獅々丸の雑記帳
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2007年06月15日(金) 畏怖を抱かせる者

今日の富士は恐ろしく美しかった。

昨日、梅雨入りしたというのに、空は晴れつつあった。
本来であればこの時期は、重い空気に遮られて遥か彼方が見えることは稀なん
だが、今日はやけに遠くの景色がハッキリと見える。

その中に富士山があった。

未だ灰色に曇る遠くの空の中、富士山の上空とその周りだけがポッカリと雲が
開き、この季節でも頂きから山頂へかけて真っ白な姿の富士山だけに、煌く太
陽の光が降り注いでいた。
そこだけが別次元のように明るく、白い頂きに跳ね返る太陽光が所々に金色の
輝きを放つ。

あんな荘厳な姿をした富士山を見たのは、生まれて初めての経験だ。
俺は携帯をカメラモードにしてみたものの、結局最後までカメラを構えること
はしなかった。

シャッターを押したところで、『神』が写る訳がない。

今日ばかりはいつも見る艶やかで優しい木花之佐久夜毘賣命の出番ではないら
しい……。

初めてお目にかかりまする富士大神様。


素晴らしきかな、日本。
拝。


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