眠る金

【 とうち 】 << >> read from the beginning new contact   

父とジャポネ行 2

●2011年12月23日(金)

夢の中で父とやってきたジャポネは、何故か本当の「路面」にあった。
本当のジャポネは、銀座INZ 3という建物の中の、廊下に面したカウンターだけの店(一度前を通ったことがある)であるが、夢の中のジャポネは、INZの入口の前にテーブルが並んでいた。

私が見る夢では何故か、北斗の拳かソイレント・グリーンか、といった近未来の荒廃した世界が背景になることが多いが、その時もそうだった。

冬の寒いさなか、行き場のなさげな人が犇めき合う中に唐突としてある、路上の長テーブルに座った父に、私はふと、
「大丈夫? ここは量が多いという噂だよ」
と声をかけた。退院直後の、それまで経管栄養ばかりでまともな食事もしていない状況である。

そうすると、父はここまできてあっさりと、
「そうか……じゃあやめておく」
と言うではないか。

えっ、と思ったところに、たっぷりのスパゲッティ(ジャポネであるから、当然、小松菜入り)がどっさり供される。
テーブルの上に直接。皿はない。
(※夢の中の話です。実際のジャポネではちゃんと横長のお皿で供されますので誤解のなきよう)

でも父はやっぱり食べない、という。
だってせっかく作ってもらったのに、とあわてた私は、テーブルに山盛りのスパゲッティを手づかみで必死に食べ始めた。(当然フォークもないのだ)

せっかく退院できたのに。(現実ではできなかったのに)
ここまできてなんで食べないの、と哀しくなりながら、スパゲッティを頬張っていた。

そこで、目が覚めてしばしポカーンとしていた。何たる夢。


そう言えば父はよくスパゲッティを食べていたっけなあ、とか、もう病院の中じゃないんだから、夢でくらい食べてよ、とか、余計なことを言わなきゃよかったなあ、とか、それにしてもなんでジャポネなんだろう、とか、まさか行ったことあるのかなあとか、しかしお皿もフォークもなしって一体私の深層意識はどんなことに、とかあれこれ寝床の中で考えた。

それで、これはジャポネに行ってみないとなあ、と思ったわけである。

「本物の」ジャポネレポートにつづく

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今日は友人とカルビープラスで揚げたてのポテトチップスやポテりこなど食した後、カラオケに行った。
イケメンボイス、というのは初めて言われた……
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