過去日記倉庫(仮名)
もくじ|もどる|すすむ
フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
北海道より涼しい沖縄です。降るときは降る。梅雨だったなあ…しかも出かけないといけない時に限って大雨。どこでもドアがほしい〜。ていうかどこにも行きたくない。
何枚かDVDを見て、いちばんよかったのがゆれるだった。公開当時話題になってて、いい映画だっていうのはきいていたんだけど、女性監督っていうので敬遠してた。スチール写真が美しく叙情的な感じなので、すごい感傷的なロマンチックな作品なのかなあ、と思い込んでました。主演がオダギリジョーだしね。
でも見てみるもんですね。もともとは音楽担当のカリフラワーズのアルバムをたまたま聴いてて(それもたまたま借りてみただけなんだけど)かなり気に入ったので見ようかなと思った。このバンドおもしろい…きちんとしたJBズマナーのファンク(&ジャズ)と中央線フォークの要素が共存していて、こういうのってありそうでなかったと思うんだけど、そのすっとぼけた感じがすごい好き。この音楽が入ってるんだったらいいかも、と思った。
実際はこの作品はそんなにファンクの曲は入ってなくて、あまり印象に残ってないというのが正直な所。でもエンドロールとか、このボーカルじゃないとなあっていう所はあった。前作の蛇イチゴはもっとファンキーな感じでオープニングからキラーチューンが挿入されてるし(笑・宮迫博之が好きなんで、あの身支度シーンは殆どサービスカットだったなあ)、DVDには特典映像でライブ一曲分入ってます!ので興味持たれた方はぜひ。公式サイト見たらフジロックのオーディション?に応募したとか書いてあったね。意外。まだ出たことなかったんですね。
映画は、直球な(自分としては)文学的な作品でした。最近の邦画では珍しく小ネタでもたれ合う所が無いのに好感を持ちました。何の予備知識も先入観もなく一人で入っていって向かい合うことができるのがよかった。インタビューはこちら。なんかかっこいい批評も拾ったのでリンク。経歴として大学で映画サークルに入ってなくて自主制作の経験が無いっていうのがおもしろかった。一人で写真を撮って脚本を書くのが好きなんだ。そういう人が最初からしっかりしたキャスティングで手堅く作って公開することができるんだなあ。そういう時間をかけるってことも含めての才能か。頑張ってほしいなと思います。
ブログなどで見かける感想ではなんか微妙、兄(香川照之)がキモいっていうのが多かったような気がするんだけど、自分としては兄派(笑)というか香川照之ファンなんで、キモいなんて言わないで〜って感じですね。いやあいいなあ香川さん。TVドラマではよく離婚された旦那役で出てて、そのちょっとしょぼくれた感じがたまらないんですよねー。今回は独身の役で、でも母親がいない家で家事をやったりしてて、畳の間で洗濯物ひろげてたたんでる所とかほだされまくり(笑)あと裁判所で検事に突っ込まれる所とか、弟と話してて逆切れする所とか最高。すっごいノリノリでやってるなっていうのがわかった。
女性にしてはクールでハードボイルドなスタイルだと思うんだけど、やっぱり細かい所で女性らしいなと感じることがあった。弟(オダギリジョー)が実家に帰る所で、ネクタイは黒じゃないけど大丈夫?っていう所とか、被害者の母親の、うちの娘は殺されるような子だったのかな?というようなセリフとか。まあでも見る人によって違うのかなあ。タイミングとか。また時間を置いて見てみようかなと思います。
最後の場面は付け足しとは言えどすばらしい所で、兄が笑った所で救われたんだけど、あそこで一生懸命弟が兄を呼ぶのって100%愛情じゃないよなあ。どこかのブログでうまい感想を書かれてる方がいて、故郷や家族がイノセントであることによって弟は絶対的な優位に立ち得る、そのために弟は兄を庇うんだっていう解釈はありだなと思った。だからこそ思いのまま奪うことができるのであって、離れるからといって縁を切るというようなことは考えられない。
まあでもラストで昔のフィルムを見て涙する所ではピュアな兄弟愛を期待しないわけにはいかないし(笑)。まあ、いろいろ混ざってるんだな、ということにしておく。たまたまちょっと前にアルモドバルのゲイフィルム、バッドエデュケーションを見ていて、これも兄弟とその恋人と恩師・パトロンの愛と駆け引きと騙し合いのドロドロな作品で呆れたんですけど、なんかこう、動物観察みたいな気持ちで見てました。愛って言っても弱肉強食だよなあ。男しか出ないとよけいそれが際立って見えるなと思った。偏見かしら。
|