VITA HOMOSEXUALIS
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2016年06月03日(金) 女性

 働き始めた私はまわりから「坊や」とか「研修生」とか呼ばれていた。

 最初は洗い物のような仕事しかさせてもらえなかった、もともとアトピー体質だったので、洗い物の消毒薬で手がやられて、ひび割れができた。それでも一生懸命洗った。

 仕事を覚えるまでにはおよそ一年かかった。その間にはたくさん失敗もした。荒くれた職場だったから、ゴツッと殴られたり、ゴム長の上からではあったが、ゴンと足を蹴られたことも何回もあった。

 二年経ったころ、「研修生」と私を呼び捨てにしていた二つ年上の先輩女性と私はほぼ同じ仕事をするようになった。この女性は酒が好きだった。彼女とはたびたび飲みに行くようになった。

 あるとき、二人で私のアパートの近くでさんざん飲み、気がついてみると彼女が家に帰れる終電車が終わっていた。「キミんちに泊まってく」と彼女は言った。二人でふらふらと私のアパートに向かった。「部屋で飲み直す」と彼女は言い、赤い顔のままで冷たい日本酒をあおりだした。それから、仕事の愚痴を言い始めた。それは二人の共通の女性先輩の悪口だった。

 彼女ら二人はどちらも私にとっては怖い先輩で、二人でタッグを組んで私をしごいていると思ったので、本当は仲が悪いということは私にとっては少し痛快なことだった。

 「もう寝るぞ」と彼女は言い、下着だけになって私の布団にもぐり込んだ。布団は一組しかなく、私も下着になってその隣に寝た。

 どちらからともなく体が近づき、私たちはキスをした。それから抱きあった。彼女はブラジャーをはずして大きく盛り上がった乳房を出した。黒ずんだ乳頭が硬くなっていた。私はそれにむしゃぶりついた。

 私は彼女の股に手を当てた。そこはずぶずぶと底なしの沼のように濡れていた。私が指を入れると彼女はびくびく体を震わせて喘いだ。

 彼女は私のペニスを握った。「大きい」とつぶやき、ゆっくりとしごき始めた。
 
 私はその手を止めた。両手で彼女の股を押し広げ、じゅぶじゅぶと露を出し続けているところに自分のペニスの先端を押し当て、そのまま中まで進めた。

 私は腰を動かした。彼女は「う〜」と低い声を出し、それは次第に「あぁ」という高い喘ぎ声に変わって行った。

 私が射精しようとすると彼女は「ダメ」と押しとどめ、私のペニスを膣の外に出した。それで私は彼女の腹の上にドクドクと精を出した。

 彼女の目に涙があった。彼女は泣くのかと思った。彼女の顔は歪んだが、泣かなかった。鼻水が一筋垂れた。「女性の鼻水は初めて見た」と私は思った。私は再び興奮して、彼女の口の中にペニスを突っ込んだ。彼女は上手に舌を使い、私を射精させた。

 「おんなとセックスできた」と私は思った。これは自分の人生の成功のひとづたった。


aqua |MAIL

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