・・まったくもう・・。
そしたら何て言ったと思います?「俺は火を消すのが好きなんだ!」ですと・・
根っからの『め組』なんですね。ついつい微笑んでしまいましたよ〜

で・・気が付けば息子とふたりでカツオのたたき食べまくり、私に2切れ残してくれていました。
いいんです。どうせ私なんか・・いつも残りもんなんだから・・いじいじ・・
でもね・・娘にはちゃんと先に取ってあるんです。帰ったら真っ先に出しますよ。


そして愛する娘が帰って来る。やっと私の肩のちからが抜ける瞬間だ・・。
ほっとする瞬間が愛しく思えるって幸せなことですよね。



2002年07月17日(水) そっとおやすみなさい

グラスの氷が揺れている。ゆらりゆらりともの想いぶつかりあって私は溶ける。
そして冷たくそしてやがて私は生ぬるい女になった。
飲み干せるひとは誰もいない。グラスを持つ手が震うならその手を・・離しなさい。


ああ・・いきなりなんなのさ。いったい何が欲しいのさ。ん?怒らないから言ってごらん。
ごめん・・そんなつもりじゃないから、ただちょっと酔っているだけ・・だから。
聞かないで見つめないで触らないであっちへ・・行って!

だめだなこりゃ・・相当イカレてしまったらしい。こんなんで続けられるのか?

ふう・・支離滅裂のふりをするのも楽しいもんだ。顔が見えないとこんなことも出来る。
すみません・・だましていました。私はこんなに正気です。

では、真面目に逝かせて下さい。生かす活かす・・ほんとは生かして欲しいのです。
こんなはずじゃなかった。どうしたら変れるんだ。時間ばかり流れているよ・・。
ああ・・じれったい。しゃんとしないと消しちゃうぞ!いいのか・・それで。

もういい・・どうでもいい。眠いよしんどいよ助けてよ・・・。
帰りたいよどこでもいいから。ここじゃないもっと遠い所・・。

みっともないから寝るよ・・おやすみなさい・・また明日・・。



2002年07月16日(火) マミーの一日

今夜は恐る恐るビールを飲んでみた。ごくんではなく嘗めるように・・(笑)
そして急いでガスター10を飲んでいる自分は・・かなり神経質かもしれない。
そこまでしなくてももう一日休めばいいのに。それが出来ないくらい暑い一日だった。

嵐が静かに通り過ぎてくれたおかげで、興奮することもなく朝を迎えた。
夫に少し小言を頂く。おまえな・・そんなに台風好きか!農家の人に怒れれるぞ!
ごめんなさい・・ちょっと調子に乗りすぎていたかもしれない。
通勤途中の田んぼの稲が黄色く色づいているのを見て、やっぱ来なくてよかったと思う。

仕事は午後から暇だった。来客もなく電話も鳴らない。おまけに事務所は私ひとり。
このうえないチャンスとみてついつい文庫本を読んでしまう。
昨日までは馴染めない文章だ・・などと偉そうなことを思っていたけど・・
後半からすっかり馴染んでしまって惹き込まれてしまった。
これがほんとの『恋愛中毒』なら、私はただの依存症だと安心した。(笑)
ただ・・無言電話をかける女の気持ちはよくわかる。
それから・・もう使われていない電話番号から流れてくる女性のガイダンス・・
私にも似たような経験があった。何度も何度も聞いてしまうんだよね・・(苦笑)

とにかく過ぎたことだ。今更反省するのはよそう!今はそうじゃないもん・・・。
ん?なんでこんな話しをしているんだ。いやだいやだ・・思い出してしまったじゃないか。

つうわけで、またもや横道反れまくり赤信号が点滅し始めている。
やばいので即刻方向転換したいと思う。



ではさっそく今日の嬉しかったこと。それは娘に褒められたことだ。
今夜の晩御飯ちょっと頑張ったので、「やれば出来るじゃん!」と言ってもらった。
オムライスと野菜サラダなんだけどね・・たいしたことないかぁ・・。
でもねドレッシング自分で作ったのだ!キューピーじゃないよ・・。
たぶん5年ぶりくらいかな・・昔はちゃんと手作りしてたんだけどね。
簡単にすぐ出来ちゃうのにそれさえも面倒な日々なんだ・・反省してるけど。

娘が名付けてくれた『マミーどれっすぃんぐ』ちょっと発音が難しいけど
ふたりで声を揃えて何度も呼んだ。歌うように娘が美味しいと言う。
私は舞い上がる喜びを隠し切れずに「うまいかコノヤロ〜」と言ってしまった。

そしてしばらく笑い続けた。娘の口元にどれっすぃんぐが付いていてまた笑った。



2002年07月15日(月) 実は嵐が好きだった

まもなく暴風雨圏内に入る見込みです。とテレビで喚いているけど・・ん?て感じ。
静か過ぎる・・別に待っている訳じゃないけど、来るなら早く来て欲しいよ。
そわそわして落ち着かないのさ。なんだか花火が上がるのを待っているみたいな夜だ。(笑)
ど〜んと荒れるのも心騒いでいいもんだ。めちゃめちゃになるのもいいだろう・・。
不謹慎だと思うかもしれないけど、私は子供の時から嵐が好きだった。

