ヒルカニヤの虎



 地下鉄の改札から218秒かけて

えっもうすぐ6月!?

犬の心が出るのでとりあえず確保した京橋夜芝居。
前回のBENKEIがイマイチだったので直前まで迷いましたが、
主役と脇役が攻守交代ということでチャリこいで行ってきました。

結果、すっっっごいよかった!!
明日どうしようか迷ってる人はぜひ千秋楽見にいってください。ベタだけどきっと損はない。まだチケットあるそうなのでほんとにぜひ。
これから確実に各都市まわると思うけど、時間があれば明日もう1回見たいなあ。BENKEIと同じ脚本家さんなんだと思いますが、前回よりずっとよかったです。


■YOSHIWARA〜過去を失くした或る男の話〜
2010/05/22/Sat_19:30-@京橋花月

芝居ものなのでストーリーは極力ネタばれず、芸人さんの感想だけ軽めに。

紀州みかんの帆掛け舟、ときいて♪沖の暗いのに白帆が見える♪が浮かぶ私は骨髄のパタリロっ子。
紀伊國屋文左衛門(紀文)=犬の心池谷だけ史実なのかな。
前回の海尊しかり、歴史上の人物を一人たててそれを軸になんちゃって歴史ファンタジーをふくらませていく、というタイプの脚本家さんのよう。
話の構成とか悪役のカンジとかも前回と激似ですが、今回は大変おもしろかったので無問題です。終盤は会場客席がほとんど泣いてた。

主役が犬の心2人で、グランジ・ラフコン・あべこうじが脇役。
でも裏主役はあべこうじ。悲恋悲劇でめちゃくちゃかっこええ役。にくいね。
オカマの遠山も影武者のごめたんも半ボケじじいの重岡もあやしい博士の森木も、皆いきいきしていてすばらしかった。BENKEIのときは主役級のグランジと重岡がしんどそうで残念だったのですが、彼らは脇に回ればまぶしいほど光る役者さんだったようです。なんという自由!グランジはやっぱイロモノだよね!反則すぎる佐藤大には爆笑させていただいた。佐藤大のアドリブのためだけでももう1回みたいです。楽しかったー。舞台上ではかたくななほど役に入ったままの押見さんが珍しく笑ってしまったほど。
ラフコン重は本来ああいう自由な役がいいんだと思う。遊びの部分はほんとに楽しそうだった。森木はそんなに役作りしてないのに、カメレオンのように色を変えられるいい役者さんだとあらためて思う。みんなハマり役です。

22日のゲストは浅越ゴエ。のっけから異常に高いテンションで、最終的にはコサックダンスを踊っていました。アレこんな人だっけ?EDで自ら「一皮剥けました」って言ってた。たしかに。追いつめられてもいないのに。恒例の大喜利コーナーは安定感があってよかったです。

あと今回の悪役だったライパッチの踊るほう、殺陣すごかった。池谷さんと互角で非常に見ごたえあった。見た目も舞台映えします。相方のダメメガネはいいお笑いパートを奏でていました。2人とも上背あるし、舞台に向いてるっぽいコンビ。

主役の犬の心は抜群の安定感でね、特に書くこともないほど。よい意味で期待を裏切らない人たちです。池谷さんがヒーロー役なのはすごい説得力。押見さんは受け身のほうの主役だからあんまり面白みはないけど、個性的すぎる脇役に食われてしまわない盤石の演技力でした。やっぱり犬だけ高性能マイクつけてるんじゃ?と疑う発声とカツゼツ。

予算ないのもがんばって工夫してたし、時代考証も言葉も途中で気にならなくなったし、熱い芝居だったなー。曲は9ミリ。
またこの組み合わせ・攻守の芝居があれば見に行きたいです。満足。



今日の関西ローカル:ウラマヨ(PM13:00-)にて小杉が「吉田の元カノが結婚した」とのできたてほやほや傷心話を暴露。暴露に「ガチすぎるやろ!」と憤る吉田→マヨブラジオ(PM24:50-)にて吉田が涙目でしみじみ元カノ結婚話。小杉の心配&思いやりにさらに涙目の吉田。話がぶりかえすたびにうるむおセンチ吉田。なんてドラマチックな土曜。

2010年05月22日(土)
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