獅々丸の雑記帳
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仕事から疲れて帰宅。 いつものようにガレージで暁を拭いていると、自転車に乗ったやってきた見知 らぬオバちゃんが、暁を見て自転車から降りると声を上げた。
『まぁ……。』
『どうも。』 ……我ながらセンスのない受け答えだ。
しかし、そのオバちゃんは、そんな俺の無愛想な挨拶など意に介さないようで、 興味深そうに暁さんを見てる。
俺もオバちゃんを放っておいて拭き作業を続けることに。
と、オバちゃん、ちょいちょい作業を中断してくれる言葉を発し始めた。
『こんな車、始めて見たわ。』 『この白い帯は初めから描いてあるの?』 『新しい車なのかしら。』 『日本の車よね?』
その度に、無いボキャブラリ絞って受け答えする俺。 ・ ・ ・ ・ ・ 泣けてきた。
先日、向かいのお婆ちゃんが亡くなった。 小さくて優しそうな女性だった。 このお婆ちゃんね、俺のド派手な愛車達をどれも格好良いと褒めてくれた。 『いつもピカピカにして貰っていいわね。』って、話しかけてくれた。
『今日は素敵なものを見れたわぁ。』と去っていくオバちゃんに、何か気の利 いた挨拶をしようと思ったのだが、言葉が出なかった。
『どうも有難うございました。』
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