電子辞書片手に持って

2010年11月21日(日) 海鳴りが聞こえる

いつも身近な場所に海があることを忘れている

家の前の坂を100メートルほど上っていくと
団地の外れにたどり着き
見渡す限りの畑と田んぼが広がっている
まっすぐに農道を一キロほど進むと
崖っぷちにたどり着き
そこから太平洋が見える
よく晴れた日は水平線が見える

一昨日の夜、
犬を連れて坂を上っていった
すると、普段は耳にしない轟音が聞こえる

海鳴り

曇りがちだけれど暖かい日で風もない
陸地は穏やかだけれども
海は荒れているのだろうか....


坂を下りながら少しずつ遠くなる海鳴りを聞いていた
家の前でも海鳴りは聞こえているけれど
意識しなければわからないだろう

帰宅して母に海鳴りのことを話すと
母は上着をつかんで飛び出していった

去年、母はふるさとを離れてここに来た
海鳴りを聞いてみたいと言っていたので
それがようやく叶ったのだ


ゴーーーーーーーッっと切れ目なく続く轟音
地球の音


胸のなかに固まっていた何かに
揺さぶりをかけられたような気がして

日記とはまた別に
何か書いておくスペースを作っておくことに決めた


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眠龍 [MAIL]

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