10代の後半だったか・・嵐が過ぎるまで外で遊んでいたことがある。
最初はクルマの中で楽しんでいたんだけど、いきなり外に飛び出してしまった。
とても立っていられない自分がよろめくのが愉快で、顔に打ち付ける雨が痛くて・・
放心状態になってしまうんだ。雨に殴られるって結構快感なんだよ。

そんなふうに濡れてみたい・・実は今でも思ったりするけど、さすがにね・・この年じゃね。
でも、変なおばさん暴風雨突撃隊の隠れリーダーになれるかもしれないな。(笑)


冗談はさておき、ほんとうに今は静かです。じわじわと近づいている気配も感じない。
雨戸も締め切って愛犬も玄関で寝ています。庭のハイビスカスも家の中で蕾してます。
そして私はいつものように焼酎を・・と言うべきところですが、今夜はイケマセン。
実は昨日からお腹の調子が悪くて、今日は胃痛でガスター10の一日でした。
だから大好きなビールも我慢して現在に至っている訳です。ああ・・情けない・・。

たまには素面も爽やかで輝かしいかな?とか我ながら自負していますが・・(笑)
欲望を抑える練習なのか試練なのかはたまた忍耐などと言う素晴らしいものなのか。
そんな大げさなもんじゃないですよ。痛いんです・・ただそれだけ・・。


さあ・・そろそろ来るかな嵐。やだ・・待ってるみたいで図星じゃないか。
素面でも結構本音言えるんだ。たいしたもんだな私。不思議だな・・・私。



2002年07月14日(日) ちょっと聞いてください

あまりの蒸し暑さに・・とうとう私は水の中に飛び込んでしまった。
泳げもしないくせになんて無茶なことを。私が沈みながら水に漂うのを私は見たかった。

ほんの気分転換です。夏らしいカーテンに変えちゃったみたいな夜です。
これで私が変れるならしめたもんですね。もうまともにはなれないかもしれませんが。(笑)


さて・・昨日行方不明になってしまったサーファーの話しを少しいいですか?
依然として発見されてないのですが、ちょっと不思議な話を聞きました。
実は・・どうやってサーフビーチへやって来たのか未だに分からないのだそうです。
もちろん何処から来たのか名前さえも分からないようです。

たった独りでサーフボードを抱えて砂浜を歩いて来たのだそうで・・
地元のサーファー達も見かけたことのない全く知らない若者だったそうです。
昨日は海が荒れていてとても危険な状態だったのに、その青年は平気で海へ入ったとか。
そして高波に揉まれたかと思うとすぐに流され始めてどんどん遠ざかって行ったそうです。

あらゆる手を尽くし捜索したにも関わらず、もはや絶望かと皆諦めていたようですが・・
とにかく身元が分からないと家族にも連絡が出来ないですよね。
それで徹夜であたりに停めてあるクルマや民宿やらを調べてみたそうですが・・
どのクルマもちゃんと持ち主が存在して、帰って来ない泊り客もいなかったそうです。
自転車やバイクまで調べたらしく、まさか遠くから歩いて来たとは考えられないですよね。

で・・これはほんの噂ですが・・もしかしたらすぐに近くの浜へ泳ぎ着いて、
ああやばかったなあ・・危ないところだったと、急いで帰ってしまったのではないか?
その時クルマの窓から浜辺を眺め、えらく警察やら消防やら騒いでいるが何かあったのかな?
と首を傾げながらも、疲れと空腹に耐えられず家路を急いでしまったのではないか?
捜索に疲れ果てた関係者達のあいだで・・こんな憶測も飛び交っているそうです。

夫もそうだと良いが・・と言ってますが、私はきっとそうだと思ったりしてます。
そうでないなら、その青年は歩いて来たとしか考えられないもの・・。
でも地元のサーファー仲間でないなら、いったい何処から歩いて来たの?
だからきっと生きていると思うんですよ。

それでも捜すことは続けるそうです。明日も多分あさっても・・・。



2002年07月13日(土) つまはおんな?

夕暮れ時・・けたたましくサイレンが鳴って、夫が急いで出掛けて行った。
火事かな?と思ったらそうではなくて、サーフビーチで若者が行方不明になったとか。
海上保安庁や地元の漁師さんが捜しているけど、消防団にも召集があった。

夕食後のんびりと寝転がってテレビを観ていたのに、サイレンが鳴ると別人になる。
これだけは我が夫ながら感心する。とても機敏で・・ちょっとカッコイイなと思う。
火事だともっとすごいんだよ!近所でボヤ騒ぎがあった時なんか頭から水を被って
火の中に飛び込んでしまったんだ!あの時は・・死ぬかと思ったよ・・。

本人いわく・・子供の時から野次馬根性がずば抜けていたんだって。
そうでないと消防団は務まらないぜ!と自信満々に言っているくらいだ。

でもね・・ほんとはとても臆病なんだよ。
特に水死体に弱いらしい・・。捜していてもどうか他の人が見つけてくれますように・・
なんてことを思っているらしいんだ。すごい不謹慎なこと書いてごめんね・・。

