獅々丸の雑記帳
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2003年08月06日(水) アスター死す

平成15年8月4日月曜日、愛するカメ『アスター』が死にました。
甲羅の模様が『*』に似ていることから命名したホシガメ。
私が最初に購入したホシガメです。
我が家にいるどのホシガメよりも家族から愛されていたホシガメ。

購入当時はそれはそれは気を使って飼育しました。それまでに培った私の知り得る
陸ガメの飼育知識を総動員しても満足には飼えませんでした。
小さな異変にも気付くようにアスターだけは飼育室ではなく、居間で飼育し、普通の
野菜を食べてくれないがために、毎日バナナを潰したものに野菜を刻んだものと少
量の配合飼料を混ぜたものを与えました。当然腐敗は早く、餌皿の撤収は数時間
後、毎日の餌の摂取量に一喜一憂したものでした。人の影に怯えるのを防ぐため
のラックへの暗幕。その暗幕の隙間から覗きこみ、リラックスして寝ているのを確認
して自分も眠りにつく。
そんな毎日でした。楽しかったです。
飼育開始後1年が経った時には、嬉しくてカメの神様(そんなのがいるのかは知りま
せんが)に感謝したものです。

ある時期からほとんど成長をしなくなったアスターは、後から入ってきたホシガメとは
やはり餌の採り方も好む環境ももちろん成長速度も違うことが分かり、以後、私はア
スターをホシガメとは違うカメとして認識することにしました。
セオリー通りにいかない命なら、情報に惑わされず自分の『目』を信じてこの仔を1日
でも長く生かしてやりたいと、そう思ったから。

昨年から新しいケージを使用していました。以前トカゲを飼育するために特注した木
製ケージ。45×45×45cmの小さな立方体で前面は全て金網張りの物です。その床
面4分の1を水場にした何ともおかしな飼育環境で、アスターは今までにない調子の
良さを見せてくれました。甲長こそ伸びないものの、体重は微増し、餌の摂取量もそ
の食べ方も微笑ましいほどに『元気』が漲っているかのように見えました。
正直言って、『やっと上手く飼える飼育環境を見つけられた。』と、そう思っていた矢
先のことでした。

知ってますか?ホシガメというカメを。
黒い甲羅に幾筋もの黄色いラインが走る美しいカメです。でね、そのラインは成長と
共に増えるんですよ。綺麗な仔は放射状にラインが増えていくのです。それを始め
て教えてくれたのもアスターでした。
世界で一番美しいアスターのラインはもう増えません。
ごめん、アスター。

アスターの死をもって決意したこと。
ホシガメは大変美しいカメですが、乱獲により個体数が激減しています。その多くは
密輸され日本に運ばれ、この国で消費されていると言われています。
私はアスターを飼い始めてから死なすまでに、ホシガメを殖やすことが出来ませんで
した。
20年も飼えていれば、あるいは自分でも納得できたかもしれません。
しかし、たった数年で1匹を消費してしまったとすれば結論はひとつ。
『二度とホシガメを購入しない。』これが自分的には最低限のルールです。
・・・・・・大好きなホシガメだからこそ。

アスターよ、もしも生まれ変われるとしたら、次はもっと丈夫で、もっと見た目が美しく
ない動物に生まれてくるといい。私はお前と会えなくて構わないから。
今まで、そしてこれからもずっと、どうもありがとう。

獅子丸 拝


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