ヒルカニヤの虎



 本当のやさしさでできてる

※お笑い関係ない日記。

2009年12月現在、畑さんがお達者で本当に本当によかった。
やりすぎコージーのどうぶつバカにムツゴロウとして出ておられた。感無量です。うれしい。
しかしお笑い好きとしてありえない感情が身の内から湧いて出て困る。「柴田下がれ」「野爆ロケいらん」など、大好物である86歳のくぅちゃんにすら反応薄。もっと畑さん出せ!ていうかそんな気軽にイジっていい人じゃない!バカ!
...我に返って、仕事やのにほんまごめんと思いました(芸人さんたちに)。
お笑い好きになる遥か前、畑さんは私の幼少期の人格形成に深甚な影響を及ぼしたお三方のうちのお一人です。あとのお二人は團伊玖磨と北杜夫。この人たちの書いたものは骨肉すぎて他人のものとは思えない。今でも気を抜くと古くさい文語やくどい言い回しが出てしまうのは、あほが子どもの頃読むべき本を読まずに背伸びして育ったからです。
もちろんお三方とも本と文字を通してしか知らないので、畑さんは私にとってテレビのムツゴロウさんではなく、あくまで自然科学者であり実践者としての畑正憲氏。この人は極彩色で濃厚な、いい文章を書くんだよ。小学生のころ自伝に傾倒しきっていた。思えばあの頃から培われていたオタク気質。頭でっかちはいけない、知は実践の上に立つんだと教えてくれたのが畑正憲で、本当の教養とは何たるかを教えてくれたのが團伊玖磨、ことばの美しさと感性を教えてくれたのが北杜夫。まだまだ遠いなあ。この3人に通底するのは軽妙洒脱なユーモアだと、20年も経った今になって思い至る。
ユーモアは笑いとは違うもので、いずれ辿りつくべきはそこなんだろう。

OSAKA漫才ヴィンテージ、M-1決勝進出者発表等いろいろある昨今ですが、来週金曜までに1本論文上げないといけないのでこれにて。またときどき浮いてきます。
敗者復活〜決勝でいっぱい笑えるといいなあ。楽しみ楽しみ。

2009年12月08日(火)
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