朝6時半頃に彼からメール。
仕事が忙しいので待ち合わせの時間を遅らせて欲しいとのことでした。
夕方、彼がいつもの場所で私をピックアップしてくれました。
運転席の彼の横顔は少し疲れているように見えました。
急遽対応しなければならなくなった予定外の仕事について、
私に話してくれました。
お部屋に入ると、彼はすぐにシャワーを浴びました。
私も彼の後にシャワーを浴びてお部屋に戻ると、
彼はベッドの上でテレビを見ていました。
私が彼の隣に滑り込むと、いつものように彼は私を抱き寄せました。
彼は視線はテレビの画面に向けたまま、
私のキャミソールの左側のストラップを下ろすと、
私の左の胸を焦らすようにゆっくりと愛撫し始めました。
思わず甘い声を漏らしながら、私が彼の顔を覗き込むと、
数日前に別れのメールを交わしたことについては一言も触れずに、
私達は愛し合いました。
「壊れちゃう…。」
求め過ぎると苦しいほど窮屈になる心なのに、
求めれば求めるほど開放され、満たされていく身体。
求め合っている間だけは、
理由も理屈も不安も矛盾も存在しないのでした。
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