舌の色はピンク
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2022年04月10日(日) ピザ注文、執筆、さよならコンポ、廊下広縁ソファ

8時起床。晴れ。朝だけちょっと肌寒い。
休日トーストを食べてOKストアへ。
入浴。洗濯。

四隣人の食卓、読み終えた。
面白かったな…。
文章がとてもよかった。
現代的で、小説的で……
まさに自分に欠けてる能力だから勉強になる。

11時、妻は友人宅へ。
僕はピザを注文して、しばしゆっくりした。
2年前の、祖母の米寿祝いパーティーの映像を見てみた。
親族30人が集まった会の映像を、僕が編集したもの。
ここに映し出されているのは、一つの幸福の凝集だ。
人生のいろいろを経てきた積み重ねの結晶としての一日。
癌で余命幾ばくもなかった叔父が主催したパーティーのなかで、
祖母の人生および一族の歩みを写真で振り返るスライドショーを、
叔父はメインに据えていた。
これは叔父から名指しで依頼されて僕が手掛けたものだ。
叔父は病床で、何度も何度も…何百回も見ては泣いたという。
その話ありきで見ると、僕もまた泣けてきてしまう。
「みんな仲良く」という主題を、今回書いているトキノには込めている。
正確には、「みんな仲良く」が、生の祝福に紐付けられるというものだ。
僕の子供時代には、たしかに祝福が感じ取れていたと、
これらの古い写真を見返していくと実感する。


さてピザを食べたら書き始めるぞというつもりでいるのに、こない。
12時15分から30分の間に指定してあり、
予約確認ページにおいては到着予定時刻が12時15分とされている。
12時35分になって、店に電話を入れてみた。
「いまオーブンに入れたところですので……」という返答。
ああー……その返事よお……通じねえやつだぞ!と思い、
今回ははっきり訊いた。
「予定より遅れてるってことですか?」
「はい……」
「大分遅れてますよね。10分程度待ってても来ないってことですか?」
「はい」
「どのくらいになるか教えてもらっていいですか?」
「20分ほど…だと思います」
となると、提示してきた予定時刻より40分遅れということだ。
別に遅れるなら遅れるでもいいのだが、
さすがそこまでの遅れになるなら一報くれよ…。
という思いを押し殺して、丁重によろしく頼んで電話を切った。
で12時55分、ようやく到着。
何一つお詫びの言葉はなかった。まあいいけど……。
ドミノピザデラックスL1枚。
これを庭で食べてみた。うめえ。
のどかでのんびりして…よい。
しかし、思いのほか暑かった。
3切れだけ食べて、残りは部屋でいただいた。

13時20分。
予定よりだいぶ遅れたが、執筆体勢を整えた。
音楽は無し。
テーブルにノートPCだけのっけて、座布団に座り文を打つ。
途中5分や15分程度の休憩をはさみつつ、18時まで向き合って、
ようやく全体の95%くらいはできあがった。
達成感ある……。
16時過ぎからは涼しい風が入ってきて、
めちゃくちゃ気分気持ちよかった。
帰途についている妻から電話がかかってきてからラストスパートをかけた。
ちょっと遅れて帰ってきてくれたおかげで捗った部分もある。

19時近くなって帰宅した妻に、窓際の席を勧めた。
普段は居間に置いているソファのうち一つを
今日は窓際の廊下に移動してみたのだが、
旅館の広縁のようになるし
風が間近に感じられて恍惚的なのだ。
妻もうっとりしていた。
僕は大急ぎで夕飯の支度を始めた。
生春巻きのために鶏むね肉を茹で、
人参千切りを塩もみ、大根とキュウリも千切りにしておいて、
ライスペーパーにリーフレタスを置き、それぞれを包んでいく。
並行して、ニンニク長ネギ味噌醤油みりんで、
ご飯のお供も用意した。

19時半のダーウィンにはなんとか間に合った。
でも飯はちょっと失敗した。
スイートチリソースが開栓してから随分経っていて、
味が変わってしまったようだ。
それに、サラダと生春巻きで野菜過剰なところに、
別の肉や油っけがなかったから、ちょっと物足りなかったか。
とはいえかたや昼飯ピザ、
かたや昼飯バーベキューだったのだから
1日のトータルで見ればちょうどよくはある。

ダーウィンは森のなかで産卵するペンギンの特集。
森のなかにはアシカもいてオドロキ空間だった。

食後、かけそこなっていた掃除機をかけた。
こう遅くなってしまったのは不本意ながら
それでもサボらないのは我ながらエライ。

で、改めて窓際の廊下にソファを置いた。
向き合う格好で1席ずつ。
妻と二人、何もしない贅沢な時間を楽しんだ。

友人宅でも楽しく過ごしたようだったが、
新築建売のその家は、やはり好みではなかったようだ。
ケチを付けられるような物件ではない。
駅チカ4LDKの、広く、明るく、お利口な家だ。
だが、ときめかないという。よくわかる。
クルミのパウンドはその場で食べたそうだが、
クルミが上部に固まっていたようで、
「クルミって浮くんだっけ?」となったらしい。
もちろん浮かない。それどころか、沈む。
沈むから、底面に集まらないように、
生地の中段から上段にかけて散りばめて焼成するのだが、
今回はびびりすぎて、結果的に全然沈みもしなかったようだ。
味はよかったらしい。


コンポ捨てた。思い切って…。
19歳の、一人暮らしを始めた当時に買った思い出の品だった。
CD5枚を切り替えて聞ける優れもの。
音質とかはわからないから実用性だけで選んだ。
たいへん世話になった。
引っ越しに際しても処分できず
大量のCDとともに持ってはきたのだが…
結局はダンボールに詰められていたし、
今後登場する機会があるとしたら、さらなる引越し後だろう。
そのときにはさすがに新調するか、と思い切った。

思い切りのよい男になりたくもあり、
一方でウジウジと不合理に悩んでいたい自分も維持していたい。
今回は現実がまさった。


早めの入浴を済ませて、風呂上がりの火照った身体で、
再び窓際で夫婦向き合った。
夜風が気持ちよすぎるのだ。
ぽつりぽつりと、話したり黙ったりしつつ、
22時半からはまた執筆に入らせてもらった。
おかげで、98%くらいまではいった。
あと数日あれば書き終わる。
めちゃくちゃ楽しく、めちゃくちゃ恐ろしい。
誰もに読ませたいし、誰にも読ませたくない。


民話読み聞かせて寝た。


れどれ |MAIL