獅々丸の雑記帳
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| 2010年07月28日(水) |
ご飯がなきゃパンを食べればいい?ん?元々パンが好き? |
クルマが売れません。 バイクが売れません。 特に若者に。 こんな話は飽きるほど聞く。 俺らクルマ好きはある意味クルマの存在を肯定したいので、どうしても『魅力 的なクルマが少ないから。』って結論になりがち。 クルマの存在自体を否定出来ないのね。(笑)
だけどね。 クルマ好きの想う魅力的なクルマが誕生したって、それで自動車業界が潤うほ ど売れる訳じゃない。 ひとつの会社を持ち直させるほどの車種が出ることなんて今後は中々ないだろ う。
本当の原因はみなどこかで分かっている。 分かっているけど、それは解決できないことだから、他に理由を求めてるだけ じゃないかな。
本当の理由は『多様な価値観』。
多様な価値観自体は決して悪いことじゃない。 けど、そのために広く浅く広がってしまった消費者の目線は、それまである分 野に集まっていた購買層ってもんを消し去ってしまった。
俺が若い頃くらいまでは、新社会人が親の車じゃない自分のクルマを持つこと は一種の憧れであった。 否定される人もいるだろうが、自分のクルマを持ってるだけで異性と遊ぶ機会 が増えた時代でもあった。(笑) バイクに乗ってる連中は格好良かったよ。ノーヘルだったし。(笑) 危ないとか正しいとかじゃなく、男も女もバイク乗りはヤンチャそうで格好良 かった。 ゴルフをやらない人でも『あの人はゴルフ会員権を持ってるんだって。』って 聞けば『へぇ、すごいなぁ。』と一様に感心したもんだった。
例えで3つ挙げたけど、あの頃って挙げていけば挙げ切れちゃう数くらいしか、 ある種のステイタスを感じるものってなかったように思う。
もう少し前だとカラーテレビとかエアコンとかか。(笑)
しかし、今の世に、ステータスを感じさせるものはあってもそれは雲の上の話 で、巷には転がっていない。 巷に転がっているのは、興味のない人には『なにそれ?俺はコレがあるからい いや。』で一蹴されてしまう物が多過ぎる。 クルマやゴルフ会員権なんてなくっても、彼らにはもっと興味を持てるものが あるし、それで充分楽しめてるって訳だ。
物の飽和状態が引き起こしたものは、希薄化された物凄く多くの選択性。
選ぶものが沢山に増え、そして、選ぶ人も其々の方向を向いて生きている。 一部のマニアックな人達が『今の○○には魅力ないから。』と言って新しい購 入層にならない場合、それはもう○○自体は急速に萎んで行くより道はない。
レギンスの拡がりによって、パンスト界は戦々恐々となってしまうって訳。
色々と選択できることが、必ずしも良い結果を生むものとは限らない。 そういう話。
墨田の建設中のタワー。 出来上がると隅田川の花火を見下ろすらしいね。
花火ってのは人が空を飛ぶなんてのが夢にも見ない時代に生まれた。 人知の及ばない夜空に向かって打ち出され、広いキャンパスに満開の花を咲か す。 見上げるその心には未知の空間へ花火を打ち上げる職人技への賛美があったは ず。
花火は見上げて賞賛するもの。 見下ろして楽しむものじゃない。
これもまた、新しく生まれる『選択』が、必ずしも『良い』ことばかりを生み 出す訳じゃないって例じゃないかな。
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