今夜の捜索が打ち切りになってさっき帰って来たけど、明朝5時半からまた始めるそうだ。
せっかくの休日なのにしんどいだろうな・・。私も朝寝坊してる訳にはいかないな・・。

週末は県外内の若者で賑わう・・あの私の好きな海。
この前のオフ会にもみんなで行ったあの海だよ・・。
若い命を呑み込んでしまったんだろうか・・あの波が・・なんだか信じられないね。



なんかさ・・暗い話しになってしまったので、最後に今日の嬉しかったこと。

今日は娘がお休みで、一緒にお買い物に行ったよ。久しぶりで嬉しかった。
でもね・・CDレンタル店でちゃっかり3曲も借りられてしまった。
一緒に払って〜って甘えるんだもん。ああ・・娘にはめちゃ弱いのだ。
それからドラッグへ行ったら、化粧品コーナーで粘られた。
どれがいいかな?なんて私を頼りにするもんだから、ついつい買ってあげたのだ。

おまけに食料品を買っていたら、今夜留守だけど晩御飯食べてから行くね!と言う。
あらそう・・彼氏と食べないの?って聞いたら、二人とも金欠なんだって・・。
で・・娘のリクエストで『石焼ビビンバ』にしたのだ。
あと娘の好きな『春雨の酢の物』と『カツオのお刺身』
私はカツオのお刺身と、胡瓜を刻んだだけだった。
後は全部、娘がやってくれたのさ!ありがとう〜

でね・・お風呂入って綺麗に化粧して・・さっさと出掛けてしまったよ。
なんかさ・・一陣の風が吹いた後みたいで、私はぼ〜っとしている。


そしてながい夜・・母さんはまたこうして変身の術を使おうとしているのさ。
もうすぐ変るよ。ほら・・何の努力もしてなくても・・変われるんだよ。



2002年07月12日(金) 輝きながら

珍しくアイスカフェオレを飲んでいる。
だって夕方からずっとビール飲んでいたんだもん。すでに眠くなってしまったのだ。
意識は半透明さ・・雨の音は子守唄だよ・・。

うん・・雨が降り始めたよ。朝はあんなに真っ青な空だったのに・・。
そうそう、さっき雷が鳴ったよ。私アレ・・怖くてたまんないの。
でも稲妻を見るのは好きだな。矛盾しているけど興奮してしまうんだ・・(笑)

今はとても静かに雨が降っている。お隣りの瓦をね、つつつつ〜っと雨が流れてる。
真っ暗でよく見えないけど、その流れる音を感じているよ。
そして眠くなる。だんだん眠くなる・・ああもったいないよ金曜日の夜。

で・・眠るのを惜しんでまでここでこうしている訳ね。
エスケープしちゃえばいいのに・・逃げ出す勇気がないのさ・・(笑)

今日はお昼休みにも寝たんだよ。毎日本を読んでいたけど・・今日は限界だった。
ちょっと夢中になっている本なんだけど・・知りたい?(うんと・・言ってよ)
もちろん仁成だけど『ニュートンの林檎』っていう長編だよ。
この本スゴイよ〜!冷静と情熱なんかよりずっと仁成らしくて好きだ。
これ絶対映画化するべきだと思うんだけど・・もう古いからダメかな・・。

でね・・ちょっとだけ読み進んで、かなり興奮したりもしたけど・・眠くなった。
木陰の風が気持ちよかったよ。すぐ近くに田んぼがあって稲の匂いがするの。
クルマのシートを倒さずに座ったまま寝てしまったよ。

で・・憎き携帯のアラームが突然歌い出すんだよね。
慌てて止めたような止めなかったような・・まだ眠くて訳がわかんなかったけど・・。
そしてふらふらと事務所に戻ったら、私の机にうつ伏せになって同僚が寝ていた。
「これこれ!人の机で寝ちゃダメでしょ!早く起きなさい!」
ちょっとイライラ声で怒鳴ってしまったんだなあ・・。

そして私は仕事をする。とても静かな午後だな・・なんて思った。
10分くらい仕事をしたら、銀行の外交員さんが来た。
その時・・おや?今日はえらく頑張ってるね・・みたいなこと言うので、
あたりまえだい!と威張ろうとしたんだけど・・丁度その時、なぜかまたアラームが鳴る。

なぬ?と思ったね。じゃあ・・さっき聞いたあのアラームは何なのさ??
まさか!!私の脳裏に愛しき友の顔がぽぽっと浮かんで来たのだ。
急いで着信履歴を調べたのは言うまでもないが・・履歴が・・なかった。
おっかしいな・・確かに鳴ったのに・・だから飛び起きたのに・・。

こんなことで冷静になる必要もないんだけど、ちょっと冷静に考えたよ。
そしたら丁度12時50分に娘からメールが届いていた。
「今夜も飲み会♪ご飯いらん!」あのね・・そういうのは午後3時頃でいいんだよ。

ああ・・10分も損しちゃった。そう思っちゃう私ってイケナイのかな?

