獅々丸の雑記帳
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今年、北海道は洞爺湖で既に10万匹を超えるウチダザリガニが駆除されたそ うだ。 ニュースでは捕獲とあったが、特定外来生物として駆除されたのが事実だろう。 今年度とあったので、もしかしたら4月からの数字かも知れないな。 昨年度は4万3000匹程度だったらしく、駆除に当たる人員を増やしたこと で『功を奏した』んだと。
ウチダザリガニは可哀想。
同じように『人間の手によって連れてこられた』アメリカザリガニほどは強く 生息域を拡大できなかったために、外来生物駆除の格好の的になってしまった。
繁殖力が強く在来生物を駆逐する恐れがあるとされるが、なにがその駆逐され る対象かと言うと専ら挙げられるのはニホンザリガニであろう。
しかし、ニホンザリガニの生息数を激減させた張本人は『人間』だ。
ウチダザリガニは人間によって絶滅寸前まで追い込まれたそのニホンザリガニ の残りを駆逐してるだけに過ぎん。
それをまるでトカゲの尻尾切りのようにウチダザリガニに罪をおっ被せて、そ ればかりかさも自分らは正義だと言わんばかりにウチダザリガニを駆逐しニホ ンザリガニを守ってるかのように振舞うなんて愚かしさの極みだ。
自然。
自然とは人為が加わっていない、あるがままの状態をいう。
どこを以って人為が加わってないとするかはそれぞれの観点だろうが、この国 で何十年にも渡って子孫を繁栄してきたウチダザリガニは最早『自然』ではな いのか。
つい最近のこと。 クニマスという鱒が富士五湖の西湖で発見されて、ニュースを賑わしていたの は記憶に新しい。 このクニマスという魚は秋田県の田沢湖にだけ生息する固有種で1940年頃に絶 滅したとされていた。滅ぼしたのは当然『人間』だ。
しかし、何かしらの経緯でその卵が西湖に送られたことで、今回の大発見に繋 がったらしい。
同じ国内とはいえ、固有種の卵を他に持ち出すことが褒められた行為か?
クニマスの再発見を諸手挙げて喜ぶ姿に俺はどうしても違和感を覚えずにいら れない。
何十年か後、クニマスが西湖で増えすぎて駆除の対象にならないことを願おう。
俺、日本人。 はるか昔に大陸からやってきて、この国に住んでいた先住の民を駆逐して国家 を築いた人間の子孫である可能性が高い。
知ってますか? 自然って『人間を除く』生態系を指すこともあるんだって。
ウチダザリガニ。 低水温と綺麗な水を好み、暖かい水や汚水では生きられないザリガニ。
しかし、昨年から今年にかけ千葉県は利根川水系で棲息が確認されているのだ。
元よりニホンザリガニもマリモも棲んでいない土地、決して低水温でもなく綺 麗ともいえない河川で棲息する術を得た彼らは、やはり駆除されるべき生き物 なのだろうか。
どう思います?
俺は西湖のクニマス同様に、利根川のウチダザリガニを称えてやって欲しいで す。
ウチダザリガニもまた魅力的な生き物です。
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