獅々丸の雑記帳
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2005年07月05日(火) 戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ

俺が通っていた高校は、体育の授業とは別に校技として柔道があった。
入学セットに柔道着があるんだ(笑)、もちろんクラスの対抗戦もあった。
俺のクラスの担任は体育の教師であり、柔道部の顧問はしてないものの、その有段者
で授業もキツかった。

俺は柔道が好きだった。
もちろん習ったことはないし、習ってやるほど好きじゃない。
ただ、授業中であるにもかかわらず年間に何人もが脱臼したり骨折したりする殺伐とし
た空気が何とも言えなかった。
柔道部のクラスメイトから誘われたくらい真面目にやったよ。

真面目に取り組む俺に、担任も真面目に教えてくれた。
貧弱な体格の俺に『柔道はてこの原理だ。それをいつも頭に置いて“戦え”。』って。
授業だぜ。それなのに、先生は戦えって笑ったよ。
そんな俺に徹底的に教え込まれたのが意外にも寝技だった。
基本的に寝技も力が強い方が有利だ。だが、袈裟固めだけは上手く極まればそうそう
と返されるもんじゃない、と。
上に乗るんじゃなく、ぶら下がる気持ちで食い下がれ、と。
俺が元々左利きで右でも左でも袈裟固めへの体勢に持っていけたのが先生には面白
かったらしい。
『投げられそうになっても受身を取ろうと思うな。相手に体を合わせて体重をかけ、床に
持ち込め。』
ホント徹底してたよ。(笑)

一番笑えたのは、俺に相手を〆ろと言ったことだ。
『押さえ込めば1本なのになんで〆るのよ?』と聞く俺に『下で動き回られるのは面倒く
さいじゃないか。』と言い放った。
俺は柔道をやっていた訳じゃない素人だ。
〆方など知らん。その俺に『〆ろ。』と言う辺り。
この人、やっぱ怖ぇなぁ、ってそう思った。

あー、そうそう、寝技の練習はキツいよ。
相手に動き回られれば下になった腕の皮は簡単に剥けた。
組まれるのから逃げようと必死に動き回れば、授業の終わりには耳の裏に血が滲むこ
とも珍しくなった。

相手が押してきたら逆らわずに引け。
軸足の膝上に足を当てたら、そのまま何も考えずに後ろに倒れ込め。
そこからはスピードが勝負だから、休むなよ。

ハイ、先生。


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