で・・同僚に謝りに行った。暑い工場で頑張っている姿が痛々しかったなあ・・。
同僚いわく・・「10分くらいどうってことないって!」

そうか・・そうだよね。たかがお昼寝・・どうせ仕事だもんな。
もうひとふん張りやるか〜!
私はいつになく輝きながら・・頑張った。とても元気な午後だった。



2002年07月11日(木) 出来ること

夕食のビールが効いてそのままダウン・・1時間もうたた寝をしてしまう。
とろんとろんといい気持ちの夕暮れだった。
30分で起こしてね!と夫に頼んであったのに、そっとしておいてくれるんだもん。
もしかしたらとても優しい人なのかもしれないな・・とふと喜ぶ・・(笑)

しかし・・主婦はしんどいもんだ。そんな時間のロスが後々まで響いてしまう。
しばしぼんやりと立ち尽くすように台所で放心状態になる。
よっし!先にお風呂に入ろう!目を覚ましてしゃんとしなくちゃ・・何も出来ない。

少し熱めのお湯に浸かると一気に元気が出て来た。うん・・いいぞ・・その調子。
お風呂から出ると汗が吹き出して来る。その汗が心地よくて生き返った気分になる。

食器を洗う前にパックをした。我ながら愉快な顔だ。笑いたくても笑えないが・・。
リフレッシュするのはいいもんだ。こんな顔でもさっぱりとウツクシクなる。
何事も手遅れということはあるまい。出来ることから試してみるべし!


洗濯物を干していると娘が帰って来た。いつもより遅い帰宅でダルダルの様子・・。
「ごめん!自分で温めて食べてて」と言えば、「出来ないよう・・」と甘える。
よしよしそうか・・疲れているんだね。やっぱ母さんが居ないとダメだね。
今夜の母さんイライラしてないの。とっても優しい母さんだよ!(笑)

そして久しぶりに娘の相手をしながらテレビを観る。
“とんねるず”の番組で、年増のお母さんが娘達とダンズを踊っていた。
「ねっねっ?お母さん幾つ?」娘が年を訊くので正直に答えてあげた。
「ほらほらスゴイよ!このお母さん、かっこいいよ!」
うん・・スゴイね!あのさ・・私もやれば出来るかも〜(笑)
何事も手遅れということはあるまい。出来ることから試してみるべし!

出来なくなってしまったことがいっぱいあるんだよ・・。
無理して頑張ったらしんどくてたまらなくなることが・・。
そして試すのが怖くなるんだ。やれば出来るかもしれないのにね。

でもさ・・あれもこれもって欲張っていたら身が持たないもんな・・。

私はとても欲ばりなんだ。諦めきれないことがあり過ぎて悩む。
もっと身軽になったなら・・きっと出来ることだけ頑張れると思うよ。

“捨てる”って勇気がいることなんだよね。
最近ずっとそればかり考えているよ・・・。

たとえば心がずっと執着しているもの・・それさえ捨てちゃえば楽になると思う。
手遅れなんてそんなことはありえない。
だってそれは・・私が自ら創りあげてしまった“物語”だもん。
妄想だって分かっているくせに、どうしても捨てられないだけなんだよ・・。


何事も手遅れということはあるまい。出来ることから試してみるべし!



2002年07月10日(水) ごめんなさい

午後から久しぶりに青空に会えた。でも・・気温が34℃を越えたとか・・暑い。
おかげで私のなかで何かが蒸発してしまって・・こころがカラカラに乾いてしまう。
風になびく真っ白なシーツみたいだ。目を凝らさないとアノ染みが見えない。
アレは少し目障りだった。だから本当は見て欲しくなんかないのだ。

そう・・これでいい。そしてきちんと畳んでしまおう。
このシーツは使わない。でも・・捨てるには惜しい。
しばらく隠しておこう。そしてそのうち引き裂いてやろう。
端っこを歯で噛み千切って指先を捻るようにして思い切り引き裂く。
考えただけでゾクゾクしてしまうじゃないか。きっとそれは快感だ・・。

ああ・・また書く方向を間違えているんじゃないか?
これでいいのか?こんなんで・・これが私でいいのか?

何かが足らない気がする。そうだ・・酒だ!サケヲモッテコイ!

つうわけで・・いつも以上に呑んでみようかなと思ってる。
酔っても変らなかったらごめん・・でも頑張って変わってみせるから・・待ってて。

で・・BGMは中島みゆき『わたしの子供になりなさい』好きだよこれ・・。
愛だとか恋だとか難しいこと言っちゃいけないんだよ。
観念して私の子供になりなさい!なんて言ってみたいよなあ・・。
これは憧れかな・・きっと夢だね・・何度聴いてもため息が出る。

ふう・・いけない。また書く方向間違えてる。
これこれ・・しっかりしなよ!情けない奴だなあ・・。

さあ!もっと呑んでもっと酔って・・「変るわよ〜」って言ってごらんよ!
はい!呑ませて頂きます。止めないで下さい。意識なくなっても抱かないように。

って・・言ってはみても抱かれるのも夢だな・・。
それはからだ抱くのじゃなくて・・「よしよし大丈夫だよ」そんな感じ。
私のすべてを受け止めてぎゅっとしてくれるならそれだけで・・いい。

