過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2007年03月03日(土) 土曜日 / 淡彩3本立て

平日でも通りがわさわさ子供であふれかえるようになりました。春休みですね。バイト先のできあがったシフトを見たら、届け出た休みの他には入りまくっていて、6日とか7日連続勤務の週もあり旋律もとい戦慄しております。考えないようにしよう…月曜日からまたマックでてりたまバーガーが出るのでそれを楽しみにしてる。春だなあ。今日は職場の方がおいなりさんをお重に詰めて持って来てくれてお茶会をしていました。仕事柄集まって休憩を取ることも難しいのでこういう時間は重要かもしれないと思った。

TSUTAYAの半額週間にて何本か借りて見る。昨日今日とトニー滝谷→珈琲時光→ゲルマニウムの夜という淡彩3本立て。まあ、ぜんぜん違う作風・テーマなんだけど色が薄くてきれいだなーと思いながら見てた。特に最後のゲルマニウムの夜は原作が花村萬月で非常にインモラルで暴力的な作品のはずなんだけど、ロングショットが多かったり演出が抑え目だったりであんまり暑苦しくないんですよね。あざとく狙ってない所がよかったのかな。設定からしてぜんぜんリアルじゃないし。素人が出てセリフもすごいたどたどしいんだけど話が過激すぎて違和感がない、っていうわけのわからないおもしろさはあったな。石橋蓮司や麿赤兒が出る所は馬鹿馬鹿しくて笑っちゃうし。

主役の新井浩文もそんなに存在感があるわけではなくて、Helplessの浅野忠信みたいだったら美しいかもしれないけど、はまらないのがまたよかったと思います。新井浩文の方が好きだし。美形であればいいってもんじゃないし。でも作者の花村萬月はともかく、監督も俳優も日本人だしたぶんそんなに神との葛藤とか無いと思うので、不道徳的な表現もそんなに胸に迫ってこないのが残念でした。まあ邦画では難しい所だと思います。ホドロフスキーとかと比べるとぜんぜん見やすいし。って比べてもしょうがないんですが。

結局毒気だけがあって、うわー馬鹿だこの人たちと思いながら見ていつの間にかストレス発散できてるっていう感じ。どっちかというとよくないなあ。人にすすめるようなものでもないし。(そこは自己責任で…)まあでもしょうがないか。音楽は千野秀一で、たぶんコントラバスとヴァイオリンの弦のデュオの曲がよかったですね。誰が演奏してるか知りたかったのですが映画ではわかりませんでした。ジャズの人なんだろうけどなあ、ぐぐってもわからん。誰なんだろう。

珈琲時光は東京の風景を見るための映画。いろいろドラマがありそうで全然展開していかない作品で、小津安二郎の映画もそうなのかなと錯覚しそうでした(笑)そうじゃないらしいんだけど。浅野忠信のファンでもないし、一青窈もそんなにチャーミングじゃないし、(むしろ母親役の余貴美子さんが好きなのでそればっかり見てた)珈琲って名前が出てくる割にはそんなにおいしそうじゃないし、喫茶店に愛着があるわけではなさそうだし。ただ御茶ノ水と秋葉原の間のあの空間を思い出すことに終始しておりました。一瞬高円寺駅前の通りが出てきてそこがいちばん懐かしかったけど。球陽書房って通ってたなあ。沖縄関係と音楽関係を扱っていて自分にはちょうどよかった。懐かしい。あのパン屋はまだ夜中まで開いているのだろうか。

トニー滝谷はきれいなお洋服がたくさん見れる映画なのだろうかと思っていたのですが、宮沢りえの出番は意外に少ないです。少なすぎ!時間がとても短くて、イッセー尾形の一人芝居に近いものがあった。モノローグですすんでいくし、会話っていうのがほとんどないんですよね。左から右へ横向きに動くカメラにミニマルにセットされたインテリアは生活感が無くてむしろほっとするものがあった。衣装もすごい地味だったなー。音楽も坂本龍一のピアノがつぶやくように鳴り出すのがよかった。

一人で居ることの物語で、単純にさびしいというのでもなく心地よいだけでもなく、要するに当たり前の感じ。見ていてうらやましい所もあるしたまらなく悲しくてこんなことはあってほしくないと思う所もある。この人にとっての愛っていうのが、その人に出会ったことで、自分がいかにたくさんのものを失ったのか思い知らされるということだった、というのが一番共感する所でした。そしてそこに居ないもの失われたものへの思慕とそれを自ら消し去っていく過程も含めての愛。非常に山羊座的なドラマだなと思いました。終盤でたくさんの服に囲まれて泣いてしまった女の子の気持ちはわからないんだけどね。あれは何なのかなあ。


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