こんなにも冷たくて深い夜は、瘡蓋が剥がれ落ちて、血が流れ出し、悲しみと虚無感が螺旋状に絡まる。ラストシーン。君は窓越しに泣いていた。小さな右手を振っていた。僕は、赤く光る綺麗な爪を覚えている。記憶をぼかすように、天井に吐いた煙を見つめる。おやすみ。