はあ・・また染みがついてしまった。
汚いよ穢れてるよみっともないよバカだよどうしようもないよ・・・。

明日・・洗おう!そして干そう!
明日・・晴れたらいいね・・・。



2002年07月09日(火) ゆびきりげんまんまたあした

嵐よ来るなら来てみろと身構えているうちに・・風が静かになる。
まるで誰かさんのようだ。切羽詰っていたくせに・・また穏やかな夜が来る。

逃げ惑うのはよそう。このままこうしていればいい。
不安がることは何もない。自分の意思で・・歩け歩け・・。

どこまで歩けるか分からないけど、もう後戻りは出来ない。
私にだって希望がある。夢だって数え切れないくらい・・重いくらいある。
今それを捨ててしまったらどうする?また探しに行くほどの時間があるのか?

ないよ・・そんな時間。私の人生はとても忙しいのだから。
どんどん年を重ねて焦っているんだから。若くないって・・結構辛いんだから。

ふう・・いつだってこうしてため息をつくのが上手い。
でも本当は開き直るのが得意だ。落ちて這い上がる時のこの意気込みに惚れる。


ああ・・でもいつまでこんなこと書いているんだろうね。
もっとほら・・楽しい話しとかしたいと思わない?
私はそう願っているんだけど、・・無理矢理じゃよけいに楽しくないのかな?

仕方ない待とう・・多分明日だ・・。



いいよね・・明日って・・嬉しいよね

ころころ・・転がって・・辿り着く日

どんな顔・・どんな声・・待ち遠しいよ

わたしが・・あなたが・・みんながいて

じゃあね・・おやすみ・・またあした

いいよね・・明日って・・楽しいよね

ゆびきり・・げんまん・・またあした



2002年07月08日(月) わなわな・・でも負けない!

夕食の時・・とても嫌なことがあった。
土壇場に追い詰めらて崖っぷちで最後のアルコールを流し込んでいるみたいな。
そしたら右手が急に痛くたって、電流が流れているみたいに痺れ始めた。
神経が一時的にパニックになってしまたのだろうか・・自分の手じゃない・・。

昨夜のこと・・親戚一同の集いがあって、私たち夫婦も酒宴に参加していた。
その席で夫に耳打ちした人がいる。私のHPのことを知っているか?と・・。
夫はもちろん知っている。ただ・・写真をアップしている部屋だと信じている。
でも・・見たいとは言わない。見て欲しいと言ったこともない。

私が文章を書くのをとても嫌がるひと・・。
詩が私のココロであることを恐れるひと・・。
それを見つければどんな手段を持っても壊したいひと・・。

息子が醒めた目をして呟く。
「おまえは満足かもしれないけど・・どれだけ恥を晒しているか分かっているのか!」
息子が私のことを「おまえ」と言う時は・・本気で怒っている時だ・・。
「恥をかくならおまえだけでいい・・俺達まで巻き込むんじゃないぞ!」

私は右手を庇いながら擦りながら・・完全に落ちる。真っ暗な落とし穴の中・・。
わなわなという表現がこの世にあってよかった・・と思った。

それ以上は聞きたくないという顔をして夫が席を立った。
息子は、あっけらかんとしている。私はすぐにでも死んでしまいたい気分になる・・。



食後の後片付けもしないで部屋に篭る。すぐに息子が乱入して来る。
イヤホンで耳を覆ぎ”片想い”を聴いていたら・・今夜は泣けるではないか・・。
どうしてこんな時・・夕陽が見えないのだ!恨めしいくらい灰色の夕暮れだった。

「おみくじ引いてみろよ!」息子がからかうような視線で窓辺で笑っている。
「きっと大凶だぜ!」私をもっとどん底に突き落とそうとする。

私は落ち込んでいる割りにムキになるのが上手い。
もう右手は大丈夫みたいだ。軽やかにマウスが動く。そして『おみくじ』も引ける。

どうだ!参ったか!私は大凶なんかじゃない。ささやかに末吉なんだ・・。
ただ運勢は“理性に欠けているだけ”と記してあったからウケた。
そうだよ・・その通りだよ・・理性のかたまりじゃ書いてる意味がないじゃん・・。
人生の“参考書”書いてるんじゃないんだからさ・・。

私・・あとどれくらい生きられると思う?
それが分かっていれば計画的に生きていくことも出来ると思うよ・・。



私はいつだって崖っぷちに立っている

だから背中を押せば難なく落ちることも出来る

でも生きたいなと思っている

これが私こんな私目を逸らさずに私を見て!

理性とか常識とか教養とか・・そんなもんいらない

私のココロを処分しないで・・

ずっとここに居させて・・

生きたいよもっともっとずっと・・

ああ最後だったね・・って私を憶えていて欲しいから・・・・。



2002年07月07日(日) 愉快だね・・

織姫と彦星がどうのこうのと・・そういうのにうっとりしている気分になれない。
と・・口を尖らせているくせに夜空を仰いでしまう。

別に見えなくたっていい。逢いたければ逢えばいい。
逢ってどうするつもりだろう・・。繋いだ手を離す時たまらなく寂しいくせに・・。
約束だとか誓いだとか願いだとか、そんな支えで生きていられるなら・・生きれば!


