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2010年07月10日(土)
医師として、母親としての将来は…
婦人科研修に入って3ヶ月目。

病棟の仕事の流れもよく分かるようになってきました。
病棟の患者さんの処置や診察もほぼ一人でできるようになり、
看護師さんからも少しずつ信頼して仕事を頼まれるようになりました。
「他の研修医より先生の方が確実だから」なんて言われると
心の中でついガッツポーズが出てしまいます。
看護師さんはできない医師には厳しいですからね。
患者さんからも
「この前の研修医より先生に話を聞いて欲しい」と言われたりすることも増え、
非常に嬉しい限りです。

本来ならばありえない話ですが、人手が足りないこともあり、
研修中にしてすでに週1、2回は外来を一人で持たせてもらっています。
もちろん難しい患者さんは上の先生にお任せしていますが、
化学療法後の副作用のチェックや癌検診、術後の患者さんは一人で診ています。
今年は婦人科に女性医師が二人しかいないため、
「いつも男の先生だったから、今日は女の先生で嬉しい」
と患者さんに言われると、やはり女性医師の需要はかなりあるんだなと実感しました。

手術も執刀を何回かさせていただき、
大きな手術では第2助手から第1助手に繰り上がることも増えました。
自分が担当する手術の説明を患者さんとご家族にする時間は
身が引き締まる思いです。


現在2年目の研修医は1ヵ月は必ず産婦人科で研修しなければいけません。
(1年目の研修医は小児科か産婦人科を選べるようになったらしいです)
dutyでローテートしてきた研修医。
産婦人科コースを選んだ研修医。
肩書きとしては同じ研修医なのですが、
任される仕事は多く責任もより重くなるので、頑張らねばと思っています。

充実してきた研修2年目ですが、悩ましいのが娘の体調。
先月末から体調が優れず、手術の途中に保育所から電話が来て早退。
病棟に他の医師がいたので交代してもらえましたが、
もしギリギリの人数だったらと思うと…。
さらに3日間休みをもらい、復帰後も発熱で2回早退。
外来や執刀する予定の手術も全部他の先生に代わってもらい、
非常に申し訳ないことになりました。

娘は可愛いし、育児に交代要員はいないので納得はしているつもりですが、
こんなときどちらかの実家が近ければ…とか、
旦那は呼び出されることなくてずるい…とか、
ブラックなママになりかけては、
いかんいかんと娘を抱きしめる毎日。


でも、産後仕事に復帰するまでは、
産婦人科が楽しくなかったらどうしよう…
仕事をやめたくなったらどうしよう…
と真剣に悩んでいましたが、その心配はなさそうで一安心。
これから心が折れそうになったり、体が悲鳴を上げることも沢山あるだろうけど、
とりあえず今、この仕事にやりがいを感じているのはいいことです。

今の大学で働くのは、先輩・大学同期もいて頼もしいけど、
娘を一人っ子にするつもりは毛頭ないので、
これから1〜2人生むことを考えると
やはりどちらかの実家の近くで働くのがベストなんだろう。
悩ましい。

仕事も子育てもしたいなんて贅沢な悩みだよな。
(家事はそこまでしたくはないけど)
誰かの助けを借りるのが前提なんだから。


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