獅々丸の雑記帳
INDEX|過去|未来
| 2006年03月11日(土) |
精霊っちゃ、アレだな。 |
桜の木の蕾が少し花びらの色を見せだした。 実は俺、桜が咲いた時よりも、今時分の時の方がずーっと好き。 いつも通る桜並木が、寒そうな茶色いトンネルから、ほんの少し、そうまるで 風景がボケたかのような暖かい茶色いトンネルに変わる。 それは、各枝についた蕾のそれぞれが、桜色をチラッと見せてくれることで起 こる不思議な景色。
『少しだけでも変わることは、決して無駄ではない』そう証明してくれるのだ。
精霊ね……、一番な有名どころは『サンタクロース』だな。聖人がモデルだけ ど、各国それぞれのサンタはお婆さんだったり、小人だったりするんで、あれ はやはり精霊だろう。 良い子にしてたらプレゼントをくれる、優しいお爺さんの姿をした精霊。 今はこの国じゃ軽々しく扱われすぎてて、俗世間な感じがしてあんまり『精霊 』っぽくないけど、本当はもっと精霊っぽく扱われて良いんだと思うな。 多分、この国で一番その存在を信じられている精霊、それがサンタクロース。 大事なのは『良い子にしてないとプレゼントは貰えない』ってこと。クリスマ ス=プレゼントを貰える日じゃないってのをきちんと伝えないとな。
俺は、爺さん婆さんを早くに亡くしたので、所謂『伝え聞き』みたいなのは殆 どない。 旧家でもないので、『座敷童子』の話もなかった。
ただ、物を粗末に扱うと、それが妖怪となって怖い思いをするって話は聞いた。 『唐傘お化け』や『提灯のお化け』、『垢舐め』もみんな人間が物を粗末にし てその恨みで妖怪になったと。『物は粗末に扱うな。』と教えられた。
それとね、トイレをノックするのも、あれはエチケットではなく、そこいるお 化けに『これから入りますよ。』って伝えるためのノックだ、って教わった。 『いきなり開けたらお化けがいるかも。』って。
前にも書いたが、我が家の台所には荒神様がいる。たまに荒神様がいることを 目で確認し『守って頂いている』ことを心で確認することが、自然と台所での 火の使い方に注意することに繋がるんだな。
よくテレビで食事の前に祈りを捧げる西洋の食卓の場面。 異種に感じる人も多いのだろうが、この国にも同じ思い表す素敵な言葉ががあ るじゃん。
『いただきます。』
掛け声じゃないんだからさ、この雑記帳を読んじゃった人は、次から少し感謝 の気持ちを持ってこの言葉を言いなさい。←強制
『何に感謝するの?』って? そんなの自分で考えろっ!
そうそう、クリスマスに飾るヒイラギは魔除けの意味。なんでサンタが来る日 に魔除け?と思った人は鋭いね。調べてみよう。 ちゃんとした答えは出てこないと思うけど、あの日、土着信仰では良いも悪い も精霊が繰り出す日だと思われてたらしい。で、悪い精霊だけ祓う意味で飾ら れたのがヒイラギ。
その心はこの国の豆撒きに通じる?(笑)
そうだ、もうちょっと近いイベントで端午の節句のことを書こうか。 あれは菖蒲の節句ともいい、元々は陰陽道において魔除けの効き目のある日と された5月5日に菖蒲を使って厄除けをしたのが元だと言われてる。 菖蒲を軒先に飾ったり、菖蒲で兜を作ったり、菖蒲湯に入ったりしてね。 当然男の子のための行事ではない。 節句に飾る鍾馗(しょうき)様も子供や『家』の守り神。 男の子がいなくてもイベントとして充分に意味のあることなんだよ。
ヒイラギを飾るのも菖蒲を軒先に吊るすも、どっちも思いは一緒。
世の中、日本にも貧富に格差が出てきただ、とニュースで騒ぎ立てるが、こう いった由来を知ることで、金銭的にではないが生活(心)はまだまだ豊かにな る。
桜の蕾が言ってるよ。 『少しだけでも変わることは、決して無駄ではない。』のだ。
|