ふう・・今夜はロマンよりマロンが好き。(笑)
モンブランでもタルトでも羊羹でもいい。からだ中甘くなってみたい。
そして蟻んこに食べられてみたい。そのちくちくした痛みが欲しい。
最後に髪の毛が残るんだよ・・。食べて欲しいけど残されてしまうんだ・・。
いやだね私。それでも生きていけるからしぶといよね。

そうそう・・今日は髪を切ったよ!ちょっと可愛くなったみたい。(爆)
顔さえ見なかったら女子高生だよ!なんかエメロンのCMに出たくなった。さ・・。
でも短いとダメかな?ああ・・そうだよ・・ダメなんだ・・。

愉快だね・・私がわたしをくすぐっているみたい。
もうお箸が転んでも泣かないよ。たぶん笑ってみせる。
うん・・浮上してるんだと思う。信じられないくらい私は軽い。
まるで風船みたいだ。さあ・・早く手を離しなさい!って命令したい。


           


そして空その果てのむこう逢いたかった雲その白い靄のようなひと
私はわたしが割れる音を聞きたくてたまらない・・・。

           



2002年07月06日(土) 微笑みづくし

自分で作る自由・・今まさにそれ。
誰かに邪魔されたら睨み付けると思う。
眉間に皺を寄せてとても不愉快な目をして笑えない顔で不機嫌な声で。

とても貴重なものだから壊されると悲しくなる。
部屋に鍵を掛けてしまいたい。携帯もオフにしてただ窓は開け広げて・・。
夜風は好きだから許す。雨がやんだから・・そよよの風が好きだから。

ああ・・またこんな女になっちまった・・。
何かになりきろうとしているんじゃない・・なってしまうんだ。
この無様さが嫌いになれるほどの理性が私にはない。
現実とか常識とかそんな固いものを受け付けられない私の「こころ」
それは指で押しただけでへこむ。ふわふわではなくふにゃふにゃしたこころ・・。

ああ・・微笑みたいくらいそれが愉快。
くすくすと笑いながら今・・これを書いている。



夕方まで眠っていた。
買い物に出掛けるためにお化粧をした。
お店で息子の元彼女に会った。
「もう会うことはないと思ってました」と彼女が微笑む。
「ずいぶん過去になってしまったね」と顔を覗き込むように話す。
「会えて嬉しいです」と彼女がまた微笑む。
「会えてよかったね」と微笑みを返す。

じゃあ元気でと颯爽と歩き振り向いて手をあげてまた微笑む。
そう・・こんな感じで今日は微笑むのが似合う日。


借りてきたCDアルバム・・浜田省吾「SINCE1975」
             

浜田省吾の「片想い」聴きながら・・泣けない夜。
不思議と顔が綻ぶのが可笑しいくらい。

こころは自由だからどんなに邪魔されても彷徨っていたい。
壊されても引き千切られても・・いくらでも微笑むことが出来るそんなこころが欲しい。



2002年07月05日(金) 愛の交渉成立

今日は仁成の「愛の工面」を読んだ。
お昼休みに読み始めて・・あと5ページで時間切れになる。
仁成の写真を見るのは二度目・・一度目は「函館物語」だった。

「愛の工面」には彼の妻だった女性が居る。
彼女が耳掻きをしている写真がとても好き。
頬杖をついて「どうしたいの?」と言っているような顔が好き。
愛が自然に顔を出しているけれど、撮りたければ撮れば!とその愛が答えている。

で・・だからどうしたと自分で突っ込んでしまうけど・・
私はどうしても娘の写真を撮りたい。この先じゃなくて今の娘を・・。
たとえば仕事から帰り、クルマのドアを乱暴に閉めている疲れた顔を。
ひとりで晩御飯を食べながら空腹を満たしているそのふと零れる笑顔を。

何度も交渉する。断られる。「勝手に公開したやろ!許さない!」真顔で怒る。
今夜は説得しているうちに涙が溢れ出す。
「そんな・・嘘泣きなんか・・したってダメ!」また怒られる。

どうして今じゃなきゃいけないのか・・その訳を話してみる。
それは二十歳だから。とても眩しいから。忘れたくないから。
なによりも大好きだから。とても大切だから・・・。

5万だね・・。娘が先に切り出す。
月々少しずつ払うよ・・嬉しさを隠し切れず私は微笑む。
ダメ!ちゃんと先払いで耳を揃えて出しなよ!

