獅々丸の雑記帳
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父を送った日の夜。 クルマを降りることになった友人から連絡が入った。 『邪魔じゃなければ貰って欲しい。』と。
運ばれてきたのは、道具箱。
俺とは違って、なんでも自分で直す男だった彼の道具箱は、俺のそれとは大き さも中味も全くの別モノと言ってもよい代物だ。 『ちょっと待ってくださいねぇ。』と言う頼もしい笑顔と、彼の腕と知識と、 その道具箱に、俺は今まで何度も助けられた。 それを俺に『持っていけ』と言うとは……。
やんごとない事情でクルマを降りることになった、その決意が固いことを俺は 今さらながら再確認するしかなかった。 『地上の戦闘機乗り』なんて某漫画のようは格好いいことは言わねぇ。 けどさ、俺らみたいにどっぷりクルマに嵌ってる人間が、それを辞めちまって、 心にポッカリと穴が開きはしないのか。。。
今の時点では、この先おそらく、、、彼と再会できる確率は非常に低い。
よく見慣れたツールが入った道具箱。 俺には使いこなせないツールが入った道具箱。
うぉぉぉおおお!!! 悲しいぜぇ、おい。
亡くなった者との別れも悲しいが、元気なヤツとの別れはそれ以上かも。
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