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うたかた
sakurako

2010年02月06日(土)
滝を見にゆく

ドアトゥドアだと実に4時間近くもかけて、日本三名瀑のひとつを見に行ってきました。
この週末は気温も下がり、珍しい凍結した滝が見られるかもしれないとのこと。「そりゃ見てぇ」と完全防備フルもっこで出発です。特急列車に乗り次第早速プレミアムモルツを開けるてんてーと、「取材旅行の朝からビールをあおる橘てんてー……」と「いい旅夢気分」風のアナウンスをする編集者。今年初旅行でした。
1時間に1本くらいしかない水郡線(「群馬か?」「字が違いますてんてー!」)は、まさに「いい旅夢気分」的な風情。車掌さんものんびり乗客と話していたり。袋田駅から更にバスで15分ほど、小雪ちらつくバス停からは歩いて滝へ向かいます。おっとその前に腹ごしらえだ。
「双葉屋」天麩羅蕎麦、里芋こんにゃく串、酒(またか)
この天麩羅蕎麦ねー、すげえよかった! 天麩羅の種類(えび、ふきのとう、れんこん、まいたけ、にんじん、そしてりんご等々)も多彩で、さくさくで、またメインの蕎麦と出汁が美味い上に、私には有難いことに量がハンパない。これでもかってくらいの大丼。里芋こんにゃく串もでかい。こちらは炭火で焼いた焦げ目が香ばしくて熱燗によく合った。身も心もすっかり暖まった。ごちそうさまー。
そして滝。
見に行って良かった。
なんかこうトワイライトゾーン的なトンネルを抜けた先に忽然と姿をあらわした袋田の滝は、三名瀑というだけあって、ありきたりな表現になるがやはり早大、否、壮大だ。8割がた白く分厚く凍っていて、端のほうだけ水が流れている。エレベーターで上のほうまで上がって行って見るからかさほど高さは感じないのだが、なにせ「自然!」「どどーん!」という趣に人間は「ほうほうこれが」と唸るばかり。
吊り橋を渡って帰り道。「ピクニックコース」の先に、もうひとつ滝があるのだという。「ピクニックコース」ならば行ってみようか、と気軽に入り口の階段をのぼりはじめる。
が、これが。
実際はピクニックとは名ばかりの急斜面、アーンド氷結してるから滑りやすい、かなりの難路であった。手すりにつかまって15分ほど、ぜはぜは言いながらようやくのぼりつめた先で見られるのが、もうひとつの滝「生瀬の滝」。これ素晴らしかった。規模は小さいが、それが却ってよい風情だし、何より「ここまで来なければ見られないとっておき感」が印象に残った。滝で出会った犬とお兄さんによると、袋田のふもと(?)まで行けば行けるそうで、そりゃもうピクニックじゃねえよ……と呆然としたりもした。
女子ふたり連れが階段から降りてきたので「ピクニックコース」を名前の通りだろうと騙されてのぼった人が何組もいたと思う。すいません(笑)。
帰りのバスを待つ間はずいぶん雪が降っていて寒かったが、それすらもよい思い出だ。
「すっげえ遠いとかじゃなければ」の条件付きだが、一度観光してみることを個人的にはおすすめしたい。紅葉シーズンとかもいいんんだろうなー、なにせ「四度の滝」(四季それぞれに違う風情があるので4回見にこなければ味わったといえない)というくらいだからな。凍ってなければ車出せるし、また来よう。
夜はにゃんこさん宅にまたしてもお邪魔して、恒例のあんこう鍋を食べにゆきました。白子の唐揚げ、おいしかったなー。そしてまたしてもみぞれ酒。星がやたらキレイな夜でした。

そういや今朝はいやらしいアルトくんの夢を見ました。ちゃんと髪が青くて声がゆーきゃんだったので私の夢はカラー音声付きなんだなあと。しかしなぜアルトくんが。