悔しいけど好きなものは好きだ。
今しかないかもしれないその輝きを、この目に焼き付けておきたい。

そして海へ行きたい。その素足と踵と頬に絡みつく髪と背中と光る海と・・
もう思い残すことがないくらい娘を愛していたい。



2002年07月04日(木) こんな女に誰がした

お風呂上りの濡れた髪のままで、洗濯物を干していた。
月もない星もない・・でも風がある。
台風の影響だろうか、涼しいくせに湿っぽい風がくすぐるように吹いていた。

最後はいつも靴下。今夜は娘の靴下が5足もあった。
赤やら黒やら、それは子供の靴下みたいに小さくて可愛い。
最後のひとつを干し終えて「ふぅ・・」と小さく息を吐く。

なんだかとても疲れているな・・と思った。
明日が金曜日なんて信じられないくらい駆け足で、日々をやり過ごしている。
時間が足らなくて焦る。そのくせ少しでも怠けたくて遅れる。

洗濯籠を持ったまま路地に立つと、そのくすぐる風がとても恋しくなった。
これはいいな・・と大きく深呼吸をする。小さな胸がぽわんと膨らんでくる。
堤防に上がる階段が薄っすらと明かり、その向こうは真っ黒な水の世界。
ふとそれを確かめてみたくなる。どれだけ闇に包まれているのか知りたくなる。

そして濡れた女は誘われるように歩いた。多分もう女だ。でないと許せなくなる。
月よりも星よりももっと優しいものが欲しい。
それは見つめるだけでは気が済まなくて、直に私に触れるものであって欲しい。



風は海の声がした。決して穏やかではなく泣き叫ぶような声だ。
逢いたかった・・と私は思う。呑み込まれても溺れても逢えるものなら逢いたい。
伝えることは何もないけれど、ただその声が聞きたかった。

鳥のように両手をひろげ、その声と抱き合う。
そして何度も何度も髪をかき上げ、爪を立てるように髪をまさぐる。
その指が私の指なのか風の指なのか海の指なのか・・分からなくなる。

暗闇は水だった。とうとうと流れているか?生きているのか?
おまえは荒れ狂う海に溶けて見境もなく乱れるがいい・・。



私は灯りを目指して歩く。そこが私の帰る場所だから・・・帰る。



2002年07月03日(水) 未来予想図?

帰宅したら娘のクルマがあったので、とてもほっとして嬉しかった。
最近はすれ違ってばかりいるので、いつがお休みなのか訊く暇もないのだ。

でも・・洗濯物取り入れただけで、畳んではくれない。
「畳んでくれてありがとう!」ってお礼を言ったら、「どういたしまして」と答える。
ほんとに娘には敵わない。いつもこんな感じではぐらかされてばかりいる。

久しぶりに家族四人が揃ったので、博多土産の「高菜ラーメン」を作ることにした。
5人分を4人で分けようと夫が提案したので、かなり大盛りのラーメンが出来た。
娘が麺を湯掻いている間に私はネギを刻む。ふたりだと余裕で準備が出来る。
もうあてにしないなんて決めていても、居てくれるとほんとに助かる。

とんこつスープの風味がなんともいえない。からし高菜はぴりりと食をそそる。
四人で汗を流しながらはあふうひいふう「美味しいね」と食べた。
娘が首にタオルをかけていて、私はその端っこで汗を拭いた。
「もう!やめて〜タオル取って来なさい!」と怒られてしまったがまた拭いた。

四人だと笑い声が絶えない。これが三人だと私はイライラして・・二人だと緊張する。
いつまでも四人ではいられないけど、続く限りと思う私のささやかな願望だ・・。

家族団欒の度が過ぎて、それぞれの将来の話になった。
私は孫の世話なんて絶対にイヤだから、近くに住まないでね!と頼む。
でも、夫は早く孫の顔が見たくていくらでも遊んでやりたいと言う。
じゃあ・・熟年離婚するから、お母さんの生活を邪魔しないでね!と頼む。

夫が突然、絵を書きたいと言う。老後の趣味は絵を書くことだと言う。
俺に絵を書かせてみろ!上手いんだぞ・・上手いんだからな・・。

私はほんとに何も知らないまま結婚したのかもしれない。
いつもこんな風に突然知らされることがいっぱいある。
絵か・・いったいどんな絵を書く人なんだろう・・?
まだ一度も見たことはないし、絵筆を握る姿なんてとても想像出来ない。

いきなり父になり母となった結婚生活だった。
仕事に追われ子育てに追われ・・お互いのことを知ろうともしなかったこの年月・・。

時という日々が少しずつ変化し始めた気がしている。
それはどんなにあがいても逆らえなくて、それぞれの未来の道標のように・・
私たち家族の行く末を決めてしまうことになるのだろうか。


その絵を見ることが出来るのだろうか。それはいったいどんな絵なんだろう・・。



2002年07月02日(火) ん?なにこれ?

気紛れに小さな文字に変えてみた。それも仕事中に・・(笑)
ちょっと気分転換しなくちゃね。マンネリ化して自分でも飽きているから・・。

なんかさ・・今週は時間が経つのが早過ぎるよ。
イライラしちゃいけないって思うんだけど、気が付いたらいつもイラついている。
その度に「どうどう!」って馬みたいに宥めているのだ。
そしたら「ヒッヒ〜ン」と鳴くんだよ。自分の心の中で声がする。

どんな時もあるんだって思うけど、上手く手綱を捌けない。
暴れ馬みたいに狂って駆け出してしまいたくなる。
やばいな・・それってまた逃亡したくなった兆しかもしれないね。

だからと言って弱音は吐かない。あれこれ思い悩まない。
そう決めたから負けたくない。そのうち穏やかな気持ちになれるだろうと思う。
ただ・・そのイライラの原因が分からなくて自分ではどうすることも出来ないんだ。
なんだか大切なネジが一個どこかに転がってしまったような気分。

今も・・どうしてこんなこと書いているのか分からないよ。
もっと明るく行こうって自分では思っているのになあ・・。

ほれほれ!今日はどんな一日だったのかな?
そう問いかける自分が鬱陶しい。本当の私が反抗して手におえないんだ。
ごめんね・・こんなんでちっとも面白くないね。

お芝居?まさか・・でも見えないからそう思ったほうが読後感が良いかも・・(笑)
どんなふうだと楽しいの?酔っ払ってはちゃめちゃな私が好き?
消しちゃうの?うん・・それが良いかもしれないね。
でも消してからどうするの?また最初から始めるの?

嫌だよ・・そんなの。しんどいもん・・疲れるもん・・。

今ね・・ちょっとタオルで鉢巻してみた。変なおばさん・・(笑)
ぎゅっと縛るとこめかみのあたりがきりっとするよ。
それからグラスの氷を口に含んで「うっ冷たい!」してる。
いいなあ・・この感じ。もう少しほらだんだんこころが冴えて来た。

目を覚ましなさい私!ほっぺをツネってあげるから夢だと気が付きなさい!





と・・ここまで書いたら携帯が鳴る。着メロはSAKURAドロップス〜♪
そしてダチと30分しゃべりまくり、ダチが今夜の目標は「睡眠!」と言う。
「それは夢みながらスイミングすることさ」と私が言えば・・
ダチが「きゃっきゃっ!」と笑い出だす。

とどめは友の「退院したよコール」でした。めでたしめでたし!
ん?いいなあ・・今夜の日記。もう消さなくてもいいよね・・・。



2002年07月01日(月) お母さん・・

喉元過ぎればなんとやら・・ですね。
ああ嫌だ気が滅入ると思っていても、突入しちゃうとなんとかなります。
そして今泣いたカラスが笑った現象が心地よく思えるもんです。

私はただ・・贅沢なだけです。欲張りなだけなんです。
いつまでも夢みる少女じゃいられないのに、時たま夢を見過ぎます。
おっと!待て!現実とかもうちょい把握してですね・・しっかり見てご覧!

ふう・・そして日常が追い掛けて来るのさ。
ダダこねてる場合じゃないよ。歩かなきゃ押し潰されてしまうよ。


そしてちょっとひとっ走り、月曜日と二人三脚してみた。
ほんとは結んだ紐を解いて気ままにてくてく歩きたかったよ。
おいちにおいちにっと掛け声なんかかけないで、鼻歌気分でスキップしたかったよ。
ねえ?誰だってそう思うよね?しんどいもんね月曜日・・・。


今朝はしょっぱなから会社で揉め事があって、専務オババと喧嘩したのじゃ。
あのオババ、ホントに口が悪いよ!いつも一言多いんじゃ!
それを棚にあげといて私に説教するんだよ・・。
「あんたはいつも一言多いの!もっと気をつけなさい!!」だと・・。

ううう・・その言葉そっくりお返ししたかったです。
でも私って小心者だから口ごたえとかできないから・・歯を食い縛って我慢したよ。
そしてとても悲しかったのさ。自分を産んだのがこの女か・・なんてね。

それから後はずっと無視してやったのさ。そして黙々と仕事に励んだ。
そしたらね・・なんだかんだと話し掛けてきて仕事の邪魔ばかりするんだよ。
私はとてもイライラしてて、すぐにでも帰りたい気分だったのに・・・。

ふう・・でも帰る訳にもいかないでしょ。だからそのしつこさにぐっと耐えたの。
そのうち返事とかも要求されちゃって、仕方ないから頷いて答えて・・。
笑いたくもないのに追い詰められちゃって、ふっと笑みも零れてしまった。

私の負けです。ごめんなさい。産んでくれてありがとうございました。
でも私は似てませんから。決して似ているつもりはないですから・・。

そしてまたいつもと同じ午後が来て、なんだか緊張感が消え失せてしまったよ。
今朝のあれはなんだったんだ!って不思議なくらい平穏な時間が過ぎていった。



疲れたな・・って肩で息しながら家路に着くと、玄関でツバメの奥さんに会った。
首をちょこんと傾げてね、私を見下ろすように巣から覗いていたんだ。
「はいはい・・今帰ったよ!」って声をかけて見上げたら・・・
薄茶色のふわふわしたものがピクピクっと動いていたのだ。
そして小さなくちばしがか細く持ち上がってツ−ンと巣から飛び出して来た。

おお!やっと生まれたんだね。あんまり遅いから、もう諦めていたよ。

ツバメの奥さんはお母さんになった。
まだ鳴くことも出来ないその柔かな命を、そっと抱きしめるように包み込み
我が子が飛び立つ日ともに旅立つ日・・・母の使命と愛の日々が始まるんだなあ・・。


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